みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
74.《ネタバレ》 「ミッション:インポッシブル」シリーズを、アクション映画史に残る傑作シリーズへと次のレベルに引き上げたのは、本作に続くシリーズ第4作目“ゴースト・プロトコル”だったと思うけれど、振り返って再鑑賞してみると、この第3作目が極めて大きな役割を果たしていたことに気付かされる。 公開当時も、決して評価は高くなかったと記憶しているけれど、シリーズのファンとしては、観れば観るほど味わい深く、多角的に興味深い作品だと思うようになった。 長編監督デビューとなったJ・J・エイブラムスが、本作にもたらしていた映画的アプローチが、その映画作品としての“深さ”を生んでいたことは間違いないし、彼を起用した“プロデューサー”トム・クルーズの眼力も確かなものだったのだと思える。 「M:I-2」における、主人公イーサン・ハントの独壇場的なストーリーテリングを見直し、“IMF”というスパイ組織のチーム感を重要視したストーリー展開を繰り広げたことが、この後のシリーズ作においても重要なポイントだった。 チームの面々のキャラクター性を高め、彼ら一人一人が「作戦」において重要な役割を担うと同時に、必然的に生死を分ける局面に立たされる様を描き連ねることで、大きな緊張感を生み、それに比例して娯楽性も高まっている。 そして、イーサン・ハントという人間が、何よりも「仲間」を大切にするというキャラクター付けを明確にすることで、良い意味で、人間的な“弱さ”や“危うさ”を彼に孕ませることができたのだと思う。 イーサン・ハントというスーパーエージェントは、決して完全無欠の人間ではなく、常に彼本人と、その周囲の人間たちをも危機的な状況に陥らせるという「危険性」を背負い続けている存在だということが、このシリーズ全体に大きな“ジレンマ”をもたらした要因となり、その相反性こそがこの映画シリーズと根幹的なテーマとなっていったのだと思う。 本作においては、そのストーリー構成についても、一見工夫無くシンプルなように思えるが、多層的な仕掛けが潜んでいた。初見時は、なんだか中身の薄いオーソドックスなストーリー展開に対して、否定的な感想を抱いてしまっていたけれど、再鑑賞を繰り返すにつれて、それは180度反転している。 スパイ映画の常套手段である“マクガフィン”を、敢えて“マクガフィン”としてのみ存在させて、王道的でベタなストーリー展開の中で、スパイたちの活躍や作戦をある種メタ的に表現し、そこに孕む危うさや脆さを引き立てていたのだと思う。 その他にも随所に巧みな“外し”のテクニックが光るストーリーテリングも、本作が鑑賞の度に味わい深くなる要因だろう。 また、悪役の造形も非常に秀逸である。 亡き名優フィリップ・シーモア・ホフマンが演じる武器商人は、非常に不気味で非道な悪人であるが、その実、アメリカ政府内の巨悪に良いように使われていた存在でもあった。 ホフマンの演技力と存在感が大きすぎて、いかにも世界を支配しかねない大悪党に誤認してしまうけど、そのキャスティングや俳優の演技プランそのものが、本作が謀ったミスリードでもあり、巧みな映画表現だったと思える。 そんなストーリーテリングや、演出の妙味においては、やはり監督を担ったJ・J・エイブラムスの力量が大きく、シネフィルらしい引き出しの多さと深さも光っていた。 シリーズ通じて、イーサン・ハントの“最愛の人”として大切なポジションにあり続ける妻役のミシェル・モナハンの魅力も忘れがたいし、何と言っても“ベンジー”役としてシリーズ初登場するサイモン・ペッグをキャスティングしたことも、重要なポイントだった。 この前作「M:I-2」で露見していたスパイ映画としての“食い合わせの悪さ”と、それによる「失敗」から学び、反省し、きっちりと軌道修正してみせたことは、トム・クルーズが優れた“映画人”として備えている謙虚さや真摯さを物語っているとも思う。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-25 23:00:05)(良:1票) 73.シリーズ化した作品で変わることの無い主役に対しての悪役の存在が大きいのをフィリップ・シーモア・ホフマンが魅せてくれました。+2点。今作でも愛する女性を(嫁さんだから尚のこと)救い出すスケールの小さなお話ですが、アクションものとして楽しめた作品でした。黒幕ヅラ(ごめんなさい)のローレンス・フィッシュバーンの役どころが物足りなかったですね。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-13 02:01:41) 72.