みんなのシネマレビュー

シン・ゴジラ

(モノクロ版タイトル:シン・ゴジラ オルソ)
GODZILLA Resurgence
2016年【日】 上映時間:118分
SFシリーズものパニックもの政治もの特撮ものモンスター映画
[シンゴジラ]
新規登録(2016-01-27)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-01-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2016-07-29)
公開終了日(2017-03-22)


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監督樋口真嗣
庵野秀明(総監督/プリヴィズ企画・監督)
尾上克郎(准監督)
助監督轟木一騎(総監督助手/D班監督)
摩砂雪(D班監督)
庵野秀明(D班監督)
尾上克郎(B班監督)
石田雄介(C班監督)
演出庵野秀明(予告編演出)
佐藤敦紀(予告編演出)
キャスト長谷川博己(男優)矢口蘭堂(内閣官房副長官)
竹野内豊(男優)赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官)
石原さとみ(女優)カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)
大杉漣(男優)大河内清次(内閣総理大臣)
柄本明(男優)東竜太(内閣官房長官)
高良健吾(男優)志村祐介(内閣官房副長官秘書官)
市川実日子(女優)尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)
松尾諭(男優)泉修一(保守第一党政調副会長)
國村隼(男優)財前正夫(統合幕僚長)
ピエール瀧(男優)西郷(戦闘団長)
野間口徹(男優)立川始(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長)
余貴美子(女優)花森麗子(防衛大臣)
矢島健一(男優)柳原(国土交通大臣)
平泉成(男優)里見祐介(農林水産大臣)
横光克彦(男優)菊川俊介(環境大臣)
浜田晃(男優)河野(総務大臣)
手塚とおる(男優)関口(文部科学大臣)
古田新太(男優)沢口(警察庁長官官房長)
モロ師岡(男優)本部(警察庁刑事局局長)
渡辺哲(男優)郡山(内閣危機管理監)
諏訪太朗(男優)田原(東京都副知事)
光石研(男優)小塚(東京都知事)
藤木孝(男優)川又(東京都副知事)
嶋田久作(男優)片山(臨時外務大臣)
津田寛治(男優)森文哉(厚生労働省医政局研究開発振興課長)
高橋一生(男優)安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)
神尾佑(男優)風越(外務省・新政務担当総理秘書官)
塚本晋也(男優)間邦夫(国立城北大学大学院生物圏科学研究科 准教授)
原一男(男優)塙(仮名)(生物学者)
犬童一心(男優)志賀(仮名)(古代生物学者)
緒方明(男優)柳(仮名)(海洋生物学者)
斎藤工(男優)池田(第一戦車中隊長)
前田敦子(女優)避難民(カップルの女)
鶴見辰吾(男優)矢島(統合幕僚副長)
松尾スズキ(男優)早船(フリージャーナリスト)
片桐はいり(女優)広田静子(官邸職員)
中村育二(男優)金井(内閣府特命担当大臣)
小出恵介(男優)消防隊隊長
ドン・ジョンソン(男優)リヒター(ゴジラ調査団団長)
妹尾洸(男優)
三浦貴大(男優)ジャーナリスト
小林隆(男優)山岡(統合部隊指揮官)
大林丈史(男優)国平修一(副総理兼外務大臣)
小川真由美(アナウンサー)(女優)アナウンサー
原知佐子(女優)
森廉(男優)避難民
岩井堂聖子(女優)
石垣佑磨(男優)芦田(第2飛行隊第一小隊長)
黒田大輔(男優)根岸達也(原子力規制庁監視情報課長)
北山雅康(男優)笹上高尋(海上保安庁海上保安監)
橋本じゅん(男優)三木(幕僚長)
野沢聡(男優)
國本鍾建(男優)石倉(陸上幕僚長)
斎藤嘉樹(男優)
島津健太郎(男優)澁沢真
竹下宏太郎(男優)
柳英里紗(女優)
山崎潤(男優)
渡部遼介(男優)
庵野秀明(男優)バスの運転手
イワゴウサトシ(男優)
屋敷紘子(女優)通訳
庵野秀明スピーカーで住民に呼びかける消防隊員
出演岡本喜八牧悟郎(元城南大学統合生物学教授)(写真)
脚本庵野秀明
音楽鷺巣詩郎
伊福部昭「ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」「メカゴジラの逆襲」「宇宙大戦争」「三大怪獣地球最大の決戦」ほか
北原京子(音楽プロデューサー)
撮影山田康介
庵野秀明(画像設計/D班撮影)
摩砂雪(D班撮影)
轟木一騎(D班撮影)
TBS(撮影協力)
日本テレビ(撮影協力)
フジテレビ(撮影協力)
製作市川南〔製作〕
東宝
東宝映画(製作プロダクション)
企画神山健治(企画協力)
川上量生(企画協力)
浜田秀哉(企画協力)
プロデューサー山内章弘(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮樋口真嗣(特技監督)
尾上克郎(特技総括)
佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
大屋哲男(VFXプロデューサー)
白組(VFX)
三池敏夫(特撮班美術)
作画前田真宏(イメージボード/画コンテ)
林田裕至(イメージボード)
丹治匠(イメージボード)
轟木一騎(画コンテ)
摩砂雪(画コンテ)
樋口真嗣(画コンテ)
庵野秀明(画コンテ)
鶴巻和哉(画コンテ)
美術林田裕至
西村喜廣(特殊造形プロデューサー)
前田真宏(ゴジライメージデザイン)
竹谷隆之(ゴジラキャラクターデザイン・造形)
庵野秀明(ゴジラコンセプトデザイン/タイトルロゴデザイン)
柘植伊佐夫(粉飾総括)
出渕裕(特殊建機小隊エンブレムデザイン)
轟木一騎(タイトル)
振付野村萬斎ゴジラ(モーションアクター)
編集庵野秀明
佐藤敦紀
録音庵野秀明(音響設計/D班録音)
摩砂雪(D班録音)
轟木一騎(D班録音)
山田陽(整音)
照明川辺隆之
その他舟山弘一(応援スタッフ)
電通(特別協力)
小池百合子(取材協力)
枝野幸男(取材協力)
スタジオカラー(プリヴィズ班)
庵野秀明(宣伝監修)
あらすじ
東京湾で無人のクルーザーが発見される。その頃、同じ東京湾で大量の水蒸気爆発が起こり東京湾アクアラインのトンネル崩落事故が起こる。原因不明のため対策に追われる政府の会議でも意見が分かれる。内閣官房副長官矢口は巨大生物の存在の可能性を主張するが受け入れられない。その時、テレビ画面に巨大な尻尾が映し出されたと思うと、あっという間に巨大生物が上陸し町を破壊しながら移動する。原因が巨大生物ということで、政府は自衛隊に駆除を命ずるが、逃げ遅れた住民がいるために攻撃に躊躇していると、生物は東京湾に帰って行った。分析の結果、その生物は、海中に投棄された核廃棄物をエネルギーにしていると判明し「ゴジラ」と名付けられた。やがて、進化したゴジラが再び鎌倉から上陸してくる。

