みんなのシネマレビュー

男はつらいよ お帰り 寅さん

2019年【日】 上映時間:116分
ドラマコメディシリーズものTVの映画化
[オトコハツライヨオカエリトラサン]
新規登録(2019-08-14)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-09-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(2019-12-27)
公開終了日(2020-07-08)


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監督山田洋次
助監督朝原雄三
キャスト渥美清(男優)車寅次郎
吉岡秀隆(男優)諏訪滿男
後藤久美子(女優)イズミ・ブルーナ(及川泉)
倍賞千恵子(女優)諏訪さくら
前田吟(男優)諏訪博
美保純(女優)朱美
佐藤蛾次郎(男優)源公
浅丘ルリ子(女優)リリー松岡
夏木マリ(女優)原礼子
池脇千鶴(女優)高野節子
桜田ひより(女優)諏訪ユリ
富田望生(女優)早苗
北山雅康(男優)三平ちゃん(カフェくるまや・店長)
カンニング竹山(男優)飯田編集長
濱田マリ(女優)書店の客
立川志らく(男優)噺家
出川哲朗(男優)山中(出版社社員)
松野太紀(男優)トミー
小林稔侍(男優)窪田
笹野高史(男優)御前様
橋爪功(男優)及川一男
出演桑田佳祐
森川信車竜造(アーカイブ映像)
松村達雄車竜造(アーカイブ映像)
下條正巳車竜造(アーカイブ映像)
三崎千恵子車つね(アーカイブ映像)
太宰久雄桂梅太郎(アーカイブ映像)
笠智衆御前様(アーカイブ映像)
中村はやと諏訪滿男(少年時代)(アーカイブ映像)
光本幸子坪内冬子(アーカイブ映像)
佐藤オリエ坪内夏子(アーカイブ映像)
新珠三千代お志津(アーカイブ映像)
栗原小巻春子/真知子(アーカイブ映像)
長山藍子三浦節子(アーカイブ映像)
若尾文子明石夕子(アーカイブ映像)
榊原るみ太田花子(アーカイブ映像)
池内淳子六波羅寛子(アーカイブ映像)
吉永小百合高見歌子(アーカイブ映像)
八千草薫志村千代(アーカイブ映像)
田中絹代旧家の奥様(アーカイブ映像)
岸恵子柳りつ子(アーカイブ映像)
十朱幸代木谷京子(アーカイブ映像)
樫山文枝筧礼子(アーカイブ映像)
太地喜和子ぼたん(アーカイブ映像)
京マチ子柳生綾(アーカイブ映像)
檀ふみ柳生雅子/奥村寿子(アーカイブ映像)
真野響子堤鞠子(アーカイブ映像)
藤村志保島田藤子(アーカイブ映像)
大竹しのぶ福村幸子(アーカイブ映像)
木の実ナナ紅奈々子(アーカイブ映像)
大原麗子荒川早苗/富永ふじ子(アーカイブ映像)
桃井かおり入江ひとみ(アーカイブ映像)
香川京子高井圭子(アーカイブ映像)
伊藤蘭すみれ(アーカイブ映像)
松坂慶子浜田ふみ/坂出葉子(アーカイブ映像)
音無美紀子倉富光枝(アーカイブ映像)
岸本加世子小田島愛子(アーカイブ映像)
いしだあゆみかがり(アーカイブ映像)
田中裕子螢子(アーカイブ映像)
都はるみ京はるみ(アーカイブ映像)
竹下景子朋子/上野りん子/江上久美子(アーカイブ映像)
中原理恵木暮風子(アーカイブ映像)
樋口可南子江上若菜(アーカイブ映像)
志穂美悦子島崎美保(アーカイブ映像)
秋吉久美子高井隆子(アーカイブ映像)
三田佳子真知子(アーカイブ映像)
吉田日出子聖子(アーカイブ映像)
風吹ジュン蝶子(アーカイブ映像)
かたせ梨乃宮典子(アーカイブ映像)
原作山田洋次
脚本山田洋次
朝原雄三
音楽山本直純
山本純ノ介
作詞星野哲郎「男はつらいよ」
作曲山本直純「男はつらいよ」
編曲沢田完
主題歌渥美清「男はつらいよ」
桑田佳祐「男はつらいよ」(オープニング唄)
撮影近森眞史
製作大谷信義(製作代表)
製作総指揮迫本淳一
プロデューサー深澤宏
制作松竹
配給松竹
特撮IMAGICA(VFX)
浅野秀二(VFXスーパーバイザー)
美術倉田智子
出川三男(美術監修)
編集石井巌
石島一秀
録音岸田和美
その他木下グループ(特別協賛)
山本純ノ介(指揮)
東京現像所(ラボ)
渥美清(献辞)
高羽哲夫(SPECIAL THANKS)
森川信(SPECIAL THANKS)
松村達雄(SPECIAL THANKS)
下條正巳(SPECIAL THANKS)
三崎千恵子(SPECIAL THANKS)
太宰久雄(SPECIAL THANKS)
笠智衆(SPECIAL THANKS)
山根成之(「男はつらいよ」プロジェクト)
あらすじ
六年前に妻を亡くして高校生の娘と二人で暮らす満男(吉岡秀隆)は、サラリーマンを辞めて作家になっていたが、ようやくサイン会も開くほどになっていた。そこに、国連の職員としてヨーロッパで働いている泉(後藤久美子)が突然現れる。二人は行きつけのスナックでリリー(浅丘ルリ子)と昔話に花を咲かせ、更に柴又の実家に行きさくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)と再会を喜んだ。翌日、泉は養護施設に入っている父親(橋爪高)を訪れる。母親(夏木マリ)も来るが二人は対立する。自らも苦悩を抱える満男は、泉が置かれている厳しい現実と泉に対する自分の立ち難い思いに揺れる。こんな時、おじさんはどうしただろう。確かに、おじさんは言ってくれた。「困ったことがあったら、風に向かって俺の名前を呼べ」

