みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
9.久しぶりに邦画で当たりました。笑えるところもあったし、松子の生涯とともにその時代の変遷描写がうまい。この松子の末期はまさに今の日本の閉塞感を表しているような気がしました。誰も待っていない家で「ただいま」というところが妙にリアルで切なく、やっぱり「帰るところ=誰かが待っていてくれるところ」があるってのは幸せなことなんだなあって改めて思いました。映画全体の「色」の使い方もうまく綺麗で、主演の中谷美紀も最高。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-18 17:53:37) 8.《ネタバレ》 いやぁ、テンポは良いし、よくできた映画でした。それに、中谷美紀は頑張りましたねぇ。・・・・・・だけど、毒だらけの映画というか、アンチ三丁目の映画というか、positiveなところは何もない映画というか、根底に怒りと諦めを抱えた映画というか、、、、、、、。「何を与えられるかでなく、何を与えるかが大事」という、ケネディの有名な演説のパロディが出てきたあたりで、この映画の私なりの解釈というか、見方が定まりました。・・・・要するに、最初から最後まで、この松子ってやつは馬鹿なやつだ、ゲハハハハハ、全く主体性もなく、いつも受け身で、それでいていつも正直で、真面目で、要するに、死ななきゃ治らんぜ、どはははは、という感じで、見なきゃいけないわけです。感動したり、同感できるシーンは皆無です。・・・・馬鹿だね、酷いね、と見なきゃいけないわけです。・・・・・・・何か具体的に、ポジティブにいいたいことがあるわけでなく、「人生なんかに意味はないのさ」と、徹底して相対化したとき、見る人、それぞれに何か、思うところが残ればいいじゃないか、というのが監督の立場ではないかと思いました。・・・・・・・そうやってみるとき、例えば、片平なぎさを笑いながら、彼女がアイドルだった頃を思い出し、人間綺麗には生きられないさ、ということに気付きつつ、それでもしっかりと彼女のように生きていくことに、何ともいえないポジティブなものを感じるようになるのです。・・・・テンポよく楽しく見ることができますが、難しい映画でした。・・・・こういうのは0点か10点かどちらしかない、とも思いましたが、片平なぎさのように大人になって、9点。 【王の七つの森】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-01-15 14:09:36) 7.外国生活が長いため、邦画を観るときは外国から見た日本と、日本人として見た日本の両面から感じるが、日本が持っているイメージや世界に誇れる強みとは、アニメーション、ファッショナブルさ、ポップさ、可愛いさ、明るさ・・・つまり言い換えると、過度なCGではなく適度な技術と、日本ならではの可愛いおしゃれさと、独特のテンポやノリであると思う。この作品はその強みを最大限に活かした映画だと感じる。視覚的効果だけではなく、そのブラックな脚本も演出も、外国からも多いに喜ばれるセンスだといえる。ハリウッドほど予算がかけられない日本で、これだけの面白い作品を作ったことに感激した。日本では評価は両極端になりがちかもしれないけれど、間違いなく現代の日本映画を代表する作品の一つであると思う! 【momomo】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-26 04:14:53) 6.人物造詣やストーリーなんてものはこの映画にとっては些細なことなんじゃないだろうか。松子が不幸だからかわいそうなんてこれぽっちも思わない。ポイントは幸・不幸のその落差、非常にテンポの良いローラーコースターに乗っているようにスリリング且つ軽快。また、じっとり湿った暗い話をコメディやおとぎ話のようにアレンジしてしまう映像のセンスは素晴らしい。テンポの良さが薄れてくる後半は普通の二時間ドラマ染みてきて、退屈。しかし、後半の退屈さを差っ引いてもそれでもなお傑作といえる素晴らしさがこの映画にはある。監督の監督による監督のための商業映画。まるで気まぐれな神が映画を作って終いの方で飽きてしまったかのような出来映えである。 【はざま職人】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-24 00:06:22) 5.内容だけみれば、物凄く悲しい女の物語だけれどテンポと音楽と見せ方のおかげで、まったく暗い気分にならない。小さなエピソードの膨らまし方といい、内容、映像美、音楽ともに好きです。 【civi】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-20 13:38:36) 4.夜の世界に踏み入ると、たまにこのような女性に出会います。 幸せをすべて他人にくれてやって、不幸を自分一人で背負い込んでも、一生懸命に生きているオンナ。 そんな話をを見事に、しかも爽やかに描ききる監督の手腕は見事です。中谷も頑張っております。 あ~どんな娘でも父親は心配でしょうがないんだよね。涙。 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-05 22:28:44) 3.《ネタバレ》 松子がかわいそうでした。でもそれなりに楽しめたこと、考えさせられたこと、中谷美紀がきれいで女優としても良いこと、総合して9点献上。 【まりまり】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-07-02 17:03:12) 2.《ネタバレ》 純粋に、よかったです。映画の流れも、彼女の転落人生よりも、万人が共感でき得る松子の愛を求める心情に重きが置かれていて、入り込みやすいと感じました。映像的には、初めの同棲相手が自殺する前のシーンで、彼の足の絆創膏(だったと思う)がふとした瞬間に松子の視界に入ってくるのですが、後に少し生々しいような彼の死の瞬間の象徴的な存在として再登場したりして、そこに「おおっ」と思ってしまいました。日常のふとした動きをドラマの中にうまく取り入れているのがすごい!と感じました。音楽も印象に残りやすく、入り込みやすい作品でした。 【aimee】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-29 22:33:29) 1.リュウが「自分がやりました!」と叫んで、警官に近寄っていき、警官をぶん殴ったとき、強い風が吹いた。あれはきっと松子だろう。 刑務所生活のモンタージュのシーンがチョーかっこいい。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-06 22:15:23)
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