みんなのシネマレビュー

硫黄島からの手紙

Letters from Iwo Jima
2006年【米】 上映時間:141分
ドラマ戦争ものシリーズもの歴史もの実話もの
[イオウジマカラノテガミ]
新規登録(2006-03-24)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2023-03-15)【TOSHI】さん
公開開始日(2006-12-09)


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監督クリント・イーストウッド
演出バディ・ヴァン・ホーン(スタント・コーディネーター)
キャスト渡辺謙(男優)栗林忠道陸軍中将
二宮和也(男優)西郷昇陸軍一等兵
伊原剛志(男優)バロン西(西竹一陸軍中佐)
加瀬亮(男優)清水洋一陸軍上等兵
中村獅童(男優)伊藤海軍大尉
松崎悠希(男優)野崎陸軍一等兵
裕木奈江(女優)西郷の妻 花子
マーク・モーゼス(男優)アメリカ人将校
ロクサーヌ・ハート(女優)将校の妻
原作アイリス・ヤマシタ(脚本原案)
ポール・ハギス(脚本原案)
脚本アイリス・ヤマシタ
音楽カイル・イーストウッド
編曲レニー・ニーハウス
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
製作クリント・イーストウッド
スティーヴン・スピルバーグ
ロバート・ロレンツ
ワーナー・ブラザース
ドリームワークス
製作総指揮ポール・ハギス
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクヴィンセント・J・ガスティーニ
特撮デジタル・ドメイン社(視覚効果)
美術ヘンリー・バムステッド(プロダクション・デザイン)
ジェームズ・J・ムラカミ(プロダクション・デザイン)
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ
録音ジョン・T・ライツ
グレッグ・ルドロフ
バブ・アズマン
アラン・ロバート・マレー
字幕翻訳戸田奈津子
その他レニー・ニーハウス(指揮)
あらすじ
太平洋戦争末期、火山と岩しかない硫黄島に総勢二万人の日本兵が上陸した。米国ハーバード大卒のエリートで家族や部下への思いやりを忘れない栗林中将(渡辺謙)をトップに、オリンピック金メダリストの西中佐(伊藤剛志)や元パン屋の一兵卒西郷(二宮和也)ら様々な日本兵たちの目標ははただ一つ、日本の家族や生活を守るために硫黄島を死守することだった。硫黄島が米軍の手に落ちれば本土攻撃の激化は必至なのだ。しかし、大本営からの援軍もなく、水や食料にも事欠く悪条件の下、米軍の猛攻を受け、弾薬や医療品も底をつく。

かわまり】さん(2008-05-12)
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【クチコミ・感想】

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58. 日本人監督ならどこかで妙な泣かせどころを作ったのでしょうが、そういうわざとらしいのはありません。評判どおりいい映画でした。ところで、副官みないな役をやっていた俳優さん、パンフレットを見ても名前がわかりませんでした。誰なのでしょう。結構重要な役なのに、何も名前がないのはちょっと残念。
海牛大夫さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-06 15:24:02)

57.いい映画でした。日本人であればぜひ一度は観ておくべき映画でしょう。昔の日本にはかくも素晴らしき人々が生きていたという事実、戦争とはいかに愚劣で悲惨なものであるか、実に生々しく描かれています。惜しむらくはこういう映画が何で日本で作れないかなぁ・・・ちょっと情けない。日本語主体である為かもしれないが、イーストウッド独特の暗い(?)演出はあまり目立っていなかった。それがあれば更にインパクトの強い映画になっていたのではないだろうか。インパクトが強すぎて受け付けられなくなってしまう可能性もあるか・・・。なんにしても、戦争はやめましょう。 ふじもさん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-05 12:20:31)

