みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
21.<原作未読>数々の賞に輝いただけあって高いクオリティであることは間違いないと思いますが、合う合わないはまた別で…。私は少々あざとい感じがして、変な話ちょっと照れ臭かったんですね。「歩いても、歩いても」は妙に居心地が悪かったりで、これはもう監督との相性の問題と言えるかもしれない。といっても7点は付けます。4姉妹を演じた女優陣が良かった。長澤まさみなんてロボコンの頃から見てきてるから、当たり前だけど、この10年で演じる役どころも変わってきて、しみじみ思うところがある。逆に広瀬すずのようなキラキラした新星を目にするのも楽しい。10年後、どんな女優さんになってるんだろうな~ 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-05-11 22:00:24) 20.からっとしていて安心して観られる映画でした。美人四姉妹のほのぼのとした日常を、ドロドロさせず鑑賞後なんとなく観て良かった気持ちにさせる演出は見事だと思います。お金や恋愛絡みの醜い部分はサラッと流し、四姉妹の絆や取り巻く人々とのふれあいや交流に焦点をあててスッキリ描いているのが良いです。鎌倉の風景も素敵です。あとは好みの問題。妻は10点、私は7点です。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-04-10 08:51:20) 19.良い映画だった。何よりこの映画に出ている役者全員が素晴らしい。四姉妹はそれぞれにらしさを出していたし、中でも広瀬すずは素晴らしかった。彼女が実質的主人公と言ってもいいと思う。役柄的に彼女の話が多いからと言うのもあるかもだけど、彼女が一際輝いて見えた。また、脇役陣でもリリーさんやレキシの池田貴史もいい味を出していて良かった。2時間を超える尺ながら、大きな起伏のない内容で、普通なら途中、飽きてしまいそうにもなるが、ところが全く退屈になることのない作りになっていたと思う。作品自体の雰囲気も良いし、鎌倉を舞台とした風景と人物達の描かれ方も素晴らしかった。 【スワローマン】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-04-02 11:07:17) 18.まず鑑賞後の印象。これは、映画館で見るべき映画だった! 女優としても旬の4姉妹の姿、美しい鎌倉の四季、そして何気ない日常の一コマこそ、映画館のスクリーンでこそ堪能すべきだったと思います。最近、自分が年取ったせいか女優さんを目当てに映画を見ることがめっきり減ってましたが、これはまさに「スター映画」。こういう映画は、もっとも環境のよいところで見てこそ、そのすばらしさが何倍増しにもなると思います。ただ、自宅で見たときの利点は何回でも見れること。すぐに2回目鑑賞しました。今度は、細やかなこの映画の構成が鮮やかに見えてくる。鎌倉の四季の日常のなかで積み重ねられていく四女すずの苦しみや3姉妹のそれぞれの生き方の微細な象徴が、物語に緊張感をもたらしていく。だからこそ、最後に「家族になる」ことの重みが、じわーーんと響く。スターが出ててもあいかわらず是枝作品風の会話表現、少しクラシックな(そしてややベタな)音楽、是枝作品のよい部分と華やかな日本映画の奇跡的な融合。原作を読んでいたので、原作での重要キャラ(とくに次女の彼氏)の雑魚キャラ化で逆に戸惑う部分もありますが、原作とはまた違った「海街diary」として、おすすめしたいです。 【ころりさん】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-02-24 11:50:10) 17.《ネタバレ》 前作「そして父になる」が素晴らしかったので鑑賞いたしました。前作ほどではなかったですが、やはり良かったですね。 役者さんと、素人さんがちゃんと一体になっていて、そしてすごく自然体なんですよね、みんな。演技っぽくないというのかな。 素人さんをどうやってあんなに自然体に引き出すのか。その演出力に再び感心してしまいました。 印象的なシーンはいくつかあります。冒頭の長澤まさみのブラジャーシーンだったり、すずが裸で扇風機に当たるシーンだっり、、、(笑)。 でも一番良かったのは、すずが自転車に乗ってる時の彼女の顔のどアップでしょうか。すごく美しいシーンだった。 家族は、何かと言い争ったりする時もあるんですが、そのすべてが愛おしい。