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秋刀魚の味(1962)

An Autumn Afternoon
1962年【日】 上映時間:113分
ドラマコメディ
[サンマノアジ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-31)【イニシャルK】さん


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監督小津安二郎
キャスト笠智衆(男優)平山周平
岩下志麻(女優)平山路子
佐田啓二(男優)平山幸一
岡田茉莉子(女優)平山秋子
三上真一郎(男優)平山和夫
吉田輝雄(男優)三浦豊
中村伸郎(男優)河合秀三
三宅邦子(女優)河合のぶ子
岸田今日子(女優)バーのマダム
高橋とよ(女優)「若松」の女将
北竜二(男優)堀江晋
環三千世(女優)タマコ
須賀不二男(男優)酔客
浅茅しのぶ(女優)佐々木洋子
織田政雄(男優)渡辺
菅原通済(男優)菅井
加東大介(男優)坂本芳太郎
東野英治郎(男優)佐久間清太郎
杉村春子(女優)佐久間伴子
脚本野田高梧
小津安二郎
音楽斎藤高順
撮影厚田雄春
製作山内静夫
配給松竹
美術浜田辰雄
編集浜村義康
録音妹尾芳三郎
その他東京現像所(現像所)
松竹(デジタル修復版共同復元)
山内静夫(デジタル修復版総合監修)
川又昂(デジタル修復版画調監修)
近森眞史(デジタル修復版画調監修)
IMAGICA(デジタル修復版技術監修)
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【クチコミ・感想】

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34.“名匠”小津安二郎の遺作。

1962年の作品だが、小津の完成された力量が冴え渡る“見事なまでに美しいカラー作品”であった。

小津の代表作『東京物語』については、ラストの笠智衆が一人佇むシーンには圧倒されたものの、それ以外は、“まぁ、こんなもんか”といった感想だった。

そんなわけで、特別に期待して観たわけではなかった本作。

ところがところが、開始早々10分程で、完全にこの作品の持つ魅力に引き込まれてしまった。


冒頭にも書いた様に、本作は初期のカラー作品でありながら、質感を含めその美しさは圧倒的なもの。

機械的にただキレイなだけの現代映画と比べても、その質の違いからか、全くひけをとらない美しさ。

その端整な映像の数々を観ているだけでも飽きさせないものがあった。

登場人物について。

主演は小津作品でお馴染みの笠智衆。
“背中で感情を語る”彼にしか出来ない演技には脱帽。

そして、笠智衆に続いて本作で中心的な役回りを演じた当時21歳の岩下志麻がとにかく美しかった!
和服姿の似合うこと似合うこと。


また、彼女の兄役を演じた“中井貴一”の父である佐田啓二も、このたんたんとしていて渇いた感じの小津作品に完全に同化していて面白い。


そして、石井輝男作品でお馴染みの吉田輝雄。
本作でも好青年的イメージは健在。

石井作品では、ドロドロとした世界の中の唯一まともな人間というのをよく演じていたが、本作では、作品の一登場人物としてすんなり納まっているところに面白味を感じた。


『秋刀魚の味』を観たおかげで、今日は思いもがけず久しぶりに、ほのぼのとしていい日曜日を過ごすことができた。

やっぱり、“OZU”は凄かった。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-02 11:22:42)

33.とにかくやさしいお父さんである。優しい気持ちが画面いっぱいに溢れている。見ているだけでついニヤニヤしてしまう。あの棒読み、大して内容も無い会話、ゆる~い空気、このペースに慣れてくると何とも心地よい。オーバーリアクションやハイテンション、スペクタクルを見慣れる現代、あの棒読みは不自然に感じるが、この何気ない会話、口調の方が逆に超自然なのかも、と思った。岡田茉莉子(兄嫁)のセリフとかもすごく変で笑えるが、こういう人いそ~、なキャラである。唯一、東野英治郎だけが現代劇風の演技だった事に驚いた。 ちゃかさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-11 13:57:41)

