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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

2011年【日】 上映時間:125分
ドラマスポーツもの青春もの学園ものアイドルもの小説の映画化
[モシコウコウヤキュウノジョシマネージャーガドラッカーノマネジメントヲヨンダラ]
新規登録(2011-04-11)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2015-04-26)【8bit】さん
公開開始日(2011-06-04)


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監督田中誠
キャスト前田敦子(女優)川島みなみ
瀬戸康史(男優)浅野慶一郎
峯岸みなみ(女優)北条文乃
池松壮亮(男優)柏木次郎
大泉洋(男優)加地誠
川口春奈(女優)宮田夕紀
石塚英彦(男優)
西田尚美(女優)
西井幸人(男優)桜井祐之助
野村周平(男優)
入江甚儀(男優)星出純
矢野聖人(男優)朽木文明
原作岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)
脚本田中誠
岩崎夏海
音楽服部隆之
作詞秋元康「Everyday、カチューシャ」/「Flower」
主題歌AKB48「Everyday、カチューシャ」
挿入曲前田敦子「Flower」
製作TBS(「もしドラ」製作委員会)
東宝(「もしドラ」製作委員会)
毎日放送(「もしドラ」製作委員会)
キングレコード(「もしドラ」製作委員会)
プロデューサー秋元康(総合プロデュース)
濱名一哉(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮大屋哲男(テクニカルプロデューサー)
録音小原善哉
照明市川徳充
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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8.サラリーマン時代は時々「研修」なるものに駆り出されて「経営」のことを教えられました。まあ、中間管理職を対象にした「経営」の中身って、身近なグループをいかに効率よく動かすかに尽きるのですが、普段やっている営業活動に違った視点を与えられる印象で、正直、新鮮でした。その新鮮さを映画のネタにしたのが本作で、切り口はとても面白かったです。アマチュアスポーツにおいて、重点が置かれるべきは「過程」なのか「結果」なのか? 個人的にはとてもシンプルに「結果」だと思っています。ただし「結果」が出なかった場合、その取り組みが無意味だったかというと、決してそんなことはない。「結果」を出すために創意工夫した「過程」の意義を、本作はしっかり伝えてくれていました。また、映画のレビューになってない(笑)。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-14 09:53:39)(良:2票)

7.《ネタバレ》 マネージャーに必要なもの。それは『真摯』であること。本作では、その表現として“フルスイング”が選択されていると感じました。マネージャー就任初日の主人公と二番手投手の対決。そして県大会予選決勝でのショート君の打席。どちらも空振りでした。前田のそれは自身の心に火をつける効果をもたらしましたし、ショート君の空振りは敵を油断させるためのブラフでした。いずれも“本気であること”が好結果に繋がっています。何故ひたむきさが大切なのか。それは、人を動かすにはその人の心を動かす必要があるから。この理論は全面的に賛同できます。ではもう一つの重要理論、“プロセスより結果”はどうでしょう。まるで過程軽視のような印象を受けますが、多分ドラッガーの本意はそうではないと考えます。“よりよい結果を得るための過程は、どんなものであっても構わない”という柔軟な発想ではないかと。ですから、“勝つためには下手なショートは外すべき”なんて決め付けは要らない。どんな過程を採用しても、結果的に勝てばOK。いや負けてもOKなのだと思います。だって結果はいつも良いとは限らないのだから。もし程高が決勝戦で敗れていたとしても、きっと彼らと仲間は納得したと思います。後悔しない過程を経ること。過程軽視どころか、過程こそが全て。“優れたプロセスが好結果に繋がるとは限らないが、良い結果は必ず優れたプロセスを経ている”と言い換えてもいいかもしれません。もはや経営理論というよりも、人生観に近い気もしますが、自分はそのように理解しました。高校野球の技術論的な見方をしてしまうと残念ながら粗さばかりが目立ちますが、本作の肝は其処ではないと考えます。真面目に、ひたむきに、他人と、そして自分自身と向き合うこと。峯岸の全力疾走に、大泉の心の底からの訴えに、本作で描きたかった事が詰まっていたと思います。 目隠シストさん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-25 20:19:11)(良:2票)