やっぱり家族はいいものですね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-02-11 23:42:05) 16.《ネタバレ》 奇跡の四姉妹! フツーここまで何も起こらないと『長げぇぇ』って思うんですが、いつまででも観てられます(笑) もちろん是枝監督の撮り方が良かったからこそですが。 四姉妹だけじゃなく、その他出演者もわたしの好きな人ばっかり。 ここまで揃っちゃうとガチャガチャしそうなもんですが、誰もでしゃばらずに四姉妹を温かく見守る展開に癒されました。 特にリリー・フランキーさんの脱力感はたまりませんね。 たまに怖い役をなさったりもしますので、妙な緊張感を覚えたりもしましたが(笑)、今回はテーマに沿った見事な撫で肩ぶりでした。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-01-30 11:28:01) 15.《ネタバレ》 原作未読。「かもめ食堂」、ドラマ「すいか」、漫画「かしましハウス」と、女の人の共同生活を題材にした作品はハズレがないなあ。変わった生物の生態観察みたいなものかもしれない(失礼?)。バスに走れば間に合うシーン、良かったです。きっと、もっと感情の高ぶるシーンや誰かがここから抜けていくくだりがあるんだろうと思いましたがありませんでした。でも、それがいいみたい。ひとつオヤッと思ったところは、堤真一氏のキャスト。優しくってダメな人として登場したんだろうけど、ダメ感が弱い。そうとう悪い奴なんですけどね。だから別れのシーンは親切な友達が去って行くみたいで。往年の小日向文世さんみたいな人を持ってくるってもんだったんじゃないでしょうか。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-01-09 19:31:29) 14.《ネタバレ》 行定勲の「きょうのできごと a day on the planet」と同じで、ストーリーがなく、エピソードだけが散文的に散りばめられた映画。原作未読なので、たぶん原作ゆずりの造りなのだろうと想像するが、ただ6巻も7巻もあるマンガで積み重ねたエピソードからは人間が見えてくる場合はあっても、たかだか2時間の枠に収めたエピソードのなかで人間(しかも4人)を描こうというのは、いくらなんでも無理がある。だから、4人の発言・会話が薄っぺらい「キャラクターメモ」に沿ったものでしかないし、個別のエピソードもバラバラと存在しているだけで、トータルで何を言いたいのか、さっぱりわからない。いや、おそらくトータルで言いたいことなどなくて、ひとつのエピソードや発言・会話に共感することが重要なのかもしれないが、逆にエピソードや発言・会話にひとつも共感できない人がいたならば(そしてそういう人も多いと思う)、この映画の2時間は苦痛でしかない。意味ありげだが何の意味もない、そういう映画が今の日本では、カッコいいのかも知れないが、正直自分にはまったく理解できない。 ただ、4人の女優は良かった。とくにそれぞれの作品でキャラクターを変えることができている長澤まさみと、誰よりも自然な演技ができている夏帆がすばらしい。4人の演技を見るための映画。 【ぽん太】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-01-04 18:03:26) 13.いいなあ・・・。是枝監督が独特のリズムで描く何気ない家族の日常の風景。 3姉妹が暮らす鎌倉に離れて暮らしていた末っ子すずが引越してくる。 時にはクスッとさせてくれる描写を含みながらの、4人ののどかな風景が心地いいのですが、 序盤は3姉妹プラス1という空気感も拭えなかったりする。 3人の姉に対し敬語を使うすず。ずっとここにいていいのかという思いが拭えない。 でも、学校やサッカークラブですっかり鎌倉での日常に溶け込んでいるすずの姿にほっとさせてくれる。 自分の知らない、でも確かに父がこの街にいたことを少しずつ感じるすず。 すずの学校生活や放課後の様々な青春の風景がいい躍動感をもたらせています。 姉妹の周りにいる鎌倉の人々や姉妹の何気無い日常を積み重ねていく内に、 気がつけばすずは3人にすっかり溶け込み、4姉妹になっていました。自然に、何の違和感も無く。 やはりこの監督はどうってことの無い家族の日常の中にあるドラマを描き出すのが本当に巧いと思う。 姉妹が暮らす古民家の佇まいがいい。 今時のドラマには見かけなくなった畳と丸いちゃぶ台の茶の間。 縁側。仏壇。年期を感じさせる茶箪笥。背の高さを測る柱の傷。家族の歴史を感じる。 