パセリセージ】さん(2020-01-11)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(6点検索)】

別のページへ(6点検索)
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12.店名が変わった後は見ておらず、ストーリーは良く分からないところがありますが充分楽しめました


出版者の女性や娘さんの言葉遣いがきれい過ぎですが、寅さん自体が、昭和の終わりでも既に寅さんのような恰好をして歩いてる人なんかいなくて、あの頃から既にファンタジーだったし。なんだか同じ感じで観てました。

歴代マドンナが次々に現れる最後のシーンは、三田佳子を過ぎてからホントに涙が出て止まらない amickyさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-01-05 20:27:04)

11.《ネタバレ》 総集編に、滿男のストーリーをくっつけた感じの内容なので、とりあえず総集編を見せられるだけよりは良かったかなと。
なによりも、久々のゴクミ。このゴクミが演技をしているのを見るだけでも価値があるかなと。
ただ、最後のシーンは、光雄の奥さんが亡くなったと聞いて、急にイズミが軽い女になったように見えてしまうので、どうかなと思いました。 シネマファン55号さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-19 23:07:20)

10.《ネタバレ》 映画として観たらつまらないんだけど
シリーズ物の締めとして感慨深いものがあり+1点した。
満男と泉が結婚していなかったのは予想外で何があったのか気になった。
たしか泉の結婚式を満男が妨害しにいって半分駆け落ちっぽくなってたはずだけど・・・。
あと泉の旦那はいないのかな。もしかして見落としたか?
バツイチ同士なら再婚もありえるかな。
そして肝心の寅さんは死んだという設定でいいのかな。
過去形で語られたし。
その辺もすっきりしない。 Dry-manさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-19 00:25:25)

