みんなのシネマレビュー

第9地区

District 9
2009年【米・ニュージーランド・南アフリカ・カナダ】 上映時間:112分
アクションドラマサスペンスSFモンスター映画バイオレンス
[ダイキュウチク]
新規登録(2010-03-06)【8bit】さん
タイトル情報更新(2023-09-02)【TOSHI】さん
公開開始日(2010-04-10)
公開終了日(2010-08-11)


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監督ニール・ブロムカンプ
キャストシャールト・コプリー(男優)ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ
ジェイソン・コープ(男優)グレイ・ブラッドナム / クリストファー・ジョンソン
ナタリー・ボルト(女優)サラ・リヴィングストン
ウィリアム・アレン・ヤング(男優)ダーク・マイケルズ
デヴィッド・ジェームズ〔男優・「第9地区」等・・・〕(男優)クーバス大佐
ヴァネッサ・ハイウッド(女優)タニア・ファン・デ・メルヴェ
ケネス・ンコースィ(男優)トーマス
グレッグ・メルヴィル=スミス(男優)インタビュアー
ニール・ブロムカンプ(男優)ヴィカスと一緒にいる男(ノンクレジット)
川島得愛ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ(日本語吹き替え版)
楠見尚己ピエト・スミット(日本語吹き替え版)
藤真秀オビサンジョ(日本語吹き替え版)
木村雅史トーマス(日本語吹き替え版)
仲野裕ダーク・マイケルズ(日本語吹き替え版)
宇垣秀成モラヌー(日本語吹き替え版)
脚本ニール・ブロムカンプ
音楽クリントン・ショーター
撮影トレント・オパロック
製作ピーター・ジャクソン
フィリッパ・ボウエン(共同製作)
マイケル・S・マーフィ〔製作〕(製作スーパーバイザー)
配給ワーナー・ブラザース
ギャガ・コミュニケーションズ
特撮ウェタ・デジタル社(視覚効果)
編集ジュリアン・クラーク
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【クチコミ・感想】

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39.《ネタバレ》 待て待て待て。何がそんなに評価されている作品なのかさっぱり分からない。事前に予告映像を観た感想は、モザイクのかかった“ゴキブリ”みたいなのが尋問されており「あーこれはコントだな」と思った。何かしらの圧力はあるのだろうが、各業界からの賞賛の声が信じられない。まるで試合前の格闘家や、試合後のサッカー選手の無責任な(言うだけ無料な)コメントのようで。まあ、人類の下にまさか難民として異星人“エビ”を置き、差別の対象としたアイデアは新鮮で独創的だったかもしれない。しかし通して何を描きたかったのか?根幹のテーマは何?全編見終わって感想は、面白いとかつまらないとか考えさせられるとかじゃなくて、本当に何も残らなかった。ただただ主人公の自己中な行動のおかげで、エイリアンは置いといて取り巻く人間に不幸をもたらして、これには全く同情の余地なし。SF映画の醍醐味かエイリアンのかっこいい兵器を、悲惨な異星人実験を噛ませて描きたかっただけか。ネコ缶でどうとでもなるレベルの異星人なら、最初から兵隊として雇った方が賢いんじゃないの?挙げ句に、続編匂わすのはもう心から勘弁して… 乳時雨さん [映画館(字幕)] 1点(2010-04-27 10:24:39)

38.《ネタバレ》 冒頭のインタビューから胡散臭くて嫌だった。
そして、グロテスクなシーンがとても多く、特に人間は簡単に吹っ飛ぶので、製作者の体制側への悪意をかなり感じた。

笑えるところも所々あったのだが、鑑賞後、素直に面白かったとは思えなかった。

考えさせれられる映画と面白い映画は別だと、私は思ってる。
両者が並存する素晴しい映画も多々あるが、この映画は私にはそう思えなかった。


タックスマン4さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-26 12:11:05)

37.《ネタバレ》 グロい、というよりキチャナイあるいはキショクワルイという感じ。食後の鑑賞はお勧めできないが、食前の鑑賞ならダイエット効果があるかもしれない。とにかくエイリアンたちの不衛生ぶりがすさまじい。しかし、この映画を観て私が持った嫌悪感はおそらく、悪名高き人種隔離政策「アパルトヘイト」の原動力になったものと同質なのだろう。それを映画を見る人々に疑似体験させ、さらに主人公の行動によって「我々のとるべき方向」を示したあまりによく出来たB級大作なのである。 豆治さん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-25 22:09:57)