パセリセージ】さん(2016-09-04)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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182.《ネタバレ》 なんか全部かっこよかった!庵野監督ファンと言われればそれまでですが、、、かっこいいものはかっこいいし、しびれるものはしびれる!長い専門用語が多い早口なセリフとか、構図とか、演出とか、場所が文字で出てくるところとか、ゴジラが光ったりとか、第一形態からの第四形態とか、ヤシオリ作戦っていう名称とか、電車が突っ込んでいくところとか、なんかもう全部ツボ!なんですよねー。人はそこに重みがないとかストーリー性がないとか言うけれど、こんなかっこいいだけのもの映画以外でどうやって表現するの?映画だからこそじゃん!
だから映画って好きだわ。 小星さん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-31 13:48:15)(良:2票)

181.《ネタバレ》 初代「ゴジラ」の素晴らしい音楽と咆哮が“そのまま”響き渡るシンプル・イズ・ベストな黒一色のオープニング。
世界よ、これがゴジラだ…と自信を持って言えるのは、上映からしばらく経って“ヤツ”が真の姿を見せた時である。
それまでは能天気な人々の言葉が大量に吐き出され続け、下から映されるペンの山、画面を覆いつくす夥しい文字、押し寄せ川を上る船、道路を埋め尽くす車、飛び散る瓦礫、一枚一枚揺れ落ちる屋根瓦、振り回される人、人、人の群がその瞬間まで徐々に緊張を積み重ねていく。
石原さとみの人をイラつかせる喋り方と微妙な発音も(ry
画面の黒さも怖さを引き立てる中々のもの。

初代「ゴジラ」が怪獣という「個」とそれに立ち向かう人間の「個」の激突だったのに対し、本作は岡本喜八「日本のいちばん長い日」の如く一つの出来事をめぐり「組織」が混乱し立ち向かう。
会議で高みの見物をし、行動を起こす者の意見は軽くあしらわれ、対策が後手後手に回り続ける苛立ちが、画面の向こうで人々が災厄に見舞われる中で募っていく。喋る人間の言葉やそれを紹介する字幕・説明文も高速で過ぎ去っていく。
この辺の件を見るだけで、庵野たちが喜八の傑作のリメイクを撮るべきだったと思わざる負えない。極端なクローズ・アップが多様されるのはかなりうっとおしかったけど。