前作のようなアクション馬鹿一筋映画から、少し、工夫を凝らしたような。しかし、監督によって、同じシリーズでもこうも雰囲気が変わるものなのですねぇ。悪役は素晴らしい。前作では、あっという間に変装できたマスクも今作では作成工程が描かれていてニヤリ。これで、悪者達の行動規範がキッチリ描かれていれば良かったのだが、凄くぼやけていたように思います。-1点。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-02-03 22:49:42) 71.《ネタバレ》 シリーズの中で平均点は低いほうみたいだけど、2があんまりな出来だったことを考えると、上手に方向転換した作品。タイトルにⅢが入っているけど、2を飛ばしても全く問題がない創りが嬉しい。それでいて4以降の作品を観るのに、このⅢは飛ばせない創りがニクい。 いきなり拘束されて涙を流してるイーサン(なんであんなに目がキラキラしてるんだ?)。殺される女性。よくわからないけどピンチから始まる掴み方は旨い。だけど救出劇でリンジーも死んで、死が続いてしまうのは、娯楽映画としては重たかったか。小型爆弾の死に顔はあまりにリアルで無慈悲。 ちょっと特殊部隊映画っぽい出だしから、バチカン侵入はスパイ映画らしくワクワク出来る。地面スレスレのお約束シーンも、あんなスパイグッズ本当にありそうで格好良い。変装マスク制作、声真似フィルムの録音なんて見応え充分。チーム活動もそれぞれの分担が解りやすく、トム様のワンマン映画から脱却しようとしているのが伝わる。 橋の上の無人攻撃機との攻防。爆風で車のリアウインドウを割るシーンは地味だけど特徴的で、何というか“口で説明しても良さが伝わらない”シーンを見せ場に持ってくるのは、J.Jのセンスの良さかもしれない。センスといえば上海のビル侵入中を一切描かないのも面白い。ここを丁寧に描いてしまうと、スパイ色が薄まるからって判断だろうか。ゼーンのおまじないも人間味があって好き。映画の序盤に湖の名前と、唇を読む特技を観せて、その両方のフラグを回収する手腕も評価したい。 OPの拘束シーンに戻り、別人だったとホッとしたのも束の間。ここからが結構駆け足だった。久しぶりに観たら電気ショック意外殆ど忘れてた。あのタイミングでマスグレイブが顔を出す必要性がない。ヘリや無人機まで出せる組織なのに最後のボディガードショボすぎ。デイヴィアンの最後があまり印象に残らない。ジュリア銃の扱い上手すぎ。マスグレイブ生きとったんかワレ!あ死んだ。 ラビットフットって何?マクガフィンだって。映画的にはソレで良いんだけど、劇中のあの物体は何?って思ったんでこう考えた。アメリカが掴んだ中国の化学兵器で、中身はよく解らないんだけど、そこそこ厳重に管理されている。そこでデイヴィアンが欲しがりそうな性能をアメリカが勝手に盛って、ラビットフットってソレらしい名前を付けて情報を流したんでないかと。中国では別な名前が付けられてるから、アレをラビットフットって呼んでるなんて思ってない。イーサン使って手にしてみたら、掴んだ情報と性能が全然違うモンだから(そりゃそうだ)ディヴィアン激怒。って流れじゃないか?と。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-04-18 01:43:52) 70.スパイ映画に期待する派手さと華やかさが揃っていて、奇想天外な‶スパイ御用達小道具”にも説得力を持たせる力技もきちんと備わっています。 ストーリーを切らずに常に話が動いている、それでいて置き去りも無く混乱もしない。エイブラムスの監督手腕の高さを感じます。 いつでもどこでもトム・クルーズ、演技力でははるかに格上のP・S・ホフマンを向こうに回してマイペースに安定のトムっぷりです。いつにもましてよく走り、その走り姿もキレがあって日頃の節制が伺え、スターたる所以を明らかにしたトムでありました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-27 23:33:54) スポンサーリンク