56.硫黄島。そこは司令官から兵卒,そして敵味方それぞれに異なる思惑と人生,信念と人間模様が交錯する場所であった。死を免れない究極の戦場であるが故に...。だが,立場は違っても手紙に託す思いは皆同じ....だって同じ人間だから....みたいな感じでしょうか。個人的には,硫黄島の現実と比べてテーマが弱い(現実が強烈すぎるとも)感がするため,「星条旗」では絶妙だったドキュメントとドラマのバランスが取れていないように思えるのが残念。日本語の壁のせいなのかも知れませんが,もっとどちらかに振った作りにしたほうが良かったと思います。とはいえ,確かに大変な意欲作であることは間違いありません。恐らくはこの映画が日本に限らず,今後の世界の戦争映画にとってエポックメーキングな作品となるでしょう。その心意気に+1点献上。 veryautumnさん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 13:11:14)(良:1票)

55.《ネタバレ》 なんだろうこの映画。人が死ぬのに辛い話なのに全く泣けない。それどころか最後に西郷や伊藤が捕虜として捕まった時、心の底からホッとした。西郷はまるで60年前の硫黄島に迷い込んだ現代の若者のようで、彼の発する愚痴に近い言葉は、私が昔授業の一環で見せられた戦争映画に感じたことそのまま。でも西郷は、そして見ている観客も、あの場所にいる以上戦いの中に巻き込まれていく。正直、この映画には目を見張るようなスペクタルもため息をつくような恋愛も涙を誘う英雄像もない。カッコいい兵器なんて出てこない。それでもこの硫黄島2部作と向き合って考えなきゃいけないことは沢山ある。クリントが日米双方の若者に出した宿題は思っているものより遥かに難しいけれど、解けないものじゃない。 なな9さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-03 21:30:45)

54.《ネタバレ》 もうこれは、よくぞハリウッドがこれだけの全編日本語の映画を作ったもんだ、というのが第一印象。硫黄島関連の書籍はたくさん読んでいたので、ストーリーそのものには物足りないものもあるし、日本兵の上官への口の利き方や脇役の台詞がおかしなところなどもあるが、そんな事どうでも良いくらい良くできている。日本人が作ってもこれ以上のものが出来るだろうか?恐らく戦争って恐いね、嫌なもんだね、って悲惨さを強調するだけのものに成り下がってしまうのではないだろうか?イーストウッド恐るべし。日本軍が少年兵に自決させる場面(それを見た少佐の叫びはあまりに酷いが)があるかと思えば、米軍が捕虜にした日本兵を射殺する場面もあり、戦争というものの真実を淡々と公平に描いている。日本を描いた映画として、日本映画以上に日本らしい、驚愕の作品だと思う。一つ心配するのは、我々は日本語で俳優の演技を見れるが、海外では吹き替え(もしくは字幕?)になるだろう事。果たして吹き替えや字幕でこの映画の俳優陣の素晴らしい演技が伝わるだろうかという所。 Takさん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-02 23:23:47)

53.《ネタバレ》 手榴弾での集団自決のシーン。もし私がそこにいたならば、かちんと安全装置をはずし、ヘルメットにごちんとぶつけた後、その手榴弾を上官に向かって「とりゃあああー」投げつけます。だって死にたくないもん。
「生きたい」という人間として至極もっともな気持ちが、通用しない戦争って本当に恐ろしい。
セピア色に抑えた色調の中、「天皇ばんざーい」とか「靖国で会おうっ」とか言う度に、ギラリと光る役者の狂気じみた瞳が印象的でした。


豆治さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-02 15:45:56)

52.この作品の閉塞感は生理的に嫌悪感を覚え、所々耐え難いものがありました。それほど観ているのが辛かったです。
戦争の愚かさを直感的に伝えるといった意味で、日本人向けの良い映画だと思いました。 Prayerさん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-02 00:19:06)