9.そりゃもう、一種の、怖いもの見たさ、ではあるんですけどね。寅さん抜きの寅さん映画、だなんて。そういやピンクパンサー映画もピーター・セラーズ亡き後に、クルーゾー失踪ということにして途轍もなくツマラない作品を作ってましたけどねえ。あるいはブルース・リー亡き後の『死亡遊戯』(いや、『死亡の塔』の方は悪くないと思いますけども)。
というか、過去のシリーズ諸作の映像を流用するという時点で、『宇宙怪獣ガメラ』を思い出してしまいます。それだけはマズい。さすがに。
ですけれども、マッハ文朱をわざわざ呼ぶまでもなく、こうやって、シリーズを支えてきた俳優陣がほぼ全員集まり(御前様代替わりを別にすると、代役は橋爪功くらいでしょうか?)、新作を撮り上げる。これってもう、一つの事件と言ってよいのでは。山田洋次監督の人徳、みたいなもんですかね。
ただ内容はと言うと、ちと薄い印象。舞台は関東近郊に限定され、満男と泉の出来レース的なやりとりだけ。シリーズとして見れば、満男の一言多い病も泉ちゃんのセリフ棒読み病も健在、ではあるけれど、そのどちらも作品にとってのマイナスでしかなくって。
過去のエピソードの引用も多分につまみ食い的。少なくともあの伝説のメロン事件は、私もちょっとこだわってしまうところ。こんな表面的な形での引用なら、して欲しくなかったなあ。
しかし皆さん、イイ感じにお爺ちゃんお婆ちゃんになって、特に倍賞千恵子は、「さくらがお婆ちゃんになったら、そりゃこんな感じになるよなあ」というのを見事に体現していて、そりゃ本人なんだから当然だといわれりゃそうなんだけど、いい歳のとり方だなあ、とつくづく思います。
それにしても気になるのは、満男と、池脇千鶴との今後。ウソです、全然気になりません。再婚するなり何なり、勝手にしてちょうだい、もう。
だいたい、満男ごときが作家になる、ってのが、あり得なさすぎ、なんですけど、まあどうせシリーズ最終作(ですよね?)なので、この際何でもアリ、ですかね。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-03 20:32:20)

8.《ネタバレ》 21世紀に入ってからは大駄作を頻発するようになってしまった山田監督だけに、見るのが結構怖かったのですが、まあ無難な内容にまとまっていました。とはいえ、結局は、自分たちで作り上げた製作対象に、自分たちがおんぶにだっこになっているというだけなのですが。実際、インパクトが発生するのって、回想シーンばかりだしね。●すでに指摘されていますが、ここまでやっておいて、泉の父の役者変更はないでしょ。御前様の方は「先代が・・・」の一言で何とか乗り切ってましたが、こっちはどうしようもありませんでした。ある時期から寺尾さんは映画に出てないようなのですが、もしどうしても無理なのなら、このシーン自体を入れるべきではありませんでした。●最後の歴代マドンナ総出演シーン、結局はこれがやりたくてそこから逆算したんでしょ、とは思いつつ、やはり見入ってしまう。しかし、(1)何でわざわざ逆順にしたの?(2)しかもそれでも数箇所、順番が前後してない?誰もチェックしなかった?(3)複数回出演したマドンナは、やはりそれぞれの回で出すべきでした。異なる役の場合はなおさら(女優が共通するだけで、寅さんとの関わりという意味では別人物なのですから)。(4)これでいくと、岸本加世子とか檀ふみとか大竹しのぶも、マドンナ扱いということになるんですかね(あ、田中絹代も・・・)。●で、最後にこうするんだったら、そもそもこの作品はさくら視点で作ってほしかった、ということに後で気づきました。●それから、この作品のMVPは、何といっても源ちゃんこと佐藤蛾次郎さんです。とらやファミリーの生き残りとして、よくぞここまで出ていただきました。第1作からここまで出続けているのは、博とさくらを除けば源ちゃんだけです(一作だけ事故で欠席ですが)。本当におつかれさまでした。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-30 01:02:13)(良:1票)

