みんなのシネマレビュー

天気の子

Weathering With You
2019年【日】 上映時間:114分
ドラマSFラブストーリーファンタジーアニメ青春もの
[テンキノコ]
新規登録(2019-05-05)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-08-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(2019-07-19)
公開終了日(2020-05-27)


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監督新海誠
醍醐虎汰朗森嶋帆高
森七菜天野陽菜
小栗旬須賀圭介
本田翼夏美
倍賞千恵子立花冨美
平泉成安井刑事
梶裕貴高井刑事
木村良平キムラ
神木隆之介立花瀧
上白石萌音宮水三葉
花澤香菜カナ
佐倉綾音アヤネ
野沢雅子占いオババ
柴田秀勝神主
島本須美間宮夫人
成田凌勅使河原克彦
悠木碧名取早耶香
谷花音宮水四葉
市ノ瀬加那佐々木巡査
羽鳥慎一
アリソン・ブリー夏美(英語吹き替え版)
原作新海誠
脚本新海誠
音楽RADWIMPS
作詞野田洋次郎「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
作曲野田洋次郎「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
主題歌RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
三浦透子「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
製作市川南〔製作〕
東宝(「天気の子」製作委員会)
コミックス・ウェーブ・フィルム(「天気の子」製作委員会)
KADOKAWA(「天気の子」製作委員会)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
制作コミックス・ウェーブ・フィルム
配給東宝
作画田中将賀(キャラクターデザイン)
新海誠(絵コンテ/イメージボード)
米林宏昌(原画)
美術山本二三(気象神社絵画・天井画)
編集新海誠
録音山田陽(音響監督)
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【クチコミ・感想】

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22.ここの評価が低かったんで期待はしていなかったが、いや、なかなか面白かった。 100%晴れ女の設定の段階でリアリティは求めていなかったし、これはSF映画なんだからこの程度のことはファンタジーとして受け入れられました。 大好きな人がいて、もう会えないかもしれない。でも、すべてを犠牲にしても会いたい。 映画の王道ですね。あとは、好みの問題です。 変えたかった過去があって、「一瞬でも会えるなら、すべてを捨てる覚悟」を持てなかった人たちが、映画の中にそれを求めてしまうんだろうと思います 私もその1人です。 木村一号さん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-17 23:41:31)

21.《ネタバレ》 極めて純粋なボーイミーツガールという点では、大ヒット作である前作と何ら相違はありません。また、2人の恋の障害が、恋敵等の対人ではなく、人智が及ばね天災に由来することや、それを意思の力で乗り越えて行く部分も。瀧くん三葉さんがゲスト出演していることも含めて『君の名は。』と本作は、テーマや世界観を共有する姉妹作品(または二部作)と捉えて良さそうです。ただし優等生タイプの『君の名は。』と比較すると、本作は随分不良と言えるでしょう。主人公は家出し、拳銃を人 に向け、警察に追われ、きっと所得税も払っていません(苦笑)。高い倫理観を求められ、教育的であることを是とし、損得勘定が優先される今日のご時世からは、まるでかけ離れています。要するに行儀が良くないのです。しかし、だからこそ、私は本作を支持します。”古き良き”なんて概念はそもそも幻想ですし、懐古趣味は持ち合わせていないつもりですが、かつて存在した”ある種の奔放さ”には、確実に意味があったと考えます。それはドラマにおいてリアリティより優先されること。物語の本質を際立たせる効果です。法を犯してでも、世界を壊してでも、守りたい人がいる。その強烈なメッセージを前にして、リアリティ云々だとか、理性や正義がどうかなんて、些細な事ではないですか。少なくとも、アンパンチに注文をつけるより、花形満がスポーツカーを乗り回しても笑って済ませられる方が、遥かに健全な娯楽の在り方だとも思います。何より、大人になることを恐れる子供が増えている最中、早く大人になりたい子供が主人公なんて、どんなに素敵なことでしょう。今回は小4次女に付き合って劇場鑑賞しましたが、特大の当たりを引いた気分です。『君の名は。』も素晴らしかったですが、私の中ではイレギュラー扱いでした。そろそろ新海監督を本気で認めなくてはいけないようです。 目隠シストさん [映画館(邦画)] 9点(2019-08-17 23:29:51)

