みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
19.《ネタバレ》 家族は、どういう関係にあろうが、一番身近な存在である。戦後まもない高度経済成長前の日本の家族の様子を、夫婦、実の親子、義理の娘といった関係を通して、丁寧に描いている。子供とはいえ、すでに独立して別の家庭を営んでいることもあり、肉親との関係でも、一見気を使っているが、どこかよそよそしい。実の親だからこそはっきり言えるようにも感じる。逆に、血のつながっていない義理の娘は、遠慮があるのか、むしろ、より優しさをもって親と接している。末の娘は、正直に兄や姉を批判するが、義理の姉は、年齢を重ねると悟ることとなる心境を諭す。一方で彼女は、義理の父には、複雑な自分の気持ちを正直に話もする。家族を構成する各人の思いと葛藤が、物語の進行にあわせて、少しづつ観る者の心に染み渡ってくる。深く静かな印象が心地よい。実生活をベールに包み、男たちの夢とあこがれを壊すことなく、映画の中のイメージを守り通した、原節子の女優魂に乾杯。と言う訳で、世の男達のほとんどは、結婚するならば原節子の演じたタイプの女性を夢見るだろうな。でも、現実は甘くない。運が良ければ、しかも、奇跡的な運の良さを持ってしても、せいぜい三宅邦子タイプだな。そして、ほとんどの男は杉村春子タイプと一緒になってしまう。働きもしないで太っている杉村春子タイプだな。 【パセリセージ】さん [地上波(邦画)] 10点(2004-02-23 13:02:12) 18.《ネタバレ》 人間の汚さ、ずるさ、優しさを深く描き出した作品。淡々と進むが、ものすごい奥行きを持っていると感じた。そして、あまりに現実的で冷たさを感じるシーンと、優しくてあたたかなシーンの対比が鮮やか。最後の「日が長うなりまして」と笠智衆さんのいうシーン、空間の空き過ぎた部屋の構図が心にしみる。 【アイカワ】さん 10点(2004-02-22 10:54:51) 17.良い映画は、いくつもあります…、でも、心に残る映画は数える程度しかありません。この作品は、正しく心に残る映画です。 【Φ’s】さん 10点(2004-02-13 12:43:10) 16.《ネタバレ》 人間の本質を、静かに細やかに表現しているその完成度に圧倒されました。画面から押し付けるような演出はなく、いつのまにか映画の世界に引きずり込まれた感がありました。おばあちゃんと孫が外で遊んでいるシーンが感動的でした。親はいつまでも子どもに対して片想いなんだな。東山千栄子さんが倒れてもう先が長くないと言われたときの小さく映っている笠智衆さんの抜け殻になったような表情が凄かったです。 【柴田洋子】さん 10点(2004-02-07 09:07:18) 15.親と子、そして死という人間永遠のテーマが淡々と描かれ、実の子よりやさしい戦争未亡人、原節子の再出発を願う義父と義妹の表情を写して映画は終わる。何か、原節子がますます好きになって来た。小津作品には必ずと言っていい程、最初と最後に列車のシーンが出て来るが、この作品でもそれがいい味を出している。また、終盤、去年2回行ったしまなみ海道の起点、尾道の風景が随所に出て来て、とても懐かしかった。 【きりひと】さん 10点(2004-02-01 14:47:31) 14.日本人なら見るべき。回顧的になってしまう危険性有りですが、、、。老夫婦や原節子の話し方だけでもハマります。杉村春子、最高に嫌な感じ(うまい!)。反面教師になります。 【コーラL】さん 10点(2003-11-16 22:02:46) 13.タイアップしてくれなかった腹いせに熱海は俗悪に描いていて、東京や尾道は、比較的きれいなところしか撮っていないのは、小津安二郎の人間性を疑うのだが、それでも、余りある魅力に満ちた作品。とにかく、シビアである。現在でも見ごたえのある映画になっているのは、杉村春子の好演に尽きる。 【ノーコメント】さん 10点(2003-11-08 18:34:15) 12.素晴らしい空気感、絵、人間の描き方。This is 日本映画! 【彦馬】さん 10点(2003-10-03 22:47:07) 11.「世の中ってつらいことばっかり」っていう原節子の言葉にはいろんなもんが詰まってて感動したね。