みんなのシネマレビュー

太陽の墓場

1960年【日】 上映時間:87分
ドラマ犯罪ものバイオレンス
[タイヨウノハカバ]
新規登録(2007-03-26)【TM】さん
タイトル情報更新(2016-08-04)【イニシャルK】さん


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監督大島渚
助監督石堂淑朗
キャスト炎加世子(女優)花子
津川雅彦(男優)
川津祐介(男優)ヤス
佐々木功(男優)
永井一郎(男優)ヤリ
戸浦六宏(男優)マサ
渡辺文雄(男優)寄せ平
佐藤慶(男優)坂口
田中邦衛(男優)泥棒
浜村純(男優)村田
小池朝雄(男優)色眼鏡の男
山路義人(男優)ドヤの主人
左卜全(男優)バタ屋
藤原釜足(男優)バタ助
清水元(男優)大浜
羅生門(男優)大男
北林谷栄(女優)ちか
小沢栄太郎(男優)動乱屋
伴淳三郎(男優)寄せ松
脚本大島渚
石堂淑朗
音楽真鍋理一郎
撮影川又昂
配給松竹
美術宇野耕司
編集浦岡敬一
録音栗田周十郎
その他IMAGICA(現像)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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1.大島作品でベテラン俳優をこれだけ脇に揃えたのは珍しい。ドヤの親玉が伴淳三郎、元軍人が小沢栄太郎、小池朝雄が戸籍買い取り人、藤原釜足が戸籍を売ってしまうノンベエ、その妻が北林谷栄、これに常連というかこれから常連になっていく渡辺文雄、佐藤慶、戸浦六宏らも加わって、たぶん一番豪華なキャスティングであろう。おっと忘れてならない、川津祐介の死体を朝の川に淡々と捨てにいく左卜全もいた。もしかするとこういう方向の一般映画を作り続けるその後もあり得たかも知れないな、とちょっと空想してみる。でも藤原釜足が大金で飲んでしまう呑み屋での長回しの場や、津川雅彦にうながされ歌い出した佐々木功が歌いやめない場など、普通の映画に収まらないシーンは多く、強盗を手伝ってしまう佐々木の罪の意識は、以後の大島作品で繰り返し現われるモチーフでもあり、やはり方向はすでに決定されていたのかも知れない。 /追加 これは『日本の夜と霧』と対にして考えたほうがいい作品なのかもしれない。あのインテリたちの徹底した討論の世界の対極がここにある。精神よりもまず肉体があり、ギラギラと脂っこく常に汗が光っている。あちらは「目覚めた人」ばかりが出てくるが、討論するだけで何も出来ない。こちらには「目覚めた人」は出てこないが、全篇沸騰している。監督はこの二つの世界に橋を架けたかったんだろうな、と思う。そういう橋がないことへの苛立ちが、大島作品を貫いている。『日本の夜と霧』のスパイ容疑で監禁された少年は、おそらくこのようなドヤ街から忍び込んでいったのであろう。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2008-08-11 10:20:30)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 4.20点
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