みんなのシネマレビュー

おおかみこどもの雨と雪

The Wolf Children Ame and Yuki
2012年【日】 上映時間:117分
ドラマファンタジーアニメ動物もの
[オオカミコドモノアメトユキ]
新規登録(2012-05-21)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-08-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(2012-07-21)


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監督細田守
宮崎あおい
大沢たかおおおかみおとこ
黒木華
西井幸人
大野百花雪(幼年期)
加部亜門雨(幼年期)
谷村美月土肥の奥さん
麻生久美子堀田の奥さん
菅原文太韮崎
林原めぐみ草平の母
中村正[声優]細川
大木民夫山岡
片岡富枝韮崎のおばさん
小林隆韮崎の旦那さん
染谷将太田辺先生
碓井将大
多田野曜平校長
上白石萌音毛野
荒川ちか文子
津田英三
今井麻美自然観察センター受付
原作細田守「おおかみこどもの雨と雪」(角川書店刊)
脚本細田守
奥寺佐渡子
音楽高木正勝
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞細田守「おかあさんの唄」
製作市川南〔製作〕
日本テレビ(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会/製作幹事)
マッドハウス(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
角川書店(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
東宝(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
電通(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
スタジオ地図(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
読売テレビ(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
企画スタジオ地図
プロデューサー奥田誠治(エグゼクティブ・プロデューサー)
川村元気(アソシエイトプロデューサー)
制作スタジオ地図
配給東宝
作画貞本義行(キャラクターデザイン)
末吉裕一郎(原画)
大杉宜弘(原画)
井上俊之(原画)
山下高明(作画監督)
美術上條安里(美術設定)
衣装伊賀大介
編集西山茂
録音東京テレビセンター(録音スタジオ)
上田太士(光学リレコ)
その他マッドハウス(プロダクション協力)
東映アニメーション(アソシエイト)
GAINAX(アソシエイト)
丸山正雄(スペシャルサポーターズ)
あらすじ
国立大学に通う花は、教室に一風変わった青年を見つける。聞けば彼はこの大学の学生ではないらしい。興味を持った花は彼に積極的に話しかける・・・。 トリッキーなアイデアを駆使して「子育て」について描く、細田守監督のアニメーション作品。

コウモリ】さん(2013-12-29)
全てのをあらすじ参照する

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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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90.《ネタバレ》 花、雪、雨、父親にまったく感情移入できない。とにかく心理描写や生活空間の描写がものすごく下手くそ。それゆえにリアリティが感じられない。設定にリアリティを感じないと言ってるわけではない。時かけ→サマーウォーズ→今回とこの監督の評価がガンガン下がっていく。 とまさん [地上波(邦画)] 2点(2013-12-23 13:41:58)(良:1票)

89.《ネタバレ》 主要な登場人物全員の好感度が低く感情移入の余地がないのが致命的。そもそもヒロインの花が脳みそお花畑すぎるのがダメ。ストーリーもありがちで退屈なので、個人的にはどこをどう楽しめばいいのかわからない映画。好きから嫌いで言えば明確に嫌いな映画です。そんな中、ただ一点、すごいと思ったのが林原めぐみの演技。ジブリ等の悪影響か、劇場アニメには主要キャストに普通の役者を使い不自然で下手な芝居で観ててがっかりさせるようなアニメ映画がいくつかあり、この映画もその一本で台詞はどれも画面から浮いちゃってます。そんな中でほとんど唯一(他は大木民夫くらい)プロ声優の林原めぐみが普通に演じれば周囲からは浮いてしまうはずなのに、この映画中では浮かないように「声優仕事に慣れてない俳優が声をあてたかのような」芝居をしていて、ゆるく見ているとそれが林原めぐみだとはすぐには気がつかない。周囲にあわせてそんな演技ができるとは「すっげー、さすがプロだ」とちょっと感動しました。 あばれて万歳さん [地上波(邦画)] 3点(2013-12-21 23:24:58)(良:1票)

