みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
42.いやー、凄いお話ですね。実話に基づくものだと聞いて本当に”鬼畜“だなと思います。映画としての感想としては、シナリオは抜群に面白い。怖いのと可哀想なのと、「元はといえば全部旦那のせいだろ!」とツッコミながら観てしまいました。あと東京タワーで置き去りにされた良子の行方が気になります。いい人に拾ってもらいたい。演者も緒形拳、岩下志麻、小川真由美皆さん迫真の演技。特に岩下志麻と小川真由美の罵しりあうシーンは凄かったですね。緒形拳の情けない感じも上手い。子役の利一と良子が酷かったというか、皆さんのおっしゃるとおり棒読みですね。この子達が現代の子役くらい上手かったらもっとよくなったでしょうね。ちょっと酷かったのでそこだけが残念です。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-09-25 12:01:37) 41.遥か昔、週末の深夜の娯楽としてテレビで映画が放送されていた頃に観たものを思い出してのレビューなのですが、まぎれもない秀作映画です。作り手が何を描き表現したかったかは受け手の感じ方次第でしょうけれど、【人間】そのものへの警告と受け取りました。自分の命以外はオモチャ同然に踏みにじる事件が増加する昨今こそ、誰もがこの作品を観て欲しいものです。人間の業があまりにも鮮明に描かれている恐ろしい作品です。結婚を意識している人。子供を作れる立場の人。是非ごらんになってください。 【役者の魂】さん [地上波(邦画)] 10点(2015-06-14 14:12:29) 40.当時観た時は幼かったのでとにかく怖かった。緒形拳さんの顔も怖かった。でも大人になってから観ると岩下志麻さんが超怖い。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-03-05 01:58:20) 39.《ネタバレ》 利一の全てを達観したような冷めきった目、崖に立ち自殺するのではないかとすら感じさせる悲しい後ろ姿を見ると、自分が子供のとき子供らしくいられたことへの感謝の気持ちとそれがいかに幸せなことであったのかということを感じた。 利一の「父ちゃんじゃないよ、知らない人」という言葉は、宗吉が父であることへの否定、拒絶と最後まで父をかばったというどちらとも取れる展開。どちらにしてもこれほど哀しい結末はない。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-18 16:15:46) 38.子役の演技がもう少しマシだったら全然違ったろうに。 岩下志麻の愛人に対する怨恨と緒方拳のダメ親父っぷりが見事な演技だけに余計にそう思える。 昔の日本映画は子役のレベルが低いのかも。 子供への虐待を描いた『トガニ 幼き瞳の告発』の子役と比べると雲泥の差。 あのレベルの子役で本作を見てみたかった。 今は邦画も上手な子役がいっぱい出てきているので、それだけにもったいないような気がする。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-08-09 00:08:19) 37.名前のインパクトと岩下志麻出てるーってだけで観て見たら、結構古い映画で見る自信なくしたけれど、なかなかだった。数名で観賞後、話したくなかったのか皆そそくさと帰っていった映画。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-25 03:39:33) 36.《ネタバレ》 映画の内容と関係ないのだが(…とも言えないか) 子役の演技があまりに酷すぎる。 下手すぎて子役が何か言う度に現実に引き戻され入り込めなかった。 今の子役のレベルの高さがよくわかる。 それを補うかのように、大人の役者は上手い人ばかりです。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-26 17:56:16) 35.《ネタバレ》 鑑賞後の後味の悪さは、かなりのものでした。。。。緒方拳も岩下志麻も、そりゃあ「流石!」っていう演技をみせてくれますが、堕ちていく過程の揺れとか決定的な動機付けとかが分らないと言うか、受け入れられませんでしたねぇ。今の世の中では(残念ながら)よくある話ですが、古き良き時代的に語られるこの頃にもあったんですねぇ。。。。