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刺青(1966)

1966年【日】 上映時間:87分
ドラマ時代劇小説の映画化
[イレズミ]
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タイトル情報更新(2019-11-28)【イニシャルK】さん


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監督増村保造
キャスト若尾文子(女優)お艶
長谷川明男(男優)新助
山本學(男優)刺青師清吉
佐藤慶(男優)旗本芹沢
須賀不二男(男優)権次
内田朝雄(男優)徳兵衛
橘公子(女優)お芳
藤川準(男優)新助の父
木村玄(男優)三太
藤原礼子(女優)お滝
南部彰三(男優)嘉兵衛
毛利菊枝(女優)新助の母
原作谷崎潤一郎「刺青」/「お艶殺し」
脚本新藤兼人
音楽鏑木創
撮影宮川一夫
企画藤井浩明
配給大映
美術西岡善信
編集菅沼完二
録音大角正夫
照明中岡源権
その他IMAGICA(現像)
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3.《ネタバレ》 照明が近いので影が大きくなる。また横向きの場合コントラストが強く、正面の場合ノッペリとする。それでなにか非常に「狭い」感じが出てくる。人物も凝縮していく感じ。あんまり大らかな人物は登場しない話だし。「伝奇もの」でもないんだよなあ。女郎蜘蛛を彫られてから女が変化していく、ってんでもなく、その前からそういう感じで演出してた。だからいくら若尾文子が「だました男に復讐してやるんだ」って言っても、口実みたいになっちゃう。それでいいんだろうね。口実なんだよ。魔性の女には違いないけど、それは彫りもののせいなんかじゃなく、女の本質なんだろう。それを映画は怖がってるだけじゃなく、突き放して笑って見ているところがある、もちろんまわりの男たちも含めて。女がそそのかし、男が「またやってしまった…」と青ざめる繰り返しに、何か、夫婦漫才みたいな感じがチョロッとある。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-05-05 11:57:23)

2.脚本は新藤兼人だけれども、谷崎の原作をふくらませ、じゃあお艶という女はどのような女なのだろうか、刺青を施したあと、どんな生き方を送ったのか、ということに想像力をふくらませて行く。これがもう徹底的な悪女で、お艶を演じた若尾文子の強烈な演技も合わせて、あっけにとられるような世界になっている。撮影が宮川一夫で、典型的な江戸の世界を舞台のように美しく撮っている。増村保造監督としても「卍」(これも谷崎の原作)以来のカラー作品で、一面毒々しいほどの色彩にあふれた、虚構性の強い作品に仕上げている印象。ただ、原作のひとつの主題である、彫り師新吉の美意識などはもうねじ伏せてしまった印象で、これを谷崎潤一郎の小説からの作品とすると、あれこれと不満は噴出してしまう。まあ増村保造監督もこの演出を楽しんでいるみたいだから、これはこれでいいか。傘をうまく使った、雨の中の殺人のシーンが素晴らしかった。 keijiさん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-07 15:35:13)

1.《ネタバレ》 若尾文子と増村保造は身を削ってフィルムに刻み込んでいるのだな、と実感してしまう。とにかく凄まじい世界。でもそれが美しい。惜しむらくは、最後にすべてのけりをつける彫り師の描き方が弱い。そこが描けてれば完璧だったのに。佐藤慶はこの頃からねちこかったんだね。
いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-15 00:24:58)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.50点
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