88.《ネタバレ》 花の貯金多すぎる。そして雪と草平君が体育館にランドセル置きっぱなしにも関わらず誰も気付かないってどうなのか。あと、最後に雨がオオカミとしての生き方を選ぶ前に、花が雨の考えを理解した上で、「人狼としてどう生きるか」っていうのを、親子で話し合うシーンがもっとあってもよかったんじゃないかと思う。なんかこう、子供が大きくなるにつれ、親子の結びつきが見えにくくなって、花が子供に振り回されるだけの存在になってしまっている。おまけに、失踪した10歳の息子について、母は世間にどう説明するんだ。
まぁそれだけ色々と気になりつつも、題材はいいし絵が可愛いので、みんなでワイワイ見るぐらいでちょうどいい作品と思います。ジブリにはない感じで、面白いと思います。 Fukkyさん [地上波(邦画)] 7点(2013-12-21 10:27:03)(良:1票)

87.《ネタバレ》 これだけ複雑な事情を抱えそれでも子供を産んで育てていくと決心した以上、絶対に家族を守りぬかなくてはいけないハズの父親が死んだ理由は明確に描いて欲しかったです。それ以外のところに関しては良くできてると思いますし、最後に雨と雪が別々の道を歩むという展開も良かったと思います。花が子供を自宅分娩したり、健康診断を受けさせないいことに否定的な見方もあるようですが、それは花たちがしっかり現実を受けいれ覚悟を決めたからの選択であって、けして花自身が狼を否定しているということではないと思います。現実的に狼人間のような異端の存在を受け入れてくれるほど世間の心は広くないですからね。この監督の時をかける少女、サマーウォーズのどちらも都合のイイ展開が鼻についてしまい、この監督とは相性が悪いのかなと思ってましたが、この作品はわりとすんなり見れたので次ぎの作品には期待が持てそうです。 映画大好きっ子さん [地上波(邦画)] 6点(2013-12-20 23:41:20)(良:1票)

86.人は生きてゆく上で、多くの選択をする。本作も、花が、雪が、そして雨がそれぞれの思いを抱えて選択をする。ただし、その選択肢に納得できなければ、共感を得ることはできない。ので、本作はイマイチ。 あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2013-11-04 19:43:06)(良:1票)

85.《ネタバレ》 主人公が狼男との間にできた二人の子供を女手一つで育てるという特異性を除けば子育て奮闘記としてじゅうぶんに見れる内容で、今まで見た細田守監督の映画の中ではもっとも日常的な作品となっていて、ストーリー的には「サマーウォーズ」よりは好みのはずなんだが、なんか登場人物に感情移入しづらいものがあり、話に入っていけないことはないのだが、個人的にはイマイチ。「サマーウォーズ」でも田舎が舞台だったが、この映画は中盤から主人公親子が田舎に引っ越してくる展開で、よっぽど細田監督は田舎が好きなんだろうなと思わせる。しかし、この映画では同時に細田監督の都会に対する失望感や人間不信といったものも感じられなんだかなあという部分もあるのが少々残念で、都会に住んでいる人=冷たい、田舎に住んでいる人=温かいというような描き方は少し鼻につくし、「おおかみこども」の二人が別々の道を歩いていくというありきたりといえばありきたりな結末だが、なんか見終わった後にムズムズしてすっきりせず、モヤモヤ感が残る。あと、花と狼男の出会いから描いているが、この冒頭の部分が駆け足すぎてもっとこの部分をじっくり描いてもよかったのではないかと感じる。(そういう意味ではこの作品は映画ではなくてテレビの連続ものでやったほうがよかったかも。)親子が田舎に越してくるシーンや山の中の森のシーンは「となりのトトロ」や「もののけ姫」を思わせていて、最初はジブリ志望だったという細田監督の宮崎駿監督作品からの影響(映像もキレイだし。)が見てとれ、やっぱり「ハウルの動く城」は細田監督に最後までやってほしかったという気がする。いつか本当にジブリで映画を一本作ってほしい。それともう一つ、現在は俳優業を半ば引退して農業をしているという菅原文太が田舎で農業をやっている老人の声を担当している(キャラクターの顔もほとんど文太そのまま。)のだが、実際の今現在の文太もこんな感じなのかなと思いながら見てしまった。これは余談になるが、「サマーウォーズ」には富司純子が出ており、単なる偶然かもしれないが、ひょっとして細田監督は東映の任侠映画が好きなのかもしれない。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 4点(2013-09-26 16:14:08)(良:1票)

