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ズートピア

Zootopia
2016年【米】 上映時間:109分
サスペンスコメディアドベンチャーファンタジーシリーズものミステリーファミリー刑事もの動物ものCGアニメ
[ズートピア]
新規登録(2016-01-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-09-25)【イニシャルK】さん
公開開始日(2016-04-23)


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監督バイロン・ハワード
リッチ・ムーア〔監督〕
ジニファー・グッドウィンジュディ・ホップス
ジェイソン・ベイトマンニック・ワイルド
イドリス・エルバチーフ・ボゴ
ジェニー・スレイトベルウェザー副市長
J・K・シモンズレオドア・ライオンハート市長
トミー・’タイニー’・リスターフィニック
オクタヴィア・スペンサーオッタートン夫人
アラン・テュディックウィーゼルトン公爵
ボニー・ハントボニー・ホップス
ジョン・ディマジオジェリー・ジャンボー・ジュニア
上戸彩ジュディ・ホップス(日本語吹き替え版)
森川智之ニック・ワイルド(日本語吹き替え版)
三宅健太チーフ・ボゴ(日本語吹き替え版)
玄田哲章レオドア・ライオンハート市長(日本語吹き替え版)
多田野曜平ウィーゼルトン公爵(日本語吹き替え版)
佐々木優子ボニー・ホップス(日本語吹き替え版)
大川透スチュー・ホップス(日本語吹き替え版)
竹内順子ベルウェザー副市長(日本語吹き替え版)
村治学フラッシュ(日本語吹き替え版)
山路和弘Mr.ビッグ(日本語吹き替え版)
込山順子ナンギ(日本語吹き替え版)
小林由美子ウサギの女の子(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣フィニック(日本語吹き替え版)
宇山玲加シャーラ(日本語吹き替え版)
武田幸史ギデオン・グレイ(日本語吹き替え版)
音楽マイケル・ジアッキノ
製作ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
製作総指揮ジョン・ラセター
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
草食動物と肉食動物が共存し、まるで人間のように生活する近代都市・ズートピア。ジュディ・ホップス(ジニファー・グッドウィン/上戸彩)はズートピア初のウサギの警官であるが、アフリカスイギュウのボゴ署長(イドリス・エルバ/三宅健太)からはぞんざいに扱われている。ある日、ジュディはいつものように交通違反の取り締まりをしていると、ゾウの店で巨大アイスキャンディの販売を拒否されるキツネの親子を見かける。その頃ズートピアでは、肉食動物の行方不明事件が多発していた。

DAIMETAL】さん(2016-05-01)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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49.《ネタバレ》 物語にそつが無くなかなか楽しめる出来だと思います。
コミカルでいてテーマもハッキリし脚本も良くできていて大人から子供まで見やすい仕上がり。
非の打ち所がない・・・のだけど、でもちょっと物足りないのはなぜなんだろうか。
「差別はいけない事だ、してはいけないんだ」それで差別が無くなるのなら
とっくの昔に差別など無くなっているはず・・・だからテーマこそ綺麗に見えるけど、
それがどこか絵空事に感じてしまうからかもしれない。

人間を登場させず動物や機械を擬人化して描く方法は子供向けだからと言われれば、
そうなのだろうと思いますが、こういうテーマだと正直ちょっとあざとい気がしなくもない。
堅苦しく考えるつもりはないけど動物に人間の価値観を当てはめモラルや正義を
考えると言うのも少しどうなんだろうかと。(まぁミッキーからして擬人化は
ディズニーの基本なので、これに文句があるなら最初から見るなって話なのかもしれませんが)

もっとも、この物語のように動物たちが人間のような道徳感のある生き物に
進化や変化したとしても今の時代に差別のようなテーマを扱うのならば話や表現に深みが欲しかった。
体の大きさ、力の強さ、気配りの細やかさ、計算高さ、様々な特徴や個性がある事を
生かす事は差別とは言わないが、生まれながらウサギだから○○はできないだろうと
決めつけだけで排除するのは差別に当たるだろう。
それについてこの映画は間違えた事は言っていないが、そこで終わっている気がする。