36.《ネタバレ》 「アバター」なんぞ相手にもならない、あえて比べるとしたら「クローバー・フィールド」か?しかしアイデアをエンターテイメントまで昇華しきれず、悲劇として幕を下ろすしかなかったクローバー・フィールドに対し、本作は1級のエンターテイメントとして成立し、更に笑いと(信じられないことに)叙情性まで持ち合わせている、グロ表現を嫌悪するか笑えるかで、この作品を楽しめるかどうかが分かれると思うが、楽しめればかの名作「ギャラクシークエスト」を超える作品となるかもしれない、難点として視聴中は、あからさまにID4をパクった母船や、どう見ても70年代デザインの指令船や、もはや記号と化してしまった感のあるパワードスーツなどが気になったが、今思えばワザとそうしているような気がする、それぐらい見慣れたものでないと観客が着いてこれないと判断したのではないだろうか?それくらいこの作品はセンス・オブ・ワンダーに溢れているのだ。 るねさん [映画館(字幕)] 9点(2010-04-23 19:36:57)(良:2票)

35.《ネタバレ》 序盤はコミカルだが、じきに切ない。南アフリカで虐げられていた黒人がエイリアンをいたぶる。兵器開発の為には娘婿まで人体実験の餌食に。主人公を含め上等な人間はほとんど出てこない。人間は悲しい。でも、あんな兵器を持っているのなら最初から戦えばいいのに、エイリアン。
kaaazさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-23 07:36:21)(良:1票)

34.《ネタバレ》 インタビューや実況報道画面、ビルや店舗の監視映像の多用は、メディアが歪める個人の実相といったような何らかの主題に絡むのかとか、後半の追跡劇の中に包囲網などとして活かされるのかと思いきや、単に実録風を強調する為だけの機能らしい。ビルへの突入までを大胆に省略した手際などは良しと思うが、ビルから第9地区までの逃走経緯は活劇の映画として本来アイデアとアクションの見せ場のはず。最も工夫を凝らすべき肝心な危機脱出場面をあっさり流すので拍子抜けさせられてしまう。全体を覆ういわゆる社会派風知性主義がことごとくアクションの邪魔をしているのではないか。後半の戦闘場面になると、今度は実録風としてはあり得ない心理主義的ショット(装甲スーツ内の主人公のアップ等)が連発しバランスの悪さを露呈する。密閉された内部の表情などみせる必要全くなし。片膝をつき、よろけながらも奮闘する外面的動作だけで十分感情は伝わるのだから。ミサイルキャッチのロングショットだけはそれゆえ感動的なアクションといえる。最後はオマージュ的に当然「Watch The Sky」であり、シャルト・コプリーは良い表情で空を見上げているが、豆粒のようなCG群衆が空を見上げている俯瞰ショットと報道ナレーションは今一つ気に入らない。

ユーカラさん [映画館(字幕)] 5点(2010-04-22 12:52:12)

33.《ネタバレ》 久々に見応えの有るSF映画を観た。
 舞台は違えど「アバター」と似た様な構成では有るが、観客への問題提起という観点では本作の方が鑑賞した人なりに、今我々の周りで起こっている様々な事象と結び付けやすい様に思えた。
 私は映画の面白さとは作品の中身は勿論の事、鑑賞した作品を肴に友人知人と種々雑多な会話を楽しんだり、一人の場合でも帰宅途中の車や電車の中で色々と思いを巡らす事に有ると思っている。
 そういった意味では、本作は3Dという作品の筋とは直接関係無い部分が無いだけ、作品自体を楽しむと言う点でアバターより優れていると思う。
 人(エビ)命軽視・グロテスク・悪趣味な描写が多いのは確かだが、そこを乗り越えれば映画鑑賞の醍醐味を味わえる傑作と言える。
 (卵を見つけた小屋を燃やすシーンはやり過ぎと感じたが、冷静に考えると人間も同じ様な事をしてきた・している訳で、簡単に「やり過ぎ」とは言えない事に気が付いた) 
 主人公を演じた役者さんも経験の少ない半分素人とは思えない程の熱演であり、感服した次第。
 映画を「映像エンタテイメント」と捉えた場合、ハート・ロッカーに比べればアカデミー賞に相応しいのは本作の方では無いか? たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-21 18:26:11)

