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ウィンダミア夫人の扇

Lady Windermere's Fan
1925年【米】 上映時間:120分
ドラマコメディサイレントモノクロ映画ロマンス戯曲(舞台劇)の映画化
[ウィンダミアフジンノオウギ]
新規登録(2003-05-25)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-08-06)【にじばぶ】さん
公開開始日(1927-01- )


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監督エルンスト・ルビッチ
キャストバート・ライテル(男優)ウィンダミア卿
ロナルド・コールマン(男優)ダーリントン卿
エドワード・マーティンデル(男優)オーガスタス・ロートン卿
アイリーン・リッチ(女優)アーリン夫人
メイ・マカヴォイ(女優)ヴィンダミア夫人
原作オスカー・ワイルド
脚本ジュリアン・ジョセフソン
エルンスト・ルビッチ(インタータイトル)
撮影チャールズ・ヴァン・エンジャー
製作エルンスト・ルビッチ
ダリル・F・ザナック
ワーナー・ブラザース(製作会社)
美術エドガー・G・ウルマー(ノンクレジット)
編集エルンスト・ルビッチ(ノンクレジット)
字幕翻訳岡枝慎二
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 こういう素晴らしいサイレント作品を見ると、黙して語ることの雄弁性、台詞で語らない映画的演出力の才腕をいやでも思い知らされます。置き忘れた扇が見つかった瞬間、抱き合うウィンダミア夫人とアーリン夫人が抱き合うシーンには胸打たれてしまった・・・。見る者は2人の関係を知っているだけに、このー、ルビッチめーー。しかし、この扇の行方を追うとおもしろい。ウィンダミア卿(プレゼント)→ウィンダミア夫人(落とす)→ダーリントン卿(届ける)→ウィンダミア夫人(置き忘れる)→ロートン(見つけて渡す)→ウィンダミア卿(ここは内緒ね)→アーリン夫人と主要登場人物全てが一度は手にするという、まさにタイトルにふさわしい小道具。これを見るとますますルビッチの“ファン”になること間違いなし、です。 彦馬さん 9点(2004-05-29 22:59:27)(良:1票)

7.《ネタバレ》 ルビッチ監督の作品は、サイレント映画でも会話がお洒落です。ヴィンダミア夫人に恋心を寄せるダーリントン卿が「奇妙なことになりました。貴方を愛しています。」といって夫人から距離を置いて座るシーンで切ない想いが伝わってきました。あと3人組のお喋りおばちゃんグループがでてきて、いかにも意地悪そうなのが面白かった。20年代の映画とは思われないようなお洒落な映像に圧倒されました。 柴田洋子さん 10点(2004-02-07 19:49:13)(良:1票)

6.お目当てロナルド・コールマン若かりし姿は、そこそこな美男子であっても哀愁の「あ」の字も無く、あの渋みのある声も彼の魅力の一つなのだと実感する拍子抜けな脇役ぶりでした。「オバハンの風上にも置けない腐れ・・・(以下自粛)」なアイリーンを軸にした物語は、ヤドンの如きテンポで進んでゆき、哀れみさえ誘う有閑階級の姿にリタイア寸前。これがアイリーンのたった一つの善行(4点)の前振りだとしたら、「監督さん、焦らし過ぎでっせ~」と言いたくなる出費の元は辛うじて取れた一品。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2021-03-17 16:51:26)

5.ルビッチの映画を見ると無駄な台詞が1つも無いことに毎度ながら感心させられる。最近の何でも台詞で説明する作品とは違って、ここぞという場面でしか台詞を言わせない。その台詞がどれもこれも素晴らしい。アーリン夫人のウィンダミア夫人の名誉の為に娘を想う台詞が感動的です。扇の使い方の上手さにも感心させられる。何を話しているのだろう?というシーンの連続に想像力を掻き立てられる。色んな意味で映画的な作品です。 青観さん [DVD(字幕)] 9点(2016-12-17 12:32:25)

4.小説は情景を思い浮かべ、サイレントは会話を想像しながら楽しむものかもしれない。だが想像力に乏しい私にはどうも苦手だ。この映画もおもしろそうな舞台劇に思えるのだが、映画としてはおもしろく感じ取れない。平均点を下げて申し訳ないが、私の点数は作品自体のできや良さではなく、私の理解度として勘弁してもらいたい。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 5点(2014-07-11 05:59:21)

3.クラシカルな映画ですが、時折前衛的なショット(壁画の前に女性たちの首だけがニョキニョキ出るとこ、横刈り込まれた庭木から横顔だけ出るロングショット)があって、びっくりする。加えて競馬場の視線の集中砲火のスリリングなこと。映画が視線の網の目でできていることを再確認できる映画ですな。 アイランド・ジョーさん [DVD(字幕)] 5点(2012-11-11 22:40:42)

2.サイレント映画特有のテンポのダルさはあるものの、サイレントにしては比較的見やすい作品。 内容の構成はいたってシンプル。 ウィンダミア夫妻と、その他二人が主要登場人物。 この4人の間に起るちょっとした恋愛劇が主軸となり、華やかなお金持ちの晩餐会などの見所もあり。 女優陣で気になったのは、そのボディライン。 ずん胴。 つまり、くびれなし。 そして、たるんだ二の腕。 この時代は、こういった女性が美しいとされていたんだろうか。 エルンスト・ルビッチ監督の作品はあまり見たことがないが、入り口としての感触はそんなに悪くなかったので、これを足がかりにして、今後も積極的にルビッチ監督作品を見ていきたいところだ。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-05-21 20:16:09)

1.《ネタバレ》 ルビッチ監督の本当に何と雄弁なサイレント。ゴシップ、ゴシップ、ゴシップ塗れの中で女が生き抜く術、それが凄い。アーリン夫人を演じるアイリーン・リッチさんの演技、 表情、まさに妖艶。それがラストのウィンダミア夫人との2ショットではまさに母の顔に。扇の使い方は流石で、これぞ映画製作の奥義ですか・・・。 よし坊さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-20 09:24:33)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 7.00点
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5225.00% line
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