みんなのシネマレビュー

らくだの涙

The Story of the Weeping Camel
(Die Geschichte Vom Weinenden Kamel)
2003年【独】 上映時間:91分
ドキュメンタリー
[ラクダノナミダ]
新規登録(2004-08-22)【mhiro】さん
タイトル情報更新(2008-08-30)【+】さん
公開開始日(2004-08-28)


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監督ビャンバスレン・ダバー
ルイジ・ファロルニ
脚本ビャンバスレン・ダバー
ルイジ・ファロルニ
撮影ルイジ・ファロルニ
配給クロックワークス
あらすじ
ミュンヘンの映像大学に通うモンゴルとイタリア出身の二人の学生が卒業制作として作ったドキュメンタリー作品。 モンゴルの砂漠地帯に暮す遊牧民の4世代一家はラクダ、羊、ヤギの放牧をして暮している。次々お産するラクダの中で最後に出産したラクダは初産で、2日にわたる難産の末ようやく白い子ラクダを産む。しかし母ラクダは難産のせいか子ラクダを拒否し愛情を示さず子育てをしようとしない。そこで母ラクダの母性を目覚めさせようと、古くから伝わる音楽療法を試みることになる。

キリコ】さん(2004-10-08)
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【クチコミ・感想】

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9.《ネタバレ》 「月の砂漠をはるばると、旅のらくだがゆきました♪」 らくだというと水の少ない環境にも強くおだやかで従順なイメージ、でもこの動物のことはよくは知らない。 モンゴル人女性ダバーとイタリア人男性ファルロニのドイツ留学の卒業制作映画は運にも恵まれて希少な映像を収め、ドキュメンタリーと演出が違和感なく入りまじる。 ゴビ砂漠で遊牧生活を営む一家が飼う、難産の末生んだ子をかまわない母らくだ、心もとなげなめずらしい白いらくだの子。 馬頭琴で家畜の心を癒すフースの儀式は、美人のお母さんの歌とあいまって母らくだの内にも響き、涙は動物の心も溶かす。 ようやく母子となれた二匹が寄り添うさまには安堵する。 母に授乳させるべく遠方へ楽師を呼びにいく兄弟の旅は彼らが未知のものに触れる機会でもある。 新しいものを目にしてしまうとそれなしでは生活があじけなく感じられてしまうのが人間の哀しいところだ。 まるいゲル(移動式住居)の横に置かれたまるいパラボラはユーモラスだが、この地にもひたひたと押し寄せる文明の象徴でもあり。 レインさん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-01 07:00:00)

8.《ネタバレ》 ○ドキュメンタリーと言うより記録映像。語りもほぼ皆無でひたすら見せる。そのせいか、かなり味気ない印象を受けた。○自分の産んだ子供の世話を全然しない動物と言うのはよく聞くが、このラクダの子供はかなりかわいそうだったな。てか、人間が関与しすぎなんじゃないとか思ってしまったが、音楽療法で直すって、本当に直ってしまうから凄い。そこは素直に感動した。 TOSHIさん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-29 23:42:59)

7.《ネタバレ》 音楽療法という言葉は聞いたことあるけど、人間のみならず動物に対しても行われているのには驚いた。ちなみに動物は結構「授乳拒否」をするらしい。今医療が発達している中、あえて何百年もモンゴルで伝わってきた音楽療法を用いるのは素晴らしいと思った。そういう点がモンゴルの良さなんだと思う。ドキュメンタリー?って思えるような映画だけど(実際、人間に対しては演技指導を行ったらしい)、あくまでも主軸は母ラクダと子ラクダの愛。ここには「嘘」はないもんね!最後の母ラクダの涙には、感心してしまう。 たいがーさん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-07 15:56:56)

6.《ネタバレ》 すみません、動物と子供には弱いんです。母らくだに拒まれても拒まれても母を求める子らくだ。思い出しても涙が。エンドロール出演者紹介の母らくだ・子らくだの表情がまた最高。出演者のみなさまもとても美しくて、観終わった後は晴れやかな気持ちになれました。ありがとうございました。 longsleeper21さん [DVD(字幕)] 9点(2006-07-19 10:18:14)