84.“前置き”がどこまで続くんだろうと思って観ていると、そのままのノリで最後まで行ってしまう。様々な物語が織り込まれてはいるけれど、印象としては、イメージビデオみたい。アニメ技術の進歩に対する驚きは感じるけれど、それはあくまで技術の話。この過剰な技術「なのに」と言うべきか「ゆえに」というべきか、このエピソードの羅列に近い構成、いわば行間が開き過ぎたような語り口には、不満も感じざるを得ないのです。と同時に、技術と物語が見事に噛み合った瞬間、というものも確かにあって、感動を呼んだりもするのですが。 さて、本作でとりあげられる、人狼というやつ。『ハウリング』なんていうアホ映画ですら、日蔭者の哀しみが描かれていて、人狼ってのはマイノリティの象徴みたいなもんですな。本作もその路線を引き継いでいるとは言え、ちょっと捉え方が違っている。主人公たちは、社会に圧殺されるだけの存在ではなく、主体的に生きる道を選んでいる。無論、自宅出産のくだりなどは、「未受診妊婦」という社会問題と結び付けて批判する向きもあるだろうけれど、しかしもう少し視野を広げれば、世界のどこでも・歴史上のいつでも、妊婦は産院で出産している訳じゃない。無論、社会常識には相応の根拠理由のあるものが多い(あくまで「多い」だが)けれども、社会とはまた、多分に相対的なものなのですね(そしてまた、本作に登場する児童相談所員に見るように、社会自身は自らの絶対性を信奉する。自らの相対性を認めては社会は成立しない)。だから、主人公一家は、社会の中で、あるいは社会そのものに対し“選択”を行う。いわば“選択すること”についての物語。選択に伴う、希望と別離の物語…。この作品に対する不満とはすなわち、その“選択”を本当に肉付けするエピソード、選択のための“決断”と選択結果への“過程”のエピソードに欠けている点、なのでしょう。何となく田舎に移り住み、何となく掃除と修理に励めば、気が付いたらボロ家が立派な屋敷と化す。何となく畑仕事に励めば、何となく助っ人が現れ、うまく行ってしまう。描写が象徴的過ぎて、物語を支える具体描写が少なく、その結果「実際にはそんなうまくいくかよ」と感じさせてしまう面があるのではないでしょうか。 しかし、時に象徴的描写は素晴らしい効果をもたらします。最後の別離が、滝が流れ落ちてくる山の頂に向って描かれるのは、素直に感動しました。 鱗歌さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-15 08:57:44)(良:1票)

83.最近の邦画は、「美しくないもの」は描きません。血はもちろん汗も流さないし、息が切れることも稀です。子供だってゲロ吐きません。人間だけでなく自然を描くときだって、イモムシやらヤモリやら死んだ小動物の骨なんてのは描かない。
この映画はそういう実写ですら撮らないような生々しさや生活感を徹底的に描いています。それだけでも好感が持てる作品でした。これでもまだ「キレイ」に描いてるほうだとは思いますけど、十分力作ですね。
どうして実写映画でこういうアプローチをする作品が少ないのだろう。ただ畑を映しても美しいとは思いにくいからかなあ?
劇的な事件といえば、父親が死んでしまう、ということくらい。「おおかみこども」という特殊な設定ですが、描かれているのは基本、人間誰でも経験するような生活の一場面。それでもこんなに豊かな映画になるんですね。逆に、自分の実生活が本当に豊かと言えるだろうか・・・とちょっと考えちゃいました。ただ大雨が降るというだけで、なんだか感動してしまいます。一昔前の角川映画の雰囲気が見事に漂っていて、懐かしい感じもする映画でした。 ゆうろうさん [映画館(邦画)] 7点(2013-07-14 02:46:52)(良:1票)

