みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.《ネタバレ》 千と千尋を観て、そう言えば去年録画したこの作品、シチュエーションが似てるかもな?と、改めて観ることにした。 結構グッと詰め込まれた感。絵は丁寧で綺麗だし、アングルも工夫されていて人物も活き活きと描かれている。 もう何と言ってもピンふりの魅力に尽きる。衣装や存在の面白さが目を引くけど、同級生たちが煙たがりつつも認めざるをえない才能と、ひたむきな努力。彼女は小学生ながら、自分の高級ホテルだけでなく、花の湯温泉郷全体の今後を考えている。 ついついトゲのある言い方をするけど、それは自分の真剣さの裏返し。 花の湯に来て数ヶ月のおっこと春の屋旅館が、旅行通が好みそうな雑誌に取り上げられたけど、嫌味や妬みの一つも言わない大人なピンふり。 ピンふりはおっこよりもっと先に、じゃらん的な浮いた雑誌に取り上げられるべき名物女将になっても不思議じゃないと思う。でもきっと、派手な見た目に反して、裏方的な控えめな努力をしてきたんだろうな。最後の客のエスコートの仕方に、客と春の屋、そしておっこに対する最大級の気配りが感じられた。 両親を亡くしたおっこが、ピンふりやグローリーさんと触れ合いながら、小さな旅館の女将として成長していくドラマか。巻数の多い児童文学が原作だそうだから、きっと私のイメージ通りの作品なんだろう。 原作とかTV短編とか、きっと面白いんだと思う。ただこの映画の構成がどうも引っ掛かってしまう。 出だし、ほのぼのしたお祭りとおっこの家族団らん。神楽の最後、不気味さを見せる狐面…神様の舞なのになぜ不気味に?その直後、全てを奪い去る交通事故…予想外過ぎて心臓がパクパクしたわ。 グローリーさんとのドライブで急に事故のフラッシュバック。それもかなり細かい描写で…えぇ~このタイミングで入れてくるの? そして最後の客が事故の当事者。これは、小学生の女の子には、というか遺族には残酷すぎる。 最初と最後と中間に両親の死を挟む。これが万が一にも実話なら納得だけど、あくまで人が作った物語。長い作品(原作)の1エピソードだったら解らなくもないけど、90分くらいの短編映画の主題としてこのエピソードを選んだ訳で…なんか水曜日のダウンタウンのドッキリ企画並みに悪趣味に思えた。 事故から1年も経ってないのに、峰子女将は息子夫婦を死なせた相手の名前を忘れて予約を受けたのか。事故の加害者の妻は被害者の葬儀に行くだろうし、そのときの喪主はお父さんの母である関峰子になると思うけど、加害者のこと気にしてなかったのか? 加害者夫婦も、唯一の生き残り、小学生の女の子が、その後どこに行ったのか気にしなかったのか。花の湯温泉方面から家に帰る高速で事故が起きたのに、なぜ加害者夫婦は花の湯温泉を選んだのか? 雑誌にはフルネームでなく“おっこ”って出たとか、女将が宿帳で気がつくとかあったけど、もうこの映画のメインが“おっこを容赦ないトラウマに向き合わせてみた。”に思えて、他のほのぼのした魅力的なエピソードが吹っ飛んでしまった。 そうなるとまた、余計なものまでが色々目に付いて、例えばおっこが1人で、誰もいない家を出ていくシーン。親族とか近所の人とか誰も手伝わないの?友達は見送らないの?小学生が独りで花の湯温泉まで行くの? うり坊とかみよちゃんとか鈴鬼とか、精神的にショックを受けた子が創り出した、いわゆるイマジナリーフレンドなの?とか。 そうなっちゃうともう、子供向けにしてはグローリーさんの入浴セクシー・ショットが多すぎない?とかまで… う~ん…皆さんの高得点も納得なんだけど、この作品を好きな私と、この構成を嫌いな私が出てしまう。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2021-08-12 02:40:22) 11.あの、「鼻クソほじり感」とでもいうのか、バっちい感じが見事に迫ってきて、これはもうアニメという枠を超えているのではないか、と。 それを素晴らしいと言うのかどうかは知りませんけれど。 いや、鼻クソがこの作品のすべてだと言う訳では勿論なくって、踊りなどの細かい動き、こちらの方が本来の見どころと言えましょう。