20.《ネタバレ》 ここの評価があまり高くなかったので少し二の足を踏んでしまったが、結果として映画館に観に行ったのは大正解だった。 やはりこの監督が描く風景は美しい。雨ばかりの東京に日が差すシーンは、見慣れたはずの景色が輝いて見えた。空の広がりや雲のサイズ感は映画館で無ければインパクトが半減してしまうだろう。 帆高と陽菜の恋愛がこの映画の柱である事に疑いはないが、かと言ってメッセージ性が無いわけではない。劇中の「『観測史上』なんて精々ここ100年」「江戸時代には東京は海だった」という台詞からも読み取れるだろう。天候という地球規模の事象を、人間の短い短い物差しで測って正常だの異常だの大騒ぎする事がそもそも滑稽なのだ。恐竜が生きていた頃は今よりずっと暖かったし、氷河期はずっと寒かった。そんな自然をコントロール出来るのは神だけだ。人間が出来ることは、エンディングの船で通勤しているシーンのように、自然と折り合いをつけて付き合っていく事しかない。驕っても腐っても良い事など無いのだ。 alianさん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-15 13:23:47)

19.《ネタバレ》 Boy Meets Girl的な展開は好きなんだけど、気象とかの設定には『う~ん。イマイチかな』 気象や水文が得意なわけではないけど、物理的におかしなところがあると思う。 エンディングで東京が水没している映像があるけど、海水面が上昇するか、広域地盤沈下するしか考えられない。海水面上昇なら地球規模の災害だから呑気に神津島で高校卒業なんて出来ないだろうし、広域地盤沈下なら原因がよくわからん。 ついでに言う、アニメ映画の声に俳優を使うのはやめたほうがいいと思うのです。 あきぴー@武蔵国さん [映画館(邦画)] 6点(2019-08-12 18:39:19)(良:2票)

18.《ネタバレ》 うーーん。 「ラストに賛否」と聞いてはいたけれど,物語自体の構成が甘すぎてそちらの方が気になってしまいました。 (バッドエンドも好きなので,ラストはもっと酷いかとたのしみにしていたのに肩透かしでした) ・「雨が止まない東京」自体が異常気象だとも思うけれど,これは陽菜が(帆高に出会う前からちょくちょくと)祈ってしまったから? ・陽菜が透明になって消えてしまいそうになる=人身御供 なの? 人身御供というよりも「陽菜が世界を動かしてしまった代償」ではないかと思ってしまったので,「陽菜を連れ戻せばOK」という結末は,その理屈がよくわからなかった。 ・「奇跡には代償がともなう」というバランスがあるからこそ,ストーリーにハラハラとするのであって,「最終的に取り戻しに行って帰ってこれてたからOK」「東京は雨に沈んだままだけど,雨以外に変わりないよ」というのは,とてもバランスが悪く思う。 ・陽菜が祈った結果,雷が落ちるシーンがあるけれど,あれはそこそこの死傷者がいてもおかしくないのでは? その罪の意識もなく話が進むのも疑問。 ・「自分勝手な結末」自体は別にいいと思うのだけれど,その結末になることへのバランスが悪すぎるというか……「自分の都合だけで世界を変えてしまうこと」の責任や恐怖がないため,その決断自体が薄っぺらく感じる。 ・終盤の逃亡劇の要素となる「銃」「児童二人での生活」「天候を操ってしまう罪と罰」もバラバラで噛み合っていない。とくに「銃」は偶然性が高すぎて……うーん。 ・「陽菜の母親の死」と「陽菜が天気の子になった時期」はかなり近いと思うのだけれど,その二つの関係の言及も特になく(実際特に意味はないのかもしれないが),とにかくエピソードがバラバラすぎでは。 結局,ボーイミーツガールの物語で,それ以外話は添え物に過ぎないのかもしれないが…… 盛大に語られた添え物は,さすがに無視できないなあ。 プランクトンさん [映画館(邦画)] 5点(2019-08-05 18:42:42)

