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【クチコミ・感想(9点検索)】
2.★お得意の長々とした会話劇は、本作では戦争という否が応でも死と隣り合わせの状況であるが故に、緊迫感を高める効果に資するという役割が非常に明確である。そして少しの間がまんすれば、必ず見事にその緊迫を破る「ヤマ」が待っている。 ★登場人物は多いが、キャラクター造形は明確でわかりやすい。特にブラッド・ピットは今までにない役どころを怪演。ランダ大佐のねちねち感もよい。 ★章分割であるが、時間軸はそれほどぶれはなし。それより雰囲気の変わり方(西部劇~ラブロマンス~密室劇アクションその他・・)が面白かった。 ★グロシーンもあるにはあるが割りと控えめで苦手な人も我慢できるだろう。 ★そしてナチスの高官達を「ある方法」で皆殺しにするあのクライマックス。彼らの前に浮かび上がるあの映像は、まるでホラー映画のようでもあり、非常に効果的。このクライマックスは監督の映画愛に満ち溢れている。最後のオチも戦争モノらしくピリッと皮肉が効いている。 ★というわけで、タランティーノ映画としては破格に観やすく親切な本作、いつもの通りいろんなオマージュや引用もあるのだろうが、そんなことが分からなくても充分楽しめる。おそらくこの「一見さんお断り、撤回します!!」な親切すぎる造りが、コアなタランティーノファンにはものたりないのかも知れない。 ★ま、しかしタランティーノの才能を改めて世間に見せ付けたという意味では大成功だろう。確かにバスターズの活躍が少ないとか、映画潜入作戦がバカすぎるとか、キャラの掘り下げが足りないとか不満はあるから、大傑作とまではいかないけど、少なくとも今年一番の映画であったことは確か。 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 22:59:49)(良:1票)
1.《ネタバレ》 「トゥルー・ロマンス」のクリストファー・ウォーケンの役を、タランティーノお気に入りのティム・ロスが演じたらこうなるというような不気味な〝ユダヤ・ハンター〟ことランダ大佐の人物造型が秀逸です(役者の力によるところも大きい)。 多言語にし会話劇を最大限に活かしているのもタランティーノならではでしょう。ということで第1章が一番のお気に入り(地下酒場のシーンも素晴らしいが)。野っ原の一軒家でシーツを干していたら遠くからナチがやって来る入り方からして上手いのですが、さりげなく美しい三人娘たちを登場させたりして不吉な前兆を感じさせたりするもの憎いです。さらに尋問が開始されれば何気ないコチッコチッっという時計の音や万年筆が紙をこする音などをしっかり入れて一層緊張感を高めています(残念なことにDVDではあまり聞こえない)。大佐の手の動きなど何気ない仕草も面白いです(これは誰かと対峙し、こういう仕草が始まるとドキリとさせられるほどだ)。また第1章のラストでは、ドア越しに娘が走って逃げる小さな姿が映し出され、次には大佐が狙いを定める姿が映し出されます。これで人命が虫ケラの如く消されてしまうのねと思わせるのですが、次には娘が大きく映し出され、もしや彼女は虫ケラじゃないのかも?と思うと無事に逃げ切れる…決して会話劇だけではなく、画面の構成も見事です。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-24 18:38:33)(良:2票)
マーク説明 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
144人 |
平均点数 |
7.15点 |
0 | 1 | 0.69% |
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1 | 1 | 0.69% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 3 | 2.08% |
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4 | 3 | 2.08% |
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5 | 15 | 10.42% |
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6 | 25 | 17.36% |
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7 | 32 | 22.22% |
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8 | 30 | 20.83% |
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9 | 22 | 15.28% |
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10 | 12 | 8.33% |
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【その他点数情報】
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