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ライアンの娘

Ryan's Daughter
1970年【英】 上映時間:195分
ドラマラブストーリー
[ライアンノムスメ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-23)【イニシャルK】さん
公開開始日(1971-04-24)


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監督デヴィッド・リーン
助監督ロイ・スティーヴンス〔助監督〕(第二班監督)
キャストロバート・ミッチャム(男優)チャールズ・ショーネシー
サラ・マイルズ〔1941年生〕(女優)ロージー(ローズ)・ライアン
トレヴァー・ハワード(男優)コリンズ神父
ジョン・ミルズ(男優)マイケル
レオ・マッカーン(男優)トーマス・ライアン
バリー・フォスター(男優)ティム・オライリー
クリストファー・ジョーンズ〔1941年生・男優〕(男優)ランドルフ・ドリアン少佐
ジェラルド・シム(男優)スミス大尉
マリー・キーン(女優)マッカードル夫人
宮川洋一チャールズ・ショーネシー(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
小原乃梨子ロージー(ローズ)・ライアン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
北村和夫トーマス(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
津嘉山正種ドリアン(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
青野武ティム(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
脚本ロバート・ボルト
音楽モーリス・ジャール
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」/第5番「運命」
撮影フレディ・ヤング
アーネスト・デイ(カメラ・オペレーター)
製作ロイ・スティーヴンス〔助監督〕(製作補)
アンソニー・ハヴロック=アラン
配給MGM
特撮ロバート・マクドナルド〔特撮〕(特殊効果)
美術スティーヴン・B・グライムズ(プロダクション・デザイン)
ロイ・ウォーカー(美術監督)
ジョシー・マクアヴィン(セット装飾)
衣装ジョセリン・リカーズ
編集ノーマン・サヴェージ
トニー・ローソン〔編集〕(編集補)
録音ゴードン・K・マッカラム
日本語翻訳古田由紀子(日本語吹き替え版【日本テレビ】)
スタントヴィク・アームストロング(ノンクレジット)
その他モーリス・ジャール(指揮)
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4.《ネタバレ》 デヴィッド・リーンのオール・タイム・ベストを選ぶとしたら、私は『アラビアのロレンス』じゃなくて迷わず本作です。この映画の映像・ドラマツルギー・演技は神がかっています。■まるで『ボヴァリー夫人』を彷彿させる重厚な人妻不倫物語、これが小説の映画化ではなくてロバート・ボルトのオリジナル脚本だとは驚きです。上映時間は三時間余りと長尺ですが、一時間ごとにテーマが変わってゆく構成になっています。ローズとチャールズの結婚までが最初のパートで、まさにランタイムがジャスト一時間でドリアン少佐がバスで集落に到着します。そしてその後の一時間はローズと少佐の愛欲物語、ラスト一時間ではティム・オライリーが武器弾薬を密輸しようとして村人たちに協力させますがあえなく失敗、そして悲劇的な破局になだれ込んでゆくわけです。まさに「序・破・急」のメリハリがきいたストーリーテリングで、長尺を忘れさせる巧緻な脚本です。■特筆しておかなければならないのは、オスカー受賞したジョン・ミルズのもう神がかったとしか言いようがない演技です。唖者(なんとこの言葉はいつの間にか差別用語になっているそうで、今は“発話障害者”と言わなければいけないんだって、言葉狩りって怖い…)で知的障害のマイケル、まさに俗に言う“神の子”なんですが、あの表情は素顔のミルズとはまるで別人で、本来はトレヴァー・ハワードが演じた神父のような役柄がピッタリな重厚な英国名優です。このマイケルは狂言回しのような役柄ですが、この映画で進行する出来事すべてを目撃する唯一の人物で、実は神だったのかもしれません。■そしてやはりオスカー受賞したフレディー・ヤングの撮影で、アイルランドの荒々しい自然を見せる映像は、もう適切な言葉が浮かばないぐらい感服してしまいました。雲の動きをダイナミックにとらえ、尚且つ太陽光の照りと翳りを鮮明に映した映像は、風景が雄弁にストーリーを語っているように思えます。嵐の海岸でのシーンも、スタントマンは当然使っているんでしょうが下手したら死人が出そうな凄い撮影でした。■ローズの行動はもちろんのこと、チャールズにしても演じるのがロバート・ミッチャムだけに優しいというよりも単に無気力な中年男という印象すらあって感情移入しにくいですね。第一次大戦中で独立蜂起が起きていたアイルランドが舞台ですけど、あの村人たちの民度の低さからは彼らが貧しいのは英国の圧政のためじゃなく、自分たちの怠惰のせいじゃないかとすら感じてしまいます。神父ぐらいしか好感が持てそうなキャラはいないのですが、ほぼ全方位に凡人や卑怯者を配置した脚本は上手いなと思います。幕が閉じてみれば誰にも幸福がもたらされなかった物語ですが、耳にこびりついてしまうモーリス・ジャールのテーマが流れると、こんな愚かな人間の営みにもかすかな希望があるような気がします。 S&Sさん [映画館(字幕)] 10点(2021-02-24 23:04:05)(良:2票)

3.《ネタバレ》 文学作品のような映画を撮るとなれば、この人の右に出る者はいない、巨匠デイビッド・リーン監督作品。フローベールのボヴァリー夫人を下敷きにした人妻の不倫物語を、雄大なアイルランドの景色を背景にして、第一次大戦期間のアイルランドの政治状況も盛り込んで描いている。CGもない時代に、今からすると「どうやって撮った!?」と思わざるをえない、驚異的に美しく壮大な情景描写に圧倒されっぱなしだった(どうやって撮ったも何も、莫大な予算と期間をかけて、本物と見紛うような村を造り、嵐のシーンは実際に嵐を待って、キャストたちに嵐の中演技させたのだから、迫真の映像になるわけである。現在ではコンプライアンス的に絶対できないだろう笑)。