17.《ネタバレ》 歌が多すぎ…。「はい、ここで感動しましょうー」と言われてるようでヘンナリ。 モノローグが多過ぎるし内容も厨二っぽい。 3Dでの魚がアニメ絵とマッチしきれてない。 なんでそんな簡単にヒナとくっついてしまったのか…ご都合が良過ぎる。 警察殴った。なぜいきなりそんなレベルのバイオレンスシーンが。 ピストルは必要だったか? 東京が水に沈む、っていうのは良い。ナイス思い切り。 巫女が人柱で、でも特に戦いなく取り戻せるっていうのがなあ…。 でも積乱雲の上に野原があるのは、小さいお子さんの想像力を育むと期待したい。あれは小さい子にはきっといい記憶になると思う。 君の名は、が最高すぎた。 今回はどうしたんでしょう?広告代理店に「梅雨と夏にぶつけましょうよ先生!」とでも当てられて急いで作ったのか? そんなもんじゃないだろう、新海誠はよ! もっと自分の奥底にある幻想をフルに出せるぐらい丁寧に形作りして欲しかった…。 泣き所はまあ、あったけどもさあ…。 よこやまゆうきさん [映画館(邦画)] 5点(2019-08-04 20:14:29)

16.《ネタバレ》 新海誠監督の作品をNetflixで一通りおさらいして鑑賞。別に悪くはないです。いつもの新海誠の作品です。あれだけ特大のヒット作品を作っても自分の作風を変えないのはある意味ブレてないと言う事で良いと思う。心を動かされるほどの感動はないし相変わらず淡々としてるなぁとは思うが。水没してもベニスのようにいつも通りに暮らしている都民はリアルだった。 ぴのづかさん [映画館(邦画)] 6点(2019-08-03 17:57:39)

15.《ネタバレ》 主人公の大切さを再認識した作品でした。比較的移入しやすい主人公の日常が描かれず最初から家出状態で、最後まで家出の原因が語られない。 映像と音楽は文句のつけようがありませんが、大音量でほら、感動シーンだ!泣ける!というような使い方でうんざりしてしまいました。 星を追うから感じていましたが新海監督のsf、ファンタジーは若干冗長になるきらいがあるのではないでしょうか。 この点君の名はでは前後半をガラっと変えることでうまく観客を引き込んでいたと思います。 そして観客をつなぎとめるものは主人公の描きこみの深さだと思います。 会いたい、会いたい、この主人公はどこかポニョに似ている印象を受けました。 巫女もバイト先の社長もあくまで脇役であり、世界観の構成員以上の役割は果たせないと思います。 秒速や雲の向こうで見せた主人公の心の底は時に周りの世界観を吹き飛ばす深遠なものでした。 残念ですが今回の主人公には、一緒に居たい、離れたくない!以外の声が聞こえませんでした。 もう一度、新海監督の作品で人の心の底を見せて欲しいと思いました。 パンツァー・フォーさん [映画館(邦画)] 4点(2019-08-01 21:26:47)

14.夏休みということで、小学高学年の娘と二人で観に行きました(特に監督や作品のファンというわけではありません) 見終わった後、妙な違和感が・・・ 違和感の理由として、この作品は完全な恋愛映画で、もっと深い部分での感動を期待していた自分としては「ちょっと違うな」という感情が その理由だと考えられます。 自分たち世代でいえばアニメといえば「ラピュタ」「ナウシカ」「もののけ姫」など作品の裏に隠された強いメッセージ性を映画に期待していたので、「天気の子」というタイトルから、異常気象による自然災害など、もっと深い所でのメッセージを感じたかったのですが・・・完全な恋愛映画です。 まぁ映像は綺麗でしたし、恋愛ものとして割り切って鑑賞すればそんなに悪くない作品ではないでしょう。 N.Y.L.Lさん [映画館(邦画)] 3点(2019-07-31 20:14:36)(良:1票)

13.「君の名は」をずっと食わず嫌いで最近見て、さすがロングランされるだけあるなって思ってこちらの映画は映画館で観てきました。他のレビューを見て、絵はいいがストーリーは・・とか、音楽はいいがそれだけ・・とか、いろいろ言われていて、確かにそうかもなぁって思いましたが、自分が観ているときはその絵と音楽に惹きつけられるものがあり、君の名は同様、まさかそういうストーリーにするかぁという部分も含めて最後まで飽きることなく楽しめました。細かいことを言えば色々と粗は見えてくると思いますが、映画を見ている間、自分は確かにこの映画を楽しんでいました。そうやって楽しめる映画であれば自分にとって良い映画なんだなって思います。 珈琲時間さん [映画館(邦画)] 8点(2019-07-29 13:55:26)