7.鑑賞するにあたり不安もありましたが、観られて良かったです。
ただ冒頭の桑田佳祐さんによる主題歌部分によりテレビスペシャル感が増してしまったのは否めない。

お祭り映画としても、またあの人たちに会えて良かった。しばらくぶりだ。
もはや親戚のような感覚。ヒロシが座椅子に腰掛け、さくらも階段で手摺を使う。
団子屋で普通に暮らしている。おいちゃんとおばちゃんはもういない。
でも寅はどこかにまだ存在する、そんな世界。

今作は個人的に泉ちゃんの家庭問題に感情移入してしまいました。
そして最後の空港のシーン。ミツオが初めて頼もしく見えました。
観られて良かった。けど続編はもういいです。 movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-04 13:58:38)

6.《ネタバレ》 これはもう紛れもない、同窓会映画というやつです。
久しぶりにお会いして、お互い年取ったねぇ、あんなことやこんなことあったねぇ、て言い合う作品。
でもなんだか観ていて本当に感慨深いものがあります。
演者の方達の、若かりし頃と今が交互に出てきて、そういうシーンを見てると、
人の一生というものについて自然と思いを馳せる自分がいます。
そういう考えを巡らせてくれるのも、このシリーズが50年続いたから、
本当に一つの家族の長い時の流れとしてこうやって構成が作れるからですよね。
寅さんが人生論をちょっと語るようなシーンありましたけど、
こうやって見せられるとなかなか深みがあるなと感じます。
ただ余談ですが、ゴクミは演じること自体が久しぶりすぎるからか、あまりにも大根だと感じました。
逆に満男の娘さん役の子はいわゆる昔の邦画に出てくるお嬢さんキャラそのまんまで実に上手かったなと思います。 あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-08-03 19:14:27)

5.《ネタバレ》 『男はつらいよ』は最初の一作しか見ていませんが、劇場で公開されている間に最新作を見ておこうと伺いました。劇場は高齢者ばかりで少し場違いな感じでした。(ある意味新鮮な雰囲気です)
感想としては、なぜ桑田佳祐?、満男がとにかく暗すぎる…(まぁTHE吉岡秀隆が演じる男って感じですが)とどちらかというと不満点が目につきましたが、全体的には総集編という感じで、改めて第2作からも見たいなぁと思わせてくれました。 はりねずみさん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-25 19:37:48)

4.《ネタバレ》 大好きな寅さんがスクリーンに帰ってくる。お帰り寅さんだけど、なんだかお帰りというよりもさよなら寅さんて気がしてならないのはスマホを扱うさくらやら、満男の仕事の環境を始めとするインターネット社会を見せられると、もう寅さんはこの世に居ない現実と仮に居ても寅さんの居場所が無い様な違和感を感じてしまい寂しくてなりません。冒頭の主題歌にしても渥美清しか考えら無い。誰が何と言おうと男はつらいよは渥美清のものなのだ。満男と泉のストーリーに関しては寅さんは亡くなってるから仕方ないけど、せめて主題歌ぐらいは渥美清が歌うのを見たかったと思ったがラストで渥美清の歌う主題歌が流れて来て涙が出て来て参りました。寅さんの元気な頃の姿とマドンナとのやり取り、そして何よりも寅さんへの愛に満ち溢れた山田洋次監督からのメッセージと取れる満男の乗ってた車のナンバーが1969という拘り、1969が意味するもの、映画男はつらいよの 1作目の公開された年が1969年である。そんな拘りを感じさせる山田洋次監督の演出に感動しました。話的にはある程度予想していた通りの結果、渥美清不在だから、渥美清の居ない男はつらいよは男はつらいよというより編集編、寅さんを一度も見た事の無い今の若い人達に少しでも寅さんに興味を持って貰えたらという山田洋次監督を始めとするこの映画に関わって来た全ての願いを感じることもできた。一人でも沢山の方に渥美清の素晴らしさ、映画男はつらいよの素晴らしさを知って欲しいと思うし、この作品を見て寅さんに興味を持った方は一度で良いから 1作目だけでも見て欲しいと思う。山田洋次監督もきっとそういう願いで撮ったはずです。 青観さん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-09 20:22:24)(良:4票)

