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ある戦慄

The Incident
1967年【米】 上映時間:103分
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪もの
[アルセンリツ]
新規登録(2012-04-22)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2021-03-22)【Olias】さん
公開開始日(1968-05-25)


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監督ラリー・ピアース
キャストトニー・ムサンテ(男優)ジョー・フェローレ
マーティン・シーン(男優)アーティ・コナーズ
ボー・ブリッジス(男優)フェリックス・テフリンジャー
セルマ・リッター(女優)バーサ・ベッカーマン
ルビー・ディー(女優)ジョーン・ロビンソン
ドナ・ミルズ(女優)アリス・キーナン
ジャック・ギルフォード(男優)サム・ベッカーマン
マイク・ケリン(男優)ハリー・パーヴィス
ジャン・スターリング(女優)ミュリエル・パーヴィス
ゲイリー・メリル(男優)ダグラス・マッカーン
音楽チャールズ・フォックス
撮影ジェラルド・ハーシュフェルド
リチャード・C・クラティナ(カメラ・オペレーター)
配給20世紀フォックス
美術ジョセフ・M・カラッシオロ(小道具)
ロバート・ドラムヘラー(セット装飾)
その他チャールズ・フォックス(指揮)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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2.《ネタバレ》 「ファニーゲーム」であるレビュワーさんが言及していたことから鑑賞しました。しかし、これは相当イヤだな。人間の尊厳をむしり取っていく映画です。最後、残された乗客が誰もあの彼に感謝の言葉をかけないのがすごい。お互い声かけあわないのがすごい。一刻も早くなかったことにしたいかのようだ。あの電車に不幸にも乗り合わせていたなら、せめてアルコール依存症治療中のおじさんぐらいの役は果たしたい。でも彼は一人で乗り込んでたんですよね。「ツレの女のいる男は弱い」。家族ってのは、ホント最大の弱みです。 なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2018-03-18 08:09:59)(良:1票)

1.《ネタバレ》 アメリカ社会の縮図を電車の中に詰め込んだサスペンス。こんな変な電車ジャック見たことねえよ。

ファーストシーンの長回しが面白い。DQNの男二人が路上で犯罪を犯す場面。
そしてオープニングの電車。

電車に乗り込む人々はそれぞれに虚栄を身にまとった男女ばかり。
家族、夫婦、バカップル、若者を嘆く老人、独身サラリーマン、軍人、黒人差別・・・アメリカ社会の光と闇が1本のレールに集う。

そこに乗り込んでくる冒頭のDQNコンビ。電車の中でDQNコンビはやりたい放題だ。

ただ、この二人は掴みかかりはするが直接的な暴力はほとんどしていない。代わりに「言葉の暴力」で電車に乗り込んだ虚栄たちを挑発し、引き剥がしていく。
現代社会にもありふれた生々しい人間模様。密室、力による抑圧が人々の本心を暴き立てる。
「俺たちが何した?言葉の暴力だけで手はまだ出してないぜ?」ホームレス?のオッサンへの放火未遂はあるがな。

二人のDQNコンビの目的はよく解らないが、とにかく「楽しめれば」何でもよいのだろう。罵られる彼らが黙って耐える姿を嘲るだけでいいし、耐えかねて“殺すか殺されに来る”ことも期待している。まるで子供にように幼い、純粋な発想。だがシンプルが故に人の心をえぐりやすい。
我々観客はナイフを突き立てられる乗客と一緒に恐怖に怯え、怒りを覚える。あるいわ、DQNの立場にたって人々を嘲笑う快楽に浸るか。貴方はどっちでしたか?

次々と化けの皮が剥がれていく人々だが、俺が唯一感動したのが黒人夫婦の時だ。
「誰が傷つけられようが知らんね」とほざいていたオッサンが、妻のために握り拳を抑える場面。腐っても夫婦だねー。悔しくて泣きじゃくるオッサンの顔がたまらん。

それを嘲笑うのではなく、黙り込んだDQNコンビには驚いた。嘲る・・・というよりは本音が聞きたかっただけなのか。それは解らない。

終点に向う間に行われる“決闘”。若き軍人は「先に手を出したら負けだ」と解っていた。いや脳味噌は解っていても、肉体と魂はDQNどもをブチのめしたくてしょうがない。怪我をした友人を侮辱されたから?違うね、本当にそう思うなら侮辱された時点で彼はDQNたちに殴りかかっていた筈だ。ナイフなど恐れずに。死ぬのが怖かったのか。逆に殺してしまうのではないかという恐れからか。とにかく、二人の男は覚悟を決める。向かい合い、ナイフをバチッと出す瞬間に奔る“ある戦慄”・・・。
電車から解放された人々の表情が何とも言えない幕引きだった。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-08 21:55:13)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 7.44点
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7743.75% line
8637.50% line
9212.50% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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