12.梅雨明けした週末、それに合わせるように封切りされていた本作を観に行く。 正直なところ“期待”は半々といったところだった。 新海誠監督の前作「君の名は。」はちょっと異常なレベルの社会的大ヒットとなり、これを受けての次作は、否が応でも注目を集めることは必至で、それは「独善的」なこのアニメーション監督の作風にいい意味でも悪い意味でも影響を与えるだろうと思えた。 案の定、公開前からちょっと節操がないくらいの企業タイアップの乱れ打ちが目立ち、注目度と製作資金の潤沢さを感じる反面、あらゆるしがらみに覆われた相当に自由の利かない映画製作になったのではないかと危惧していた。 酷評も辞さない構えで鑑賞に至ったのだけれど、その危惧は全くの杞憂だった。 善し悪しはまず別としても、そこで繰り広げられたのは、前作以上、いや過去作のどれよりも“独善的”で“独りよがり”な新海誠監督の「セカイ観」全開の映画世界だった。 危惧された不自由さはむしろ皆無だったと言っていい。美しすぎる精巧なアニメーションは無論健在だが、その美しさと表裏一体の生々しくリアルな描写が観る者の心情をじわじわと抉ってくる。 現実の具体的な企業名や商品名が作中の至るところで映し出され、「現実感」を効果的に演出していた。そう、節操なく思われた企業タイアップだったが、監督と製作陣はそれを最大限に活かし、アニメ世界の重要なファクターとして表現してみせている。 タイトル「天気の子」が表すとおり、この国のあらゆる「天気」を表現したアニメーションはあまりにも美しく、それだけでこの映画の価値は揺るがないとすら思える。 しかし、この映画で表された美しさは、いびつで残酷だ。 主人公の少年少女たちは、この美しい世界の“底”で、文字通りに生命をすり減らしながら、喜びと希望を見出そうと奔走する。 それは決して安直な綺麗事ではなく、心身ともに追い詰めされた彼らがギリギリのところで保とうとした生きる「意味」だった。 この映画が描き出したストーリーテリング、そして主人公たちの帰着に対して、受け入れられない人は多いだろう。 彼らの「選択」は極めて破滅的な行為であることは間違いなく、想像よりもずっとカオスで狂気的な映画である。 セカイの“しくみ”も“理り”も関係ない。 彼らは、あまりにも無責任に、あまりにも独善的に、そして「確信」をもって、「大丈夫だ」と言い切る。 ならば、それがすべてだ。 世紀の“わがまま”を押し通す、若い生命の猛々しさと瑞々しさ、最高密度の「青臭さ」に、少なくとも僕は、涙が止まらなかった。 梅雨明けのタイミングで観に行って、なんと“梅雨明けしない”顛末には面食らったが、今、この国の夏に観なければ、あまりに勿体ない映画だ。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 9点(2019-07-28 10:31:38)(良:2票)

11.《ネタバレ》  新海監督作品としてのクオリティには大満足。益々磨きがかかった感じです。やっと作りたい物を作れる環境になったんだと昔から見ているファンとしてはとてもうれしい。『君の名は。』以降まっすぐな恋愛成就で屈折感がないのもよい。  MVのように音楽とストーリーのシンクロ、まるで夢のような新宿の街並みも、恐らく恋する2人にはこのように見えているのかもしれません。  祈ることで晴れにすることができるという、しかも重力を無視して空を飛んでしまうというのは『君の名は。』以上に荒唐無稽感があり、帆高少年の家出の理由、陽菜姉弟が子どもだけで暮らさなければいけない理由など、語られない事が相変わらず多く、恐らくそれらの設定はちゃんと新海監督の中にあって小説版や漫画版などで語られるんでしょうが、できれば映画作品で完結してほしいと毎回思います。  本田翼の声はよかった。小栗旬は小栗旬が思い浮かんでしまい、造形的には山寺宏一の声で聴きたかったかな。  いずれせよ超大ヒット『君の名は。』の次回作としてそうとうなプレッシャーの中作り上げた作品としては及第点以上だと思います。 heeさん [映画館(邦画)] 8点(2019-07-23 20:32:41)