こんな事件が。口直しにスカッとする映画が観たくなる映画でした。 【チェックメイト・キングII】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-24 10:25:30) 34.《ネタバレ》 緒方拳のだめおやじっぷりがたまらなかった いまさっき砂の器を観て 鬼畜と同じで松本清張は親子の絆が好きだなぁ と思った で レビューをみていたらラストシーンの子供の言葉にはいろんな解釈があって意外だった 僕には親父のことをかばっているよーにしかうつらなかったから じゃなかったらこの映画のよさがわからんと思うのだけどねぇ どんなにされてもあのやさしい父親が好きなんだって 深みのあるストーリーだと思う で これを借りたのは当時行きつけのツタヤで店員さんのお勧めだったから この平成の時代におどろおどろしい文字で『鬼畜』ってタイトルの映画を勧める店員さんのセンスを信じてみた 結局は店員さんの言葉を借りて『緒方拳のだめ親父っぷりがたまらない』のを楽しむ映画 そんで得るものは家族大事にせぇよって反面教師&愛を乞う人に同じく どんな親でも子供は好きだったりするんだよ ってこと 違うのかな? 【おでんの卵】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-10-09 04:25:06) 33.うわぁぁ・・・すごい映画でしたね。「鬼畜」、まさにこれ以上ないピッタリのタイトルです!あの気の抜けるような音楽が、かえって話のコワさを引き立てていました。あまりにもこわすぎるので、2度と観ません。 【ramo】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-07-23 01:48:26) 32.《ネタバレ》 役のために鬼に徹した岩下志麻の女優魂。しがない町工場の、くたびれた女房風情。鬼気せまる、それでいて尚、色香を感じさせる凄い女優。近年で、お梅役を彼女以上にこなせる女優は思いあたらない。小川真由美扮する実母の菊代、あそこまで育てた我が子を、ああも簡単に捨てられるのか。お梅にされるだろう酷い仕打ちを考えれば、恐ろしくて二の足踏みそうなもの。何の情も感じさせない、割り切りかたは正に鬼畜。緒形拳は、追い詰められていくダメ亭主ぶりが巧い。しかしあの亭主、愛人に頼みこんでまで産ませた子を…、あそこまできたら他に選択肢はなかったのか?自分が不幸な生立ちなら、長男の辛さを一番理解できるだろうに、結果として、我が子にそれ以上の不幸と苦痛を与えているというのは救いがない。最後の悔恨の涙も子供のためというよりは自分のため、なんて白々しい。子役の配役は悪くなかったが、セリフの棒読みに何度我に返らされたことか 笑。もっと上手い(小利口でなくて)子役を使い、中途半端でなく完全に、父親に対して決別宣言をしてほしかった。父親面するんじゃない!子供舐めるな!血の繋がりくそ食らえ!という表現に徹してくれたら泣けた。(6歳の子供にはちと難しいとは思うが)それにしても後味が悪い映画。末っ子役の男の子、トラウマになってやしないだろうか?それが気になる。(6点だけど、大人役者の演技に+2点。) 【LORETTO】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-26 12:33:44) 31.《ネタバレ》 横溝正史「八つ墓村」で怖い女を演じた小川真由美が、今度は松本清張「鬼畜」に・・・。子ども3人を押しつけ、さぞ怖い女かと思いきや、押しつけられた岩下志摩はそれ以上に怖い女。この二人の間に挟まれれば、緒方拳ならずともどんな男だって形なしである。よくぞこれほど怖い女を二人も相手にしたものだ。 しかし元はといえば、この印刷屋のおやじのふがいなさである。二人の女性は元はこういう怖い女ではなかったろう。それがこっなったのは「あんたがだらしがないからさ。この甲斐性なし」という二人の女性の声が聞こえてくるようだ。 それと反対に、何度も捨てられそうに必死についてくる男の子のいじらしさ・・・。しかし自分が崖から突き落とされ、九死に一生を得た後は、「この人は父ちゃんじゃない」と永遠の決別をする・・・。まさにいたたれない瞬間であった。 映画の好きずきは別として、良くできていると思うし松本清張映画では「砂の器」と並ぶ名作だと思う。