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【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 第三の男は誰だ?というサスペンスを巧みに盛り上げながらも、謎解きに終止することなく、重厚な人間ドラマに仕立てていく展開が実に見事です。それどころか、むしろこの映画におけるサスペンスという要素は、後半の愛憎ドラマの序章にすぎないと言えるでしょう。軍からペニシリンを盗み出し、水で薄めて売りつける。使用した患者は精神をヤラれるか、死に至る。こんな悪行を重ねる犯罪者は友人でもあり、愛しい人の恋人でもある。オーソンウェルズの才能は疑うべくもありませんが、難しい立場を演じるジョセフコットンもやはり名演です。結局、彼は犯罪を許さじと、友人を警察に売り渡すことになるのですが、アンナの一途な愛によって、善人であるはずの彼があたかも悪者のように印象づけられていく展開が、なんとも凄まじく切ない。ラスト近くの葬儀シーンは、冒頭の葬儀シーンと全く同じロケーションであるにも関わらず、同じなのはロケーションだけで、それぞれの人間関係は全く別ものに変貌しています。有名な「すれ違いの」ラストはこの差異によって導かれ、物語の奥深さを見事に暗示した、まさに映画史上屈指の名シーンです。ロバートクラスカーのキャメラも一級品で、特に下水道の追跡シーンは秀逸。ただ、時折見せる「斜めの構図」は、不安感を出すという意図は達成されているとは思いますが、少しだけ浮いて見えました。効果をあげているのは確かなのですが、なんというか、恐縮ですが、生理的に合わないという理由であの構図は駄目でした。 【スロウボート】さん 8点(2004-01-20 22:51:15)(良:3票)
3.現代の映像技術やストーリーはこういう名作を経て確立されたと思えるお手本的名作。相当影響与えてるよね。偉大なる先人たちのおかげで今日も僕らは映画を楽しめる…。 【小僧】さん 8点(2003-02-27 02:24:54)(良:1票)
2.キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! って感じ。とにかくどきどきする。 【きれぎれ】さん 8点(2002-06-14 03:37:51)(笑:1票)
1.映画としての構成力、モノクロの長所を最大限に引き出した映像、全編チターだけで見事に表現されるBGM、強烈な印象を残すオーソン・ウェルズ、内に炎をたぎらせるアリダ・ヴァリ…と、優れた点を上げてたらキリがない。現在観直してみると、確かに「サスペンス」としては【プリン】さんの書いているように古臭くなってしまっていますが、「映画」としての輝きは失われていませんでした。特に、このラストシーンを越えるラストシーンは未だありません。ので、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2001-11-13 22:57:06)(良:1票)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
182人 |
平均点数 |
7.53点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 2 | 1.10% |
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4 | 6 | 3.30% |
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5 | 14 | 7.69% |
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6 | 33 | 18.13% |
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7 | 35 | 19.23% |
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8 | 29 | 15.93% |
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9 | 34 | 18.68% |
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10 | 29 | 15.93% |
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【その他点数情報】
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