現実の人間の世界では、そんなに単純ではない。差別を逆手に取る者もいる。
実力の無さなど正当な理由で排除された場合でも、自分がマイノリティーの立場なら
排除された時点で差別されたと主張し不利益を排除するどころか
不当に利益を得ようとする者も少なからず居るだろう。
差別を無くそうと声高に叫びながら一方で、差別される側は大変だから
優遇されるべきだと言う姿は報われないマジョリティの目には不公平に映る事だろう。
このような存在が差別を無くす事を困難にしている現状から世間は目を背けている気がする。
今から時代において差別について扱うなら、「差別はいけません、無くしましょう」等と言った
過去、散々語り尽くされた事ではなく、そこから一歩も二歩も進んで欲しい。

不当に差別されていると主張する側と、差別を楯にし不当な利益を得るな、と感じる側。
そして扱いにくい問題だからと考えない、関わらない人々がいて、それぞれが
折り合いをつけて新しい道を模索しようとするには、各々が何を考えなければならないのか。
難しい問題ですがそこに焦点を持って行けない間は、差別根絶の糸口すら掴めないと思います。
子供にあわせて作るを意識しなくても子供はいつか大人になるので。
その時に意味が分かればそれでいいのではないだろうか。小難しい話になればつまらなくなるだろうが
そこはディズニー。業界の巨人には世界に影響を与えるだけの力がある。もっと挑戦して欲しい。 デミトリさん [DVD(吹替)] 7点(2017-03-13 23:22:56)

48.面白かった!オール動物ものって事で完全に幼児向けかと思い込んでいましたが、いやいや、なかなか深いよく出来たお話でした。ナマケモノさんの場面では顔がつられていました。 movie海馬さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2017-03-12 19:58:36)

47.ありそうな話を、本当におもしろくするのがディズニー映画。台本もよく考えられているし、映像もきれいで音楽もすばらしい。ただ、いろんなところでアメリカの子供向け的な説話がわざとらしく入ってくる。アメリカの文部省指定映画、って感じ。でも、おもしろかったけどね。 木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-12 16:48:32)

46.ディズニーはいつも舐めて掛かっては、後で驚いています。
緻密な脚本、込められたメッセージが直球で届きます。
動物だけの世界だあ・・? アホクサ・・? なんてスミマセンでした。
とても良いお話で、子供たちと笑って見て、感動まで貰いました。
さすがですねえ、本場アメリカンエンターティメントはまだまだ健在です。 グルコサミンSさん [映画館(吹替)] 9点(2017-01-27 22:55:01)

45.《ネタバレ》 悪くないですよ。上戸彩の吹き替えもエンドタイトルで初めて知って「へぇ~」ってびっくりしたくらい。この「へぇ~」は「下手糞だと思ったらやっぱりかよ」ではなくて「なかなかいいじゃん」の「へぇ~」。剛力プロメテウスや庵野風立ちぬや珠緒イルマーレで素人声優拒否症を患っている私には奇跡に近い高評価ですよ。観ててちょっと思ったのは「犬、猫」っていましたか?「オオカミ」はいたけど犬猫ははっきり「肉食」「草食」って分けられないから出せなかったのかなって勝手に思いながら見ていました。いたらごめんなさい。あと海外ではキツネってあんな嫌われキャラなんですか?我が国では新見南吉「ゴンギツネ」「手ぶくろを買いに」に代表される可愛いキャラのイメージの方が強いのだが。私だけ? S.H.A.D.O.さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-10 21:30:33)

44.《ネタバレ》 夜の森、兎、水辺で襲われる弱肉強食…を演じる子供たちの演劇。大人たちは笑うが、子供たちは子供たちなりに必死で夢を描く。
その演技も含め、さりげない場面の数々が後に伏線となって効いてくる面白さ。

ケチャップで血の海、大小様々な動物肉食・草食、あらゆる動物が跋扈する世界。

演奏、服装、宇宙服、兎の家族、コスチュームプレイ、憧れ、夢、スキップ、恐喝。
押されれば蹴りで、ひっかく、頬の傷、掴み取っていたもの、自己犠牲。他者のためなら進んで自らを捧げてしまうのだろう。

