みんなのシネマレビュー

原子力戦争 Lost Love

1978年【日】 上映時間:106分
ドラマサスペンス小説の映画化
[ゲンシリョクセンソウロストラブ]
新規登録(2004-08-05)【sayzin】さん
タイトル情報更新(2017-11-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(1978-02-25)


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監督黒木和雄
キャスト原田芳雄(男優)坂田正首
山口小夜子(女優)山崎明日香
風吹ジュン(女優)青葉翼
佐藤慶(男優)野上
岡田英次(男優)神山教授
石山雄大(男優)青葉守
浜村純(男優)青葉繁
戸浦六宏(男優)新聞社支局長
阿藤海(男優)やくざ
草薙幸二郎(男優)柴田
榎木兵衛(男優)漁師
原作田原総一朗「原子力戦争」
脚本鴨井達比古
音楽松村禎三
製作ATG
企画多賀祥介
配給ATG
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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2.マスコミが、カメラさえ持ってりゃ市民は自分の味方、何でも許されるとばかりに、非常識な取材して、わざわざ相手を怒らせてはその映像を正義ぶって垂れ流す。というのは、どうも好きになれないのだけど(というかキライなんだけど)、そういうシーンが、フィクションの映画の中に、突然ドキュメンタリー風に挿入されると、これはかなりのインパクトで、さすがに驚いてしまう。
警備員に撮影を止められる中で、飄々と演技を続ける(いや、もはや演技かどうかもわからんけど、自らの役割を体を張って、しかしあくまで飄々とこなす)原田芳雄が、頼もしいというか何というか。スゴいなあ。
音楽は、大御所の松村禎三。ライブエレクトロニクス風に、電子音と楽器演奏が絡み合う、不安を誘う音楽の一方で、シューマンの「子供の情景」を引用したと思われる素朴な音楽が流れる場面もあり、それ以外の場面では虫の声、波の音、風の音といった自然音が音楽の代わりに取り入れられて。
ラストシーンではこの3つの音楽の要素が重ねられるも、不安な電子音だけが、最後に残る。この不気味さ。 鱗歌さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-02-07 22:40:10)

1.《ネタバレ》 舞台は、当時から放射能漏れの疑惑を持たれていた福島第一、第二原発。

田原総一朗の原作とATGならではの強みによって、ジャーナリズム問題も絡めながら、電力会社の隠蔽主義を告発する。

ドキュメンタリー出身の故・黒木和雄は初期に『海壁』という東京電力のPR映画を撮ったのち、その贖罪のように本作を撮っている。

電力会社の監視と立ち入り拒否を受けながら撮られたという画面は、映画内容とシンクロしつつ、その画面的制約と不自由ぶりが静かな緊張感を漲らせている。
日中に望遠で撮られた発電所の表層的なまぶしい白と、闇討ちが繰り返される夜間シーンの不気味な黒い画調の対比が特徴的だ。

松林の中を逃げる原田芳雄をカメラが追う中、林の中から幽鬼のように群集が湧き出てくる。そのカメラワークはまるでベルトリッチの『暗殺の森』のようだ。

青く美しい浜辺に打ち上げられ、波を受けながら沈黙する原田芳雄の屍。
その図は三十三年後にして痛烈な象徴性を帯びる。 ユーカラさん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-04-09 23:57:52)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.12点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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