6.《ネタバレ》  高校野球を題材にした映画としては、良く出来ていると思います。

 才能はあるけど問題児なエース、苦労性で縁の下の力持ちな正捕手、足だけが取り得の代走屋、少女のように華奢で小柄な遊撃手と、漫画的で分かり易いキャラクターが揃っているし、マネージャー三人も「元気な子」「内気な子」「病弱な子」と色分けされている形。
 ブラスバンドの演奏にはテンション上がるものがあるし、九回裏に先頭打者が凡退して悔しがる姿なども、きちんと描いている。
 試合前に円陣を組み「程高、勝つぞぉっ!」と皆で叫ぶ場面も、気持ち良かったですね。
 投球フォームやら何やらに違和感があるし、ヒロインが重そうに金属バッドを振っているのに「フォンッ」と鋭く空を切る音が聞こえちゃう場面なんかは頂けないけど、まぁ仕方ないかと納得出来る範疇でした。

 でも、根本的な問題があって……
 そういった「王道な高校野球もの」としての部分は面白い反面「ドラッカーのマネジメントを読んで、それを高校野球に活用する」部分が微妙という、困った事になっているんですよね。
 タイトルに関しても偽りありというか、これなら「もし高校野球の女子マネージャーが余命幾ばくもない病気だったら」の方が正確だったんじゃないかと。
 そのくらい「病弱な子」の存在感が強く、ヒロインの陰が薄かったように思えます。

 作中で行われる「イノベーション」の内容についても、どうにも疑問符が多いんですよね。
 「部内でチーム分けを行い、競争意識を高める」「吹奏楽部に演奏を頑張ってもらう」などについては(それ、当たり前の事じゃないの?)と思えちゃうし、ノーバント作戦はともかくノーボール作戦に関しては、ちょっと説得力が足りていなかった気がします。
 多分、ノーコンで悩んでいた石井一久が「全球ストライクゾーンに投げろ」と言われてから活躍するようになった逸話を踏まえての事なのでしょうし、エースの慶一郎が150キロ左腕なら可能かも知れませんが、そんな怪物投手という訳じゃないみたいですからね。
 もうちょっと「この投手なら、全球ストライクで勝負しても抑えられる」と思えるような場面が欲しかったところ。

・エースの慶一郎=「病弱なマネージャーと良い雰囲気になる」→「仲間を信頼し、最終回のマウンドを他の選手に託す」
・キャッチャーの次郎=「ヒロインと良い雰囲気になる」→「病弱なマネージャーの為に本塁打を放つ」
・遊撃手の祐之助=「エースとの間に確執がある」→「ヒロインの話を参考にしてサヨナラ打を放つ」

 という形になっているのも、何だかチグハグに思えましたね。
 チーム内で色んな人間関係があるのは結構な事ですが、本作の場合は「エースと遊撃手」の二人「キャッチャーと病弱なマネージャー」の二人というグループに分けた方が自然だった気がします。
 そうすれば……

・「エラーを巡って喧嘩していた慶一郎と祐之助が、和解する」→「慶一郎は仲間を信頼するようになり、マウンドを他の選手に託す」→「その心意気に応える為、祐之助がサヨナラ打を放つ」 
・「次郎は幼馴染である病弱なマネージャーと良い雰囲気になる」→「彼女の為に本塁打を放つ」

 となるし、後はヒロイン格を「病弱なマネージャー」ひとりに絞りさえすれば、綺麗に纏まったんじゃないかと。

 そんな具合に、不満点も多いんですが「仲間にマウンドを託す場面」と「ベンチに置かれた麦わら帽子に手を触れてから打席に向かい、本塁打を放つ場面」の演出は、凄く好きなんですよね。
 同監督の作品「うた魂♪」もそうでしたが「観ていて恥ずかしくなるくらいベタな演出なんだけど、やっぱり良い」と思わせるような魅力がある。
 最後にセーフティーバントを敢行し「ノーバント」作戦を破る流れについても「そもそも禁止されたのは自己犠牲を目的としたバントなので、問題無い」あるいは「拘りを捨ててでも勝ちたいという強い気持ちがある」と解釈出来て、良かったと思います。

 後は……「今年も一回戦負けなので、背番号が全然汚れない」というマネージャーの台詞があったので、決勝戦では「汚れた背番号を誇らしげに見つめるマネージャー」という場面に繋がるのかと思ったら、全然そんな事は無くて拍子抜けしちゃったとか、気になるのはそれくらいですね。
 エンディング曲の歌詞は野球と全然関係無かったけど、まぁそれは「熱闘甲子園」などにも言える事だし、明るく爽やかな青春ソングなので、違和感も無かったです。