51.これほどまでに辛く、悲しい戦争映画があったでしょうか?映画が終わった後、そして今でも、終盤のシーンを思い起こすと涙腺が緩みます。軍国主義的思想の下、自決を選んだ兵士、家族の元に帰りたいという思いで生きようとした兵士、日本の未来を思い、最後まであきらめずに戦った栗林忠道、この映画が他の悲壮映画と一線を画しているのは、”一般市民”ではなく、”戦った兵士達”の悲劇を描いている点だと思います。また、ハリウッド映画でありながら忠実に日本を描けている点も忘れてはいけません。第二次世界大戦から60年を経た現在、映画の中でいくら戦争の悲惨さを説いても、戦争はなくなっていません。しかし僕らはこうして考えることができます。金銭面をある程度無視してこの映画を作ってくれた製作陣には心から感謝します。 maemaeさん [映画館(字幕)] 10点(2007-01-02 00:14:54)

50.《ネタバレ》 二部作の前作に当たる『父親たちの星条旗』を観たがために今作の期待が大きかったというのもあるが、観終わった後は少し残念であった。二部作である以上、二作品を通して、あるいは比較して観てしまうのである。そうした場合に前作よりどうしても見劣りしてしまう感があるし、訴えかけたり考えさせられたりすることが少なく、私が期待するものではなかった。だからといって決して観て損をしたわけではないし、他人にもお勧めできる映画であることは間違いない。もちろん、「戦争とは何か?」、「誰のために?」、「何のために?」と考えさせられるのではあるが、それはこの映画を観たからではなく映画を見る前から戦争を放棄した私たち日本人に与えられているテーマであり、考え続けていかなければいけないテーマなのである。この映画を観ることによって新たに与えられたテーマがない以上、点数は少し低めにつけさせていただくことにする。が、アメリカ人であるクリント・イーストウッドが監督であったということを加味して+1点。二部作でなければさらにもう1点献上できる良作である。 いっちぃさん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-31 23:05:14)

49.よくこんな映画を作ったものだ。サムライやゲイシャの映画ならともかく、商業主義で「日本軍の映画」なんか作れない。##この映画が911テロを念頭に置いてることは間違いないだろう。スピルバーグは「宇宙戦争」で正体の分からない敵に襲われ、デマや群集心理に踊らされる普通の人々の恐怖と混乱を描いたが、イーストウッドは、前作では政府やマスコミに作り上げられた英雄の真実を、そして本作では「正体の分からない敵」が本当は何を考え、どんな気持ちで自分たちに相対していたのかを丁寧に描き出す。##語り口は相変わらず余分な演出を極力廃したドキュメンタリータッチ。日本軍の悲劇や栗林中将の英雄性をことさら強調もせず、米軍の勝利を高らかに謳うこともしない。しかしそれがかえって戦争の不条理さや残酷さを浮き彫りにしている。##自分は戦時中の日本や日本軍には詳しくなく、それらの描写がどの程度間違ってたのかは分からなかった。少なくともラストサムライ等のように途中で「これは日本風ファンタジーなんだ」などと脳内変換することはなく見られた。日本語のセリフは案外聞き取りやすかった。自分には邦画で役者がしゃべるセリフのボソボソの方が不快だ。ただし西郷の口調が学園物の不良生徒みたいなのは気になった。内地の「お涙頂戴エピソード」は、すごくあっさりしてて、こんなもんかと拍子抜けした(もちろん涙など出なかった)。泣かせる必要は無いがもう少し時間を割いていろんな描写を入れてもよかったと思う。戦闘の1ヶ月強という時間経過が分かりにくいのは、自分はそこにいる兵士の感覚ではないかと思う。朝も夜も来るけど、何日数えても友軍など来ない。行き着く先は全滅。客観ではなく日本兵達の主観なのだ。##全体的に、監督の誠実さと本気度がひしひしと感じられる。細かな突っ込みはあろうが、見ている内にそんなアラを探す自分が恥ずかしくなる。日本兵を主人公にした、本物の戦争映画。今年の一番。 wagasiさん [映画館(邦画)] 9点(2006-12-30 22:44:11)

48.《ネタバレ》 このような映画を見るたびに戦争の意味・意義を考えさせられる。今回は第二次世界大戦時の日本軍の戦いということで、つい60年ほど前にこのようなことがあって、今の平穏な日常があることにすごく感謝しなければならないのだけれど、自分達よりも少し早く生まれてきたがために、戦いに巻き込まれ儚く命を散らしていった先達の方々を思うと、切なく、忍びない気持ちの方が強い。
戦闘シーンでは「本当に人がこのように簡単に死んでしまっていいものなのか?生きること・死ぬことはもっと人間的で厳粛なものであるはず。」と思い胸が締め付けられた。
映画の中では下士官をいじめたり、手榴弾で自決したり、地雷を抱いて米軍の戦車とと
もに自爆しようとしたけどそれもやめて捕虜になってしまったり、いろいろな日本兵が
いたけれど、それらの行為が良いとか悪いとかを通り越して、言い方が難しいけれど「それしかなかったのだし、それが戦争なんだ」と感じた。
 戦争を起こしてはいけないことは当たり前だし、それを主張することもたやすい。しかしそのような状況下に投げ込まれてしまったら、自分ならいったいどのような思いで身を置き、戦うのだろうか。
 栗林中将の「硫黄島を一日でも長く死守することは、それだけ敵が本土を襲うことを食い止めることになる。」という主旨の言葉が印象的だった。
 きれいすぎるかもしれないけれど「自分は犠牲になっても自分の愛する家族を守るために戦うことに意義を見いだす」ということはあるのだろう。
 それにしても最後のシーンで、土から掘り出した袋の中身が出てきたときはもうなんていったら良いのか、目頭が熱くなった。
 「父親達の星条旗」も見たけれど、こちらも自分にとって印象の残る映画だった。 
たくみさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-30 01:09:08)(良:1票)

47.《ネタバレ》 この映画が、戦争映画として従来の映画と一線を画しているところは、徹底された戦争の客観視にあると思う。一方の悲惨や戦争犯罪を追いかけるのではなく、日本人が米兵に対して行うリンチ、米兵が日本人捕虜に対して行った処刑など戦時下の狂気の中で発生する残虐行為に加え、双方の立場の人間にも対等に、「愛する家族の存在」を描いている。……バロン西が捕虜の米兵の手紙を読んでいるところで思わず涙腺が緩んでしまった。「若造。お前はアメリカ人に会ったことがあるのか?」そりゃそうだ、戦時下で会ったこともない相手だからこそ敵軍として抽象的に憎めるのだ。相手にも自分達と同じ家族のある人間に過ぎないことをリアルに知ってしまったら、情も移ってしまうだろう。……下のレビューにも描かれていたように残念なのは、今までこんな映画を日本もハリウッドも撮る事ができなかったことだ。分っていながら誰もが踏み込むことのできなかった世界に、「父親たちの星条旗」に続いて見事に一歩を踏み出したクリント・イーストウッド監督に、心から敬意を表したい。……皮肉ではなく、この映画はまるで戦争映画撮影の教科書のようだ。物語はともかく、戦争映画を撮影するなら、この映画のような視点で撮影しなければならない。数年前に遊び半分で撮影されたとしか思えないような尻軽女のラズベリー戦争映画とは対極的だ(比較するのもイーストウッドに失礼だが)。今回、中国が国策からハリウッド撮影決定に成功した南京大虐殺の映画も、完成すれば目を覆わんばかりの歪んだ歴史認識が溢れていることだろう。芸術を国策に使い汚す人間には、イーストウッドの爪の垢でも煎じて飲めと言いたい。……たった一つ、どこの国にも立場を越えて共通していることは、これら先人達の累々たる犠牲の上に、自分達の享受している現代の豊かな生活があるという事実。でも栗林中将、常識であるハズのそんな事実を受け継がず、尊い歴史の犠牲となったあなた達への感謝の念すら忘れ去られていることを、他の国の映画に諭されなければならない現実があまりにも悲しいのです。 six-coinさん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-30 00:13:40)(良:1票)

46.《ネタバレ》 「父親達の星条旗」のキャストとのクロスオーバーを期待していたけど確認できず。「父親~」で途中地下に引きずり込まれた米兵とか続編の伏線になってると思ったけどな~。外では敵と見方がひたすらドンパチ殺しあう音が絶えず聞こえるさなかミクロな視点で描かれていくこの映画には、現実感が薄れていくような違和感を感じる場面が多々あった。でも実際そんな感じだったのかもしれないなぁ。 チヤルカさん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-29 23:24:32)

45.感想を書く前にまず、かつての敵国の人間にこのような映画を撮られてしまったことについて、日本の映画関係者が何を思ったのかを知りたい。切歯扼腕しただろうか。それとも、“アメリカの資本で、しかも監督がイーストウッドだからしょうがない…”と諦めに近い気持ちで本作を眺めただろうか。まあ、おそらくどちらかになるだろうが、私みたいな無責任で偏屈な一鑑賞者としては、実はどっちも許せないのである。つまり、本作のような“逆輸入邦画”、それも我々日本人が何にもましてそれなりの金額を投じ、時間をかけ、かつ慎重に作り上げなければならないものを今までなおざりにしてきた事実という罪(あえて罪と言う)を日本映画界は犯したということ、それがとても残念でなりません。TVドラマの延長のごとき軽佻浮薄な作品を垂れ流してきたバチが当たったのではないでしょうか。いろんな意味であらゆる日本人が襟を正して観るべき映画だと思うし、細かいディテールがなってないなど、おのずと評価は分かれようとも、日本人という異文化民族に対するエキゾティックな先入観をできる限り排して作られたこのハリウッド映画を、今度は我々自身が真正面から受け止めなければならない、とも思います。栗林中将の「自分たちのこの戦いを、後世の日本人は必ずや評価してくれるだろう」の台詞が重く、そして痛い。その通り。栗林さん、あなたの言葉は間違っていなかった。ただ、そのことをアメリカに教えられるとは考えもしなかったでしょうけど。 Roxyさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-29 21:36:03)(良:1票)

44.死を覚悟した男達は最期に何を見たのか。
あの絶望のなか未来の希望を見ていたのか? 甘口おすぎさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-29 18:53:07)

43.この映画は戦争映画ではない。ヒューマンドラマだ。
クリント・イーストウッドが描きたかったのは戦争ではなく、戦争という状態における人間だと思う。
だからこそ、派手な戦闘シーンはないし、戦略についても多くを省いた。
そして、その描き方は見事に成功している。

この映画を見たほとんどの人間がこう感じたと思う。
「見ていて、つらい。」
それは、この映画が受け手にあまりに鮮やかな恐怖と悲しみを与えるからだ。
さらに受け手が日本人の場合、自分とたった二、三親等しか離れていない日本人が、国のため、家族のために、このような状態の中で戦い、命を落としたという事実が恐怖と悲しみを増幅させ、そして徹底的に人にフォーカスした描き方が、この映画を追体験から”原体験”に昇華させる。

私はこの映画を見ていて、涙が止まらなかった。それは悲しいという感情だけではなく、言葉にできない、何か他のものがこみあげてきたからだったように思う。

私は戦争には反対だ。
だがたった数十年前に、死を賭してこの国を守ろうとした人間達がいたことを、絶対に、絶対に忘れてはならないと思った。

また、イーストウッド自身が「この映画は邦画」と言っていたが、まさに邦画だった。
この題材を使っても、今の日本映画界ではまともな映画は撮れないのだろう。
日本人の代わりにこの素晴らしい映画を撮ってくれたイーストウッド監督にありがとうと言いたい。 ファイティングアイリッシュさん [映画館(邦画)] 10点(2006-12-28 14:49:42)(良:2票)

42.「明日の午前中、用があるので半休ください。」そう言って、会社サボって見に行ったんだけど、この映画にはまいった。名作か駄作かと言う前に、泣けて、泣けて仕方がなかったのだ。二宮の演技が話題だが、その戦友のおっさんや栗林の副官から、ちょい役の国防婦人会のおばさんまで、どの役者の演技もすばらしかった。この映画の主役は渡辺謙ということなのだろうが、実は彼も助演男優で、本当の主役はあの島で戦った英霊達なのだろうな。映画が終わって外へ出てからも、涙が出てきてしまい、会社に行くに行けず、近くをしばらく歩き回っていた。 駆けてゆく雲さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-27 21:50:46)(良:1票)