緒方拳はともかくとして、岩下志麻と小川真由美の二人の女優は迫力のある核心の演技と言えるだろう。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-19 05:49:08) 30.《ネタバレ》 高校の頃テレビで見た『疑惑』を借りたかったのに、どの店に行ってもない。それで未見の『鬼畜』をレンタルしてみました。見終わった後、あまりの暗さを追い払うように家族内で「よーっこわぁー?」の真似をして遊びました。この作品を見た後、一番気になったのは、最初に犠牲になる小さな男の子を演じた子役のこと。岩下志麻に無理矢理ご飯を口に押し込まれるシーンがありますが、あの小さな子に「これはお芝居」とか判断できる知力はまだ無かったはず。あんなことをされた体験は、あの子の記憶にどのように跡を残しているだろうか、それはあの子のその後の性格形成に何か悪影響を及ぼすことは無かっただろうか、という心配をして仕方なかった。あの時の泣き顔は本物のはず。いくら演技のためとはいえ、あのシーンは本物の虐待を見たに等しくて胸が詰まる。物語の内容としては、ラストの少年のセリフの真意が気になります。心底から存在否定した「父ちゃんじゃない」なのか、なんだかんだあっても親なのだからかばいたい「父ちゃんじゃない」なのか、「もうこの父親と一緒に暮らすことは不可能なんだ」と確信しているがため自分自身に言い聞かせる「父ちゃんじゃない」なのか、いろいろ入り交じってのものか、まぁあのくらいの年齢にそれをうまく演技しろというのは無理な話でしょうが、大人でも原作読まず台本渡されただけだった場合、あのラストのセリフの言い表し方は役者によっていろいろな解釈と表現がありそうですね。天才子役でリメイクされたら涙するかも。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-11-22 00:22:11) 29.《ネタバレ》 他人を殺すのは何故いけないのでしょう。それは、自分が殺されたくないからです。殺人を認めると、自分が殺されても文句が言えない。では、どうして親が子を殺すのはいけないのでしょう。それは不利益だからです。遺伝子を残す事を宿命付けられた生物にとって、その逆ベクトルの行為など論外です。他人を殺すのと、子を殺すのとでは、同じ殺人でも意味が違うと考えます。子を傷つけるのは、自らを傷つけるのと変わらない。親が子を愛するのは、自分自身を愛することと同じとも言える。ですから、血の繋がった息子を手にかけたとき、宗吉は自分自身を殺したのだと受け取りました。一命を取り留めた息子を前にして、土下座して詫びる父。その胸中に渦巻いたものは何か。泣いて詫びたとき、宗吉は初めて人の親になれた気がします。もっとも、もし本当に子供を殺す気ならば、あの状況で仕損じは在り得ない。やっぱり彼は息子を殺したくなかったのだと思います。いや、そう思いたい。先に述べたように、生き物は自らの遺伝子を残す事に貪欲です。その為になら何だってする。あまりに合理的。清々しささえ感じる厳格な規律。しかし人間だけはこのルールに縛られません。他人を殺さないのは、殺したくないから。血の繋がらぬ子だって我が子のように愛おしい。動物と人間に差があるとすれば、この部分だと思う。ほんの僅かの差です。善人だって皮を一枚剥けば鬼か畜生が隠れているのではないか。自分の中に宗吉やお梅は居ないか。この映画を観て自問します。わたしは人間だろうか。わたしは人間だろうか。自らを疑っていられるうちは、自分は人の皮を脱がないでいられる気がします。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-21 20:46:05) 28.《ネタバレ》 当時のテレビトレーラーは、衝撃でした。「弟は殺された。妹は捨てられた・・・」 そのたびにブランコに乗ってる兄弟が消えていく・・・っていう、怖いCMでした。 東京タワーでの演出、もの悲しい三拍子のBGM、なにもかも昭和の闇が漂う、 それでいて、もう一回見たくなる作品でした。このころ両親が離婚したので、 利一の気持ちが痛いほど伝わり、涙が止まりませんでした。 【oifair】さん [地上波(邦画)] 9点(2010-05-23 20:08:20) 27.《ネタバレ》 映画としての見どころは、岩下志麻の鬼ぶりと緒形拳の葛藤だろう。特に岩下志麻。でも彼女を「鬼畜」とは思わない。鬼畜は両親を形容した言葉です。