みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 長いので敬遠していましたが名作を知らずに死ぬのは惜しいということで、ついに鑑賞するに至りました。結論から申しましたら、、予想よりずっと良かったです。ただし主人公に共感できる部分はかなり少なく、やはりメラニー・ハミルトン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)、ベル・ワトリング(オナ・マンソン)、レット・バトラー(クラーク・ゲイブル)らがこの映画の真の主人公であったといわざるを得ませんでした。特に彼ら三人の言葉と行動は非常に奥深く、崇高で高貴な人間の本質を知ることができる希少な映画に仕上がっています。これは本当に心底素晴らしい部分で、この映画が名作として名高い理由でもあると思います。 女という生き物の本質なのか、あの時代特有のモノなのか、はたまたスカーレットだけがああなのか・・ この点に関して深く追求する気はありませんが、主人公スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)の価値観や行動原理がイマイチ納得いかない感じでした。でも彼女のバイタリティやパワーは時代を超えて認めるべき部分ではありますし、本来なら10代のおぼこい女の子の時点で友人であるメラニーの内面を理解する努力をし、アシュレー・ウィルクス(レスリー・ハワード)の言葉の本質を見抜き、そして「諦めることの大切さ」を学ぶことができていれば、彼女の人生はもっと豊かで穏やかなものであっただろうと感じます。これは親のしつけの問題なのか、もしくは良い友人に恵まれなかったからなのか、彼女の若さ故なのかはよくわかりませんが、とにかくスカーレットは良い生き方ができませんでした。これはある意味非常に不幸なことだと思いますが、彼女はそれをもはねのける強い心が備わっていて、そういった意味では彼女もまた非常に興味深い人物に仕上がっていました。(まあでもメラニーという素敵な友人が傍にいた訳だし、人生の節目節目にレットという素晴らしい男性もいた訳で・・) 皆さん同様、インターミッション後の流れが少々駆け足過ぎて感情移入を許さなかったのは残念です。ロンドン別居から戻ってくるまでほとんど2カットはあまりにも適当すぎるし、人生の転機であるはずの実子の死やメラニーの死すらあまりにも早足過ぎて・・ これではスカーレットが何に感化され、何を感じてラストに至ったのか観客側は全く理解できません。この適当すぎる演出やストーリーテリングはもうちょっと上手なやり方があったように思います・・ 少し辛口でしたが、全体的に見て良かった(知ることができて良かった)と思える名作映画であったことは事実です。この時代なのにカラーであったこと、また画面の構図などもいちいち素晴らしく、スパルタカス(1960)、十戒(1956)、アラビアのロレンスなどと同様、映画ファンでしたらやはり一生に一度は見ておくべき名作の一つであることは間違いありません! 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 8点(2025-03-28 14:04:59)(良:1票) 5.ビビアン・リーが少女のように無邪気で可愛いいのになぜか、したたかでしっかりした生命力溢れるスカーレットの女性像を見事に演じきっています。この時代にとてつもない凄い迫力でした。 【白い男】さん [地上波(字幕)] 8点(2011-10-04 12:51:24)(良:1票) 4.《ネタバレ》 映画館でしか見たくない映画№ 1。今回で三度目の鑑賞。さすがにアラも目立ってきます。前半は時代に翻弄されるヒロインということで、かなり面白い。スカーレットは「強い女」というイメージが強いのですが、実はそうでもないんじゃないかと思います。しょっちゅう弱音を吐いているし、肝心なところではレット頼み。しかしこの人、かなりしぶといです。どちらかというと、逆境に立たされた時に本領を発揮するタイプじゃないでしょうか。そういう意味では、かなり魅力的です。そうしたことを考えると、やはり前半の最後、「二度と飢えることはありません!」と神に誓う場面がもっとも感動的です。 後半、特にレットとくっついてからは、ケンカしては仲直りというパターンを繰り返すため、やはり飽きてきます。時代性が薄くなってしまうのもマイナスポイント。あと、『ベン・ハー』などと並んで、ハリウッド式大物量投入映画の代表格に思われますが、後半だけ見るとそれほどでもないです。 ということで、一時期ほど高評価はできませんが、それでも映画史に残る作品であることは確かでしょう。もっともこれは、南北戦争という「アメリカで起こった唯一の内戦」を扱っていることが大きいと思います。アメリカ人にとっては、かなり特別な意味を持っているようですから。まあ、日本人がそれに合わせなければいかんということもないと思いますが。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-11 21:58:06)(良:1票) 3.古い映画でありながら、それでもリアルさを感じ、のめり込むことが出来るのはスカーレットという女性を丁寧に描けているからだろう。独善的でありながら、力強く生き抜いていく女性は時を経た今でも輝いて見える。悲惨な戦争を舞台にしていながら、重苦しさがなく、それでいてしっかりと心に届く作品というのもなかなかないのではないか。何度も観てしまう作品です。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-12 19:16:28)(良:1票) 2.相手から煮え切らない態度をとられても、好きなもんは好き。よくわかる。好きな男の妻でも、困っていればやったことのない産婆さん役だって引き受けちゃう。かっこいいやんか。自分と家族の命があやうくなれば、銃口だって引く、カーテンを引きちぎってドレスを作り精一杯のプライドを持って金策に走る。スカーレットがいなかったら、メラニーはならず者にレイプされたかも。スカーレットの妹たちもタラを没収されて路頭に迷ったかもね。まあ妹のフィアンセをとっちゃうのはあんまりだけど、古今東西そんな話はごまんとあるから、スカーレットだけ非難するのも気の毒だ。夫とのsexだっていやなときはいやなもんさ。愛する気持ちをどう表現したらいいかわからない、っつうのも、何やら現代に通じる話じゃありませんか。何もかも失ったって、「明日考えよう、タラに帰ってすべてを考え直そう」というふうに考えるスカーレットのたくましさを、ちったー現代人も見習ったらいいんじゃないの?(とはいえ、ミッチェルの原作は、中で書かれている差別表現によって、こんにちのアメリカでは評価が低いのだそうですね。映画についてどうなのかはよく知らないけれど。)ところで、この映画のメイキング編を見たことあるんですけどね、すごく面白かったです。この時代にもうかなりなハイレベルの合成技術が開発されていたんですね。間違いなく技術的にもスケールでもこの時代の最高峰の映画であり、それはこの時代の映画人が伝えたいテーマだったからこそなのではないでしょうか? もう一回新たな目で見つめ直してもらいたい作品の一つです。 【おばちゃん】さん 8点(2004-05-16 18:38:25)(良:1票) スポンサーリンク
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