32.《ネタバレ》 タイトルバックが布(なんて言うのかな、麻袋みたいな)じゃなくてイラスト、文字が毛筆体じゃなくて明朝体という「あれれ、他の小津作品とちょっと違う」みたいな感じがありましたが、中身も微妙に違うんですよね。技法、手法は毎度お馴染みなのですが、この作品ではカメラが主人公の家の中にはあまりなくて、他の人の家や酒場を捉えている時間が長いという。今回もまた家族についての映画である事に違いはありませんけれど、それを主に家族との対話よりも外側の人々との対話から描いています。小津監督は、これまでの映画で色々な家族の解体を描いてきて、これもその繰り返しのように見えます。だけどこの作品では娘側の主張が殆ど描かれず、親側からの子離れという視点になっていて能動的解体な形になっているのですね。「家族は壊れてゆくものなんだ」から「家族は壊すべきものなんだ」へと変化したような気もして、時代的に老後の親の自立という今日的側面が出始めたのかなぁ、なんて思ったり。笠智衆の相変わらずの朴訥とした感じがやっぱり良いものの、物語が家から離れ気味な分、ちょっとがちゃがちゃした印象で味わいに欠ける感がありました。映画を純粋に楽しむにはあまりに身につまされ過ぎな部分もありましたしねぇ。それにしてもビール、日本酒、ウイスキーと、飲酒シーンが何度も登場して、見てるだけで悪酔いしそうな映画ではありました。 あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-12 00:51:38)

31.小津監督の映画に出てくる人ってどうしてみんなこんなにもいい人たちばかりなんでしょう。それも善人的ないいひとではなくて、それぞれが弱さや皮肉さを持ち合わせている。こんな人たちばかりの世の中だったら、いいなぁ。それと、岩下志麻が岩下志麻だとわからないくらい若いですね。岸田今日子はとってもチャーミングでした。 kanekoさん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-21 17:00:36)

30.《ネタバレ》 見終わったあとで小津の遺作と気付く。久しぶりに小津作品見たけどやっぱり素晴らしいね。テーマはいつもの娘の結婚を描いたものだけど何故か凄い面白い。どのシーンとってみても絵になってて実に鮮やか。テーブルの上や背景の小物一つ一つに目が行きます。いつものメンバーの演技も流石。個人的には清純な岩下志麻よりもツンツンしてる岡田茉莉子がたまらない。 バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-05-31 23:31:28)

29.《ネタバレ》 東京物語(1953年)以降の彼の作品については正直安定感はあれども新鮮味に欠ける、過去の作品の焼き直しでしかないくらいの感想でしかなかったが遺作となったこれは別。小津にとっての「スターティング・オーヴァー(J・レノン)」ではないか、この作品で新たなテーマに取り組み示そうとしていた、というのが個人的な私の感想です。同居していた母親を撮影前に亡くし一人になった事で「老いる事の寂しさ」からもう一歩踏み出した、「老人への嫌悪感」を初めて表したのではないかと。「老いる事の寂しさ」は年をとれば誰にでも起こりうる出来事であり、沸きあがる感情で至極当然の事。だが親しい者から「年をとる=嫌らしい」と思われる事についてはまったく想像もつかない事実であり主人公達の心に暗澹たる思いが残ったのではないでしょうか。娘を嫁にやり父親としての勤めは果たしたものの、それでも人生はまだ続く。「お葬式ですか」「まぁ、そんなもんだよ」奥の深いやり取りです。もう少し小津が生きてくれていたら邦画ファンにどんな指標を示してくれてたでしょうか。そして彼自身が評した「一番バッター=岡田茉利子、四番=杉村春子」(「絢爛たる影絵 小津安二郎」高橋 治著より)に加えてこの作品ではたぶん六番くらいの打順にいただろう岩下志麻(美しい、ほんとに)をどこまで格上げすることが出来ただろうか…残念だ。 Nbu2さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-14 22:39:56)