82.《ネタバレ》 まあ普通です。過大評価されすぎてる。彼が死んだ理由の説明があえて無いんだけど、それが脚本の都合、としか思えなかった。彼には死んでもらわんと困るので死んでもらった、という感じがして。都会で長年暮らせていた彼が街中で狼に変身する理由はゼロだと思うし。獲物を狩る為に死んだような示唆があるにはあるが理由としてあまりにもくだらなくて弱すぎる。人間の姿のままで死んでしまって、死んだせいで狼の姿になっていたのだろうか。何にせよ全く説明が無いのでわからない。とにかくシナリオ上、彼は生きていては困るキャラクターなのだ。そこがどうしても気になった。「なるほど、それで死んでしまったのか、それはしょうがないなー」というのがあれば良かったと思う。
あとは絵が基本的には良いんだけど、時々ものすごく表情が崩れる(クチが変?パーツの位置が変?)シーンがいくつかあって気になった。 虎王さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-04-15 01:58:21)(良:1票)

81.《ネタバレ》  おおかみは、人間社会で見つかると恐らく檻に入れられる存在、死んだらごみ袋に入れられる存在である。差別されるマイノリティ、なんてレベルではない、生き方でどうにかなるような甘いものじゃない、厳しい現実を表した設定なのだと思う。
 そういう事って現実の社会でもあると思う。多くの「普通の」マジョリティには、分からない事だが本人にとっては世界が無くなるほどの事。理解者が見つからず、或いは自分自身を否定してしまって、死を選んでしまうことなども。

 そういった事情の中で、その社会に適応して生きていこうと決めた姉と、その外側にも世界があることを見つけた弟。
 どちらにも、その芽を摘まなかったお母さんは、立派に子供を育てたのだと思う。アンタ、すごいよ。 Tolbieさん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-28 11:28:17)(良:1票)

80.《ネタバレ》 個人的には、サマーウォーズや時をかける少女よりも本作のほうが入り込めました。狼人間という要素こそファンタジーではあるけれども、お父さん狼が死んでしまったり、子ども達が他の子とは違う自分の要素をひた隠しにしたり、それによって男の子に怪我を負わしちゃったりっていう展開は現実の比喩としてすんなりと入り込める。だからとても共感が持てました。一つの家族のお話を丁寧に優しいタッチで描く。そういう現実の比喩でありながらも、アニメだからこその台詞や描写もやはりあって、例えば「泣いてないもん。雫なんだから」とかいう台詞は現実に口ずさんだからあまりにクサすぎるのですが、アニメだとそれがすんなり受け入れられる。そういうアニメだからこその良さみたいなものもきちんと出ていて、とても良作だなと感じました。 あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-03-20 00:38:05)(良:1票)

79.《ネタバレ》 たまたま好きになった人が狼男だっただけ。たまたま好きになった人がイラン人だったり、片脚がなかったり、妻子持ちだったり、といったことと同列に、彼女が好きになった人はたまたま狼男だった。そんな彼との間にできた子供は、半分狼、半分人間のおおかみこども。幼い姉弟が成長していく様は、世の母親だったら誰もが経験することだろうし、親離れ、子離れの瞬間の切なさは、母親にしか分からぬものだろう。だからこの映画は、普遍的な母子の物語であり、〈おおかみこども〉という特異な設定ながら、誰もが共感し得るテーマを内包している。厳しい自然の中で〈狼〉としての己の運命を受け入れる雨と、普通の〈人〉としての生活を望む雪。幼い頃とは正反対に育ってしまった二人の〈その後〉が気になるところだが、映画は二人が別々の道を歩むことになったところで終わる。そして、彼らの母親は変わらぬ笑顔でいつまでも子供たちに愛情を注いでゆくのだ。母親とは何と偉大なものだろう。 フライボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2013-02-28 22:40:10)(良:1票)