5.「天空の草原のナンサ」を見て、あまりにもあっさりとしたストーリーとさりげない人たちにとても感動して「らくだの涙」を楽しみにしていました。以前、モンゴルに行ったときに遊牧民はお客さんをもてなすのが当然だという話を聞いたけれど、この映画を見て彼らの生活をかいま見ていたって納得。あまりにもらくだがかわいくてらくだフェチになり、オークションでらくだグッズを探してしまいました。そのくらい印象的な映画でした。 omutさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-01 21:57:04)

4.観ているだけでα波が出てしまう(笑)。らくだのとぼけた表情と、きれいな毛並み、不思議なフォルム。冒頭のおじいさんの言う通り、とても美しい動物だと思う。飾り気のない描写は人によっては味気ない印象を受けるかもしれないが、僕としてはありのままに(?)映し出されたモンゴルの吸い込まれそうな風景と、素朴でありながら逞しい遊牧民たちの姿に胸を突かれた。モンゴル人でもないのに、懐かしさの混じった切ない気持ちがふつふつと湧き上がってくる。子供たちもすごく可愛い。ときにはおじいちゃんですら可愛い。この映画の作り手が、らくだや人、モンゴルの光景のすべてをいとおしむ気持ちが伝わってくるようだ。あのらくだの首の下に伸びているもこもこした毛を撫でたような、やさしい手触りの映画。 no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-24 00:38:12)

3.モンゴルの遊牧民はラクダも家畜にしてるんだ!!って最初思った。物語の方は起承転結がちゃんとしているんだけど、それ以上ではなかった。それはそれでシンプルでいいと思うが、どうも味気なさが残ってしまった。個人的には、どうせならラクダについて、また人々の生活についてもっと着目することでより作品に視聴者をひきつけると同時にドキュメンタリー性を持たせて欲しかった。 ノスさん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-21 19:50:23)

2.年に一度の掘り出し物的映画を挙げるなら、今年はこれ。まず、冒頭のシーンでラクダの顔を正面から捉えるアングルに引き込まれました。ラクダを映像化する時って大体、あのコブを強調するために横から撮りますよね。だから、殆どの人は、ラクダと面と向かったことなんてなくて、それがどんな顔をしているか知らないはずです。でもこの映画は、ラクダに文字通り「真正面から」取り組んでいます。何かを問いかけたそうなラクダの多彩な「表情」に、一緒に笑ったり涙したりしたくなってしまう……動物は、人間も含め、CGばかりで見てちゃいけないな、と思わず反省させられる一本でした。ラクダに押されそうだけれど、現代モンゴルの遊牧民たちの生活描写も(幾つかの箇所で「演出」が見られますが)立派にストーリーを組み立てています。 中山家さん 9点(2004-11-16 01:01:07)

1.《ネタバレ》 広大で美しいが厳しいモンゴルの大自然の中で暮す遊牧民一家の素朴な生活が淡々とした映像で綴られる。 ドキュメンタリーといっても物語上彼らが再現して演じているところもあるそうだが、どこにも作為も違和感も感じない。 舞台自体が珍しいが、質素でシンプルな遊牧民一家の日常や家畜との関わりなどがとても興味深く感慨深いものがある。 育児をしない母ラクダへの音楽療法はこの地に伝わるもので特別珍しいことではないらしい。 町から呼ばれた音楽家が馬頭琴を弾き、若いお母さんがやさしくラクダを撫でながら歌を歌って聞かせる。(このお母さんの歌がとっても上手)しばらくすると母ラクダは涙をポロンポロンとこぼしあんなに嫌がってた子供に乳を飲ませはじめる。 奇跡のような母ラクダの母性の目覚めに感動して涙が出てしまう。 家族の一員のように「良かった、良かった」とみんなで喜ぶ様子がとても暖かくて優しい。出産ストレスで子育てをしないラクダというのにビックリだが、こうした音楽療法がラクダに効くなら人間にも効果があるかも、、と思ったりする。 エンドクレジットがまた微笑ましくて嬉しくなってしまう。 キリコさん 8点(2004-10-08 22:17:25)

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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.44点
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300.00% line
400.00% line
5111.11% line
6111.11% line
7222.22% line
8333.33% line
9222.22% line
1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
ドキュメンタリー長編賞 候補(ノミネート) 

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