こんな家には一家の大黒柱的な存在がつきものなのですが、 綾瀬はるか演じる、しっかり者の長女がちゃんとその役割を果たしています。 少しシリアスな内容を含みながらも次女、三女が産み出すちょっとした笑いが効いています。 姉妹の思い出の中にいる父の姿を徹底的に見せない。それも今を生きている感じが伝わってきて良かったのかな。 どこか昭和の空気をも感じさせる現代の姉妹と家族のドラマなのですが、 是枝監督にはこれからもニッポンの色んな現代の家族のカタチを見せ続けて欲しいと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-12-25 17:05:01)(良:1票) 12.なんか映画を観ているというよりも、人んちの日常を覗き見しているみたい。まさに「diary」ですね。とくにこれといってドラマチックなことがあるわけでもないけれど、四姉妹のそれぞれの心理描写をわずかなエピソードでテンポよく掘り起こしてくれるので、退屈することなく作品の世界に浸ることができた。監督の職人技に拍手です。それと綾瀬はるか史上最高の演技じゃなかろか。正直言って彼女の演技力はあまり褒められるようなものとは思えなかった。ところが別人!?ていうくらいいい演技をしてましたね。ビックリです!他の演者さんたちもみなイキイキとしていて、みていて清々しく気持ち良かったです。人の生涯って結局死んだあとに何を残すか、そこなのかな・・・。そう感じました。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-12-18 21:31:58) 11.「家族」って、とても面倒なものだ。でも、だからこそとても愛おしいものなのだとも思う。 私的なことだが、今年自分自身が家を建てることもあり、いつになく自分の家族や親戚とコミュニケーションを取らなければならないことが多い。 それ自体は、至極当然のことであり、幸福なことであるはずだけれど、そのコミュニケーションの中で、時折、いや頻繁に、自分自身が生まれ育った家族が見せる“弱さ”や“無理解”に対して、寂しさと憤りを感じる。 それは、僕自身の“弱さ”と“無理解”が露呈し、合わせ鏡のように相手に写っている結果であることは重々承知している。 ただし、それらを認め、何の不満もなく素直に受け入れられるほど、僕も、家族も、完璧なわけではない。 「家族」の中の些細な“ほつれ”は、そのまま些細なものとして消え去ることもあるし、小さな不満が募り不幸を呼び寄せてしまうこともあるだろう。 「家族」の形態は様々だけれど、ほとんどすべての人達は、そういう普遍的な危機感を孕んだ危ういバランスの上で、小さな人間関係を築き、支えあっているのだと思う。 随分と愚にもつかない前置きが長くなってしまったけれど、詰まるところ、この映画は、“四姉妹”を中心とした、「家族」の物語であり、穏やかで優しい時間の流れの中で、彼女たちが根本的な部分で持ち続ける人生の“苦味”を垣間見せる傑作であると思う。 普遍的な人間関係の機微を、極めて細やかに、それでいて卓越した技量で描き出したこの映画は、一つ一つのシーンの意味を言及するほど野暮になる。 ただ、最初から最後まですべてのシーン、すべてのカットが、映し出された瞬間に「名作」のそれだと分かる。 当然ながら、四姉妹を演じた4人の女優は、みんな素晴らしかった。 一見、人気漫画の映画化に際して人気女優たちを集めただけのようにも見える。しかし、実際にこの映画世界の中で息づく彼女たちは、“四姉妹”以外の何者でもなく、それぞれが息づく様をずうっと観ていたくなる。 この奇跡的なキャスティングそのものに幸福感すら覚える。ただそれも、一流の監督のなせる技なのだろう。 4人揃って砂浜を歩いていく姉妹たちの道程は、きっとこの先枝分かれしていく。 その度に彼女たちは、時には「面倒」と思いつつも、悲しみつつ、怒りつつ、相手のことを思うのだろう。 それはきっと、正しい家族の在り方の一つなのだと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-11-04 23:30:02) 10.《ネタバレ》 原作既読。たくさんあるエピソードから、少しずつうまくつなげてはいたと思う。でも、つい、あれとあれがここで...などという感じで見てしまい、純粋に入り込めず。知らずに見た方がきっと楽しめただろうな...と残念。 綾瀬はるかさんの幸姉も悪くなかったけど、竹内結子さんの海街も見てみたかったりして(幸姉とすずが似ている、というとこからも)。原作未読の方、原作もオススメですよ! 