一隻の小型艇が海面を漂い、そこに乗り込んだ人々の視点ごと吹き飛ばすように巨大な水飛沫が出現する。
紅く染まる水面、“ヤツ”は気づくと背びれを突き出しながら川を上り、また気づくと地中を這い市街地を粉砕しながら前進を続ける。「キングコング」のように激しくのたうち、眼をギョギョロ動かし、苦しそうに叫び、血を流しながら。
観客は突然現れた得体の知れない存在に「誰だお前っ!?」と会議室の面々と共に困惑し、侮り、警戒を続ける。
ソイツが突然“進化”するように起き上がり、眼を小さく鋭くして立ちはだかるのである。動き続けた物体が急に止まる…次に何をしでかすか解らない恐怖と緊張が画面に奔る。

接近する武装ヘリの一団との睨み合い、、引き金を引く指の動き、警笛は列車の接近を告げるのではなく攻撃を躊躇う“理由”が路上を通過することを予告するため。
そして気づくとまた“ヤツ”は消え、海から黒い姿になって再度現れる!初代「ゴジラ」のように徐々に、ゆっくり確実に進んで来る巨大な体躯、自由自在にうねり市街地を横切り蠢く尻尾が語り掛ける得体の知れない恐怖。

口を引き裂かんばかりに顎を開き、コンクリート・ジャングルの底を走るように吐き出される泥のような爆炎、それが光の束、線となって放たれ戦闘機を切り裂きビル群を薙ぎ払い焼き払う瞬間の戦慄!
今まで喋り続けた人々を、暗闇から静かに迫り来る不気味な戦闘機を沈黙させるような圧倒的絶望。コレだ!コイツだ!一切合切何もかも破壊する恐ろしき災厄の化身!ヤツこそが「ゴジラ」だ!!!!!炎に包まれる東京を背に君臨する後ろ姿がもう最高にたまらない。怖いんだけど物凄くカッコイイ。


ゴジラはどんどん熱を上げていくのに対し、人間側は感情的になるのを押し殺すように冷静に仕事を続ける様子が描写される。一滴の汗を流すことさえ許されないほどだ。
拳をあげて怒りを発する者をなだめるように、激高しそうな者に冷たいペットボトルを突き付けるだけでその姿勢が伝わって来る。万の言葉に勝る瓦礫の中に消えた人々への鎮魂、生きている者に向けた首(こうべ)をたれる礼、祈り。
どんな状況でも闘う者たちは飯を喰らい、水を飲み、食事で出たゴミをまとめ、洗ってないシャツを取り換え、資料を整理してひたすら勝機を探ることをやめない。
政治家は政治をし、記者はネタの取引をし、自衛隊は前線で抵抗し続ける。自衛隊は伝統行事のさだめから逃げられないのである。
アメリカも手段を選ばず、ドイツは一言で快諾して協力してくれる。流石元同盟国!

観客を励ますように高らかに響き渡る鷺巣詩郎「ヱヴァンゲリヲン」の音楽、折り紙が導くヒント、過去の悲劇を繰り返さないために、たとえ放射能で埋め尽くされようがマスクをつけ踏みとどまり立ち向かう!
動くはずの無いビルが、本来人を運ぶための列車が生き物のように敵に襲い掛かる頼もしさは何なのだろう。“切り札”をブチ込む様子もあえて見せず効いているのか?いないのか?と思わせ安心させない演出がバツグンだ。

次のゴジラvs人間を期待させるかのような締めくくり、伊福部の旋律に始まり伊福部の旋律に終わる物語。 すかあふえいすさん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-11 23:00:40)(良:2票)

180.《ネタバレ》 なんですか、この高評価、そしてこの熱く語る長文レビューのオンパレードは!……いいねぇ、あふれるゴジラ映画愛がなんかものすごく伝わってきます。

それに対し、いやね、申し訳ない……自分としては全然期待していなかったんですよ。ツレアイが「ゴジラ観よう」って言ったとき正直まいったなぁと思ったぐらいにまったくね。
でもまあ文句なく面白かった、今年一番の映画じゃないかと思うぐらいです。特に前半のグダグダ、ダメダメの政府対応なんてサイコーでしたね。逆に後半の解決に向かっていくくだりは予定調和的で「まあこんなもんかな」ってテンションはややさがりましたけど。でもゴジラ映画なんだしそうするよりほかないしね。
それにしても首都圏の城南地区に住んでいる人にはえらいサービス満点の映画でしたな。川崎の109シネマズで鑑賞したんですが、観客のほとんどがゴジラがぶっ壊す町並をにやにやしながら観てるんじゃないかと思うと、こっちも頬が緩んでしまいました。無人電車攻撃に至ってはもうサービスてんこ盛りで、いい意味の失笑感が湧き起こっていたと思うし。
原発のメタファーだの危機管理問題の提起だとかいろいろあるんでしょうか、ぶっちゃけこの映画のツボってそういうサービス感にあるような気がします。我々の知っている街並、お馴染みの極めて日本的な事なかれ体質、そういうものを目の当たりに繰り広げられて感じる、「知ってる知ってる感」……(微妙な石原さとみちゃんの起用もそういう意味での狙った感じが漂ってきたのでワタシ的にはギリギリOKでした。)