3.《ネタバレ》  アタシにはこれ、ひたすらツラい映画だったわ。

 元々寅さんってスクリーンでは一度も見た事がなくて、今回が初めて。父親がテレビで放送されるたびにチャンネルを合わせるのを仕方なく眺めてた程度。あとバス旅行の時にバスのテレビで見たとか、BSでなんとなく途中から見て途中でやめたりとか、特に思い入れは無くて。
 でも、映画を見始めた頃からずっと近くに存在していて(松竹系の映画館に行けば予告編は見るワケだし、日テレ年末の恒例番組だった『お正月映画全部見せます』ではお目当ての洋画枠はごくごく短くて、多くを大手邦画会社の目玉映画の紹介に割いてて、そこで毎回寅さんの撮影現場が映し出されていたワケで)、だから寅さんと言えば昭和の映画の記憶、みたいな存在だったのね。

 これは、そんな寅さんが久しぶりにスクリーンに帰ってくる映画、だったのかしらねぇ? むしろ本当のタイトルは『さよなら 寅さん』だったんじゃないかしら。寅さんが生きた時代、輝いた時代がかつてあって、満男はそんな過去を回想してゆくけれど、満男の現在、社会の現在、世の中の現実は、寅さんが生きた時代とは遠く離れてしまっていて、それが遠い記憶、思い出として描かれているようなカンジ。映画は、もう寅さんが居ない世界で、今のこのリアルを生きるしかないんだよ、みたいなことを言っているみたいに思えたのよね。
 すっかり歳を重ねた人々、回想の中に登場するキラキラ輝いたヒロイン達の、でも多くの、もうこの世に居ない人々。過ぎ去って戻らない時間の、その残酷さ。

 映画としては物語がほぼ流れてない(状況と回想ばかりが羅列される状態)のと、満男役の吉岡秀隆が何故かいちいち目をひんむくのでなんかびっくりしてるの?ってのが気になったわ。

 泉の存在は今の現実世界を映す鏡のようで、その仕事は国連の難民支援、疎遠な父母は未来の無い状態。寅さんの居ない世界では、そこに奇跡は存在しなくて。まるで寅さんは今や記憶の中のファンタジーでしかないと言っているみたいで、寅さんと共に生きた人々はそろそろ思い出をまとめて、そうでない(もう少し若い)人々はこれから先の厳しい現実を生きてね、みたいに受け取ってしまって。

 1974年の大晦日に映画好きになったアタシは45年後の大晦日にこの映画を見たのだけれど、45年前のその日をハッキリ思い出せるだけに(日比谷で映画を見たあと、今はもういないおばあちゃんの、今はもう無い目黒・三田の実家に行って出前ののびたラーメンを食べて)、その時間の重さ、残酷さをこの映画に思い知らされて、結構ショックが大きかったわ。 あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 15:02:01)