78.《ネタバレ》 想い人と結ばれる喜び、別れの悲しみ。若き母子家庭の苦労、子供が元気に成長していく姿を眺める楽しさ。自然の中で生きていく苦労、実を結ぶ喜び。ご近所のしがらみ、ありがたみ。秘密を守る事の難しさ、秘密を打ち明けられる相手の存在。親の子離れ、子の親離れ。半狼人という空想上の生物である姉弟の日常が興味深く描かれる中で、人として生きる苦労や喜びもしっかりと描かれている。二人はこのまま人としての生涯を歩んでいくのかと思いきや、後世を選択する分かれ道が訪れる。二人の違いは何だったのだろう。遺伝だったのか、環境だったのか。そんな事を鑑賞後に考えてみるのもまたこの作品の楽しみ方かも知れない。とにもかくにも二人の子供が可愛くて、とてもほのぼのとした気持ちにさせられる反面、突然の別れの寂しさを二度も突き付けられる、中々にしてリアルな人生模様だ。童話的な設定を生々しい人の人生に置き換えて喜怒哀楽を描いた点に高評価を差し上げたい。…それにしても一度目の別れのエピソードは唐突だし残酷だし辛かった。二度目の別れは逞しく巣立っていく子供の背中に頼もしさを感じ、嬉しくはなるが…ちょっと寂しさの残る作品ではあります。辛い別れもあるけれど、残された人達で元気に笑って生きていくんだ!というメッセージが込められているんだと好意的に解釈してみたい。 にしきのさん [映画館(邦画)] 9点(2012-10-10 22:11:32)(良:1票)

77.《ネタバレ》 序盤(お母さんと狼さんの出会い~出産の辺り)の話は、時間をかけた割には薄っぺらく、こりゃ肌に合わないかな、と思ったが、本領は舞台が田舎に移ってから。やっぱり細田監督は田舎好きなのね。田舎に移動してからは一気に開放されたような形になり、風景や時の流れの見せ方などの映像の演出が凝っていて、美しい。愛くるしい登場人物と相まって安心して楽しめた。

人間の学生に2人の子供を立て続けにはらませ、何だかよくわからない形で死んでしまう狼親父は何なんだよ。
子作りの前にもっと色々、話し合っとくことがあるんじゃねーの?
避 妊 し ろ !!

この映画の主人公である花(お母さん)は、普通の感覚だったら、育児ノイローゼになってもおかしくない過酷な状況に晒される。花が異常なまでに(心身ともに)タフで、その上人格者だったから、ふたりともグレず、それなりのハッピーエンドを迎えられたが、これを世の普通のお母さんや、次期お母さんに見せたらどう感じるのかは気になる。「私はこんなに強くない…」と、逆に落ち込んでしまうのではなかろうか。

迎えるラストも、そんな花にとっては残酷のはずなのに、あんたどれだけ超人なのよ、と。
いつかこの人壊れちゃうんじゃなかろうか、と不安になる。

そんな花ちゃんと俺が結婚してやってもいい。(もちろん雪ちゃんでも可) すべからさん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-15 18:48:57)(笑:1票)

76.《ネタバレ》 「花」と「おおかみおとこ」の背景が不明瞭なのが気になります。
・大変な思いをして大学に通っているのに、何故子どもを産むことをよしとするのか?

・おおかみおとこは何故、花に自分がどうやって育ってきたのかを語らなかったのか?(言ったのはせいぜい種族の末裔であることくらい)
・おおかみおとこ自身も、子どもを産めば大変な思いを花にさせてしまうことはわかっているのではないか?
「花」は冒頭で言ったとおり、奨学金を使い、アルバイトをしてまで国立大学に通っています。
そこまでして大学に行っているのに、子どもを産み、アルバイトも辞め、休学どころか中退をしてしまします。
大学を中退をするというのは、本人とってみれば大きな決断だと思うのですが、本作ではそこに至るまでの葛藤は全く描かれていません。
そしておおかみおとこも、花が大学を卒業することも待たず、子どもをつくる。
さらに、年子でもう一人つくる。
しかも、その子どもは、ただの子どもではないのです。
まったくもって勝手だとしか思えませんでした(しかも当の本人は理由が不鮮明なまま事故で死んでしまう・・・)。
この作品は、そうした「子どもを持つことの後ろめたさ」が全く描写されていません。
「惜しみのない子どもへの愛情」を描くためには、それは必要ではないと判断したのかもしれません。
おおかみおとこの背景や、花が大学に通っていた目的を描けば、よけいに子どもを産むことに賛同しにくくなってしまうだろうし、花が試行錯誤をする描写も希薄になってしまうので、あえてそうした理由づけは避けたのかもしれません。
そうだとしても、最低限の納得できる理由が欲しかった、彼らに感情移入がしにくかったのも事実です。
この映画の、一番大きな欠点だと思います。
それでもこの映画には素晴らしいところが多い!
・雨、雪、花が大雪原を駆け抜けるシーンの疾走感と躍動感、
・2人の学年が変わっていくことを、横からとらえた画で左右に動かしながら表現するシーン、
・カーテンがゆれるたび、狼になったり、人間にもどったりする雪、
そういったアニメならでは、映画ならではのシーンに、どうしても心を動かされてしまいます。 サントラもオススメですよ。 ヒナタカさん [映画館(邦画)] 8点(2012-08-24 03:02:31)(良:1票)

75.《ネタバレ》 時をかける少女やサマーウォーズにあったような巧みなストーリー展開は今作にはあまり見られなかった。しかし、その分、登場人物の感情表現や演出には力が入っているように感じた。
そもそもおおかみ男というファンタジックな要素を現代社会に組み込むということ自体がかなりの荒業である。それを夫を亡くした母親の苦労や思春期の女の子の複雑な心理を通して違和感なくストーリーに溶け込ませただけでも大したものだと思う。
しかし、最終的に雨のとる行動が私には大人び過ぎているように感じられ、10歳という年齢を考えるといささか納得がいかず、リアリティを欠いてしまった(その雨を笑顔で送り出す母親もどうだろう・・)。また、過去の作品に比べ、全てがスッキリと終わるものでなく、消化不良になってしまっている部分もあるのが残念であった。
とは言っても、一つの作品としては十分に楽しめたし、次回作もまた映画館で観たいと思う。 ばかぽんさん [映画館(邦画)] 8点(2012-08-21 01:26:48)(良:1票)

74.《ネタバレ》 細田監督の前作「サマーウォーズ」でも感じたことですがアニメーションとは思えない程の緻密な作画には本当に驚かされます。いや2次元の絵であることは理解しているのですが一瞬実写を見ているような気分にさせられるというか、とにかく凄い。物語も良かった。母親の苦労して苦労して育ててきた過程を丁寧に描いているので如何に母として子どもの成長を願っているかが良く分かる。お転婆でしょっちゅうオオカミになっていた雪が成長するにしたがって女らしく変わろうとする、逆に内向的だった雨が野性に目覚め男らしく成長し森を守る主になるという展開はキャラクターの属性がそっくり入れ替わったようで面白かった。それから別に良いのですが、ほんとに監督はトトロが大好きなんでしょうね。ボロ屋ではしゃぎまわる雪が完全にメイちゃんでしたね。しかも背景も明らかにトトロともののけ姫から影響を受けている感じ。 民朗さん [映画館(邦画)] 7点(2012-08-04 21:55:25)(良:1票)

73.《ネタバレ》 まずはこれほで細部への拘りと誠実さのある映像を大画面で体感し観る事が出来たのは良かった。例えばガラスに反射する人や車の行き交う様、風のうごめきで揺らぐ樹々など。日常生活で見慣れた景色がアニメーションの中で綿密に描かれていると何とも言えない心地良さを感じるのはぼくだけだろうか?あと、本題に行く前になぜおおかみこどもの「雨」と「雪」なんだろうという疑問。生まれた順ではなく親離れ、あるいはこどもではなくなった順?だとするとこれがテーマなのだろうと勝手な推測。はい、本題。序盤の少々荒削りな出会いと関係性の構築具合。秘密を抱えた謎の多い男性に惹かれる、ある意味オーソドックスな少女と、実写だったらさぞ不潔感満載であろうおおかみおとこ。彼が真実を告げたところから物語は真に始まるわけだが、それまでは典型的な恋愛物と同じように、つまり普遍的に愛を育む。打ち明け、子を産み、彼が予期せず死ぬ。こっからが真の葛藤が始まるわけです。本来なら、この2人がくっ付き、子を産むまでのプロセスの葛藤(おおかみにんげんと人間との対立構造とその葛藤)で一本映画が作れそうなもんですが、そこはすっ飛ばす。つまりやりたいことはここではない。本題は最後の最大の葛藤が表している。それは「決断と悟り」でござる。人にも狼にもなれる選択肢の中で、人の道を進むか、狼としての道を選ぶか。その決断と、それを不安ながらも背を押してあげれる強さを得るまでの話。ぼくらは決断し、押してもらう立場からいずれ押してあげる立場にならなければならない。それは如何なる決断だとしてもNOというのは簡単で、それを選んだその本人の意思を尊重出来る強さというのは並大抵の事ではない。そこに至までのプロセスはその最後の決断に向け、往々にして一直線にやじるしは敷かれている。雨は「責任」を知り大人になり、「自由」になる代償に家族と離別する。あの最後の遠吠えの真意はぼくらには聞こえない。でもきっと花には届いている。雪は苦悩があまりにも多い人間世界で生きることを決意する。今後もたくさん問題は起きるだろう。人間と恋をし、花に電話して頼るだろう。子どもも産むかもしれない。花の家の畑はこの先も荒らされる事はないだろうし、雨がいなくなった理由をご近所さん達に必至で誤摩化しを語るかもしれない。花にも雪にも雨にも、これからまだまだ苦悩はある。でも、生きてて欲しい。 ボビーさん [映画館(邦画)] 8点(2012-07-24 04:17:06)(良:1票)