好感が持てます。 ただ、ストーリーはというと、無理にキャラとエピソードを盛り込んでとっ散らかした感じは否めず、ラストも取ってつけたような「エエ話」になってて、そんなキレイなまとめ方でいいのか~と思わんでもないのですが、こういうのを「手際の良さ」と言うなら、確かにこれは大したものだ、とも思います。変則的と見せて、最後は直球勝負。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-02 21:37:24) 10.良作の噂を聞いて、前知識ゼロでの鑑賞。 能天気なタイトル、絵柄、音楽から微笑ましく見始めると、いきなり超ハードな展開に度肝を抜かれる。 ただ好き嫌いでいえば、はっきり言って嫌い。 そりゃあいきなり人が死ぬとこ見せれば、客は集中するけど、楽しくはならない。 それを子供向けアニメでやるってどうなの?って思うし。 それから主人公、小学生のくせに、働くことに真面目過ぎだし、疑問なさすぎ。 子供らしくない。 この辺、おそらく小学生女子なら抵抗ないだろうが、小学生男子はまったく共感できないだろうなあ。 男子はバカだから、男子が主人公じゃないと共感できないし、冒険話がないと集中力続かないし。 それでも、数々の暖かいキャラがうまいこと話を進めて、まとめて、確かにまずまずの良作。 数あるキャラの中でも、自分は断然ピンフリが好き。 暗くなりがちな物語の中で、彼女には何度も笑わせてもらった。 救われたと言っていい。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-07-13 21:29:25) 9.《ネタバレ》 なるほど。面白かったですというか、なんか好感を持ちましたというか。基本的なフォーマットは、幼気(いたいけ)で、元気な女の子(チョット勉強は苦手)が、大きな不幸にも負けず(健気)に、周囲の心を動かしていくってやつ、つまりNHKの連ドラのアレ、往年のケンちゃんシリーズのソレなわけで。まあ、この式に馴染みがあるオトナにとっては、外さない仕組みなわけです。ですからこれ、今回は映画でやりましたけれど、続編はNHKの深夜にドラマとして、半年に一回くらいのペースでやったらいいんじゃないでしょうか。おっこの成長をもう少し見守りたいような気になっています。旅館屋のおっこちゃん。【追記】ああ。テレビで日曜の朝に15分枠で子供用にやってたのですね。しかしそれでも、NHKの深夜枠で、少し屈託のある内容でアニメドラマとしての続編。ノスタルジーに浸りたい大人向け。需要ないっすか。 【なたね】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-05-31 22:50:00) 8.評判が良かったから見てみたが、やっぱり子供向けって感じ。 だけど良く纏まっていて見終わった後の余韻は良かった。 【miso】さん [地上波(邦画)] 6点(2020-05-20 23:49:50) 7.ギリギリ何とか途中まで観て、ああなる程という感動にもつながる。 ただし、映画館で観ることはないかな、と思うけど加点。 【simple】さん [地上波(邦画)] 6点(2020-05-19 20:42:38) 6.《ネタバレ》 旅館勤めです。どこかで「大人こそ観る作品」といったコメントを見かけたような気がしたので、 気になっており、安価でレンタル視聴できるタイミングが訪れました。 お客様に対する接し方、大型ホテルと小さな旅館の対比、を考えながら観ていた序盤でした。 原作を読んでいないので、ハキとは言えないのですが、 脚本・編集で手を抜いたと思われることで、モヤモヤ感が拭えないかなぁ、と。 【なぜモヤるのか】 ・男の子と両親3人組のお客様 なるほど、そういうお客様をもってきたか。とは思いました。 このお客様は作品鑑賞者側である子供に受け入れられる設定なのか?とも思いましたが。 男親・女親は、自分たちが泊まる施設がどういったところか何も気にせず選んだのか? 原作ではそこが描かれていないのか?脚本を書くときに気にならなかったのか? いまどきの作品としては、安易に省いてしまったような気がします。 ・エンドロール 母親と思われる女性がスズキに対して「私に何かあったら」のような声をかけている絵が。(原作の挿絵?) 設定の後付けをエンドロールでするのはいかがなものかと。 いい作品だと思います。そう思ってなかったら↑のようなことがあれば「3」点だと思いますから。 【hyam】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-05-04 16:37:01) 5.無駄のないしっかり話を詰め込んで暗い背景もありながら終始明るい映画で思った以上に良かった 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-11-17 01:22:43) 4.《ネタバレ》 最近、ネットでジョーカーとテーマが同じとか言う人が出てきてるが、まったくのこじつけ。 そんなこというなら鉄腕アトムやウルトラマンでもなんでもこじつけられる。 ウリ坊の造形は漫画版のほうが好き。 旅館なのに鼻ばっかほじくってるキャラは汚い。 ラストのおまけの?原画にはびっくり。 本編よりモロジブリ。 こっちの絵でやればよかったものを・・・・。ダメ? 文句ばっかつけたが、実は秀作。 結論はこんな「朝ドラ」が見たい。 元気が出る。 【うさぎ】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2019-11-05 13:00:09) 3.《ネタバレ》 えらく話が凝縮してるから、飽きることなく観れた。 宮崎アニメのようなこだわりで、 緻密に創られた子供向けアニメ。 日本の情緒たっぷりに描かれてて、好感触。 面白かったです。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-06-16 20:00:51) 2.《ネタバレ》 傑作。ネットの反響の凄さから、見てよかった作品。おっこが健気で、そして厳しい現実の直面。許しのメッセージ。すごい作品。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 10点(2019-01-08 14:09:36) 1.《ネタバレ》 良作。タイトルから“興味範囲外だろう”と思ってスルーしていたが絶賛の声が複数あったため思い立って鑑賞。良かったけれど、手放しで絶賛するほどでもない気がする。でも良い作品。【ネタバレ注意】ドジっ子やら悪人が出てこない。ライバルはいるもののヒロイン以上に努力家であることをうかがわせる描写もあり、それこそ小学生とは思えないほどの聡明さをみせる。画も綺麗で丁寧に作られている。やたらと動きに凝りまくってストーリーがおざなりな作品とも違うバランスの良さもある。原作を知らないけれど、20巻もあるそうだから(たぶん)全体でつながるエピソードはそこからピックアップしたものだろう。必ずしも派手な展開をさせず、それらを自然にクライマックスにつなげていくのも吉田玲子氏のうまい脚本だ。ただ、(子供向けで深く考えるようなことではないだろうが)水領さんが“占い師”かつ、お金をそこそこ持っているらしいという人がリアルにいたら、なんだかうさん臭い人じゃないだろうかとか(←もちろん、そういう話ではなかったが)、事故を起こした後悔をわざわざ子供に聞かせたりするだろうか(←そうしないと締めくくりにつながらないが)というところが気になった。ついでに言えば、児童労働という感じではなかったものの、親を亡くした子供に、あんな律儀な受け入れ方をさせてしまうのって、“大人の感情”を背負わせすぎなんじゃないだろうか。そうしないと綺麗に終わらないのだろうけれど、素直に“いい話”と受け入れていいのか悩ましかった。ちなみに、細かいことだけれど「パンツー丸見え」は時代考証がおかしいと思う。ついでに畳のヘリを踏まないように注意していたのに敷居を踏んでいた気がする。しかし、全体として良作であることは間違いない。 【mohno】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-10-01 19:49:46)
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