しかし、今後世界にも配信されるそうだけど、そういうところって海外の人にも伝わるんだろうか?
と、若干の危惧を抱きつつ……8点の献上です。 ぞふぃさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-10 12:10:04)(良:2票)

179.コンセプトは学生時代に制作した「帰ってきたウルトラマン」。
ノリはエヴァンゲリオン。
小技に「愛国戦隊大日本」や「ナウシカ」等を散りばめ、
細部まで作り込んだ上で、脚本の破綻もなくテンポも良く
見終わって爽快感も得られる良い作品だと思いました。
基礎点9点、自衛隊頑張ってたからプラス1点。
残念ながら石原さとみの演技がマイナス2点で最終的に8点です。 じむりじんじむさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-07 00:42:48)(良:1票) (笑:1票)

178.エバンゲリオン諸作は無知なので、要するに巨神兵の物語なのだな…と思った次第。良作だとは思うが私的には傑作には届かない。 その最たるものは絵面、つまり映画としての構図の稚拙さだった。 ゴジラパートはかなり良い、なぜならば製作者に「こういう絵を見せたい」という明らかな意図があって、それをCGで構築しているのだから観たいモノを観せて(魅せて)いただいているカタルシスを感じることができる。
だからゴジラパートのあいだはスクリーンの「あちら側」へ没頭できる。 

がしかし、ドラマパートになると、それが予算の関係なのか、はたまた演出技術が未熟なのか、カッコイイ絵面を撮ろうと頑張っているのわかるが、いかんせんチープな書き割りの前で演者が芝居しているように見えてしまう。 それと石原さとみは、やっぱし無理目(笑)

PS:ちなみに本作品を鑑賞したそののち直ちにギャレス エドワードの2014年版を観直した。 
ギャレス様すみません(>_<) 貴方の映画、初見よりも遥かにクオリティー高いことに改めて気づきました。
よって点数を改めます (m´・ω・`)m ゴメン… crushersyuさん [映画館(邦画)] 6点(2016-08-06 11:38:26)(良:2票)

177.《ネタバレ》 小学1年の時に観た「モスラ対ゴジラ」以来、このゴジラを観るのに何十年待った事か。まず想像を超えて禍々しいゴジラの造型とその進化。グリズリーみたいなハリウッド版とは圧倒的なセンスの差を感じる。そして着ぐるみの代わりに野村萬斎が歩くというアイデアが光る。ベタベタした家族愛などが入る余地のないハイスピードな展開、日本の政府やアメリカとの関係への皮肉、核への警告も描かれている。
それにしてもこの作品の一番の功労者は庵野秀明に総監督と脚本を依頼したと言われている樋口監督かも知れない。「ローレライ」から「進撃の巨人」までの演出を見て、この人には特技監督がお似合いだ思ったしだい。
そして伊福部昭のメインテーマやマーチがモノラル風に流れた時はトリハダものだった。

唯一気に入らないのは、自衛隊の全面協力という事実。安保法で入隊希望者が減っている自衛隊の宣伝活動にのってほしくはない。むしろ逆手にとって、軍隊のくだらなさを若者に感じさせてほしいと思うのは欲張りか・・・

2016年。ついに予想を超えたゴジラ映画の完成を祝いたい。
ただ、興行収入につられて、安易な続編を作るという過去の轍だけは、踏まないで欲しい。
庵野監督のゴジラは完成形。
10年後に新たな才能にゴジラを託したい。 ブタノケ2さん [映画館(邦画)] 10点(2016-08-06 05:32:50)(良:2票)

176.《ネタバレ》 表面上は日本賛美な映画。自衛隊や政府機関が協力しているから、仕方ないといえる。
しかし、少しでも考える頭のある人なら、その奥に、徹底した文書主義の非効率さやそれ故に有事の際の対応が
後手に回ること、戦後70年以上経っても日本は事実上アメリカの属国だという現実、自衛隊はいつでも戦闘ができる体勢にあるという怖さ、日米安保の欺瞞などの様々な問題提起を感じ取ることができるであろう。

