みんなのシネマレビュー

新しき土

Die Tochter des Samurai
1937年【日・独】 上映時間:115分
ドラマモノクロ映画
[アタラシキツチ]
新規登録(2004-10-12)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2021-02-25)【イニシャルK】さん


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監督アーノルド・ファンク
伊丹万作
キャスト早川雪洲(男優)大和巖
原節子(女優)大和光子
小杉勇(男優)大和輝雄
英百合子(女優)光子の乳母・おいく
市川春代(女優)輝雄の妹・日出子
堺駿二(男優)(ノンクレジット)
高木永二(男優)
原作アーノルド・ファンク
脚本アーノルド・ファンク
伊丹万作
音楽山田耕筰
作詞西條八十
撮影リヒャルト・アングスト
円谷英二(撮影協力)
製作総指揮アーノルド・ファンク(総指揮)
配給東宝東和
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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2.《ネタバレ》 桜のタヲヤメぶりと、活火山のマスラヲぶりを順に見せて、これぞ日本。そういうアイテムの一つとして「侍の娘」ってのもあるわけだ。日本とヨーロッパの分かりやすい混淆。ジャズが流れる酒場に、新内流しのような女を立たせて三味線を響かせる。洋酒と日本酒。この分かりやすさがちょっと気持ち悪いけど、一番気持ち悪いのが話の本筋。小杉勇はヨーロッパの自由主義を捨て、妹のような娘と結婚し、満洲の開拓民になる、という展開に、作者が意図してなくても、時代のグロテスクがハッキリと記録されていたのではないか。国粋ということを煮詰めていけば、外部への絶対的な拒否になり、それはついには近親相姦的な歪みを抱えることになる。妹のような娘と結婚するのは、国粋の必然なのだ。もっとも山岳映画人の興味をひいたのは、同盟国としてよりも火山国としての日本だった。地震のある国。心理的背景はどうであれ、原節子と小杉勇の山のシーンは充実しており、「侍の娘の矜持」なんていう取ってつけたような解釈を越えた力が、画面にみなぎっていたように思う。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2009-07-05 12:02:32)

1.僕が観たのもファンク版です。てか、伊丹版は現存してるのかな?話によるとドイツでもヒットした(かのゲッペルスが大絶賛したらしい)ファンク版に対し伊丹版は評価が低く、伊丹監督はその作品を「なかったこと」にしたかったらしいけど、もし現存するならそっちも観てみたい。さてこの作品、山岳映画(って、よく分かんないけど、そういうジャンルがあったんだね、昔は)監督ファンクの「山を撮りたいんや!」という要求と「やっぱヤーパンが舞台ならスモウやろ、ゲイシャやろ!」という西洋人のオリエンタリズム的なものに対する(ちょっと、いやかなり)間違った認識と憧憬、それと愛国心や満州「国」の正当性を無理矢理ねじ込むプロパガンダ性、などなど、色んな要素や思惑が絡み合って、まるでキメラのような様相を呈した、ある意味「北京原人」的作品なのだけれど、だからこそ今観ると色々興味深い。西洋的な価値観と日本的な伝統の狭間で悩む主人公、というのは当時の日本(国のレベルでも、個人のレベルでも)の矛盾と苦悩を象徴しているように思えるし、1942年の「近代の超克」論(←乱暴に言うと「今まで西洋的な価値観が世界をリードしてきたけど、それはもう行き詰っている。これからはアジアの、日本の時代やあ!」という論。かなりトンデモ論だけど、現代日本への問題提起が、示唆されてなくもない)に通じるものもある。また戦後は「民主主義のヒロイン」となった原節子が、こういうプロパガンダ作品をきっかけにブレイクしたってところも、映画史的に興味深いです。まぁ、個人的には原節子や小杉勇(・・・も少しマシな役者はいなかったんかい)よりも、物語と関係なく天真爛漫に振舞う市川春代のチャーミングさに心奪われました。口笛を吹きながら顔を洗う(!)シーン、サイコー。 ぐるぐるさん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-15 18:52:43)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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