訓練所で落ちて、落ちて、落ちて、ぶっ飛ばされ、それでも諦めずに跳んで、飛んで、跳び蹴りを喰らわせ小さな体で巨大な相手を薙ぎ倒す成長。

それぞれの動物のサイズに合わせた扉、別れの抱擁、窓の外、電車、旅立ち。

自然の中に拡がるコンクリート・ジャングル、駱駝の疾走、砂漠、雪山、密林、歓迎、一人暮らし、隣人の声、壁の絵、忘れ物。

野獣野郎どもが競い合う警察、椅子によじ登る、拳を突きあう挨拶、任務、警ら、違反キップを跳ねるように貼りまくる。

鼻のアイス、拳銃の様に腰に据えるスプレー、アイスクリーム屋、掲げるアイス、胸の勲章、見せつけられる現実…商魂たくましいこと。
最高の出会いから最低な真実を目の当たりにし、それを乗り越え近づき、また離れ、再会を繰り返し深まる絆。

電話で繋がる故郷、帽子を投げ出し、水を得た魚のようにビルからビルへ跳ね、跳ね、跳ねまくる追跡!
ドーナツで捕縛、受け入れる依頼、瓶で拡大、突き付けるボイスレコーダー、動物本来の姿で跋扈する環境。
主人公だって幼き日にあられのない姿を晒していた…それが最終局面のアイデアにも繋がったかも知れない。追跡の時にしても、自分よりもっと体が小さい生命が力強く生きている…それが彼女の肉体ででっかく燃え上がり光り輝く“魂”を育てたのかも知れない。

バックスバニー「自然体が一番だね」

仕事熱心なナマケモノ(マイペース)、投げた先、侵入、手掛かり、扉を開けた先、「ゴッドファーザー」ネズ公、蓋を開けた先に拡がる絶望、思わぬ再会、口づけ。

吊り橋、暴走、蔦でターザン、救援。

人を騙すようになってしまった理由と過去、口にハメられ心に刻まれた傷、監視カメラが見たもの、ジェスチャー、ハウリング、逆らえない「性」。

侵入口、レディ・ファースト、収容所、記録、電話、脱出、雑コラ、誘い、新聞とニュースが駆け巡るメディア、記者会見、口枷が蘇らせるトラウマ、絆を引き裂く群衆の壁。
“病い”によって生まれる差別意識、作られた英雄、置かれる勲章。

里帰り、花、投げ渡す鍵、持っていてくれたものが蘇らせる関係。

ドライブ、友人の協力(脅迫)、地下鉄、研究所、狙撃、扉の外に叩き出し、砕いて閉めて開けて跳んで蹴っ飛ばしてぶっ飛ばす!!

託すもの、穴、噛み砕かれるもの、壁に追い詰められても肉体ごと捧げてしまう行動、記録、“弾”、駆けつけていたもの、戻って来たもの、認められたもの、帽子を投げまくる歓迎、与えられた新車が語るもの。

歌で結ばれる動物…いやズートピアを支えるすべての生命たち。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2016-12-15 04:21:29)

43.《ネタバレ》 偏見や差別というテーマを子ども向けのアニメでこうも見事に盛り込んでくるとは、ディズニー恐るべし。本来のターゲットてある子どもにはそんなテーマはわからないかもしれないけど、動物達の個性をみてるだけでも充分面白いし、一緒に観に行った大人も楽しめる。やっぱりディズニーってスゴい。 けんじマンさん [DVD(字幕)] 7点(2016-12-13 20:54:01)

42.《ネタバレ》 とてもよくできたアニメ映画。素晴らしい。
だが7点をつけた。
では、あらすじを。
小柄な体で憧れの警察官になったウサギ(女性)が、相棒のキツネ(男)と艱難辛苦をのりこえ、大きな事件を解決して認められた。

イジメや差別のある世界で、理想を目指し努力する、前向きな主人公は美しい。
主人公の性別が女性なので、女性の観客は自己投影する人が多い気がする。
特に新しい学校や職場で挑戦している女性は。

現実で理想を追い求めても、上手くことは運ばない。
だから映画の中だけでも上手く運んで欲しいものだし、運ぶことが多い。
そうしないと客は喜ばないし、創り手は映画を「客が喜ぶように作る」ものだ。
何が言いたいかというと、キャラクターがストーリーのコマにしか見えかなった。
だから7点をつけた。とてもよくできた脚本なんだけど。

ところで、主人公はずっと防犯スプレーを持ち歩く。
あのベルトは皮ではない(メイキング本にそう書いてあった)。
だが現実なら皮だろう。
この映画の世界観では、動物の皮が使えないのである。
また肉食動物たちは、ふだん何を食べているのだろう。ドーナツ? そんなわけがない。
それもあって7点。キレイごとは嫌いだから。

肉食はなんのメタファーだろう。
食卓にならぶ肉や魚、野菜も、ほぼ全部が命である。
「生きるためじゃなく、食べる快楽のため、動物殺して何が悪い」が人間の本音。この映画のスタッフの毎日、観客の毎日だと思うんだが(私を含めて)。だから映画の根本に違和感がある。キレイ事は嫌いだ。「偏見の目で見ないで」と訴える人だって、いろんな偏見で世の中を見てるし、他者を差別してるものだから(責めるつもりは全くない)。

人参ペンが三度出る。小道具の使い方が上手い。
ラセターは、デザインした人に特別ボーナスを出したかもしれない(妄想)。
とてもよくできた映画だが、好きなキャラが一人もいない。だから7点。

【変更】7点から8点に変更する。主人公の二人が、イイ奴だから。 激辛カレーライスさん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-20 23:47:51)

41.《ネタバレ》 多様性のすばらしさ、人種差別と偏見といったテーマを、子供も大人も楽しめるエンターテイナー的な作品で表現した映画。刑事捜査もの、バディーものが基本展開となっていて、そこだけでも普通に十分面白かったです。そこかしこにある小ネタも、わかりやすい面白い表現あり、他の映像作品のパロディーあり、毒気ありで、そこにきて、CG表現のクオリティーの高さで、どこを切り取っても楽しく飽きなかったです。追いかけっこで小さなネズミの世界に入るくだりとか、ミスタービッグのくだりや、ナマケモノのくだりは思わず笑ってしまいました。特に主役のジュディーがとってもキュート、そのガンバリ感に、観ててこっちが元気になってきます。物語的にも伏線の回収がさりげなくなされたりしていて、なんか気持ちいい――。特にラストのオチ、サイコーでした。なんかピースがピッタリはまったーって感じで、しかも笑えるし。世の中をいいものに変えるには、まず、自分自身とその隣にいる人に対する接し方からって、単純な事なんだけど、それが最善なんですよねー。後、何事も色々あるって、それだけで楽しい、単純に。 なにわ君さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2016-11-19 18:01:24)(良:1票)


40.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。何より、シナリオがしっかりしてますよね。
動物たちのお話ではありますが、我々人間世界の民族・人種問題をそのままベースにしているから、
とても共感できるし教育的な内容になってる。キツネのニックが幼少の時の話をするシーンなんてジーンとしました。
夢を持って街に出て、困難にぶち当たりながらもみんなのために奔走するジュディの優しさや心意気に胸打たれます。
もちろん、映像面においても文句なしの出来。
それぞれの動物のキャラが、配役に見事に生かされていてそれがまた笑えるんですよね〜。
あ、これが人間だったら確かにこの動物っぽいよな〜とか。
ナマケモノのシーンには大笑いしたし、その次のマフィアのネズミも最高でした。
あろえりーなさん [レーザーディスク(吹替)] 7点(2016-11-02 00:11:05)(良:1票)

39.主題歌はとても楽しいけれど、それ以外はあまり楽しくない。
ここに描かれているのはアメリカ社会の人種問題・宗教問題と、すぐに気付いてしまうから。
そうすると、なんだか人間が着ぐるみをかぶっている映画を見ているような違和感を持ってしまう。
そうすると、今度はお話の単純さ、安直さに疑問を持ってしまう。
アニメだから夢と希望だけ見せろっていうわけじゃないけど、こういった問題を正面から扱うなら、それなりの覚悟や真摯さを見せてくれないと困る。 まかださん [DVD(吹替)] 5点(2016-10-11 00:25:57)

