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父/パードレ・パドローネ

Father and Master
(Padre Padrone)
1977年【伊】 上映時間:113分
ドラマ
[チチパードレ・パドローネ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-09-07)【ESPERANZA】さん


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監督パオロ・タヴィアーニ
ヴィットリオ・タヴィアーニ
キャストオメロ・アントヌッティ(男優)
ナンニ・モレッティ(男優)チェーザレ
脚本パオロ・タヴィアーニ
ヴィットリオ・タヴィアーニ
配給フランス映画社
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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5.《ネタバレ》 作品には終始、ネオリアリズモのような空気がありながらも、
イタリアの地方の風土やそこで厳しくも力強く生きる人々を描く。本作もタヴィアーニ兄弟らしい、いい映画です。
ストーリーが動き出すのはガビーノが大人になってからですが、学校に父が迎えに来る冒頭から
時間をとって描かれる少年時代の描写が最後まで効いています。
ガビーノにとってはパードレ(父)でありパドローネ(主人)である粗暴な父を演じた、
タヴィアーニ兄弟の映画の顔とも言える名優、オメロ・アントヌッティがあまりにも素晴らしい。
父と息子の関係でありながら主従関係のようでもあった2人。幼少期からその関係を維持してきたのは父の暴力。
学校にも通わせてもらえず、文盲であったガビーノがその境遇を乗り越えていく様が感動的。
家を出て本土に行くことを決意するが、旅支度に欠かせない鞄は父の部屋にある。
その鞄を父の部屋にとりに行くシーンが印象的です。もう父は息子を服従させることができない。
無言の地味なシーンですが、それは息子が父の支配を乗り越え、自分の人生を歩みだす瞬間でもありました。
こうして家を出た後、彼は努力の末、言語学の博士にまでなる。
彼自身の自伝に基づく作品ですが、今では再び故郷の島に戻ってきているという。
彼は実在の人ですが、彼のこんな人生もタヴィアーニ兄弟の映画の登場人物らしくていい。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-06-05 14:42:37)

4.スパルタ親父のオハナシ。とは言ってもあんまり迫力の無いオヤジさんですが。それに、オヤジさんの出番も必ずしも多くは無いし。あくまで主人公の人生をたどりつつ、でもそこに、オヤジさんの存在というものが、全編にわたって何がしか“引っかかり”になっている。実際、男性なら誰しも、自分が大人になってみると、「あの頃の父親」ってものを、ある種の基準として捉えるというのも変だけど、独特の感慨を持って思い返すもんでしょうし。
過去、自分を束縛してきた父親、父親に束縛されてきた自分の姿を描いた物語ですが、色々と人を食ったユーモラスな描写が楽しく、あまり暗い印象は受けません。まず冒頭、本作の原作者である主人公ご本人が登場し、木の枝から葉を削ぎ落して棒のようなものを作っている。何のためにそんなことをしているのかと思ったら、「父親」役の俳優が現れ、彼にその棒を渡す。原作者が退場し「父親」がその棒を手にドアを開けると、そこは原作者の幼少時の、学校の教室。父が主人公の少年を学校から連れ出し、労働に追い立てるところから、物語は始まります。大人になった主人公が自分の過去を思い返しそれを物語る、という体裁でもあるんでしょうが、同時に、ラストで再び原作者が登場して物語の輪が閉じる印象を出すための準備でもあるだろうし、はたまた、自分を追い立てるための棒を原作者が作り、受け取った父親が「ありがとう」なんて言うのは、父親との「融和」をも少し醸し出しています。
ユーモラスな描写と言えば他にも、映画の中で繰り返されるモチーフみたいなものがあって、羊の乳しぼりとか、音楽へのあこがれだとかが、ひょんな場面、ひょんな形で再登場します。それこそ、かつて近所で発生した撲殺事件までもが、自分と父親とのケンカの場面で引用され、あくまでユーモアで包んで見せる。音楽へのあこがれは、アコーディオンやラジオといった小道具とも繋がってエピソード間をさまざまに関連づけますが、劇中で流れる音楽が(これも小道具のひとつとして)断片的に用いられる印象が強いのに対して、物語が終わりラストのクレジットでは誰にも邪魔されることなくモーツァルトの音楽がよどみなく切々と流れていく(クラリネット協奏曲第2楽章)。映画を締める最高の雰囲気に包まれます。
・・・それにしても、田舎の子供ってのは、イロイロと、スゴイですな。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-07 08:04:44)

3.良かったところを書きあげていくときりがない。フェリーニ風の戯画的誇張とリアリズムが同居していて、イタリア映画ならではの世界を作り上げている。好きなシーンを一つだけ挙げると、手に入れたアコーディオンを持て余して困っているところ、初めて父を離れた意志を持った疚しさがあり、また家から足を一歩踏み出した瞬間の戸惑いでもあるわけ。全体として音への感度が良く、木のそよぎや小川のせせらぎ、子どもや町の人たちのささやきなどが効果を挙げている。そしてシュトラウス。ウィンナワルツってのは、『2001年』もそうだし、『ベニスに死す』では「メリー・ウィドウ」とか、けっこう大事なポイントで効果を挙げる音楽、馬鹿にできない音楽だ。寅さんでも初期のころ「春の声」を効果的に使ってたなあ。音楽として表現されるのは単純な華やかさなんだけど、それが映像と重ねられると途端に味わいを深めてしまう。で、この話、大筋だけみると、素朴な世代交代ものなわけだけど、安易な感情シーンを入れず、最後まで父に拳を握らせるとこなど、いい。退かねばならぬことを知ってはいるのだが、退く姿勢を見せてはいけないということも知っている。最後まで「父」の役割りをまっとうしようとするとこが、この人物の魅力なのだ。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-16 12:03:55)

2.《ネタバレ》 原作者の一人称プロローグという強烈な異化効果で幕を開けるこの映画はその教育的主題とともに牧歌的でありながら非実存主義的な感覚の二次的創作が安定的に織り込まれている。アコーディオンの音色をオーケストラの演奏として感じ取ることは言うまでもなく、「息子を殺してくる」と羊に告げ帰路を早足で歩く父親を捉えたあの俯瞰の移動撮影が妙に感動的なのもそのためだろう。引き離された2つの事物が反発し共振しながら近付いていくその様は、その動機がたとえ「殺す」ためであってさえもなお涙を誘う。 stroheimさん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-07 14:05:07)

1.教育を受けることが当たり前と思っている私達には、かなり考えさせられる映画です。作品中の時代、地域ではこの状況が普通なんでしょうが、過酷な運命に負けず、むしろそれをプラスの方向に持っていったこの主人公は大したものです。今の日本では、これと全く正反対の理由で苦しんでる子供の方が多いんでしょうね?あと、お母さんの笑い方が妙におかしいです。 クロマスさん 8点(2003-02-06 19:49:21)

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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 6.82点
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