産まれる瞬間までは平等のはずだけど、生まれた直後から環境に翻弄される子供たち。言いたいことは山ほどあるけれど、まとめる自信がないので以下に集約。生活力のない大人が親になってはいかん。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-14 13:47:43) 26.見ていて目を背けたくなるような人の醜さが描き出されていました。原作未読ですが、じゅうぶん楽しめました。 【K】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-01-10 18:15:58) 25.過去に同じような内容の裁判の傍聴をしたことがあるので、その時の内容とラップする部分が在りましたのでかなり真剣に鑑賞してしまいました。岩下さんの演技が本当に鬼に見えましたしまたしまた、演出もなにも無いのに恐がらせる脚本には脱帽です。でも真実はこれ以上に恐ろしい内容だと思います。 【SAT】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-26 22:13:49) 24.《ネタバレ》 なんとも点のつけにくい作品。子供の喋り方が嫌だとか、後半岩下志麻が出てこない所とかが嫌だ、とか色々気になるところはあるんですが、すごい映画です。 物凄く綺麗で紅い夕日と向かい合って、子供を海に落とす親。私はあのシーンがとても心に残っている。恐らく子供が産めない岩下志麻にとって子供は眼を逸らしたい存在である。ましてや手中にあると思っていた旦那が囲っていた女の子供。憎くて憎くて堪らないはず。しかし緒方拳は岩下志麻と違い、彼は彼なりに子を愛し、子も彼の事が好きだ。なぜ彼は殺さなければならなかったのか。 彼は自分で行動する事が出来ない。それは彼の出生に深く関わっていると思われる。生まれた時既に父親がおらず、長男と同じ歳の6歳の時に母親も消える。その後は親族の家を転々とし、どこでも厄介者扱いされ、飢えながら、1人ぼっちで生きてきた。それを大人になった今でも涙が溢れる程傷を負っている。きっと幼い頃の彼は、なるべく目立たないように、できるだけ小さくなって生きてきたんだと思う。印刷屋で働きだしたのも居候していたおじに奉公に出されたから、お給料は全ておじの借金に何年もとられる。自己の個性を出すスキなんてないし、自発性は更に消える。きっとそんな人生だったから岩下志麻の言われるままに子供を殺す。緒方拳はあの男の子と自分を重ね合わせていたと思う。更に彼は、子供があんな思いをするくらいなら今死んだ方が・・と思ったか(極めて自分勝手だが)、自分が向かい合いたくない過去を子供に見たからか、いづれかでも殺さなければと思った。しかし、何度も殺すチャンスがあったのに、彼は殺せなかった。あの怖いくらいの夕焼けに助けられないと殺せなかったのだ。それがとても悲しくて恐ろしかった。 あの子供が「おとうちゃんじゃないやい、よその人だい!」っていったのには胸が熱くなりました。はたして言葉通りの意味か、かばったのか‥。もしかしたら自分が捨てられたと思いたくなかったのかもしれません。なんにせよ悲しすぎます。 彼が子供が生きてて心底救われた事に、私自身も救われた。 あの生き残った男の子が、彼と同じような人生を歩まない事を祈るばかり。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-12 20:17:45) 23. 『砂の器』と比べると、話と舞台のスケールがなんとも狭苦しいのだけれど、映画の完成度としては、こちらのほうが上なんじゃないだろうか。しかし、主演が緒方拳でなかったとしたら、はたしてどうだったろう。地をはうように世俗的な欲望に生きる人間像は、原作の松本清張のお得意の世界だ。松本清張には、人間精神の高貴さとか高尚さとか尊厳などというのは、卑近な欲望の嘘くさい変形にすぎない。正直言って、私はこんな松本清張の世界は好きじゃない。だから、この映画も好きじゃない。芥川也寸志の音楽も、いつものように泣かせの意図がまるみえで、安っぽい。ただ、緒方拳へのオマージュと、野村芳太郎の清張ものの最良作として、7点はつけておきましょう。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-21 07:06:55)
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