 この後の程高野球部が、甲子園でどこまで勝ち進むのかも観てみたくなるような……劇中のチームに愛着が湧いてくる、良い映画でした。 ゆきさん [DVD(邦画)] 7点(2018-03-09 16:32:40)(良:1票)

5.《ネタバレ》 前田さんに対して、全く魅力を感じないんで、かなり期待薄でしたし、案の定前半部分は、かなりだれまくり、そもそも主役が全然好きじゃないアイドル映画とか見る方が間違ってるかなと思ったんですが……。それがそれが中盤から後半どんどん引き込まれて最後にはある種の感動さえ覚え、見て良かった、ある種得した気分です。
 ドラッガーでもなんでも、とにかく人が何かをきっかけにして「真摯」に+の方へ変わっていく話は非常にさわやかでした。特に押し出しで負けた試合の後のミーティングでの監督の変化、大好きです。
 ヒロインに魅力を感じないのもかえって純粋に物語を楽しむにはよかったのかもしれません。(ただ、病気の友人に本格的な美少女を持ってくるキャスティングは少し配慮が足りないかもw)
 ぶっちゃけ、野球に関しては言いたいこと、突っ込みたいことが山のようにあるんですが、「フレフレ少女」に対して全く無批判な人間(笑)がそれをやっちゃうとダブスタの誹りを免れないので避けます。
 平成24年12月12日 ようやく何か月も経って、図書館で原作本の貸し出しが回ってきたので一気に読みました。少し驚いたのが実に原作に忠実な作品であること。その点は評価できるのかな。ここから原作批判。上記に述べた理由で具体的な批判は避けますが、著者は野球に関しては通り一辺倒の表面的な知識しか持たないのが確認できて少し残念でした。物語を生み出すことを一つの事業と考え、顧客(読者)に満足感を与えることをその使命と考えるならば、当然専門家(この場合野球の)を上手に利用しなければならないはずなんですが……。そもそも専門家に一切頼ってませんね。おそらく。 rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-18 10:29:20)(良:1票)

4.《ネタバレ》 前田敦子サンの熱狂的ファンらしい長男の強い要望で、ノコノコ家族3人見に行ったものの、正直まるで期待していませんでした。で、そのように“期待値”が低かった(ゴメンナサイ・・・)せいか、これがなかなかの面白さ! 何より、ヒロインの名前からの連想かもしれないけれど、あだち充の『タッチ』をどこか想わせてくれたのが、小生の世代には懐かしいというか、“胸キュン(死語)”ものでありました。たぶんそれは、よけいな恋愛エピソードや、超人的な選手たちのありえない大活躍といった展開をからませず、(あだち充の野球マンガがまさにそうだったように)等身大の「高校野球」と「高校生たちの心情」を描こうとしている、その“清潔感”ゆえにではないでしょうか。

たとえば、俊足の選手が出塁した時、一歩ずつリードするその歩調に合わせてスタンドの応援団たちが、「イチ、ニ、サン・・・!」と声を揃える。そこに実現されているのは、確かに高校野球の試合で行われていそうな応援風景であり、この映画を見ているわれわれ観客をも熱くさせるリアルな高揚感だ。あるいは、ヒロインの幼なじみであるキャッチャーの、彼女に対する思いやりと内なる“想い”のひかえめな表現ぶりの好ましさ。それは、心臓を病んで入院している女子マネージャーとエースピッチャーの語らいの場面にあっても、いくらでも濃いというか暑苦しい展開になりそうなところを、ただ2人がボールを投げ交わすだけで終わらせるあたりにもハッキリと表れている。でも、それだからこそよりいっそう深く伝わってくるものがあるのだ。

・・・熱血よりも、熱愛よりも、そういったひかえめさや不器用さ、けれどひたむきでまっすぐな“想い”こそが、「高校野球」にはふさわしい。そういった意味でこれは、アイドル・タレントによるベストセラーの映画化という安直な企画モノではない(あ、でも前田敦子嬢は実に魅力的にヒロインを演じています。長男の目に狂いはなかった・笑)、真に「高校野球映画」と呼びうる作品になっている。そんな少なくとも作り手の“誠実さ”こそを、大いに評価したいです。

あと個人的には、あの素晴らしい『半分の月がのぼる空』の池松壮亮クンと大泉洋が、ここでも好演しているのも高得点。・・・おおっ、実はこの映画を大好きなのかも、オレ(笑) やましんの巻さん [映画館(邦画)] 7点(2011-06-10 12:29:21)(良:1票)