後半の総力戦はとってつけた美談であり、現実はあのような状況になった場合、日本はアメリカ主導の国連の要求を呑み
核を落とされるであろう、そういった今の日本の立場の危うさと外交手腕の拙さも示唆されている。
日本人は性善説で外交をし、他国は性悪説で外交をしているから日本の外交は上手くいかないのだと良く言われるが、
それを端的に現していたのが、スパコンを並列させる要請を海外に出したときの場面。
相手方の返答は「他国に情報を盗まれるから嫌だ」というもの。恐らくこれが、国際社会で先進国として生き延びるために
必要な外交手腕なのだろう。しかし日本の外交にはそういった面が足りない。
主人公が立案した作戦が上手くいかないと美談に持って行けないので、「人を信じましょう」と綺麗事を言う人物が登場し
スパコンの並列は許可されるが、現実的には、こういった状況で協力を得るのは難しいであろう。

他にも、自衛隊の武器の多様さ(全面協力の下、なのだから前半の美談ではない総力戦に登場する武器は、全て現実に存在するものなのであろう)や、女性政治家の少なさ、前例やマニュアルが無いと何も出来ず、全て文書で管理するために分厚いチューブファイルを持って動き回る官僚達など、現在の日本の問題点を描いていた。
ただ、これほどまでに風刺に満ちた作品でも、「天皇」について描かれていないのは、少しもどかしい。(天皇について触れるシーンは皆無)

全体的には、よくできた社会派作品だと感じるが、表面上だけ見て、「日本は凄い!日本人で良かった!」というような
人もいるかもしれない。そういった意味で、相手の思考レベルを測るリトマス紙的な使い方もできる作品。 Sugarbetterさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-04 12:18:12)(良:2票)

175.ドラマ性やストーリーの完成度が解らない人には理解しかねるハイレベルな作品。好みはあれど貶す要素が無い。 二階堂作之助さん [地上波(邦画)] 8点(2024-02-05 05:50:06)(良:1票)

174.この映画の良いところはゴジラへの愛がないところです。愛なんてろくなもんじゃありません、くだらないこだわりでしかないです。既存の作品のイメージにこだわらずに震災のイメージを借用し現代的な作品として再構築することに成功しました。その上で言います、この映画の悪いところはゴジラへの愛がないところです。庵野秀明という人はエヴァンゲリオンというアニメーション作品においてキリスト教の要素をあちこちに散りばめておりましたが肝心のキリスト教がどういう思想かという点には全く興味を持っておりませんでした。あくまで表層的に言葉のカッコよさだけで引用していたわけです。この映画ではゴジラは日本神話に登場するヤマタノオロチになぞらえられております。しかしこれがまさに表層的にしか物事を理解していない人間の陥る誤りなのです。ゴジラは日本の作品である、ゴジラは神のごとき存在である→日本神話の中から何かを引用しよう→日本神話に出てくる怪獣といえばヤマタノオロチだ、こういう思考の流れだと推測します。しかしゴジラはヤマタノオロチではなく、むしろそれを退治したスサノオに近くはないでしょうか?高天原(≒東京)を荒らした後、地上に降りヤマタノオロチ(≒キングギドラ)を退治し英雄となるような存在なのです。スサノオのように複数の顔を併せ持つことがゴジラが愛されてきた理由ではないでしょうか。この映画はその点の解釈で致命的な誤りを犯しているためシリーズにおいて異端でしかあり得ません。そしてその方が一個の作品としては正しいとも言えます。 Сакурай Тосиоさん [インターネット(邦画)] 1点(2023-03-11 23:25:41)(良:1票)

173.《ネタバレ》 前情報はこちらでは高評価(現時点7.36)であった事、やたら「シン」とつく作品が発表されてて気持ち悪さを感じ、どちらかというと避けてました。最初ウーパールーパーみたいなんが出てきて、これとゴジラが戦うのかと思ったら全然違いました。自然災害設定なゴジラも意外性もあり楽しめました。世界観が見えてくるとおよそのストーリーは予想できちゃうんだけど、そこに至るまでの熱い過程が良かったですね。政府の議論がウダウダしてめんどくさそうだと思ったら意外と少なくて好感持てます。菅総理も裏ではあんな感じなんかな?、異質に感じたのは石原さとみだけども、細かいこと気にしないスキル発動で封殺し問題無しです。。。昔のゴジラでも純正日本人の子供の顔を黒く塗って、原住民(黒人?)として使ってたよね。。。そういう世界なんだから仕方ないけど、最大に異質に感じたのは、一般常識といっても良いほどの「ゴジラ」を誰も知らない事ですね、この世界の松井秀喜の愛称が何と呼ばれているか気になるところです。。。改めて過去のゴジラ作品の結末を思い出そうとしたけど、何も覚えてない事に気が付きました。。。ゴジラ作品が好きというよりも、ゴジラのおもちゃ(消しゴム)が好きだっただけかもしれない、ちなみにキングギドラが好きでした。。。改めて初期作品から再鑑賞して観ようかな? ないとれいんさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-06 10:51:33)(良:1票)