72.「全国381スクリーンで夏休み初日公開、在京キーTV局の全面バックアップ付き」ときたら、どんな超大作かと思ってしまうが、かなり地味な内容だった。
題材も地味だが、展開も地味だし、クライマックスさえも地味。
自分が一番気に入ったのは、メインキャラじゃなくて、娘の同級生の男の子だったし。
じゃあ、つまんない映画だったかというと、そんなことはなくて、見終わった後からジワジワくる。
見終わった直後は「パンフも買わなくていいかな~」なんて思ったけど、5時間たった今、パンフ買って良かったと思うし、もう1回映画館で見たいなと思ってるし。
ただ、今回の公開規模から、この映画の細田監督をポストジプリのように言う向きもあるけど、それはさすがに違うなと思った。
ジプリは「大人も見られる子供向け」を作り続けてきたけど、細田監督は「大人向け」ばかり作っている。
だから、今作なんか特にそうだけど、映画作品としては優秀でも、TV放送にはジプリ作品ほど向いていないから。
でも、「時をかける少女」「サマーウォーズ」そして今作と、毎回「前向きに生きる勇気」をもらうたび、毎回「細田監督、次はいつなの?」と思わざるをえない。 まかださん [映画館(邦画)] 8点(2012-07-22 23:31:19)(良:1票)

71.《ネタバレ》 つまらない映画ではないのでこの点数にしました(5点にするか迷いました)。が、ちっとも感動はしないし、シングルマザーの子育てという、あまり珍しくないテーマの凡作になっていた気はします。ジブリっぽさ=トトロやポニョと確かに通ずる所はあります(あれらもストーリー自体は大して盛り上がりはありませんでしたし)。花・雪・雨の主要キャストに関しては、演技も良かったと思います(大沢たかおはちょっと声が浮いていましたが)。映像的にも監督が表現したかったという「風」に関しては十分堪能できました。ただ肝心の筋が…。前作「サマーウォーズ」の時もそうでしたが、「時をかける少女」に感動し、何度も繰り返し劇場に通った身としては、こういう作品を期待してるんじゃないんだけどなぁ、と思ってしまったり(まあこちらの勝手な期待でしかないんですが)。少女の成長、家族の絆、ときて、母親の強さを訴える作品を作りたいという気持ちは伝わってきましたが、話の流れ自体はかなり王道というか平凡で、正直「おおかみこども」という設定すら本当に必要だったんだろうか?と思ってしまいました。夫に先立たれ、子供達も自立して、再び一人になってしまった花はこれからどうやって暮らしていくのだろう。あえて物語では切ってしまったラストより後の場面が気になりました。 蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 6点(2012-07-22 08:48:41)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 130人
平均点数 6.41点
043.08% line
121.54% line
232.31% line
343.08% line
464.62% line
51713.08% line
62317.69% line
72620.00% line
82821.54% line
9107.69% line
1075.38% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.90点 Review10人
2 ストーリー評価 6.11点 Review18人
3 鑑賞後の後味 6.68点 Review16人
4 音楽評価 6.56点 Review16人
5 感泣評価 6.25点 Review16人

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