41.クリスマスイブに彼女と拝見いたしました。見終わってから、喧嘩しているカップルを発見して一言「あなたには、彼女を無くしてあまりある女がいるのですか?」と呟いてしまった。
一言いえる事は、クリスマスイブに見る映画ではありませんでした。。。 シネマパラダイスさん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-27 02:03:20)(良:1票) (笑:2票)

40.今観て来たてで書いてます。
猛烈に感動しています。
映画館に人が少なかった事を不思議に感じました。
もう何人(なにじん)とか関係無いですね。
これを作った人達に猛烈に感動と賞賛です。なのでこれは批評ではなく賛辞です。
今の日本人全員に観てもらいたい。作品はけっして商業的な狙いは無いと私は思います。なのでこれから観る人はそういう穿った心は捨てて観てもらいたいです。
もうどこがどうのこうのでは無く、今の日本人がどのような犠牲により今があるのかをこれによって感じて欲しい。無論それで戦争の全てが判るわけじゃないですが、根本はお互いを理解する。共感をする。という行為が戦争を回避させる事につながるという事がひしひしと伝わりました。先人たちの犠牲を後世が理解しないのでは何もかもが意味が無くなってしまいます。この映画を作ってくれた人の為にもその意味を理解してゆきたいと思います。ほんとうにこの映画を作ってくれてありがとうという気持ちです。
二宮君がこれを日本人は学ぶべきと言っていたのが良く判った。どこにもイーストウッド色やスピルバーグ色は無いですが、そういう色をつけずに作った彼らの心に感動しています。全編に流れるメインテーマの音楽がいい。台詞も日本人に違和感が無い。でもそういう事をどうでも良く感じさせる作品意図が全てにおいて勝ると私は思います。
今の平和がどうやって築かれたのかをこれに触れてその一端を見たような思いです。
なのでそれを知るのは後世の人の義務と思います。
森のpoohさんさん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-27 01:10:34)(良:1票)

39.《ネタバレ》 あ~重い、重過ぎます、映画とはいえ。夜、うなされて目が醒めてしまいました。太平洋戦争の敗戦国を戦勝国の米ハリウッドがオール日本人で描くと、こうなるんですねえ。それにキャストがハマりました。中村獅堂や元憲兵役が良かった。それに家族の写真を握り締めて手榴弾で自爆しなければならない兵隊さん・・。戦争は悲しいですよ。敗戦近く沖縄では幼児から老人まで皆で自決し合い、自殺したんですからね・・胸が苦しいです。今回、イーストウッド監督に作ってもらって良かった。アメリカ人が見る日本の「死」に対する捉え方が分かって。アメリカ人(連合国?)からみれば当時の日本軍は狂ってるワケですが、おそらく現代日本人が同じ題材で作ったら「死=潔い、美しい」というウソまやかしの日本的図式は覆ってないのではないかと思います。日本人のDNAにはそういう魂があるのでしょうね。命は大切にしたいです。 ★ピカリン★さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-26 00:53:21)

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【点数情報】

Review人数 238人
平均点数 6.89点
031.26% line
100.00% line
220.84% line
341.68% line
4177.14% line
52811.76% line
63313.87% line
75221.85% line
85221.85% line
93113.03% line
10166.72% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.36点 Review33人
2 ストーリー評価 6.64点 Review39人
3 鑑賞後の後味 6.35点 Review34人
4 音楽評価 6.94点 Review35人
5 感泣評価 5.58点 Review36人

【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 
脚本賞アイリス・ヤマシタ候補(ノミネート) 
脚本賞ポール・ハギス候補(ノミネート) 
音響効果賞バブ・アズマン受賞 
音響効果賞アラン・ロバート・マレー受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
外国語映画賞 受賞 
監督賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 

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