みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.子供の頃、テレビでやってたのを夢中で見たという記憶はあるのですが、細部は忘れてしまって、だけどどういう訳か一部のシーンは気味が悪いほど鮮明に脳裏に焼き付いてて。見てから経った年月と、その映像の記憶の鮮明さとが余りに釣り合わず、何か他の作品の記憶が混在してるんじゃないかと、自分でも疑わしくなるのですが、後に原作の黎明編を読んでみると、確かにそこには記憶に似たシーンが存在していて。 で、今回、この映画版を40年ぶり(?)くらいに、見てみると。 おお、鉄の矢が岩を砕くシーンも、あの残酷な目潰しのシーンも、穴の底に生えたわずかな草をむさぼるシーンも、記憶通りそこにあるじゃないか! と言いたいところですが、正直、それぞれ少しずつ、実際よりも立派なシーンへと脳内変換されてたようです。ハイ。素顔のウズメがこんな由美かおる顔だとも思ってなかったし。 たぶん、子供の頃の私には、今と違ったものが見えてたんだと思う。 しかし今みると、ムダに説明じみたセリフの多さが気になってしまいますね。脚本は谷川俊太郎さん。きっとイイ人なんだろう、とか思っちゃうのは元々の氏のイメージにもよるのですが、ちょっと原作に配慮し過ぎかな、と。こういうのは、「手塚治虫がナンボのもんじゃい」というぐらいの人がやった方がいいと思う。 ただ一人、市川崑監督だけが、手塚治虫と横溝正史との区別がついていないようですが。 何にせよ、この原作のイメージを残しつつ実写化する、という困難を、アニメとの合成という大胆な手段で乗り越え、さらにはコミックだからこそ許される誇張やギャグまで、そのノリを取り込んじゃおうという、無謀な挑戦。 一方では、奇跡と言ってよいほど原作イメージ通りの、草刈・仲代両名の存在もあって。 失敗作といえばそうだろうけど、それだけで終わらせては、ちょっと勿体ないですね。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-03-28 11:48:12)(良:1票) 2.当時、火の鳥黎明編がいつのまにか映画化されてたのを知り、放映されるのを楽しみにしてたのですが、あまりのダメさに最後まで観るのが苦痛でした。原作を擦り切れるまで愛読してたこともありますが、単品の映画作品としても全然ダメでしょう。市川崑監督だったの?驚くばかりです…。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 1点(2009-04-22 13:16:12) 1.アニメと実写を合成するっていうのは、それまでに幾つか例があって、そこでどんな具合になるのかは予想がついたでしょうに、この映画はそれをちっとも学んでないかのような世界でした。リアリズムとは無縁のマンガチックな絵をはめ込んだんじゃ、そりゃシリアスな映画になるはずもなく、だけど一方で市川演出は、あくまでリアルを追及しちゃってて、ちぐはぐもいいとこ。せめてアニメにバカな笑いを入れずに実写とのシンクロを主眼に置いてくれていれば、こんなヘンな映画にはならなかったでしょうに(ピンクレディーの「UFO」なんてネタを入れてしまったら、ちょっと時間が経過しただけですぐ褪せる事くらい判ると思うんですけど)。手塚治虫のセンスに過大に期待して依存しててはダメなんじゃないかなぁ、って気もしました(現実として、マンガはともかく映像面では必ずしも名作を遺していたとは言い難い訳ですし)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2003-12-20 15:54:07)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS