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サンライズ

Sunrise
(Sunrise: A Song of Two Humans)
1927年【米】 上映時間:100分
ドラマラブストーリーサイレントモノクロ映画犯罪もの
[サンライズ]
新規登録(2003-08-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2008-06-30)【にじばぶ】さん


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監督F・W・ムルナウ
キャストジョージ・オブライエン(男優)The_Man
ジャネット・ゲイナー(女優)The_Wife
原作ヘルマン・ズーデルマン
脚本カール・マイヤー
撮影チャールズ・ロッシャー
カール・ストラス
製作ウィリアム・フォックス〔製作・1879年生〕
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【クチコミ・感想(10点検索)】

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6.《ネタバレ》 「最後の人」とか「ファウスト」とか傑作揃いのムルナウだが、やはり1本選ぶとするとこの「サンライズ」。 田舎の幸せな夫婦の中を引き裂こうとする小悪魔的な女、その誘惑に男が打ち勝って夫婦の愛を取り戻すという話だ。 ストーリーは至極単純、中身は超ドラマティック。 天使のような嫁さんジャネット・ゲイナー、筋肉的な夫ジョージ・オブライエン、それを唆す都会女のマーガレット・リビングストン。 夫婦には既に赤ん坊がいる。 だが可愛い嫁がいるにも関わらず都会女に惹かれる夫。 どんな美人でも「見飽きた」存在になれば誘惑に惹かれてしまう。男の性という奴か。 何も無い田舎・・・全てが存在するような都会の魅力が男を虜にする。 女は「私の夫になってよ。あんな女殺しちゃってさ。」恐ろしきは女の換言よりも、その言葉に支配されてしまう夫の方だ。 「吸血鬼ノスフェラトゥ」や「ジキル博士とハイド氏」の頃から恐怖演出がズバ抜けたムルナウ。 愛する女性を「邪魔者」として殺そうとする夫の狂気。 魔が差した人間ほど恐ろしいものは無い。 強烈なモンタージュ、湖面の美しさが余計に怖い。 「ミズーリ横断」や「廃墟の群盗」で常軌を逸した映像の美しさを残したウィリアム・A・ウェルマンも、ムルナウの恐ろしさに勝てる気がしない。 湖面に浮かぶボート、二人きりの「密室」・・・犬の乱入や夫自身の葛藤・・・ただこの様子を見るだけなのにまったく飽きない、見入る、見入ってしまう。 うーむ、この先もガンガン書きたい。ただこの続きを書いてしまうと全部ネタバレになってしまう。 いや本当この後の展開が「常軌を逸した」感じになっちゃうんだもの。 取り敢えずリア充爆発しろ。 いろんな意味で夫婦愛に溺れまくりっす。すごく微笑ましい。爆ぜろ。 余りに空気が変わったので笑ってしまうほど別の映画になる。 なのに何の違和感も無かった。 更にラスト20分でまた「突然変異」だ。 何なんだよこの映画・・・ムルナウ万歳。 ラストの夕陽と髪をといた「天使」の寝顔が最高に美しかった。こんなにもキレイな映画があって良いのか・・・。 真相は是非とも本編で堪能してもらいたい。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 10点(2014-01-25 13:32:44)(良:1票)

5.《ネタバレ》 いやあ、これは凄い。台詞なんて無くても映像だけで全てを語る。分からせるシーンの数々、霧の立ち込む野原を彷徨う男、霧と月の美しさ、美しいという意味ではそんな迷える男を狂わす女、ジャネット・ゲイナーの美しさ、愛を語るのに余計な言葉は要らない。表情だけで語らせる監督の演出の素晴らしさに酔いしれました。サスペンス映画として完璧な上に娯楽性、芸術性の高さ、ベッドに仰向けに寝る男の表情に被せるようにして写し出される霧の映像美、この映画は全てにおいて美しい。寝ている男にそっと布団をかけてあげるジャネット・ゲイナーの優しさ、男が鳥に餌を与える女の姿を見てる場面と赤ちゃんを抱えて動き回る女の美しさに加えて吠える犬、湖でのシーンの恐ろしさなどは映像だけで全てを語っている。分からせてしまうぐらい本当に上手い。映画の基本である映像により見せる素晴らしさ、娯楽と芸術とが見事に融合した大傑作! 青観さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-31 23:06:57)

4.《ネタバレ》 生涯ナンバーワン映画がどんどん更新されてゆく。でももうこれ以上はないでしょう。凄すぎます、この映画! 無駄なく完璧に描写される導入部。表現主義映画の真骨頂といえる都会の女との密会シーン。そして『陽のあたる場所』をはるかに凌ぐボート上の恐怖演出。都会へと移動した後の細やかな夫婦の心理描写。その完璧なまでの光に号泣した教会のシーン。ここで終わっても10点である。しかしまだ中盤。酔っぱらった子豚騒動は『ベイブ』も真っ青。ミュージカル映画を彷彿させる華麗なダンスとそれを見る男と女の面白おかしいシーンはチャップリンの映画のよう。その後の嵐のシーンではその風の凄さを荒れ狂う遊園地の遊具で見せつけるのだが今のパニック映画も顔負け。そしてボートの転覆とココで活きて来た「藁の束」という小道具の使い方の巧さ。観客をどぎまぎさせる展開の妙。そしてそして、、あぁ、なんて美しいのだろう、この女優。特別に11点てのを作ってください、管理人様。 R&Aさん [映画館(字幕)] 10点(2007-06-22 15:38:53)(良:2票)

3.《ネタバレ》 ストーリーはシンプルそのもの、人間の弱さと愛についての寓話です。ですが、役者の繊細な演技も、表現主義的な映像美も、数少ない台詞字幕のタイミングも、完璧に素晴らしかったと思います。夫が改心する教会の場面、そして圧倒的なラスト、2度涙が出ました。ラストでは隣で見ていた友人も号泣していました。この感動はサイレント映画ならではのものだと思います。完全に打ちのめされました。 藤堂直己さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-09 08:13:10)(良:1票)

2.疾走する機関車、大型客船のショットから田舎の避暑地へと移るオープニングからして、なにやらコントラストがきいているのですが、その通り純朴な田舎の女と都会の悪女、幸せの絶頂と不幸のどん底、というめりはりのある構造を成す映画であります。そのせいで非常にわかりやすいストーリィとなっています。しかし、しかし、見ておるうちに数々の映像トリック、陰影ある美しいショットにどんどんと、それこそ水の中へ沈み込むように引っ張られていきます。それにもまして、まして、ジャネット・ゲイナーです!お皿とスプーンを持って登場したファーストショットからもうノックアウトです。可憐、純情、優美、もう抱きしめたい!街でチュッチュ、チュッチュするジョージ・オブライエンには、ええ加減にせーよ!と毒づきたくなりましたよ。そしてラスト、髪をすっかり下ろした彼女、サンライズの光が顔を射し、そこに微笑みが浮かんだ瞬間、私的映画史に堂々とその表情が刻印されたのであります。うっとりとはこのことですな~。その他、男と悪女の抱擁シーンに挿し込まれる妻と赤ちゃんの抱擁、行きと帰りで同じ電車内の位置にいながらそれこそ正反対の2人など気に入ったシーンも多々ありました。それと動物が効果的、象徴的に使われていることが指摘できるでしょうか。牛=没落、犬=不安、子豚=幸せ、となっておりますね。もし、時空を超えて、虚実を超えて告白タイムがあるなら、私はこの映画の彼女に右手を差し出したいものです。ふ~・・・。 彦馬さん 10点(2004-09-11 21:41:36)(良:4票)

1.「声」なしで十分伝わる作品。むしろ「声」は不要だと思う。仮にトーキーが可能な時代に撮影されたとしてもサイレントにしただろう。その意味でサイレントであることに必然性がある。正真正銘のサイレント映画。 STYX21さん [ビデオ(字幕)] 10点(2003-11-11 20:52:29)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 8.36点
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100.00% line
200.00% line
317.14% line
417.14% line
500.00% line
600.00% line
700.00% line
8428.57% line
9214.29% line
10642.86% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review3人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 8.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1928年 1回
主演女優賞ジャネット・ゲイナー候補(ノミネート) 
撮影賞チャールズ・ロッシャー受賞 
撮影賞カール・ストラス受賞 
美術賞(白黒) 候補(ノミネート) 

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