それと東村千栄子と笠智衆の夫婦って実際かなり歳離れてるが 自然なところがすごいよ。笠は原節子の兄やったり、親父やったりしてっけど、歳の差に違和感ないからすごいよなー。 【たましろ】さん 10点(2003-09-24 23:09:59) 10.小津映画初体験。途中から田舎の母親を思い出して涙が止まらなかった。いい映画って本当に無駄がないですね。 【sparklecow】さん 10点(2003-09-19 02:56:01) 9.「じゃ、お姉さんも?」 「ええ、なりたかないけど、やっぱりそうなってくわよ。」 「いやぁねえ、世の中って・・・・」 「そう。 いやなことばっかり・・・・」 アぁ、そうなんですねェ、人間は・・・世界は。 撮影後ネガが火事で焼けてしまい、誰もオリジナルネガからの作品は観れないという不幸の中に、それでも尚、小津の魂の結晶がこうして観られるという幸福感。 その異端ぶりを、日常的なるものや緩やかな映像に隠した深く厳しく美しい大傑作。 【るーす】さん 10点(2003-06-07 17:22:00) 8.不朽という言葉を送りたい。 【東京オラニエ】さん 10点(2003-06-03 00:13:41) 7.これ、もう50年も前の作品なんですよね・・・。現代に生きる人たちが見ても身につまされることの多い映画だと思います。静かに感動しました。 【こまち】さん 10点(2003-04-04 22:15:41) 6.まったく非のうちどころのない素晴らしい映画です。戦後すぐにこのような映画を作れたことが信じられません。初めて見ても、なぜか懐かしさを感じてしまう不思議な力を持っています。現代の荒んだ日本において、一服の清涼剤とも言うべき作品ではないでしょうか。私と同じ若い世代にぜひ見てもらいたいものです。我々が忘れかけている大切な何かを見つけることができるはず・・・。 【あおなみ】さん 10点(2003-01-29 20:47:55) 5.だいぶ前に観ました。ストーリーそのものは単純・平凡なのにどうしてこれほどしみじみ心に迫るのか。この映画のテーマは洋の東西・今昔を問わず万国共通なのではないだろうか。日本の宝のような作品。もしかしたら今の若い人達には物足りず退屈に感じるかもしれない。ただそれは時間の問題で、人生経験や人の心・機微というものがわかってきたら必ずや魂を揺さぶられるでしょう。 【JMSDF19】さん 10点(2003-01-27 00:07:18) 4.東山千栄子、笠智衆の静かな演技力。子供たちから疎まれて熱海の海岸で二人揃ってたたずむ姿は、もうそれだけで涙です。原節子みたいな嫁もめったにいないでしょうが、小津映画らしい優しさに満ちた傑作です。 【FOX】さん 10点(2003-01-04 14:12:11) 3.小津監督の映像観には文句の付け所がありません。「俺の映画が分からないやつは分からなくていい」という小津監督のコメントからしても、監督の独創性は伝わる。また、J・R・Gさんと同じように説明過多な今の映画界に危機を感じてる人に推薦する映画です。(J・R・Gさんの映画も詩が説明過多に感じるのはわたしだけでしょうか。でもJ・R・Gさんの映画も大好きです。気狂いピエロなど) 【どっこいしょ】さん 10点(2002-12-31 01:27:39) 2.「東京物語」が入っているここのサイトはそれだけで第一級サイトです。40代です。何度も見てます。夜勤で疲れて帰ったときなんか、酒を飲みながら、この懐かしい日本の家族をビデオの中から玉手箱を開くように再会を楽しみます。そのうち、睡魔が襲って、起きると現実が待ってます。わたしにとっては、かかせない心を癒す良薬のような作品です。 【マジンガーXYZ】さん 10点(2002-09-23 22:03:14) 1.オズ映画の最高傑作。白黒ながら、東京も尾道も美しく描かれている。笠千衆のおじいさん役は、この頃からすでに始まっていた!!家族という永遠のテーマ...なぜか懐かしい。若い人に観て欲しい映画。 【西岸良平】さん 10点(2001-07-03 02:06:35)
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