ただ、結局ラビットフットとは何か?もわからず、 マスグレイブの目的もさっぱりでした。 (もうあの段階でマイクロチップのことなんてどうでもよくねw?) 娯楽映画としては楽しめると思います。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-03 19:03:36) 68.《ネタバレ》 普通のシリーズ物は、シリーズ中に監督が変わっても監督の色を出しつつ映画自体の雰囲気はある程度共通にするようなもんだけど、この劇場版スパイ大作戦は全然そんな事はない。 1作目のデパルマ、2作目のジョンウー、そしてこの作品のJJエイブラムスと毎回監督が変わりその都度、全然違う映画になってしまっている。 1作目は有名作品の映画化という事で渋く堅実なスパイ映画、2作目では一転して安っぽく勘違いしたスタイリッシュさ(自称)を前面に出したゴミ映画、そしてこの3作目はJJエイブラムらしいわかりやすいハリウッド的娯楽映画に。 で、どれが一番この映画らしいかといえば、やっぱり本作だと思う。 そもそも21世紀の時代にいまさら勘違いした肉体派スパイ映画をやる時点で、シリアスに作ってもしょうがないわけで娯楽映画に徹するのがやはり正解。 一方で2作目のようにストーリーなんかないも同然のような作りにされてしまうと逆にスパイ映画としての必然性を失ってしまうわけで。 過去の2作を踏まえて娯楽映画としての絶妙なバランスで作られてる本作は、ここまでのMIシリーズでは最高だと言ってほぼ間違いないと思う。 という事で、このシリーズはこの3作目までを評価する分にはこの作品が最高なわけだけど、この後、この作品の監督陣が製作に回りそして監督がピクサー監督に代わった次回作ではさらなる高みを目指す事になるのである。(いや、高みってのは違うか) アニメ監督が実写撮って面白いってのは、この後のシンゴジラの庵野の先駆けともいえる…ってそれは4作目のレビューで書くことです>自分 【あばれて万歳】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-06-27 09:38:52) 67.《ネタバレ》 個人的には前2作と比較して一番楽しめた。これこそイーサン!というアクションシーンは見所満載。 悪役の存在感がイマイチでクライマックスは若干のパワー不足でしたが十分。テンポよく飽きなく最後までみれた。 結局詳細が明かされないラビットフット。この手の映画にしては珍しい。特に重要性は感じなかったのでそれはそれでよいのかなと。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-05 21:36:47) 66.「あらら」だった2から盛り返しましたね。特にフィリップ・シーモア・ホフマンの功績が大きい作品。やっぱりトムさんは苦手なんだよなぁ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-16 00:40:31) 65. スピード感のある作品でしたが、少々疲れました。 【海牛大夫】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2013-11-09 11:55:46) 64.これの興味はフィリップ・シーモア・ホフマンの悪役だった。コンプレックスの裏打ちのある人をやらせると絶妙な役者で、何か新鮮な悪役像を生んでいるのではないかと期待したが、ごくフツーの悪漢だった。昔の007映画のように、さしたる必要性もないのに世界中を回っていて、それは嬉しかった。ベルリン・バチカン・アメリカの海上ハイウェイ・上海と、質感の違う風景を並べていくのが楽しい。交通法規を無視しずいぶん巻き添えの事故死者を出してしまっただろうなあ、といった小市民感情からしばし自由になるのがこういう映画の味わいなので、積極的に無視しぶっ飛ばしてるつもりになる。でも悪漢の方だって、ジェット戦闘機持ってるのに人質の警備が粗雑だったり、きっと根は小市民なんだぜ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-22 09:46:11)(笑:1票) 63.《ネタバレ》 冒頭からリンジーの死までを見て、これはかなり重いな~と…。フィリップ・シーモア・ホフマン演じるデイヴィアンの冷酷さが怖い。しかし、イタリアに乗り込んでからは軽快なリズムに変わり、小道具だったり、お馴染みの変装が見られたりと非常に楽しかった。その後はド迫力のアクション。こちらもなかなかの出来で、お金かけてるな~って感じ。デイヴィアン(&黒幕)との最終決戦はやや物足りなかったけど、さすが人気シリーズと思える充実の内容だった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-21 17:05:30)(良:1票) 62.意外や意外、面白かったです..前作のリアリティーの欠けらもない「M:I-2」より、遙かに良かった..ラスト辺りは、ご都合主義まっしぐら!でしたが..十分楽しめます~.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-29 12:53:33) 61.毎度、趣向を変えてくるシリーズ、今回は何だか画面も内容もゴチャゴチャですが。