みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 福山雅治がトヨエツに語りかける疑問「あんたは一体何者なんだ?」。 アタシ、トヨエツは「時の悪魔」みたいな存在だと思ったのね。 「この瞬間が永遠に続けばいい」って想い、それを容赦なく奪い、破壊する時の流れ、その残酷さ。トヨエツは変化をもたらすこと=時間を動かすことで総てを変えてしまって。 それに抗えるのは書くこと。時の流れは止められなくても、この世界に記憶を残し、心を残すことで、その瞬間を留めることはできて。 写真も同じ。そして映画も同じ。 映画に永遠の一瞬を刻む岩井俊二ならでは、なのだと思うわ。ビニール傘を差して立つ二人の夏の少女の写真、あそこに岩井俊二という作家と、広瀬すずと森七菜という女優と、この映画の描くテーマと、この映画の在り様そのものと、そして過去と現在と未来を結ぶ「永遠の一瞬」が収まっているのね。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2020-01-20 21:34:03)(良:1票) 3. 未咲がそれまでずっとしていたマスクを、妹に促されて外す。その瞬間のうわっとした感覚を若い乙坂と共有できて本当に嬉しかった。(まあ、部屋中にポスターを貼り、数ヶ月前まで毎日朝ドラを精魂こめてみてた人間が言う言葉でもないがw) 乙坂も妹もDV元旦那も、みな未咲への思い、追憶を捨て去ることはなくそのなかで生きていく。 美貌だけじゃなく、声が醸し出す雰囲気、存在感が毎度のことながら実に心地よい。 妹(従姉妹)もよかった。 【rhforever】さん [映画館(邦画)] 10点(2020-01-18 19:35:32)(良:1票) 2.大名作。しかも3行で感想など書かせないような深い映画。 演出も素晴らしい、単純に怒鳴ったり殴ったり号泣したり殺したりする臭い映画じゃない。 いちいち説明がないのでわからない人にはピンとこないと思う。 ただ、「わかってしまった」感受性の強い人は号泣だろう。 あえていうとカエルノウタの歌詞がさまざまな問題を暗示します。 「墓標に花を手向け 僕らはこの先へ行こう」 ラスト・レターに託された真実。 すごすぎる。 あと少女たちの仕草、一挙一動。 これ全部監督の指導があったでしょう。冷徹に計算されつくされた指導。 さすが岩井俊二。 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 10点(2020-01-17 20:09:08)(良:1票) 1.《ネタバレ》 手紙を通して過去と未来を繋ぐという枠組みは「Love letter」と同じだが、それ以上でも以下でもなく。 現代においては何故スマホではなく手紙を使ったやり取りになるのかというのがごく自然な流れで行われるのでそこは良かったし、一方通行だった手紙が徐々に双方向、さらには第三者が介入していくというのは面白い展開だった。 しかし、物語的にちっとも前に進んでいかないというか、同じ所をただグルグル回っているだけのような気がして、そこまで感動したりとかはなかった。 せめて、福山雅治がトヨエツをぶん殴るぐらいのアツい展開があれば良かったのだが…。 とは言え、昔の岩井俊二を思わせる落ち着いた展開が心地良かったのと、「Love letter」においては全く意味の無かった中山美穂による二役が、本作の広瀬すずと森七菜のニ役にはちゃんと意味があったのでそこは良かった。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-17 17:34:19)
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