3.映画というコンテンツの決定的な短所は、2時間余で起承転結はからなければならないので、明確なテーマがあってもそれが大きすぎるとどうしてもダイジェスト的展開で駆け足になります。登場人物の数が多すぎても個性が埋没してしまいます。この作品も「弱小野球チームを一冊のマネジメント本をきっかけに甲子園に連れていく」という軸こそぶれてませんが、本来はもう少し展開に時間をかけ、映画ではなくドラマのほうが、より野球部員の個性やみなみのマネジメントにかける本心を紐解けたのではないかと思います。

ドラッカーのベストセラーをきっかけにしていますが、「もしドラ」自体エッセンシャル本で、この映画はさらにそれのエッセンシャル版ですので、ドラッカーのマネジメントエッセンスは(この映画でマネジメントを理解しようとする人はあまりいないでしょうが)ごく微量です。うなぎパイ食って「やっぱりうなぎ食うと精力つくなー」というくらいの感覚です(笑)ただドラッカーという人物の存在や提唱をそれまで全く聞いた事がなかった方が、この作品をきっかけに知れ渡ったという意味では非常に大きかったのではないでしょうか。エッセンスの中でも「定義」「マネジメント」「イノベーション」といった単語が出てきて、それらを高校野球のマネージャーというわかりやすいテーマに置き換える心地良さは、近年池上先生がニュースをわかりやすく解説して人気を博したことと似ていて1つのブームなのではないかと思います。

主演の前田敦子さんは映画初出演にも関わらずナチュラルで瑞々しい演技がとても良かったと思います。あっちゃん好きな方が観たら総じて満足度は高く、彼女の魅力満載でとっても心地よい2時間です。あっちゃんファンの方は「Everyday、カチューシャ」でAKB選挙で上位にくるように彼女に投票するために複数枚買いするくらいなら「もしドラ」観に劇場に足を運んであげるほうがよっぽど彼女のためになるような気もしたり・・・。彼女は今度も映画やドラマにどんどんチャレンジしていけるだけの人気がありますし、今回の「もしドラ」でもその期待を裏切らない演技だったと思います。こういう青春ドラマで「そんなムチャな・・・」と強引な展開にまともにツッコミを入れたり、身銭切って観てない批評家連中が封切日に大人気なくケチつけるのは野暮。もっと単純に青春映画を楽しみたい方のための1本かと思います。 まさかずきゅーぶりっくさん [映画館(邦画)] 7点(2011-06-05 14:34:12)(笑:1票)

2.《ネタバレ》 ミリオンセラー「もしドラ」映像化。ベタベタな高校野球青春スポコンで前田敦子は単調な演技でしたが、笑いあり涙ありで楽しめました。スポコンは好きなジャンルなので素直にのめり込めました。「ルーキーズ」とカブりますな。 獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-08 23:43:50)

1.《ネタバレ》 AKB48の総選挙もあったし、見てみようと思い、ブラックスワンではなくこちらを選択しました。この映画を見ていて思ったのは、前田敦子という女優の事です。彼女は総選挙で1位になった時、自分を嫌いでもAKBを嫌いにならないでほしいと言っていました。しかし、私は彼女に言いたい、万人に好かれる人などいないという事を。そして、あっちゃんを好きで好きでたまらないファンは大勢いて、その人たちを大切にしてほしいと思う。この映画でも、もっともっと彼女を魅力的に描く方がよかったように思う。例えば、ず~と寄っていって、アップにする場面を多用するとか(画面いっぱいの笑顔、驚いた時の顔、怒った時の顔など)。親友が死を迎える時、アップの顔で涙がボロボロこぼれる演技をするとか、彼女に恋をする少年が出てくるとか、あっちゃんの為の映画と言って良いものを作る方がずっと良いように思えた。ローマの休日がヘップバーンの為の映画だったように、あっちゃんの為の映画という物で良いように思う。その方が大ヒットすると思う。今後、彼女が少女から女に変身するような映画が撮られたら、その映画は名作になるに違いないとひそかに期待するできばえだった。今後に期待したい。 matanさん [映画館(邦画)] 7点(2011-06-12 03:50:13)

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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 5.44点
000.00% line
100.00% line
214.00% line
3416.00% line
4312.00% line
5416.00% line
6312.00% line
7832.00% line
828.00% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review5人
4 音楽評価 5.75点 Review4人
5 感泣評価 5.40点 Review5人

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