10.《ネタバレ》 「君の名を」のヒットに味をしめて、もっと観客にすり寄ったものになってるのかと思ったら、まるで逆だった。 愛とは身勝手なもの。エゴである。但し、生半可なエゴじゃない、 この女ともう一度遭えるなら世界が滅亡したってかまわないというくらいの本気のエゴ。 そんな身勝手な愛に観客はとまどったろう。 あの雲の下に行きたい。 しかし走っても走っても届きそうで届かない。 子供の頃にそんなこと思いながら走った記憶がある。 私は泣きました。「君の名は」よりはるかに。 絵は花火の描き方。 こんな美しくすごい花火は初めてみました。 なに表してるんだかわからないような大根監督の打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?とは雲泥の差でした。 音楽とのシンクロ率も前作に勝るとも劣らない鳥肌が立つ出来。 うさぎさん [映画館(吹替)] 10点(2019-07-22 19:12:55)

9.《ネタバレ》  この虚無感はなに?  家出少年と親を亡くした未成年の姉弟。高校生を殴るチンピラ。銃をぶっ放す高校生。未成年だけで入るラブホテル。高校生に銃を向ける刑事と警官。国家権力に反抗して法を犯しまくる登場人物たち。  今のアタシはそういう刺激的な(あざとい)要素を、物語を楽しむためのドラマティックな題材として捉えられる気分じゃないのよね。  「繊細なフリして無神経」ってのはアタシが前から新海誠監督に抱いてる印象。相変わらずだけど今回はそれが腹立たしくもあって。  東京の西側に生まれ育った身からすれば見慣れた風景、それが「だから?」としか映らず。街が見せる「顔」はそこに住む人間からは必ずしも正しいとは思えず、上っ面のイメージとして提示されたモノに苛立ったりもして。  そう、上っ面。なんとなくそれらしい設定や映像やキャラや美術やエピソードや歌が並べられているけれど、その内側に一体何があったのかしら?いや、何かあったのかしら?  数々の類似した映像、エピソードを思い出しつつ(『時かけ』『バケモノ』な細田作品だの『聲の形』だの『サカサマのパテマ』だの『ペンギン・ハイウェイ』だの水没系なアレコレだの、いちいち挙げるのも面倒だわ、ってそうそう、でも忘れちゃいけない、愛という名のエゴが、リアルに描かれた東京を水没を含む壊滅のイメージの世界に誘う『X』も)、それ以上の何かがあった? それらが提示したモノの意味以上のものがあった? っていうか、それらがキチンと有機的に結合して1つの作品として意味を成してた?  『君の名は。』同様、ダラダラ流れる歌の数々と共に、アタシにはコレがなんとなく感覚的に雰囲気的に酔えればいいじゃない程度のものにしか映らなかったのよね。でも『君の名は。』ほどには娯楽映画として楽しいって作品だとは思えないし(かなり殺伐としてるわ)、かと言って、そんなに作家性なんてあったかしら?  愛にできることはまだあると信じたいけれど(特に今は京都アニメーションに対して)、でも、この映画の愛はそもそもなんだったのかしら? アタシ、それすら見失っちゃったわ。 あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 4点(2019-07-22 18:24:54)(良:5票)

8.《ネタバレ》 かなり壮大な話だし、面白くなりそうなものなのに、最後まで乗りきれなかった。 こういう格好良くて感動的な画を見せたいんだろうなぁというのは良く伝わってくる。 が、しかし物語や人物像に深みがなく、ただ綺麗なPVみたいな映像を延々と観させられたみたいな感じだった。 特に受け付けないのは新海監督の主人公にありがちなステレオタイプなめそめそした少年。 こやつが何をしたいのかよくわからず、ひたすら大人や権力に逆らっては立場を悪くしている単に愚かな少年にしか映らない。 何故、そこまでして頑なに実家に帰るのを拒むのか?その一番重要な所すらよくわからないし、行動や言動が痛すぎてちょっと受け付けない。 しかも、なんでも解らないことはネットの掲示板で質問するという思考力の無さ。 これは、スマホに頼りきりでジャンクフードばかり食べてるとこういう妄想する少年になるよという現代人に対する警告なのかもしれない。 ヴレアさん [映画館(邦画)] 3点(2019-07-22 18:17:01)(良:3票) (笑:2票)