38.世界中から愛され、崇拝される唯一無二のエンターテイメントの王国が、その長年の歴史と功績を全部ひっくるめて、新しい時代における“自虐”と“価値観”を示しつつ、新たな「娯楽」を構築されては、そりゃあもうお手上げである。
ジョン・ラセター率いる昨今のディズニー映画に対しては、満足感を通り越し、非の打ち所がなさすぎて逆に苦笑いしてしまうことが多い。

擬人化された動物たちが暮らす王国“ズートピア”を描いた今作。
動物たちのユーモラスなアニメーションそのものは、ディズニーが古くから培ってきた伝統的表現だ。
動物の擬人化と、それが生むファンタジー性は、ディズニー映画の歴史そのものと言っていい。
そのあまりに王道的な表現を、敢えてこのタイミングで主題として扱った意味。その本質が、あまりに深い。

「差別」と「偏見」。この作品のテーマは明白である。
ありとあらゆる動物たちが「平和」に暮らす理想郷(のようなもの)を映し出した今作において、その二つの言葉は、全編通して突きつけられる。
そのテーマの描き出され方は、正直辛辣で、重い。
もしこの映画の主人公が、可愛らしいウサギやキツネではなく、現実社会において社会的冷遇を被っているマイノリティーたちが演じる実写作品であったならば、酷く陰湿で居心地の悪い映画に仕上がっていたに違いない。

そう、この秀逸なアニメーション映画は、その娯楽性溢れる映画世界と引き換えに、それを観ている我々人間の現実世界が、酷く陰湿で居心地の悪いものだということを、雄弁に物語っているのだ。

この世界には、今なお「差別」と「偏見」が渦巻いているということを、世界中の殆ど総ての人は分かったつもりでいる。
我々は、「より良い世界にしたい」と、それらを否定しているつもりだろうけれど、実は当の自分自身が、無意識に、ささやかに、確実に、「差別」と「偏見」を繰り返していることに気づいていない。もしくは、気づかないふりをしている。

それこそが、我々が最も直視しなければならない「問題」だということを、この映画は、小さな主人公の等身大の姿を通じて勇敢に伝えてくる。

「差別」と「偏見」を無くすということは、安直に正論として振りかざせるほど簡単なことではないし、綺麗事ではないのだと思う。
ウサギは弱い、キツネはズルい、ヒツジは大人しい……勝手に貼った“レッテル”を剥がすためには、他人事ではなく、先ず我々一人一人が根気よく自らの“レッテル”を剥がしていかなければならない。 鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-10-09 14:05:11)(良:1票)

37.《ネタバレ》 なかなか、面白い、良く出来てる。よーく練られた脚本・構成はさすがのディズニー。とっても高レベルでスキが無いけど、若干優等生的雰囲気がこれまたディズニーらしい。でも素直に良いものは良いね! 吹き替えの声優さんたちもグッジョブでした。 Kanameさん [DVD(吹替)] 8点(2016-10-08 06:59:45)

36.《ネタバレ》 かわいいうさぎが夢を叶え警察になって、苦手なきつねとけんかしながら事件解決!!

あの、うさぎの目が、アナに見えたのは私だけだろうか。

「Mr.ビッグ」がねずみで、でかいシロクマを手下にしているあたりが面白かった。

でも、ズートピアの世界でも、ウールの絨毯なんて。。。羊ってある意味かわいそう。

だから、悪役で納得なんですが。

最後に猛スピードでとばす車の運転者が、怠け者ってのが一番面白かった。

あっ、フタコブラクダが妊婦さんになると、3こぶになるんだってさ。 新しい生物さん [DVD(吹替)] 9点(2016-09-26 02:02:44)