32.『宇宙人題材の作品としては、とにかくアイデアが抜群に面白い。貧困街で差別を受けながら暮らすエイリアン達を描いた前半は非常に興味深く、また1人の人間と組んで派手に戦う終盤も実に見ごたえがある。
でも大半を占める手持ちカメラ映像はやっぱりマイナスだね。全編普通の映像で見たかったな テツコさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-21 12:54:06)

31.事前に聞こえてきた情報による、アパルトヘイトなどへのメッセージ色が濃いと「めんどくせーな~」などと多少構えて鑑賞したが、大丈夫。根底にあることは解っているが、結構エンターテイメントに徹している部分が多く普通に楽しめる。アイデアと重要な部分のみに絞った金のかけ方で構築した監督の手腕に感服。
惜しむらくは劇中TVインタビュー映像と現場ドキュメンタリー風映像そして映画としての映像にもう少し明瞭な違いを出してもらうとメリハリがついたのになぁ~とか、音楽がワンパターンで凡庸だとか、ラストには言及しないが、3年と聞いた瞬間にヤツを殴り倒しちゃう所など、もう少し頑張ってほしかった。
それでも、一見の価値のある非常に面白い映画です。どれだけ目を見開いて一生懸命観てたのか、観終わった後、まぶたが痙攣してたよ俺。 カーヴさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-21 10:00:37)(良:1票)

30.《ネタバレ》 最初は、気持ち悪かった宇宙人が、途中でかわいそうになり、最後に脱出できたときは思わずガッツポーズになってしまった。完全にやられました。あの、装甲スーツでRPGをつかんだときは、本当にかっこよかった。アバターに似てたんですか。そういえばそうだな、ってあとで思いました。 木村一号さん [映画館(字幕)] 9点(2010-04-19 22:18:06)(良:1票)

29.《ネタバレ》 いきなりエイリアンが栄養失調の状態で第三種接近遭遇とは斬新なオープニングだった。見た目とか匂いが臭いとかで、人間はすぐに差別の対象とするが、種の保存という観点からすると本能的に当たり前のことなのかもしれない。倫理的にはよろしくないことだとわかっている人も多いのに、自分よりレベルの低い差別対象を無理にでも求めてしまうのが人間の宿命か。黒い液体は要素がイマイチ不明だが、エイリアンたちの文明が、自らのDNAを使用して燃料や機器制御に使用するものと解釈すれば何となく納得いくと思い込む。最初の方はブラックなギャグ満載でコメディタッチだが、だんだんと社会派的な重い話に移行し、人種や身体障害に対する偏見を暗喩しているかのごとき内容になっていく。ちょっと前半と後半のバランスが悪い感じがしてしまうのは否めない。母船が稼動してエイリアンの兵器類が自動起動した時は、彼らの周到な侵略作戦だったかと思ったがそうではなく、彼らはただ母星へ帰還したいだけだった、という事実がさらに重く圧し掛かる。ラスト間際のパワードスーツと傭兵の戦闘は、直前のヴィカスの裏切りと悔悛を受けて燃える効果を生んでいるし、ラストのブリキの花一輪は涙を誘う。稀に見る良品であると思う。 しぇんみんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-19 21:49:52)

28.《ネタバレ》 アパルトヘイトのみでなく、第二次大戦下のゲットーやベトナム戦争を思わせるような映像で、マジメに差別問題に向き合っているようにも見えますが、これ、基本的には現代を舞台にしたSF設定でマカロニウエスタンをやりたいってボンクラ映画ですよねぇ。実はそんなに裏とか奥行きとかがある映画ではなくって。今の時代にこういうのをやろうとしたら、徹底的に多面的で今日的な描写で埋めてゆく事で大嘘にリアリティが生まれるって感じで計算されていて、全く飽きさせません(後半、アクション映画に突っ走り過ぎた感はありますが)。超辛口『アバター』って感じですけど、アレと同じような気持ちで見に行くとそのグロい描写続出に痛いメに遭います。初日の六本木、途中退場者が二桁に上りました。私もこの映画のグロ趣味は好きではありません。あれ、リアリズムとかではなくて単に好きでやってると思いますし、そういう趣味は私にはないですし。あれこれ理屈をこねくりまわして難しく考えるよりも、ワリと単純に楽しんでこその映画って気がします。つーか、宇宙人出てきてロボット出てきて人体バラバラ!みたいな映画でマジメに差別問題を考えるのってよーく考えたらヘンだと思いません? 『モンティパイソン』や『サウスパーク』程度のモンと捉えるのが吉。 あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-19 16:53:12)