7.《ネタバレ》 若者には絶対的な時間的未来があり生物的若さもある。そして己の成長に後押しされた未来への可能性を強く感じ、様々な挑戦や冒険を本能的に行おうとする。それらは大人にとっては危険、無意味、無駄、迷惑、様々なネガティブな言葉で評されるもので、そういった若者の傾向を否定するし、社会は若者に適合を強いる。 しかし実際、若者の成長にはそういった無駄と思われる過程を経ることは必要なのでありそこに葛藤が生まれる。 こういったことを一言で「自我の目覚め」などと簡単に言ってしまうことを新海監督は嫌いなのでしょう。 おそらく監督が表現したいのはそのあたりだと推測されるが、しかしわかりにくい。これほどわかりにくいと絵が綺麗だなとか、表面をコーティングしている恋愛もの的な甘さだけを味わって終わりって話になりがちだ。 無理無駄、大人にわからないこと、人に理解されないことでも自分で命の炎を燃やし、自分で悩んで決めて自分で成し遂げたことを後悔せず自分の道として歩もうとする主人公の姿は爽やかで気持ち良いものではあった。 まあでも、ちょっと難解な青春文学だったなあ。 55歳だけど中学生に戻ったつもりで鑑賞しました。 小鮒さん [映画館(邦画)] 6点(2019-07-22 00:15:32)

6.《ネタバレ》 圧倒的に美しい映像美とそこに包み込まれる中二病感、そしてスパイスのように散りばめられている70~90年代日本映画のエッセンス。若者世代だけでなくその親以上の世代にも受け入れられるように見事に作りこまれています。今年の長梅雨の気候にドはまりしているのも、やはり旬の監督だけあって「もってる」感じですね。 TMさん [映画館(邦画)] 8点(2019-07-21 17:25:47)

5.複雑なストーリーよりも、こういうシンプルでストレートなアニメ映画は良い! どの世代にも響くいい映画。あっという間の2時間でした! たけたんさん [映画館(邦画)] 8点(2019-07-20 17:16:19)

4.《ネタバレ》 エゴを問う物語。『君の名は。』と違って、想い人を救うために東京が水没する。そこに至るまでのプロセスで帆高に共感出来るか否かで評価が分かれる。当然ながら、帆高が何故家出したのかは全く説明していない、監督ならではの作風で、須田の帆高と過去の自分を重ねる言動や、ひとつひとつのディテールで想像するしかない。一番重要なのは、殴られても、血を流しても、何を言われても、自分を貫いて走り続けるかどうか。一連の逃亡劇で象徴されていたように思える。晴れ女のビジネスで儲けようとするのもエゴ、大事なイベントで晴れてほしいと願望するのもエゴ、帆高が起こした"暴走"と何が違うのか。自分の思うように勝手に改造したのが現代社会であるならば、そのツケがいつか回ってくる。自分が望まない物事に対する不平不満がその社会の代償だからこそ、須田のように折り合いつけて生きているだろう。しかし、そのエゴもまた、一つの希望のように思えるのだ。あるべき姿に戻っただけ。いわゆるスタートラインだ。 Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 7点(2019-07-20 00:04:29)

3.つまらなくはない。 途中、ちょっと泣けたし。 ただねえ、印象は「君の名は。の縮小再生産だなあ」。 特に、「君の名は。」同様、エピローグが結構長いんだけど、そこで結構マイナス点。 この終わり方は、あまりいい気分じゃない。 主人公の最後のセリフに、自分は「そうかなあ?」と思ってしまった。 まかださん [映画館(邦画)] 7点(2019-07-19 22:39:55)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.48点
000.00% line
100.00% line
211.22% line
333.66% line
467.32% line
51315.85% line
62530.49% line
71012.20% line
81012.20% line
9910.98% line
1056.10% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review6人
2 ストーリー評価 5.90点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.90点 Review10人
4 音楽評価 6.30点 Review10人
5 感泣評価 5.80点 Review10人

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