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-09-20 09:50:55) 9.《ネタバレ》 ありそうでなかった、シネコンで”完全貸し切り状態"で見てきました。(幽霊映画の予告がなくてよかった~)いいすね是枝監督の”海待ちダイアリー"(?) まさか、長澤まさみの一人オープニングで始まるとは思わなかった。でも、なんか、かっちょよかったです。情事のあと、朝帰りの絵になるイイ女一人。しかし、さわやかな鎌倉の海岸風景がフランス映画みたくマッチしていた。でも、そうだなあ、、、、どうしても、男目線で見ちゃうから、俺なんかは,すずちゃんのかわりに、エロイお姉さま方から”うちの弟にならない?"と声かけて欲しかったなあとか、そんな、エロ妄想もジャマするというか、なんか、ちっと、"視点"がボケました。ストーリーなんか、とてもいいと思うんだけどなあ。演技に関していうと、、、ちっと、私は承服できない。もっと、綿密に、しっかりと、統制して、もっと、コントロールしてほしかった、演出に。(見ていて、4人共、なんか、地が出ちゃうんじゃないか不安だった) いいシーンがたくさんあっただけに残念。6点に、エロ長澤と悠希ちほの芝居と夏帆の左ぎっちょにプラス1点追加。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-07-14 01:02:03)(笑:1票) 8.《ネタバレ》 数年前より絵面はずいぶん凝ってるなあ。 【ネタバレ】 この人が売れてるんなら、それは喜ばしいことだ。 こう言っちゃなんだが私は相当に育ちの悪い人間なので、こういう親族内での気の遣いあいみたいな話はよくわからない。わからないがしかし、桜のトンネルも花火も、「自分や妹みたいな不幸な子供を作るのが嫌で自分を犠牲にして」幸せになりそこねたお姉ちゃんも、なんかどこかで見たことあるような(ないような)。あれは現実だったか、それとも映画だったか。 全体がそうした「見かけほあほあ」した幸せのトーンにあふれていて、これが日本のまったりだみたいな。どうせ50年たったらばあさんなんだから、そう力みなさんな、みたいな。 感情の起伏なし(そもそも健康な四人娘の話じゃ暗くなったりしようがないが)。 決してとんがった映像は撮らないけど、うまくなった是枝の、一周回ってワンみたいな話(なんじゃそれは)。 一番印象に残ったのは広瀬すずのサッカーテクかな。 【アンギラス】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-07-10 20:33:24)(良:1票) 7.《ネタバレ》 退屈しそうな雰囲気だったのですが、そんなことはなく、ちょっと複雑な人物背景の設定もあってか最後まで鑑賞できました。しかしすずちゃんかわいいね~&役名も同じすずなんだね。サッカーしたりする姿はとても自然でいい、ここら辺はホントこの監督さんのなせる技って感じだなぁ。居場所のない苦しい心情を演じたすずちゃんもうまいけど、周りを固める3姉妹のキャスティングもうまいね~~。さりげない雰囲気の中にいろいろな人の心情が丁寧に描かれていてとても良かったです。 【Kaname】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-07-06 09:14:56) 6.是枝作品らしく四姉妹の自然な会話シーンが多く、だんだん引き込まれていく。でも展開や会話の内容がちょっと退屈で、『歩いても 歩いても』のような毒や凄みは無かったかな。しかし長澤まさみ、大人になったなー。 【noji】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-25 22:11:47) 5.《ネタバレ》 ハリウッド映画みたいな大きな見せ場を沢山、用意しなくても、アクションシーンなど無くても良い映画は撮れるし、ハラハラドキドキ出来る事を証明して見せてくれる素晴らしい傑作!良き日本映画、例えるなら小津映画の様な映画です。それぞれ性格の違う四人姉妹の物語が味わい深く、ずっと見ていたいと思わせる雰囲気が心地良い。始まって直ぐに長澤まさみの胸元、足元、脚線美に目が行ってしまう。綾瀬はるかといい、夏帆にしてもエロスを醸し出していて、広瀬すずが加わり、そんな広瀬すずが干してあるブラジャーを見て誰のか?気になってるのと同じように私もあのブラジャーは誰の物なのか?気になって仕方ない。えっ?お前だけだろだって?そうかなあ?男なら解る筈です。この映画、広瀬すずがサッカーしている姿も活き活きしている上に扉全開で風呂上がりにバスタオルを広げる場面のハラハラドキドキ感、下手なハリウッド映画よりもある意味ドキドキします。