あと、「CG使えばスパイ映画だって、こんな怪獣映画みたいなスペクタクルにできちゃうぜ」みたいなノリ(はいはいわかってますよ)がある一方で、変に生々しくて下世話なところがあるのもヤなんですが(いくら毎回趣向を変えるとは言え・基本的には浮世離れしたシリーズであり続けて欲しい・主人公はひたすら超人で良い。人間らしく苦しんだり苦しめられるのは似合わず鬱陶しい・すみませんこの辺りは好みの問題かも知れませんが)。ただこの作品。派手な戦闘シーンの一方で、主人公が走るシーンが良く出てきますが、私、この走るシーンってのが(特にオッサンが走るのが)昔から好きでして、すみませんこれも好みの問題でしたね、で、本作、細切れのカットがもったいない。せっかく走るシーンなんだからもっとトム・クルーズをたっぷり走らせればいいのに!と思いながら観てると、ラスト近くになってちゃんと、長いワンカットで走ってみせてくれる(だよね?途中でワイプでこっそり切って無いよね?と心配になる昨今の撮影技術)。その直前の屋根を走るシーンでは。チャップリンの『キッド』を思いだしたりもするし。走るって、素晴らしい。 【鱗歌】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-04-13 04:19:40)(良:1票) 60.2に較べると全然面白かった。そして、サイモン・ペッグ出てたんだ、新作にも出るんだね。このシリーズは劇場と言えど、吹き替えで観たいかもしれん。 【すべから】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-12-18 21:37:38) 59.シリーズ三作目は、渋めのアクションと表現するのがピッタリだと思えます。もちろん絶対に生身の人間には不可能なアクションばかりですが、この映画を見ていると、危機に陥ったときにはできてしまうかも、と思わせてくれます。時間の流れがTV的な作りになっているところが、この監督のこだわりとも思えました。それにしても豪華なキャストです。この映画の後に有名になった人もいますね。それだけこの映画には才能が集結していたという証になります。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-27 19:40:10) 58.テンポよく楽しめました。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-29 15:04:50) 57.まさに娯楽映画ですね。よくあるアクションシーンが延々と続くような映画ではなく、メリハリとバラエティに富んだ内容です。ホフマンの悪役、迫力ありました。 【noji】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-09-27 00:02:09) 56.《ネタバレ》 初っ端にイーサンの大ピンチシーンを見せ、ツカミは抜群な本作。映像も迫力満点で、二転三転するストーリーも見事だが、予定調和なハッピーエンドに少しがっかり。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 17:23:45) 55.《ネタバレ》 この映画、観るのは2度目ですが、冒頭のシーンがどうなるか、まったく忘れてました。通訳の女性が可哀そすぎます!こういう犠牲がありながら、二人が無事、くっつくというラストにはちょっと疑問を感じますねぇ。でも、それ以外はアクション映画として良く出来てるんじゃないでしょうか?スパイ映画としてはイーサンの個人的感情で動く場面が多いので、イマイチですが。この作品は敵が悪どすぎる(フィリップシーモア怪演!)ので、ヒーロー映画って感じでした。自分は1作目のほうが味があって良かったと思います。でもチームワークは今回の方が良かったですね。4作目出来るなら、また魅力的な仲間と活躍する「スパイ大作戦」の原点に戻って創って欲しいです。そういえばマギーちゃん、どこかで見た事あるなと思ってたら、「ダイハード4」の姉ちゃんでした。あんなドレスでバチカンのイベントに出て良いのでしょうか?車を爆破する時、勿体ないと言ったり、イーサンの無事を祈ったりしたり、ちょっとした場面しか出番がなかったですけど、存在感はありました。クールそうに見えて、キュートでした。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-26 01:43:25)(良:1票) スポンサーリンク
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