28.この作品に詰まっているのは、戦後敗戦国日本での紳士の在り方とか、父としての在り方、友人関係の在り方の美学だと思う。実は通り過ぎてみれば戦争なんてどこか遠くに感じてしまうものなんやろうな。そりゃそうか。何故か分からん内に信じてきたものが崩れ去って、何故か分からんけど数年後には普通に暮らせてるんだから。この時代にこの作品見た人は何を思ったんやろう。映画の中の温かさや考え方が色んな人に影響を与えたんやろうな。心打たれて高度成長期乗り越えた(かな?)。ありふれた日常の一面にある人生のほろ苦さを通じて本当の幸せに気づくこの作品は、まさに秋刀魚の味。小津作品の中で初めて見た作品。当初は低い固定アングルにも、力みがなくてリズム感あるセリフの数々にも驚いたな。笠智衆って良い俳優やなぁ。あの背中からブワーっと出てる哀愁はやばかった。あと、岩下志麻がすごく綺麗だった!すごく都会的で洗練されてるのが伝わってくるし。 ハッシーふりかけさん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-19 02:02:35)

27.東京物語よりは平凡な生活を描いた作品ですが、こちらの方が好感をもてました。 午後のコーヒーさん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-26 22:57:00)

26.なるほど、これが小津監督最後の作品なんですね。どうも観ていてこの方が「麦秋」よりも「晩春」に近い気がしたものの「晩春」ほどの感動が出来なかった。相変わらずしみじみと聞かせる台詞など良いのだが、今まで観た小津監督の作品の中では1番下の気がする。けど最近の日本映画のレベルから比べたらかなり上です。それだけ昔の日本映画は素晴らしい映画が多かったと言って良いのではないでしょうか! 青観さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-25 14:31:09)

25.画面枠自体の静けさと、画面の中のにぎやかさの対比が全てである。いろんな人が指摘するように、ストーリー的には『晩春』とかとほとんど変わんない。印象に残ったのは、長男夫妻のシーン(佐田啓二と岡田まり子)。フレームから人がでていくのを待ったく気にせず、フィックスのまま写しつづけるカメラ。岡田のぶどうの食べ方。小津は目がいい。長男夫妻のアパートが『秋日和』の原節子・司葉子親子のアパートと『お早う』の佐田啓二(売れない翻訳家)のやつとまったく一緒なのが面白い。妻に似ているママのいる(岸田今日子)バーで軍艦マーチにあわせて敬礼する姿が、小津の兵隊への暖かい気持ちを示していると見えた。戦争讃美とかではなく、一緒に騒いだ仲間への敬礼ではないか。軍隊は現代で言えば男子校とか大学みたいな意義も持っていたのだと気づかされる。 wunderlichさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:18:43)

24.画すべてが完全に安定した構図。全編が質の高い写真の並みの画なので見ていて飽きない。このスタイルを作り出した小津安二郎はすごい。そして、あのカワイイ人は誰だと思ったら岩下志摩でビックリ。 Sleepingビリ-さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-29 22:39:51)

23.小津監督の遺作がこの映画っていうのはちょっと寂しい。例によって例のごとくの一人娘が嫁に行くまでの一騒動。本筋より、笠智衆たちが学生時代憧れてた恩師の娘(杉村春子)が口うるさいオバサンになっちゃってるのを見て、皆がシュンとするってエピソードの方が印象に残ってます。小津のカラー作なら自分は「彼岸花」がベストだと思うけどなあ。 放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-04 11:17:31)

22.こんなにも雰囲気に魅了されたのは久しぶり。出だしの工場の煙突群は、煙なしでは絵なのではと錯覚させられ、繰り返しが多く一見無意味に見える会話は断じて必要でありそこにいる人となりを感じさせてくれるし、引いたアングルによる室内はその場の空気をも共有させてくれる。そして、あれよあれよとのめり込む自分に気付く。登場人物にも無駄がない。肩肘張らずに存在を示してるのは流石!素朴ながらも眩く光るなんとも言えず好きな会話群の中でも、ぼくはこれを推したい!父が式後に寄ったバーでの岸田今日子とのやりとり。「お葬式ですか?」「まぁ・・・そんなもんだよ。」この他愛のない返事に万感の思いを感じるんだなぁ。。 れこばさん 9点(2005-01-28 21:40:21)

