みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 全体を知った後で個々の場面にじっくり注目しながら見ていくと、作品としての凄味がよく分かりました。圧巻なのはむしろ前半の会議の部分や決定から録音までのステップの部分で、ここでじわじわと丁寧に順を追っているからこそ、後半の反乱の部分が生きています。また、以前は一部を除いて個々の役者が目立っていないと思っていたのですが、よく見ると(よく見なくても?)凄いのは、笠智衆の鈴木首相の冷静沈着な迫力。とりわけ、すべてが整った後に、何気ないことのようにさらりと吐き出される「内閣総辞職」の一言の重さに鳥肌が立つ。 【Olias】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-06-21 13:08:04) 8.《ネタバレ》 大作。そして傑作。玉音放送にまつわる終戦のエピソードを実にうまくまとめて見せてくれます。娯楽の要素は一切無いのに、とても面白く、勉強になります。初めて知ることばかりでした。終戦を受け入れられず、本土決戦に固執する陸軍の狂態ぶりがよくわかります。本土決戦が行われていたら、さらに多くの人命が失われていたに違いありません。ミッドウェイの大敗北以来、日本国民を欺きつつ、敗戦濃厚にも関わらずだらだらと戦争を継続したツケはあまりにも大きかったと思います。 【ジャッカルの目】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-17 01:38:33) 7.日本にとって長い長い24時間を多角的に描いたずっしりとした作品。主役なし、女優も一人(ちょろっと)しかでてこない、事実とは思いたくないぐらいさまざまな立場の男たちの苦悩と暴走が凄まじい。軍国主義の思想はほんとに恐ろしい。戦争なんてやるもんじゃないね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-07 14:09:46) 6. こんなことが本当にあったかと思うと恐ろしくなります。こういう作品はリメイクしてぜひ若い人にも見てもらいたいなぁ。商売になるかどうかわからないけれど。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-15 21:55:42) 5.《ネタバレ》 岡本喜八監督の戦争映画というと「独立愚連隊」や「肉弾」といった悲壮感の中にもどこか明るさのあるイメージが強いので、本作はちょっと喜八監督らしくない作品だと思うものの、このような大作映画にありがちなダラダラした中だるみ感がなく、橋本忍脚本による重厚な人間ドラマと喜八監督の演出の力強さによって長時間にも関わらず最後までとても面白かった。昭和20年(1945年)8月15日に玉音放送が流れて終戦に至るまでの経歴という内容も興味深く、宮城事件とかぜんぜん知らなかったのでとても衝撃的だったし、今まで生放送とばかり思っていた玉音放送が録音だったことにもビックリ。オールスター大作なので出てくる俳優陣も脇役・端役に至るまでこれでもかというくらい豪華なメンバーを揃えていて、その点でもみどころ。陸軍大臣を演じる三船の鬼気迫る演技、笠智衆演じる仏様のような総理大臣も印象深いが、やはり特攻隊を見送る伊藤雄之助のあの表情が忘れがたい。 喜八監督の映画の中では異色作かもしれないが、一度は見ておくべき傑作だと思う。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-08-25 13:28:30) 4.《ネタバレ》 子供の頃、8月の終戦記念日特集とかでこの映画を観た記憶がある。モノクロ映像と皇居前で軍人が自決したシーンが印象に残っていて「戦争はしてはいけないものだ、怖いものだ」という思いをした事を、今回観る前に思い出した。 監督、脚本、俳優陣はこれ以上ないという程の組み合わせ。終戦前からの数日間を時 系列的に淡々と、しかし演技は熱く本編は進んでいく。戦争映画で思うことは「戦争賛 美・肯定」もしくは「反対・反戦」のどちらかに偏ったメッセージ性があまりに強いが 上に、映画の格調というか品格が落ちてしまう場合があるということで、長い時かけて 観る割には、その後興ざめした感覚が残るのですが、この映画に関しては一切そんな事 はありませんでした。 登場人物も日本陸軍・閣僚・宮内庁関係者と範囲は狭く、民衆が出てくるのは唯一埼 玉の飛行場から飛び立つ特攻隊を、国旗を振って見送るシーンのみ。それでも陸軍の青 年将校の暴走と鎮圧しようとする幹部達の立ち振る舞い、阿南陸相の自決、終戦日当日 の特攻隊の出陣等、「極限時における行動をありのままに描くことによって、戦争のもたらす狂気、残虐性、不条理な様を観る者に実感させる」映画であり、終戦(本当は敗戦)に至る間際にこのような事実があったことをほとんど知らないだろう若い方々にこそ観てもらい、何かを感じてもらいたい映画である。 また自分も、平和な事を当然のように享受するのではなく、このような事実の上に現在があるだということを再認識しなければと思う。 【たくみ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-08-20 21:51:59) 3.《ネタバレ》 1967年という時代に撮られたこともあり、さらにモノクロにより臨場感溢れる映画に仕上がっていた。1945年8月15日で戦争は建前上は終結した。しかし、玉音放送の電波が届かない地域ではまだ戦争は終わっていなかった。特に北海道在住の私にとっては、ソ連による羞恥心なき侵攻を食い止めた占守島の戦いで北海道をソ連から守った日本軍兵士には感謝し尽くせぬ想いである。映画内での軍部の暴走とも言えるような行為はおかしいのかもしれない。しかし、彼らのような気持ちが昔とほとんど変わらない国境を形成しているのではないだろうか。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-08-20 18:21:26) 2.日本人ならば知っておかねばならない一日であり、忘れてはならない一日、思想の左右を問わず見ておくべき作品ではないでしょうか。だから戦争反対、9条を守るべきなのか?いやいや日本は日本人が守るべきなのか?中国、韓国等に平身低頭謝り続けるべきか?日本としての自主性、独自性を貫くべきか?「東京裁判」や本作などは学校で鑑賞し議論すべき映画だと思うんだが、実際はこのあたりの歴史は端折られてしまうのが残念。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-04-20 22:17:38) 1.《ネタバレ》 三船敏郎の阿南陸将の割腹シーン、白黒なのに怖いくらいの迫力がありましたね。戦争終結までの日本の上層部の動きがよくわかります。笠智衆の貫太郎はとっても雰囲気が出ていました。若い黒沢年男が暴走気味な青年将校を見事に演じていて、ラストのサイドカーのシーンは印象深いです。何も、あそこまできて死ななくてもいいものをと思ってしまいますが、当時はああいう考え方の人がたくさんいたのでしょうね。時代の隔世を感じます。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-18 19:01:40)
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