2.《ネタバレ》 CMが秀逸。寅さんの面白おかしいセリフの数々、少し寂しそうな現在の登場人物の表情。寅さんの迷言、名言が今を生きる人々や観客に突き刺さる構図を予想させる。過去作の「男はつらいよ」で描かれていることを知っているから当然だ。
しかし鑑賞してみると、その予想はかなりの肩透かし。なぜか湘南ボーイの桑田佳祐の「ひとり紅白」が唐突に始まる。おそらく数多くのひとがラストの渥美さんの歌唱でほっとするのを考えれば、彼の起用は失敗だったとおもう。渥美さんなき作品の宣伝フックのためとはいえ、この発想は間違いだ。寅さんファンである桑田さんとしてみれば、OPの歌を断るわけも無い。彼が悪いわけではない。ただ、この話を彼に持ちかけた松竹側の自信の無さが残念だ。でもこの中身に不安を覚えたのは仕方ないと、見続けると痛感する。
光男は「三丁目の夕日キャラ」とダブるのは致し方ないとしても、別に何かに行き詰っているわけではない脱サラ小説家。娘もストーリーや妻の死別に絡んでこない都合のいい存在。妻の3回忌に再婚を勧める周囲を描くのであれば、妻との思い出が必須なのにそれもなし。そうなるとただただ後藤久美子との再会に誘導されるだけだ。これはまさに「ニューシネマパラダイス完全版」を見た気分。見なくてもいいものを見せられていく感覚。特にがっかりしたのが、空港最後で妻の死別を告白するという行為。これは私だけでなく寅さんもがっかりしたに違いない。男は最後までかっこつけるもんだ。寅さんの「顔で笑って心で泣いて」を続けているからこそ「男はつらいよ」なのだ。光男ではなくさくら目線で作った方がよかったのではないかとすら思える。
テーマがぶれているというか、見えないままという意味で本作品は直感で3点。寅さんと過去のマドンナの登場シーンも「ニューシネマパラダイス」を彷彿とするというレビューを散見するが、入れ方が唐突過ぎて登場シーンの段積みという表現以外はまったく違う。「ニューシネマ~」はアルフレッドがつないだフィルムの試写という現実シーンの体裁だが、本作の過去シーンは、光男も生まれていないころのマドンナも登場するいわゆる回想シーンだからだ。渥美さん亡き作品は過去を振り返るしかないし、見る側も当然それを望む。それならば、あの回想シーンを生かすストーリー展開になぜしなかったのか?光男の生まれていないころのマドンナまでも思いをはせるストーリーに出来なかったのはあまりに残念だ。そういった意味でも、内容面のちぐはぐさを隠し、期待を持たせてくれたCMがやはり秀逸といえる。もし内容が素晴らしければあのようなフェイクCMにはしなかっただろうけど。
ただ、そのことを差し引いても寅さんと当時のマドンナの輝きには圧倒される。そこだけでプラス3点。それほどまでに寅さんの表情が素敵だ。 やしきさん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 00:29:09)(良:4票)

1.《ネタバレ》  その昔、TVシリーズが最終回を迎えた時に、寅はマムシに噛まれて死んでしまう。今回は寅さんが死んでいるという明確な表現は無い。それどころか、さくらがさらっと「お兄ちゃんがいつ帰ってきても良いように」というセリフを放つ。でも満男の感傷の度合いを見ると寅さんはもう戻らないことが窺える。まあ、曖昧でもいいんだけど。いや、曖昧なままで良いのかもしれない。
 何十年も前のドラマ版と同じ事をしはしないとは思ったが、それでも昔を思い起こすような話になるんだろうと思った。今回は満男と元カノの泉の再会、それぞれの家族の問題を絡めて、寅さんを回想する。悪くないと思う。あくまでドラマは現在の2人の話だけど、今はいないおじさんの言動がソレに絡まって何故か心に刺さる。そして映像技術の進化によって、寅が満男を見守っているような画が作れているのが凄い。ただし個人的には満男が大きくなってから(泉との話以降)を全く観ていないのは失敗だったが。
 昔の回想シーンでのマドンナたちのなんと若くて可愛い・美しいことだろう!リアルタイムで観ていた時にはそれほどとは思わなかったが、今見るとみんな魅力的な人たちばかりで驚く。何よりさくら役の賠償さんがすっごい可愛いのには参る。
 さて映画始まりの主題歌を歌っている桑田佳祐。江戸っ子意識の「し」強調とちょっと作り過ぎの巻き舌歌唱で、あまり感心しない。却ってエンディングでの渥美清の歌が引き立つ。映像的にも桑田を出す意味ないだろ。個人的にはリリーさんの歌唱で聴かせてくれても良かったのに。 Tolbieさん [映画館(邦画)] 6点(2019-12-31 16:04:32)

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【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.97点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
412.56% line
5512.82% line
61230.77% line
7717.95% line
8717.95% line
9410.26% line
1037.69% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

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