172.《ネタバレ》 有名な作品をなかなかブーム時には観られない性格の天邪鬼自分。『シン・ゴジラ』も今頃になってようやくの鑑賞に至りました。鑑賞の少し前に災害に関する講習のようなものを受け、そこで本作について、いわゆる「想定外の災害」について描かれている旨うかがいました。なのでその点に注目しての鑑賞となりました。

やはり特に気になったのは「会議を経なければ何事も決定できない」ということでした。「決定するつもりが無い」というわけじゃなく「決定することができない」ということがとても印象に残りました。どうしても必要なプロセスとして「会議」があり、一分一秒を求められる状況で、専門家でもない老人多数の大臣たちがまるえ一般人のように思いついたことを述べているシーンはやはり滑稽に映ります。ですが結局のところ現実もこうなんだろうなとも思います。現実も多くはその道の専門分野でもない大臣たちが「IT大臣」だの「少子化大臣」だのとりあえずポストに収まって、そこらへんのおっさんでも言えるようなことを言っている。

この映画の中で現実とは違う良い点としては、「専門家たちをしっかりと登用し活用している」ことだと思います。御用学者のような人たちもいましたが、ゴジラ対応のかなり序盤から専門家たちは重用されており、中枢からその存在感を発揮しています。そういう点が現実のほうにもあればいいのにな、と思ってしまいました。いや、してるんでしょうかね。少なくとも自分のような一般人にはあまり専門家の方々のありがたみはわからず、コロナ対応に対してもどうしても不信感を抱いてしまいます。

ゴジラはなかなか圧巻でしたね。最初のトカゲのようなギョロ目のゴジラが個人的には一番怖かったです。内容は日本に現れたゴジラを世界各国みんなで協力して撃退するというものですが、『インデペンデンスデイ』のように各国に一体ずつ現れても面白いのにとか思ってしまった。そのほうが日本政府VSゴジラの構図がもっとくっきり浮かび上がったのに。

今作『シン・ゴジラ』の内容を受けての『シン・メカゴジラ』とか『シン・モスラ』とかあればまた観たいな。なんつって(笑) TANTOさん [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-28 03:10:53)(良:1票)

171.《ネタバレ》 往年のゴジラファンには物足りない出来でした。官邸の人間模様を中心にしたのは新しいですが、肝心のゴジラが全く動かないのではどうにも興奮のしようがない。人間ドラマの見せ方も、セリフの応酬とカット割りのスピードで勢いをつけてみせてるようで中身が薄く、感情移入できない。時代の流れとともに、さまざまな作品に進化してきたゴジラですが、次世代のゴジラに期待です。個人的には、CGより着ぐるみの方が本物に見えてしまうのがゴジラです。 カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 3点(2019-05-08 20:44:00)(良:1票)

170.比較的楽しめたのだが、ゴジラ映画では政治家の会話より派手な破壊シーンをもっと長く見たかった。 クロさん [地上波(邦画)] 7点(2018-12-19 18:21:17)(良:1票)

169.《ネタバレ》 いったい劇場に何度行ったのか、数えてはいないが過去最高なのは間違いない。
ブルーレイ買って、1週間近く毎日見てしまった。
ゴジラの都市破壊シーンが恐ろしく、自分の町が破壊される恐怖で涙を流してしまう。ヤシオリ作戦で「どうか実行してほしい(死んでくれ)」と矢口が演説、それに応えた隊員たちは、福島原発でぎりぎりで戦った人々と重なり涙がこぼれる。
シンゴジラの後半パートは「実現しなかった理想」と評論されているが(特に宇田丸さんに)、これだけは実現した部分だと思う。
作ってくれて感謝します。 kosukeさん [映画館(邦画)] 10点(2018-05-20 00:42:30)(良:1票)

168.《ネタバレ》 庵野秀明…。『ナウシカの巨神兵のシーン』ときて『エヴァ』ときて『巨神兵東京に現る』ときて…そりゃ最終的に『ゴジラ』を撮りますよねぇ…(しみじみ)。っていうか撮らせた東宝も偉かったです!(マジで)。それにしても…やはり“ゴジラ映画”に伊福部さんの音楽は鉄板ですねぇ…。ゴジラのテーマはもちろん、特に『ヤシオリ作戦』の場面での『宇宙大戦争マーチ』にはテンション上がりすぎでニヤニヤが止まりませんでした!

