みんなのシネマレビュー

折鶴お千

1935年【日】 上映時間:96分
ドラマサイレントモノクロ映画小説の映画化
[オリヅルオセン]
新規登録(2004-09-06)【--------】さん
タイトル情報更新(2020-05-19)【イニシャルK】さん
公開開始日(1935-01-20)


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監督溝口健二
キャスト山田五十鈴(女優)お千
夏川大二郎(男優)秦宗吉
羅門光三郎(男優)浮木
芝田新(男優)熊沢
鳥居正(男優)甘谷
藤井源市(男優)松田
北村純一(男優)盃の平四郎
滝沢静子(女優)お袖
中野英治(男優)教授
伊藤すゑ(女優)宗吉の祖母
原作泉鏡花「売食鴨南蛮」
脚本高島達之助
撮影三木稔〔撮影〕
配給松竹
美術小栗美二
西七郎(装置)
衣装小笹庄治郎
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【クチコミ・感想】

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3.溝口のお家芸の堕ちた女性もの。その点だけならば、テーマ性からみて、現代では見るに堪えないものになるが、この作品は良くって、良くって。
映像の力を感じる。格のちがいを感じる作品です。(でも、溝口の代表作はこれじゃない)特に、山田五十鈴さんが、きれいできれいで。作品も、サイレントとは思えない力強さで、飽きることなく最後まで見れます。 にけさん [映画館(邦画)] 8点(2018-12-21 13:24:29)

2.溝口映画祭で唯一観ることのできたサイレントもの。

この映画祭を通して山田五十鈴姉さんにはこのあと数度お見かけすることにはなるのであるが、ふと本作の発表年に目にやり「浪華悲歌」や「祇園の姉妹」よりも一年前の1935年となっていることに気づくと、これが彼女にとっての最若年の時代であったということになり、彼女の演技が既にかなりのレベルで完成されていたことに改めて驚かされる。生き生きした目と崩壊した目の差と言ったら…。

溝口の撮る女、そこには諸行無常の様が激しく刻みつけられている…。 keiさん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-06 04:20:29)

1.サウンド解説版というヤツで、全編BGMが鳴り続けるのには閉口した。お千と宗さんが初めてヤクザものたちに歯向かうとこでなんでブランデンブルグ協奏曲の3番なのよ、この全然合わなさは見事と言うしかない。音楽を無視すれば、部屋の中でのいくつかの移動、向こうの部屋で演じられる芝居を隣りから捉えたりと、監督ならではのシーンはある。鏡花の男だから、いつもうつむき加減でクヨクヨするばかり、ご馳走が出てもその金の工面に思いを馳せず、情けない。明治の社会とはつまりこれだったという鏡花の皮肉か。生きる上での形而下的な部分をみな女に背負わせ、それを土台にして科学(医学)が進んでいく。しかし女はその医術では治せない病いになる、って。これはハッキリ“近代”の否定ですな。肉体の病気を扱う医術の向こうで、精神の破滅という犠牲があった、って。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-21 11:50:30)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.29点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 6.50点 Review2人

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