みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
3.シャマランの映画は一つのネタと一つの崇高なテーマで出来ている。「死んだ人を見ることが出来る」「アメコミのヒーローは実在する」というのがネタ。一方、家族の再生、神から与えられた使命、というのが共通するテーマ。「サイン」のネタは「宇宙人による地球侵略を一つの家族に限定して描く」というもの。これは元来、「ミステリーゾーン」や「50年代チープSF」が得意としたネタなのだが、シャマランは、このネタと崇高なテーマを強引に結びつける。「シックス・センス」の場合、テーマとネタは上手く融合していたのだが、しだいにテーマとネタは乖離し「サイン」に至っては無茶苦茶である。B級SFネタと「神の存在」との融合。エドワード・D・ウッド・Jrがベルイマンと共作するようなもんだが、それにシャマランは気づいていない。それがいかに変なことであるかに気づかないまま、真面目に、真剣に取り組む。ちょっとおかしい奴。ただし、この男、「アンブレイカブル」の冒頭の1シーン1カット、「シックスセンス」のラングへの傾倒ぶりなどをみると、なかなか才能がある、と思う。「サイン」でも、そのサスペンス演出は見事だ。才能のある変な奴。ねじのゆるんだ奴。それがシャマランだ。私は断固支持する。新作では、もっと観客を「なんじゃこれ?」の嵐にたたき込んでほしいと切に願う。 【まぶぜたろう】さん 10点(2004-03-12 11:27:49)(良:3票) 2.《ネタバレ》 ミステリーサークルが主題だと思ったら全く違いました。 ここで言いたかったのは、身の回りに起こる予兆(サイン)が、ただの偶然に起こったことなのか、それを神の啓示としてとらえるのかと言うことです。 妻を亡くした牧師は、信仰を失くしてしまうが、妻の残した言葉の意味を理解出来ずにいた。宇宙人の襲来で妻の残した言葉がヒントになり、窮地を逃れることができ、再び信仰を取り戻すことが出来た。 人は困難にぶつかった時、藁をも掴む思いで助けをもとめるが、何らかの予兆(サイン)が助けとなった時、神の存在を信じる様になるのではないかと思う。 自分は神の存在を信じてはいないが、身の回りに起こる偶然な出来事は、何らかの予兆(サイン)であると思うようになってきた。 SF映画として観た人には結末は物足りなかったと思うが、それよりももっと奥の深い映画だと思います。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-08-11 04:02:42)(良:1票) 1.素晴らしい映画です。この種の映画としては「羊たちの沈黙」以来の感動です。一分の隙もない構成、恐怖の盛り上げ方、画面全体にみなぎる緊張感。音楽もまたいいですね。あのピュルルン、ピュルルンと小刻みに繰り返すリズム、非常に効果的です。今回のテーマを「人間には二種類あって、すべての出来事は偶然であり、良くなるも悪くなるのも自分次第と考えるタイプと、すべては必然であり次に起こる事のために用意された物であると考えるタイプ」とメル・ギブソンに言わせていますが、自分の生き方を振り返り、考えさせられました。 【野ばら】さん 10点(2002-09-26 17:33:06)(良:1票)
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