現代的な観点でいうと、ストーリーの骨格はボヴァリー夫人よろしく、”人妻不倫もの”であり、下手をすると観客の拒否感・嫌悪感を呼び起こしかねない作品であるが、そこは巨匠がさすがの手腕を見せている。高潔かつ厳格なコリンズ神父が要所要所で登場し、不倫の恋に燃えるロージーがやがては悲惨な破局を迎えることがわかりやすく提示されている。映画としてはロージーの無文別な恋を決して正当化していないため、観客は安心して観ることができるだけでなく、破局へ向かうカタルシスを味わえる。また、純真な唖者マイケルの存在と、彼へのロージーの心ない対応もまた、ロージーの未熟な人間性を提示していて、ヒロインを美化しない意図が透けて見える。人妻の不倫という俗っぽい内容を、絶妙な人物設定と美しい自然描写を配置して格調高い内容に仕上げているのは、まさにリーン監督の面目躍如だ。物語の構成、構図も見事であり、たとえば劇中2回あるラブシーンは対照を成すことで、夢想した結婚生活の躓きと、道ならぬ恋の高揚を表現している。序盤にマイケルへのキスを拒んだロージーが、最後には別れのキスをする。それによって、ロージーの人間的な成長ないし反省を表現している。夫婦を乗せたバスが長く曲がりくねった道をゆくラストシークエンス。これはまさしく人生の暗喩だ。このように本作は、すべてを台詞で説明せず、構図で語り、構図で魅せる映画になっている。

見どころがたくさんある映画だが、厳格なコリンズ神父と寛大なチャールズの人間性が忘れ難い。特にコリンズ神父の鉄拳制裁に、救われたような気持ちになった人も多かったのではないか(「これも神父の役目だ!」という台詞も最高)。おせっかいながらも、善悪を厳しく峻別し、ヒューマニズムを貫徹する姿に痺れた。 nakashiさん [DVD(字幕)] 10点(2020-05-07 10:39:12)(良:1票)

2.公開当時に見たきりだったが雄大な海岸風景やアイルランドの景色がとても印象的だった。特に断崖から傘の落ちていくファーストシーンは絵画のように焼きついた。細部は薄れていたのでとても見たかった作品だがようやく再見。いやもう素晴らしいです。長いのに全くダレません。どのシーンやカットも美しくそれぞれ意味があり、リーン監督らしい細心の心配りがされてます。たとえばロージーと中尉の森での逢引、彼女の着ている赤い服は中尉が村に入って最初に見た洗濯物。寄り添う2本のクモの糸やぜんまいの芽。逢引に来る中尉の方に駆け寄るロージーは純潔を意味するユリの花をかき分けて行く、などなどきりがない。さらに助演賞のJ・ミルズはもちろん、R・ミッチャム、T・ハワード、サラ・マイルズなど俳優全部が素晴らしい。神父が最初にロージーに「夢を育てるといつか身を滅ぼすぞ」と言うが、彼女は夫に飽き足らなくなり若い中尉との恋に身を焦がし、村人から私刑の辱めを受け石を持って追われることになる。本当のことを言えず、何より愛している娘に罪を着せることになってしまった父親の辛い気持ち。偏狭な村人たちにからかわれ、馬鹿にされていたマイケルを彼女も軽蔑していたのに、自分がその立場になって初めて彼を理解して頬にキスするラストの別れのシーンは涙がこぼれる。どんな時でも彼らを暖かく見守る神父は偏狭な村人の中では救い主のような存在。冷たい好奇の視線を浴びながら村を去る二人だが、チャールズは負けまいと堂々と胸を張って腕を組んで歩く。ロージーを心から愛する彼はなお深くてやさしい。戦闘で傷ついた中尉を演ずるクリストファー・ジョーンズは時にハッとするくらいJ・ディーンに似ている。役柄も繊細な人物で痛々しい。独立の運動家たちと村人が総出で嵐の海で武器回収をするシーンなど、アイルランド風景が素晴らしく雄大な迫力でロケーションされている。「アラビアのロレンス」は砂漠、「ドクトル・ジバゴ」では雪原、ここでは海とリーン監督のロケーション作品は完全にスクリーンで見るべき映画として作られている。 キリコさん 10点(2004-02-22 18:01:14)(良:4票)

1.銀座文化のデヴィッド・リーン特集(たってあとは旅情とドクトルジバゴだけだけど)で観ました。70mmじゃなくてすいません。でも感動感動で、その後しばらく生涯最高の映画だ!と人にふれまわっていた記憶があります。けれども観たのはその一度きり。記憶もだいぶ薄らいできてしまいました。が、ロレンスにしてもそうですが、リーンの作品は劇場で観なくてはいけません。で、ひたすらリバイバルを待ち侘びている今日この頃だったりするわけです。 じゅんのすけさん 10点(2003-06-16 23:04:38)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 8.26点
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513.70% line
627.41% line
7414.81% line
8622.22% line
91037.04% line
10414.81% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1970年 43回
主演女優賞サラ・マイルズ〔1941年生〕候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョン・ミルズ受賞 
撮影賞フレディ・ヤング受賞 
音響賞ゴードン・K・マッカラム候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1970年 28回
主演女優賞(ドラマ部門)サラ・マイルズ〔1941年生〕候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョン・ミルズ受賞 
助演男優賞トレヴァー・ハワード候補(ノミネート) 

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