みんなのシネマレビュー

死の棘

1990年【日】 上映時間:114分
ドラマ小説の映画化
[シノトゲ]
新規登録(2003-12-25)【おばちゃん】さん
タイトル情報更新(2012-04-03)【イニシャルK】さん
公開開始日(1990-04-28)


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監督小栗康平
キャスト松坂慶子(女優)ミホ
岸部一徳(男優)トシオ
木内みどり(女優)邦子
平田満(男優)ススム
野村昭子(女優)雑貨屋
白川和子(女優)八百屋
浜村純(男優)床屋
山内明(男優)おじ
嵐圭史(男優)医師
小林トシ江(女優)床屋
安藤一夫(男優)教師
原作島尾敏雄「死の棘」
脚本小栗康平
音楽細川俊夫〔音楽〕
撮影安藤庄平
製作荒木正也
松竹
製作総指揮奥山融
プロデューサー野村芳樹
配給松竹
美術横尾嘉良
編集小川信夫
南とめ(ネガ編集)
録音西崎英雄
あらすじ
特攻隊あがりの作家トシオ(岸部一徳)とミホ(松坂慶子)は、結婚10年目の夫婦。しかしトシオの浮気が発覚して、ミホは怒りと絶望で精神に異常をきたしはじめる。島尾敏雄の自伝的な同名小説が原作で、カンヌ審査員大賞に輝く。アカデミー賞主演男優・女優部門受賞。

円盤人】さん(2004-09-10)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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5.《ネタバレ》 人間の狂気性の悍ましさとシュールな笑いが共存している凄い作品。松坂慶子の圧倒的な演技と岸部一徳の不気味な個性が噛み合ってエライことになっている。印象的なシーンが2つある。1つはプラットホームでミホが邦子を見かけ半狂乱に陥るシーン。公共の場こそ狂気が映える場所で、いきなり「アイツが~」と言い出した時はホントにドキッとしました。「アイツ」という言葉が憎悪を的確に表していますね。もう1つは水のない沼地で何故か船に乗ってるところ。不協和音の音楽と飛び回る鳥が相まって不気味さ全開。手汗も全開。一方で面白いところもあって、心が正気と狂気の狭間にある時はどこかしらシュールさがあるし、最後の女同士の取っ組み合いは冷や冷やしながらもどこか可笑しい。あんなのそんなに見れるもんじゃないです。非常に見応えがある作品でした。 さわきさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-22 00:04:28)

4.夫に対する妻の業の激しさに、たじろぐ人は多いでしょうけれど、人の心の中には、多かれ少なかれこういうものの片鱗はあるはず。そのデフォルメとして見てみれば、決して極端な話とばかりは思えない。哀れでもあり、滑稽でもあり、戦慄でもあり、まあつまりとても映画的なのかもしれないなあ、と思うわけです。岸部と松坂は、それぞれなかなか的確な演技。どんな感想を持っているのかは知りませんが、21歳の息子もこの映画をある意味、評価しているようです。友達とたまたま本作の話になり、彼が「あーそれ見た」と言ったところ、その友曰く「お前ほんとに何でも見るんだなあ」と驚いていたとか。確かに若者が好む作品とは到底思えませんが、まあ雑食よろしく何でも見ることは、わるいことじゃないでしょ。

おばちゃんさん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-20 19:13:55)(良:2票)

3.《ネタバレ》 怖い。とにかくこの映画をどんな映画か?と聞かれたら真っ先に「怖い映画」だとそれ以外の言葉が浮かばない。幼い二人の子供を持つ夫婦、夫には妻以外の別の女との不倫関係があり、妻はそれを知っている。そして、その妻の夫への恨み、怒り、その怒りの矛先は夫だけでなく、夫の愛人へも向けられていく。男と女の間には様々な問題が生じる。子供がいても感情を抑えることが出来ずに狂乱する妻、ミホの十年間の恨み、自分を苦しめてきた夫トシオの不倫、それによって人間が人間としての本能、人は愛されたいと願えば願うほど、愛してきた者に裏切られた時の感情を抑えようとすればする程、気が狂ってしまうものだと言わんばかりのこの狂気、妻の狂乱ぶり、それに絶える夫、そんな両親の姿を何も出来ずに見ている子供二人の視線からも描かれている映画である。どんなに喧嘩しても憎しみあっても子供がいる。だから二人は絶対に別れようとはしない。子供こそが家族の象徴、子供がいればこそ繋がっている。いつまでも一緒にいられるトシオとミホの二人、「子は鎹」とはこの映画の主人公の姿を見れば思わずにはいられなくなる程に子供の視線というものがこの映画の中の二人を支えているのである。それは子供の力も大きいがどんなに罵りあっても二人は愛し合っているのが解るラストシーン、それまで憎しみに満ちた表情しか見せてこなかったミホが「あなたが私を呼んだから戻ってきたの」という台詞に込められている。ミホのトシオに対する深い愛の結晶と言えるような終わり方に、何か色んな愛の形が感じられて、この映画は単なる狂気ではない愛の映画、家族の映画であるというのが私の観ての感想である。 青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-05-26 22:24:05)

2.狂気の嫉妬行為か。当然の嫉妬行為か。境界線上でうまく描きつつ、犬も食わない夫婦喧嘩の深刻さと滑稽さを出していた。久しぶりに、こんな表現方法もあるのだなぁ、と感心した作品。夫の浮気に激怒しつつも突き放せない妻の性(さが)が、昭和の風景にとても合っていた。昔の児童本に出てきそうな、大人しくていたいけない子供がかわいそう。 チューンさん 8点(2004-03-01 12:21:52)

1.不思議な間合いの映画だったように記憶しています。島尾夫妻ほか、お子さん(だった)かたが「月の家族」というエッセイ?を記されています。 itsさん 8点(2004-01-11 23:15:46)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 6.79点
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5421.05% line
6315.79% line
7631.58% line
8526.32% line
915.26% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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