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哀しみのトリスターナ

Tristana
1970年【伊・仏・スペイン】 上映時間:99分
ドラマラブストーリーロマンス小説の映画化
[カナシミノトリスターナ]
新規登録(2004-01-14)【--------】さん
タイトル情報更新(2014-02-27)【イニシャルK】さん


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監督ルイス・ブニュエル
キャストカトリーヌ・ドヌーヴ(女優)トリスターナ
フェルナンド・レイ(男優)ドン・ロペ
フランコ・ネロ(男優)オラーシオ
原作ベニト=ペレス・ガルドス
脚本ルイス・ブニュエル
フリオ・アレハンドロ
音楽クロード・デュラン
作曲フレデリック・ショパン練習曲ハ短調「革命」
撮影ホセ・フェルナンデス・アグアイヨ
製作ルイス・ブニュエル
配給フランス映画社(リバイバル時)
日本ヘラルド
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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3.鐘の鳴り響くなか、おしの少年たちのサッカー(脚の競技)と、普通なような異常なようなブニュエルの世界に入っていく。フェルナンド・レイが、特別卑しい人間なのではないが(世間では立派な人間で通ってる)、内側を知る人間(たとえば姉)にはだめなわけ。かすり傷で勝負がつく決闘には激怒し、少年のコソドロをわざと逃がしてやったり、「偽善者」という分かりやすい分類では捉え切れない男。「茶番よりは悲劇がいい」と言ってて「悲劇的な茶番」になってしまう最期。ヒロインは自分で決めた散歩道に入ったとき、実質的に脚を奪われていく道にも入っていったってことなんでしょうな。廊下で繰り返し松葉杖を響かせる「散歩」に凝縮していく。そしてラスト、突然時間の流れが一方向から解放されたように、ファーストシーンへ向けて逆流が起こる。最初はヒロインが回想してるフラッシュバックかと、ブニュエルらしからぬことやってるな、と思ってると、それが止まらず、なんだなんだ、と思ってるとFINに行き着く。これ一回きりしか使えないアイデアでしょうが、単なる趣向じゃありません。あのときああしてれば(あのとき殺してれば)という後悔がヒロインの胸に押し寄せてきたところと見たが、どうだろう。それぞれの瞬間に、もう一方の道を閉ざしてきたわけで、しかし彼女は「自ら選ぶ誇り」も自覚してきた女であって、そういったもろもろ「これでいいのよ」という気持ちも感じられ感動です。私はこのように生きてきたという確認。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-16 10:02:41)

2.女性の魅力と恐さと(同じ物かもしれないが)を存分に堪能させられました。人生とは「どんでん」なり。 馬飼庄蔵さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-18 20:15:27)

1.清純を絵に描いたような可憐な少女トリスターナと冷酷な悪女と化したトリスターナ。ふたつの顔を見事に画面に残したブニュエル+ドヌ-ブが素晴らしい。ひとつひとつの画にいろいろなことを暗示させるブニュエルの傑作。二つに分かれた道でどちらに進むかをトリスターナが自信たっぷりに選ぶシーンは、道の先での狂犬病の犬騒動でその後の彼女の悲しい運命を予感させるとともに、後半、個人主義を貫くドン・ロぺを夫としては認めなくても父としては認めるというセリフに繋がり、養父ドン・ロぺの思想を受け継いでいることを象徴している。だから結婚制度を嫌い教会を下げずんでいたロぺの、結婚を望み教会へ足を運ぶという行為はロぺ自信が自己を否定するにとどまらずトリスターナをも否定する行為となってしまう。後戻りのできないトリスターナにとっては許されない行動となる。後半の赤子を見るシーンは前半の赤子を見るシーン(家族を否定するロぺに口答えする)に観客の頭の中でフラッシュバックさせ、「こんなはずではなかった」と哀しみに暮れるとも開き直りともとれるトリスターナを映し出す。しかし自分で決めて自分で行動する個人主義に生きながら、不幸の責任は自分には無く諸悪の根源をドン・ロぺと考えるトリスターナの存在そのものがこの作品の中で一番哀しいものとして描かれている。 自分に都合の良い信仰心、自分に都合の良い無神論、自分に都合の良い家族主義、自分に都合の良い個人主義、、、人間の哀しい性で溢れている。 R&Aさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-27 17:39:23)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 7.08点
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5215.38% line
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917.69% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1970年 43回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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