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【クチコミ・感想】
2.最初の大きな竹薮が雨に煙ったショットから、一転して、能舞台のような幽玄な竹をバックにした小さな画面から後ろに引きながら、武家屋敷の奥深さを表すようなイントロに、思わず唸りました。さすが市川昆監督だなと思わされました。美しく可愛い娘を残して去っていった不思議な女性は、「竹取物語」「鶴の恩返し」等のイメージと重なるところも確かに有るとは思いましたが、何となく「その女性が過酷な運命の果てに、たどり着いた安らぎの場が、平松正四郎の胸の中であった」と感じてしまったのは、小生の考え過ぎだったのかも知れません。理屈は兎も角、清冽な日本の美しさを感じれば、それだけで良い映画なのかも知れません。 【亜酒藍】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-09-02 00:08:51)
1.市川崑監督が1993年に手がけた作品で、市川監督没後の去年11月に追悼上映として初めて劇場公開されたハイビジョン撮影の時代劇。原作は山本周五郎。「幻の名作、ついに公開」という触れ込みだったが、90年代の市川作品といえば外れが多い印象が強いためにあまり期待していなかったし、多少、製作会社の話題作りみたいな浅ましさも感じた。しかし、そんな不安は見ているうちに吹き飛んだ。市川監督らしい独特の映像美がこの作品でも健在で、元々はハイビジョン実験用のテレビ作品として作られた作品らしく、撮影もフィルムではなくVTRだが、明らかに映画を意識して作っているという感じがする。それに、同じ市川監督の「竹取物語」(いや、話の印象としては「つるー鶴ー」のほうが近いかも。)を思わせるようなストーリーながらイマイチだったあちらに比べるとこの作品はかなりの低迷期にあったこの時期の市川作品の中では佳作といえる出来になっており、ひょっとしたらこの作品が市川監督の90年代の作品の中ではいちばんいい気がするし、ラストシーンの余韻の残し方も良かった。出演者に目をやると、ストーリーの鍵となる記憶喪失の女をミステリアスに演じる浅野ゆう子が特によく、苦手な女優だが、こんなにいいと思ったのはおそらく初めてだろう。主演の中井貴一や、その他市川組常連俳優たちもいい味を出しているが、フランキー堺が市川作品に出演しているのはちょっと珍しい。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-15 20:19:47)(良:1票)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
3人 |
平均点数 |
8.33点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 2 | 66.67% |
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9 | 1 | 33.33% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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