27.《ネタバレ》 大問題作。
宇宙人の話であるが、誰でも察すると思うが、実はあらゆる差別や愛護問題につながってる。
例えば、アバターに出てくる宇宙人が、エビ星人みたいな形だったら?
イルカや鯨が醜悪な形をしてたら?
可愛い動物救出騒動ってよくニュースにも出てくるんだけど、
人間のホームレスが病気になったり困っていても、誰も見向きもしないのはなぜ?
一匹のゴキブリが困っていたら助けますか?
回答はこの映画にあります。
ただ、話がやや浅い。私は主人公の妻がもっと絡んでくるべきだったと思う。
実際に変身していく夫を間近で見てどうなのか、それでも愛は消えないのか。
あともっともっと、あ!となる、カタルシスがほしかった・・・というわけで
7点止まりであるが、是非皆さんにも見て欲しい作品です。
低予算とはいうものの、VFXには手抜きなし。素晴らしいです。
うさぎさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-19 04:11:04)(良:1票)

26.手ブレするカメラによるドキュメンタリータッチな映像は、理不尽な状況に追い込まれていく主人公に感情移入し易く、真剣に主人公を応援してしまいました。最近は主人公が最後どうなろうとどうでもいい映画が多い中で、凄いハラハラ感を最後まで提供してくれました。突っ込み所(エイリアン相手の売春がある、エイリアンが人間に対して蜂起しない等)が多い事が難点でしたが、終盤の銃兵器を湯水の様に使いまくる戦闘シーンでそんな事は吹っ飛んでしまいました。
しかし続編の製作が決定したらしいですが、一体どうするのか。ロクな事にならなさそうな気が……。 民朗さん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-18 21:57:11)

25.《ネタバレ》 CMで見たエイリアンの姿にどうかなぁ・・?と思いつつ観ました。つまらないかもと初めは思っていたけれど後半まで息をつかせぬ展開は上手い!としか言いようがない。この映画を食わず嫌いしないで良かった。 civiさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-18 18:07:03)

24.《ネタバレ》 観てきました、面白かったです。宇宙へ飛び立って行ったエビ親子が見せる人間味(?)と主人公との掛け合いがよかった。宇宙兵器もかっちょよくってマローダスーツが出てきた時は思わず「お~っ」って感じでした。ある意味グロさ満点なのでそういうのはちょっと、という人はご注意を。 珈琲時間さん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-18 11:54:55)

23.《ネタバレ》 人間と異星人が遭遇し、最後には一種の友情すら芽生えてしまう、という内容は「アバター」と同じ。でもこっちの方が感情移入度は高かった。半異星人と化した主人公が最初は仕事上の対象物としか見ていなかった異星人を助けるところではちょっと泣けたりさえした。だがしかし。謎の黒い液体を浴びた人間が異星人になったというのは単なる偶然の産物なのか。異星人は、黒い液体は燃料だと言っていたが、それだけなのか。そう考えるとちょっと怖い。この映画では人種差別問題を暗喩していたが続編の第10地区が作られるとしたらどのような暗喩が込められるのだろうか。楽しみだ。 MASSさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-18 02:49:10)

22.《ネタバレ》 大傑作である。マイナス1点とした理由は前半と後半が分裂しすぎて後味がバラけたのが明白であることのみ。ここまでされては、まいったと言わざるを得ない。
【以下激ネタバレかつ長文注意】
かつて映画で見たことのあるような形をしたやたらでかい宇宙船が、今いる市街の上にぽっこりと浮かんでいる滑稽さ。さらにヒトより頭一つもでかく、ジャンプ力や膂力にもすぐれ、かつ文明や科学力もはるかに人類より進んでいるはずの宇宙人たちをただの野蛮な野良エビ扱いし、上から目線で特別区に住まわせるという設定のありえなさ。それについて弁明をはさまぬどころか、ゴミ漁りに人との諍いといった規準の宇宙人像とはかけ離れた姿をたたみかけてくる映像。ここまでやられれば、観客はこの映画は冗談で作られているのだということに気付き、苦笑せずにいられないだろう。人と変わらぬスラム街の有り様の中、強制立ち退きのためエビのサインを求め歩く主人公の小役人ぶり、さらにはキャットフードにゲロに立ち小便とギャグ連発。ただここで勢いあまったか、エビの卵を引っこ抜き中絶だと嘲笑しかつ焼却処分する(しかもパチンパチンという音付きで)という、黒すぎるギャグを映し出してしまったことが後半の展開と激しく矛盾することとなり、すっきりした後味とはならなかった遠因になったわけだが、まー向こうの人は神経が太いからなんとも思っていないのかもしれん。
宇宙船はなぜニューヨークでもシカゴでもなくヨハネスブルクに降りたのか。その理由は明白だ。したがってあちらの観客は、こんな馬鹿げた映画はないと大笑いしながら見るんだろうけれども、と同時に、作者がこのエビに見立てているやつらというのはこんなにも野卑な、異星人並みの連中なんだろうかという不安をそっと感じ、背筋を凍らせる、そういう仕掛けになっている。
(続きは私のブログでどうぞ。ただしちょっと書きすぎてますので、未見の方は絶対読まないでください)
アンギラスさん [映画館(字幕)] 9点(2010-04-17 22:12:24)