美人四人姉妹と鎌倉の美しい風景を見てるだけで不思議な心地良さを覚えてなりません。それにしてもこの映画は監督の狙いなのかは分かりませんがお○ぱい好きと脚フェチの為の映画みたいな感じにも思えるぐらい四人姉妹の写し方がそう感じてしまいます。まあ、色々書いて見たものの、とにかく私はこの映画が大好きです。 【青観】さん [映画館(邦画)] 9点(2015-06-25 19:41:18) 4.いいですねえ。 観ているだけで、ほっこりする作品です。 続編やドラマ化を期待してしまいます。 自然と目が行ったのが、四姉妹のファッションセンスや着ているものですねえ。 このあたりは多分、監督はかなり気を遣ったんじゃないでしょうか。 美味しそうな食べ物や梅酒の話などは話に引き込みやすい小道具だったと思うのですが、カンヌをはじめ海外に出品するには説明するのが難解だったんじゃないでしょうか。 長澤まさみ出演作品としては、久々に満足できる出来だったと思いました。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-06-24 17:22:44) 3.《ネタバレ》 高台からの眺望や、二階窓からの梅の木、花火、ちくわカレーや生しらす丼など、 対話の中に出てきた対象を続くショットで直接的に誇示するといった事をせず、 あくまでそれを見る姉妹、それを美味しそうに食する姉妹の姿を中心に ショットを構成する。 いわゆる「素晴らしい景色」、「美味しそうな料理」をどう映画表現するか、の慎ましい工夫がある。 彼女らの生い立ちはフラッシュバックの類を一切用いることなく、 あくまで今現在の言動、家屋の美術、小道具、衣装による性格付けで以て語る。 (釣竿振りは『父ありき』か。) これも、いわゆる「つらい過去」をどう映画として現前させるか、の工夫だ。 それぞれロケーションには緩急様々な勾配が施されて、豊かな画面をつくる。 花びら舞う桜並木のトンネルを抜けていく広瀬すずの官能的な表情。 こんなショットも撮るんだ、と少し驚く。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-06-20 16:29:27) 2.《ネタバレ》 原作は『BANANA FISH』で少女マンガの極限にまで到達した作者がガラリと雰囲気を変えて打ち出してきた純文学路線。 画面にすずが出てきた時点でそれまで頭の中に圧縮されていた原作の記憶がばーっと解凍されて先読みしまくって感動先走り状態だったりしたのですが・・・ この映画は原作にかなり忠実、ゆえにメリハリのない、だらーっとしたものになってしまった感があって。姉妹たちの日々の生活のエピソードが幾重にも重ねられてゆく事で作品世界を形作ってゆく、それは単純な起承転結構造の中には納められないもので、元々映画化は難しい素材だったと思います。原作を壊さずに表現しようとすれば、やはりエピソードの羅列状態になってしまうのは明白で。 原作にあったすずの友人関係のエピソードを大幅に省き、「四姉妹の映画」を強調した事は間違いではなかったと思います。ですが、外には四人それぞれの世界があって、それが時に摩擦やすれ違いを生んだり、共鳴したりといった、作品の持つ奥行きは中途半端にスポイルされ、原作ファン的に見ても、映画として見ても、少し残念な、物足りない感覚を受けてしまいました。原作にあまり囚われず、もっと特定の何か(幸かすずの内面とか)を強調したドラマ作りがあっても良かったかもしれません。 四姉妹の個性はとても良くて、原作のイメージから最も遠い綾瀬はるかも気の強い長女役を好演していました。この姉妹の物語をもっともっと見ていたい感じで。 あと、鎌倉を舞台にした、風景がポイントになるのは明白な作品だった筈ですが、これがあまり良く捉えている感じがしなくて。景色と人間との調和、そこに腐心してない訳じゃない、それをやろうとしているのだけど、なんかしっくり来ない、そんな感じ。 ビスタサイズじゃなくてシネスコサイズで撮ったら良かったんじゃないでしょうかねぇ。ラストの海辺の4人の間隔はビスタならではの距離感なんですけど、シネスコの余白があっても問題は無かったかな。 作品世界の雰囲気、空気感はちょっと残念、人は良かった、そんな感じでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-14 14:34:28)
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