そして…『君の名は』のレビューにも書きましたが、現在の日本で“圧倒的な破壊”を描くことは、つまりは3.11を描くことなンだなぁ…と改めて思いました。そのために後半は、もはや“怪獣映画”を超えてしまったワケで…、そしてそれが文化人&知識人の皆さんが“『シン・ゴジラ』を熱く語る”ことの要因になったワケで…。なんだか俺は『ただの怪獣映画じゃない』というスタンスで語られるのはちょっと嫌で「みんな、ちゃんと怪獣映画として評価してるのかなぁ?」と複雑なマニア心理でこのブームを見ていました。

あ、それと石原さとみには「アンタ、馬鹿ァ?」とキチンと言わせるべきだったと個人的には思います。

そして最後に… 市川実日子、想定外の可愛すぎワロスw 幻覚@蛇プニョさん [地上波(邦画)] 8点(2018-05-10 16:51:14)(良:1票)

167.《ネタバレ》 よくできた邦画!
エンターテイメント大作。怪獣好きじゃなくても十分楽しめる佳作。
時間作っておやつとかお酒飲みながら観るといい感じ。 

庵野監督がゴジラ撮ると聞いて、99.9%コケると思った。
しかし大ヒット!これは観ねばと思いつつ、育児だ、嫁さんが2号のつわりで入院だナンダカンダと日々が過ぎ、2号産まれ、妻子里帰り中、満を持しての鑑賞!
 
なんといってもイモリ形態のいわゆる蒲田くんのフォルムにやられた。
やべぇ!ヤベェの出てきたよ!!これがあと1時間半暴れまわるのか…ほげぇぇ
これが大ヒットの理由か!日本もシュールな国になったなぁ!
なんて感心してたらそんなでもなかった。
 
ちゃんとゴジラになってくれた。
で、凄く強かった。安心安心。
 
売れっ子をキャスティングしつつ、良い演技ができる人がたくさん集まってて、ちゃんと映画を作り上げていて面白かった!緊迫感と強すぎるゴジラに夢中。
 
押井監督もゴジラ撮ってほしいなぁ…。という庵野監督より押井監督がだいぶ好き!でも楽しめた佳作。 おでんの卵さん [DVD(邦画)] 9点(2018-03-28 19:44:54)(良:1票)

166.《ネタバレ》  世間様より1年半ばかり遅れて、ようやく『シン・ゴジラ』を観た。
 …………う~ん。これ、政治コントとしては面白かったけど、ゴジラ物としてはどーなの?

 何をするにも対応が遅く、総てに於いて後手後手に回るこの国の政治をおちょくるコメディとしては、錚々たる顔ぶれが大真面目にバカやってるという点で面白さはあった。ただ、それもよく有ると言えばよく有るアプローチで、とくに目新しさは無い。
 と言うか、それ言いたいだけだったら、何もゴジラである必要ないよね?

 一応、今回のゴジラも、各国が不法に投棄した核廃棄物を食べた未知の生物ということなんだが、この『シン・ゴジラ』、ゴジラが現れて右往左往する人間に焦点を当てすぎたために、とても出番が少ない。
 なんだか間抜けな顔をした幼体がゾゾゾゾゾ~と這い回り、いつの間にか立ち上がってゴジラになってた。そしてそのゴジラは、なんかただノシノシと歩いてる。どこへ行きたいのか、何のために上陸したのか、その解釈も提示されず、ただノシノシと歩くゴジラに右往左往する政治家たち――――という構図で話が流れていく。そう。話が進んでいくのではなく、話が流れていく。
 実際、作中でも高橋一生演ずる役人が「ただ歩いてるだけなんですけどね」と3回ぐらい言うんだな。
 別に故意に街で暴れるわけでもなく、自衛隊に攻撃されて、降りかかる火の粉を払ったら街が壊滅状態に……、みたいな感じ。ただ移動の途中に街があるから壊れてしまう。つまりゴジラが、恐るべきモンスターと言うよりは、台風や地震などの迷惑な災害といった扱いに見えてしまう。これでは「じゃあ、しょうがないよね」ってなモンで、そこに核に対する反省などは生まれにくいわな。

 そして後半。いやはやなんと好都合なことにも、ゴジラが都心でパッタリと動きを止めたではないかぁぁぁっ! …………おいっ!
 そして、その止まったゴジラを攻撃する手段が奮っている。JR各線の電車および新幹線の車両に爆弾を積んでゴジラにぶつけるのだ! ……何のためにっ?!
 自衛隊のミサイルや砲撃を物ともしなかったゴジラへの攻撃法が、鉄道車両を使った特攻?! 頭や胸元にガンガン砲撃されても平気だった怪獣の足元に、せっかく壊されずに済んだ電車にわざわざ爆弾積んでポンッ! って? もう、全く意味わからん。JR、断れよ。16両編成の新幹線1本で何憶すると思ってんですか?! って。w
 しかも、丸の内の高層ビルを爆破してゴジラを押し倒し、その口にクレーンでホースを突っ込んで血液凝固剤を飲ませようという『やしおり作戦』。ゴジラが放射能炎をブワッと吐いたら「第一陣、全滅ですっ!」って……。こらぁーっ! そんな反撃、簡単に予想できるだろーが。www
 ゴジラにしたら、足元でポンポン爆弾が爆ぜるわ、ビルが崩れて伸し掛かってくるわ、コケたら口にホース突っ込まれてワケの分からん液体飲まされるわ……、そりゃ炎も吐くって。第一陣で死んだ作業員の家族に、なんて言い訳するんだろ?w

