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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 評価が難しいというご意見がすでにありましたが、確かにそのとおりだと思いました。この映画はストーリーに娯楽映画的な抑揚がなくヒットするのは難しいように思います。映画館も封切直後の休日なのにすいていました。一方で映画の作りこみはかなり気合が入ったものだとすぐわかります。最初、緊迫したシーンから始まり同じトーンで淡々と場面が進みます。最初は場面設定の理解のため淡々としているのかと思っていましたが、途中から「もしかしてずっとこのテイストかも?」と思ったら、そのとおりでした。
時間の進み方の違う場面の組み合わせは、インセプションやインターステラーでも出てきたので、わからなくもなかったですが、あえてこう組み合わせる必要があるのか、という気もします。 【jcross18】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-10 21:39:24)
5.《ネタバレ》 見る前にはノーラン作品のレビューに毎回書く事を、今回はさすがに書かずに済むと思いました。何しろノーラン作品には珍しく上映時間が1時間46分と短尺ですからねぇ。
IMAXの大きな画面と、いつもより増し増し状態の音響(大手がホンキ出すと音響設備はともかくスクリーンはさして大きくなくイマイチ暗い立川とかチッタとかはあっちゅー間にカスむっていう)で描かれる大迫力、臨場感たっぷりの戦場の世界。CGをあまり使わず(そこそこ使ってます)、実写で描く事で生まれる空気感、空間感覚のリアリティ。
んでも、それもこれ見よがしに全編こってりとノーランの俺様っぷりを見せられ続けると、早々にゲンナリしてきます。
物語性を排除して、ひたすら状況を描いてゆく作り自体は特に問題がある訳ではありません。時系列が入り乱れる作り自体にも問題はないでしょう。問題は、そうしてみせるだけのノーランの実力が本当のところ、どうなのよ?ってトコかな。
とにかく臨場感、迫力、そればっかりで作られたソレには意外なほどに顔が見えてきません。顔つーか表情かな。役者の顔のアップ自体は散りばめられてます。映画にとって重要な要素ですからね。でも、そこに当たり前のおざなりな表情しか見えない、つーか肝心なシーン、肝心なカットで顔逸らしてないか?みたいな。ほんの脇役の眼光まで捉えまくるスピルバーグとは決定的に違うところ(スピルバーグ映画はだから物語的にどうでもいいオッサンの表情がいつまでも頭にこびりついたりしますが)。
それから、3つの時間軸の違うエピソードがクライマックスの一点に集中してゆく、ハズが、その一点が微妙にブレてない?そのせいで散漫になってない?って感じ。民間の船舶が大挙して現れるシーンでの盛り上がりはあの程度のいいのかしら?みたいな。『ラッキーレディ』での民間船舶勢揃いシーンを見習いましょう、って。
全編見せ場の連続っぷりはアトラクションのようで、だけどさすがに1時間40分も続くアトラクション乗りたいとは思いませんわね。スペースマウンテンとカリブの海賊とホーンテッドマンションとセンター・オブ・ジ・アースとタワー・オブ・テラーとレイジングスピリッツを休み無しでまとめて1つで乗りたいか?ってハナシ。思考感覚麻痺させて「凄い体験した」って思わせたいのかなぁ?って感じ。だったら次は上映劇場に炎や熱風が出る装置でも仕込んだらいいわ。ノーランってひたすら即物的な監督よね。
元々ノーランが合わない私(マイケル・ベイと同次元の人と思ってます)、このノーランの俺様節をコッテリと見せられる映画に、結局は今回もまた毎回書くフレーズを書かねばなりますまい。
「長いよ、ノーラン。」 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-10 17:04:28)
4.《ネタバレ》 スピットファイアが本当に美しい。
ラスト近くの着陸シーンには感涙。それまでの緊張感から一気に開放される。
大きく三つの視点と時間軸から描いた構成は、最初の内は多少混乱するものの、見事に集約される。
敵兵たるドイツ軍兵士の姿は殆ど見る事も無く、それが逆に当時の混乱を感じさせる。
また、イギリスの港へやっとの事で帰って来た英国空軍のパイロットが、大局を知らない陸軍兵士から「役立たず」と罵られていた時、そこで出会った老紳士に「私は(貴方の活躍を)知っているよ」と言われる場面。
この後の戦史で繰り広げられた「バトル・オブ・ブリテン」に繋がる重要で感動的なシーンであった。
感情の機微や、人の絆といった人間臭さの表現は、一切排除している様な演出でありながら、実はしっかりと観る者に、彼等の深層心理まで理解させてしまうノーランのマジックには驚愕。
戦争映画の新たな傑作! 【こた】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-09-10 05:41:38)(良:1票)
3.《ネタバレ》 これは非常に厄介な作品だ。娯楽作品として面白いか?と訊かれれば返答に困るし、かと言って決してレベルの低い作品でもない。じゃあ芸術よりの作品なのか?と問われても、それも何か違う気がする。だから厄介な作品なのである。戦争映画につきもののド派手なドンパチがほぼないので、それを期待して観に行っちゃうと、恐らく、睡魔との戦いは避けられない。かくいう私もそうでした。(^_^;)それと、セリフが極端に少なく、ただただ逃げるだけなので、ドラマティックな展開もさほどない。またまた睡魔がスイマセンとお出ましだ。それでも私はこの作品を高く評価したい。なぜか?それはこの映画に、未来永劫忘れられない名シーンを見てしまったからです。それは沈没の恐怖で錯乱する兵士ともみ合って不慮の死をとげてしまった民間人の少年の友人が、その兵士に怒りの矛先を向けることなく、さらには少年の死さえも隠したシーンです。あそこはヤバイですよ。普通だったら、お前のせいだ!と掴みかかってもいいようなものの、そうはせず、戦争という大きなものに対する憤りを痛感させられました。この演出はほんとヤバかったです。正直ここだけでこの映画のメッセージを受け取った気がしました。
派手さはなく地味な映画ですが、後世に語り継いでゆくべき映画だと思いました。
ちなみに私、鑑賞中は一度も寝落ちしておりません。あしからず・・・。(^_^;) 【Dream kerokero】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-10 05:27:32)
2.前作「インターステラー」を見て、「ノーラン、もう後は余生でいいよ」と勝手にゴーマン余生認定した私ですが、本作はその余生作品としては充分な出来じゃないでしょうか。ダンケルクの戦いには裏に様々なドラマがあるのですが、そう言ったドラマ要素を一切排し「英国に逃げる」と言うサバイバルドラマとして描いた事を「英断」と取るか「暴挙」と取るかは人それぞれだと思います。私は冒頭で述べた通り「余生作品」だと思っているので、どちらにも与しませんが。映像と音響はさすがでIMAXで見る価値はあります。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-09 15:47:49)
1.戦争の悲惨や残虐性を描いているのかと言われればそうでも無いし、面白い作品かと言われても返答に困る。ただ、失われるはずのなかった命や期せずして報われた命に、人の世の儚さを痛感させられる。助かった人々もその後を考えれば決して楽観は出来ないハズなのだが、何故だか爽やかな気持ちで劇場を出られたのはやはり監督の手腕なのでしょう。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-09 15:39:46)
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【点数情報】
Review人数 |
86人 |
平均点数 |
6.02点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 6 | 6.98% |
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4 | 5 | 5.81% |
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5 | 25 | 29.07% |
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6 | 18 | 20.93% |
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7 | 16 | 18.60% |
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8 | 10 | 11.63% |
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9 | 5 | 5.81% |
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10 | 1 | 1.16% |
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【その他点数情報】
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