21.《ネタバレ》 いわゆるエイリアンものとしては、これまでにない異色な展開を見せており、映画通にも見応えのある作品となっている。全編手持ちカメラ風のドキュメンタリータッチとなっており、画面のブレが気になる一方、いかにも眼前で事実が進行している錯覚をもって鑑賞させることに成功している。場所がヨハネスブルクということや、巨大宇宙船で来たわりには、文明化されていない感じの「エビ」を「しょうがなく」居住させる政府。そしてその居住区が長期間の間になんと「スラム化」してしまうことや、別な居住区に移転を求めるためサインをもらおうとする係員、そして「エビ」の人権?を守ろうと騒ぐ団体の描写など、「ありそう」で「なさそう」な展開に思わず笑ってしまう。
主人公が「感染」して以降は、展開がご都合種主義なところも散見されるが、結構楽しめた。ラストまでの展開が読みにくいという点も好印象。
あまり本筋に関係ないが「エビ」の造形や声は、スターウォーズEP2に出てくる昆虫型クリーチャーのそれにそっくりなのが気になった。 田吾作さん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-17 12:00:32)

20.《ネタバレ》 なんと志の高く誠実な作品。「観客に不快感を与えようとした」という“エビ”エイリアンの造形。そしてグロテスクな彼らに感情移入させる演出。社会派SFからバディムービー、そしてアクションになだれ込む怒濤の展開。そして決して安易でない清々しくも切ない決着のつけ方。最高。
差別に反対する者ではなく、かと言って積極的な差別主義者でもない、極めて平均的な人間ヴィカス。華のない顔ながらも憎めないこの男がいい。上司の婿養子ってのもなんだか切ないね。ドキュメンタリータッチでアパルトヘイトなど社会問題を背景にブラックなネタを仕込みながらも、そこは主張せず、ヴィカスとクリストファー親子の相互理解、友情をブレずに中心に据えているからこそ切ない。自分の暮らしていた世界に裏切られ、剥がれ落ちた体と心を通して見えるものが変わってくる。が、とは言え変わりきれないのが人間。協力してくれたクリスをぶん殴るわ見捨てるわの扱い。あくまで利害の一致でしかない。しかし、だから「俺の気が変わる前に行け!」に泣き、クリストファーたちを助けてやりたい一心のあの素晴らしいパワードスーツでのやけくそ大暴れに燃える。
司令船が地上に浮き上がるシーン、パワードスーツのミサイル掃射シーン、母船へと帰還する司令船を見上げるヴィカスの表情と涙、ラストショット、せっせと鉄くずの花を作るエイリアンにもまたまた泣く。胸を締め付けられる。泣いてばっかだな。いや、溢れんばかりのセンス・オブ・ワンダー、血湧き肉躍る魂、ロマンスまでもが炸裂しているのだから仕方がない!大傑作! Sgt.Angelさん [映画館(字幕)] 10点(2010-04-17 00:51:05)(良:7票)

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【点数情報】

Review人数 239人
平均点数 7.07点
010.42% line
110.42% line
210.42% line
341.67% line
4114.60% line
5208.37% line
63514.64% line
76125.52% line
85924.69% line
93815.90% line
1083.35% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review27人
2 ストーリー評価 7.93点 Review33人
3 鑑賞後の後味 7.48点 Review31人
4 音楽評価 6.80点 Review21人
5 感泣評価 6.04点 Review23人

【アカデミー賞 情報】

2009年 82回
作品賞 候補(ノミネート) 
視覚効果賞 候補(ノミネート) 
脚色賞ニール・ブロムカンプ候補(ノミネート) 
編集賞ジュリアン・クラーク候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2009年 67回
脚本賞ニール・ブロムカンプ候補(ノミネート) 

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