 ずっと以前に、『エヴァンゲリオン』のTVシリーズを、知り合いが「あれは面白い。独特の世界観があって面白いっ」と褒めるから見てみた。世間的にもムーヴメントと言って良いほど話題になった作品だし、まあ見といて損はないかと。で……、まあ特に「コレはっ!」と言う程面白くはないが、ま、それなりに普通のロボット物じゃん? と思って見てたんだ。25話までは。そして迎えた最終回を見て、ひっくり返ったね。「なんじゃ、こりゃぁ?!」

 あ、そうなんだね。庵野秀明という人は、広げた風呂敷を畳めない人なんだね。広げるのはそこそこ上手いんだが、畳むことにかけちゃ素人並みと言うか、逃げも辞さないと言うか。

 ともあれ、この『シン・ゴジラ』。国内では(庵野マニアのおかげで)それなりに当たったのに、あれだけゴジラ好きな海外のファンには掠りもしなかったという事実が、ゴジラ作品としての質を語ってるんじゃないでしょうか。
 確かに、石原さとみは可愛いよ。でも、さとみちゃんを見たけりゃ他にもっと可愛く撮れてるドラマがいっぱいあるから。ゴジラファンの(庵野ファンじゃないよ)観客が見たいのは「さすがガッズィーラ、神の化身ね」などと憂い顔で宣うさとみちゃんでもなければ、政治コントでもなく、益してや腹が減って動けなくなったゴジラでもない。何喰ってんだか知らないが、元気に暴れまわる恐い怪獣ゴジラなのよ。 TERRAさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-22 15:23:39)(良:1票)

165.これからどうなるんだろという期待感は膨らむのだが、ヤシオリ作戦が始まるまでは盛り上がれず消化不良だった。
出演者みな早口なので大体のニュアンスは分かるが語尾が聞き取れず、モヤモヤしてしょうがない。
前評判が良かったので、期待しすぎたのかもしれない。 misoさん [地上波(邦画)] 5点(2017-11-13 02:58:09)(良:1票)

164.ゴジラの進化前が気持ち悪かった。 すたーちゃいるどさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-18 00:51:04)(良:1票)

163.《ネタバレ》 もしも突然、東京に怪獣が現れたら、というシミュレーション映画のような体裁ですが、実際にはそれは作品を特徴づける意匠のひとつに過ぎないとも言えて、もちろん背景には現実世界で発生した様々な災害というものがあるのだろうけれど、では「我々が被災するというのはどういうことなのか」という部分には必ずしも深入りしてはおらず、「とりあえず逃げまどう人々」といういかにも怪獣映画らしい光景を、ここでは踏襲しています。あくまでここでのシミュレーションは、政府の危機管理に関する部分に限定して描いているようなところがありますね。で、しかも、誰が主人公なのか明確でない群像劇のような中で、まあ内閣の面々が一応は中心的に描かれるのかな、と思っていたら、彼らをあっという間に一掃してしまうという皮肉な展開。
新しいフォルムのゴジラの不気味さ、今までのゴジラとは一味違うだけに、何を仕出かすやら予想がつきません。一瞬にして街を炎で焼き尽くすシーンなどは、まさに圧巻です。
その一方、よく言われるように、全体的には、セリフをまくし立てるシーンが多くって、子供と一緒に観ているとちょっと集中力が持たないかな、とも。でもよくこれだけ色んなロケ地を探して来たな、と思うくらい、さまざまな光景が登場する楽しさってのも、確かにあります。
それにしてもまさか、ラストは毒殺とはねえ。しかも嫌がるゴジラに無理やり毒を飲ませて、なんだか拷問のようでちょっと後味が悪いのでした。 鱗歌さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2017-08-19 15:12:55)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 222人
平均点数 7.25点
031.35% line
131.35% line
220.90% line
331.35% line
494.05% line
5146.31% line
63113.96% line
74620.72% line
84319.37% line
94419.82% line
102410.81% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.83点 Review18人
2 ストーリー評価 7.63点 Review30人
3 鑑賞後の後味 7.90点 Review30人
4 音楽評価 8.23点 Review30人
5 感泣評価 5.91点 Review23人

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