21.タイトル「秋刀魚の味」。秋刀魚は一度も出てこない。が、見終わった後、秋刀魚を食したような気にさせられてしまう。「小津安二郎」に造詣が深いわけではないのですが、小津監督の遺作としてすべての小津作品を象徴するようなタイトルではないかと思う時、つくづく秋刀魚ってすごい魚だなーと感心せずにはいられなかったのです。 彦馬さん 7点(2004-03-27 20:42:59)

20.佐田啓二、中井貴一に似すぎだよ、髪形まで似てんジャン、って逆だよ逆。にしても結構いいスイングしてました。貴一もゴルフ上手らしいしね。正直、ちょっぴり物足りない、でも学友と別れてから一人きりになった、笠の彼しか出せない静かで奥深い味わいこれはどの作品よりもよく出ている。 亜流派 十五郎さん 4点(2004-03-02 20:02:23)

19.駄目だ。分からん。なんでこの監督がこれほどまでに崇められているのか、さっぱりわからん。NASAの陰謀なのか。みんなスカラー波を浴びているのか……。確かに日本の古き良き時代を切り取った映画であり、「なんか懐かしいな」と若輩者の私にも感じさせてはくれるのだが――それだけなのである。テレビで流れていても不思議でないレベルではなかろうかとも思う。それとも自分の審美眼を疑うべきなのか。己の観客としての低俗さを嘆くべきなのか。もしかしたらもっと年をとれば分かるのだろうか……。私も早くこの映画の良さが分かる年になりたい。 と、以前評したのだけれど笠智衆が娘と我が身を想う心情と岩下志麻の美しさを今になってホンワカと思い返したのでプラス一点。 (ビデオ) komatiさん 6点(2004-02-22 19:30:15)

18.笠さんて本当に味わい深いと言うか、優しくてかわいくて穏やかで控えめで、こんなお父さんいいなぁ。
結婚式後のトリスバーのカウンターで静かに酒を飲みながら、いろんな思いを噛み締めている表情にうるるときました。

だけど、お嫁に行かないという選択⇒哀れな末路っていう価値観が底辺に流れているような気がして、ちょっと気分悪し。そういう時代だったんでしょうけれども。。 さん 7点(2004-01-28 11:33:48)

17.小津が死の前年に撮った遺作であり、すべてが磨き込まれた小津芸術の完成形。でありながら、娯楽作品としても一級品。カラー映像が本当に美しく、どのシーンも味わい深い。ムダなものは何ひとつない映画。映画監督は普通、キャリアの初期や中期に最盛期があって、その後下り坂になるイメージがあるが、小津は老いるほどに高みへ上っていった監督ではないだろうか。この作品は役者陣にも見所が多く、特に後の“水戸黄門”東野英治郎が主役を奪うかのような存在感を見せる。出世したかつての教え子たちに対し、卑屈さすれすれの態度で接する落ちぶれた元教師であり、娘を嫁にやれなかったダメな父親。これで泣けてしまうのが大人の男というもの。他にも、しっかりした面と初々しさの両面を見せる若き日の岩下志麻の美しさ、当時から年齢不詳な(?)岸田今日子、当たり前だが中井貴一そっくりの佐田啓二、と今では演技以外の別の面からも楽しめる豪華キャスト。ホームドラマのひと言では到底片付けられない、「ジャパニーズ家庭エンターテインメント」とでも言うべき作品。 眠い悪魔さん 9点(2004-01-27 11:57:37)

16.タイトルでイメージをふくらませた通り、哀愁というかせつなさというか、名状しがたい感覚を与えられました。
itsさん 8点(2004-01-05 00:54:58)

15.娘を嫁にやるという本当にどこにでもある普通の物語でも、これほどまでに丁寧に描き連ねれば上質な映画に成り得るという非常に味わい深い映画だと思う。小津作品はまだ今作しか見ていないが、この映画監督がこれほどまでに伝説的に崇められるのも、この何とも言えない味わいを前にすると分かるような気がする。 鉄腕麗人さん 7点(2003-12-24 01:34:07)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 74人
平均点数 7.35点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
322.70% line
422.70% line
545.41% line
6912.16% line
72027.03% line
81925.68% line
91621.62% line
1022.70% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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