35.CGアニメがいちばん得意とする動物の擬人化設定を使った王道の刑事物ストーリー。
詐欺師が相棒として捜査に協力するという展開も何かの作品で見たことあるような安定感ですね。
人種や宗教観の違いを動物の種類の違いに置き換えてマイルドにしているけど、偏見や差別について突っ込んだ描写が多いのはアメリカらしいし、世界の警察官を名乗るだけあって主人公の新人警察官がUSAというのもよく出来てる。
2人の活躍をもっと見てみたいので、是非シリーズ化して貰いたい。 もとやさん [DVD(吹替)] 8点(2016-09-22 19:05:47)(良:1票)

34.《ネタバレ》 おもしろかった。ジュディが「警察」という職業を通し、色んなことに首を突っ込もうとして挑戦・失敗するさまは、今回の映画の一つのテーマでもある"I try everything even though I could fail."を身をもって具現化している。ジュディとニックの関係は、絵に描いたような「出会い→慣れ親しみ→衝突→リスタート」だったが、今回のイシューである「肉食動物の野蛮な本能」にうまく絡んで自然。副市長が黒幕というのも読めず、後半のストーリーに見事な緩急をもたらしてくれた。話のテンポが良く、キャラがそれぞれ個性があって際立っていて見てて飽きない。チーフ・ボゴが個人的には一番好きなキャラクターになった。 カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-09-21 00:55:20)

33.安定のディズニーアニメ。良かった!! kaaazさん [インターネット(字幕)] 9点(2016-09-18 04:22:56)

32.《ネタバレ》 人種差別問題を表立って取り上げている挑戦的なアニメーションだとは思いますが、
アニメだからこそ、逆に冷めた目で見てしまう自分がいました。(なんだか気恥ずかしくなるというか…)
ヨガの辺りはシュールすぎるし、後半の「肉食動物」の連呼に、あぁ・・・とため息出てしまします。
黒幕も、やっぱり感もありながら、そこまでしなくても、と思ってしまいました。(アナと雪の女王もそうでしたよね。)
CGで表現される動物は、動きも毛並みもすごいけど、正直もう見慣れた感はあります。 はりねずみさん [DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 23:54:51)

31.《ネタバレ》  主題歌が大好きでマラソンの時にいつも聞いてました。あまりにも軽快で心地いい楽曲なので映画も是非観たいと思い観ました。この主題歌に勝るとも劣らない素晴らしい映画でした。
 ジュディがズートピアに向かう時、iPodでトライ・エヴリシングを聞きながら向かうシーンがとても好きです。ジュディが心を躍らせて希望に満ちた未来に向けて旅たつ印象的なシーンですがズートピアでは数々の試練が待っているというメッセージも感じました。

 もしこれが人間社会で描いたら結構過激でシュールな映画になっていたように感じますが、動物社会での物語りにしたことで軽減されていいますね。
 様々な現代社会が抱えている問題を提唱し、共存共栄の時代になったというメッセージを感じました。自分が少年時代だった時は競争社会でした。強いもの、金を持っているものが勝つそんな社会でしたが、今は共存共栄の道を選ばなければ銀行すら倒産してしまうような時代です。これは何かの宇宙意思が転換したのか分からないが正に今の時代に必要なテーマであり生き方だと思う。

 気に入らないものを排撃したり、弱いものを虐げたりするような生き方は現代には合わないと思う。どうか現代の国家間、企業、人種などそれに気付いて欲しいと願います。
 自分だけ抜け駆けしたり得しようとすると共滅のミチを辿ると思う。競争原理から共存原理へ転換したということを実感させられます。

 動物たちの個性も面白く生かしてますね。ウサギの兄妹が多いのはそのウサギの性質から来ている。そうバニーガールのキャルクターになったのもその特性ゆえになったものだが何故兄妹が多いのか分かる方には分かるだろう。

 ニックは裏社会に精通しているが故に犯罪心理をよく心得ており、事件解決に重要な位置におりますがそのニックを上手く利用したのはジュディの知恵でありさすが成績一番で警察学校を卒業した逸材だけあります。

 田舎から出てきたジュディが都会で擦れているニックと触り合うことで垢抜けて行く、そしてニックは純粋なジュディと触れ合い段々純粋さを取り戻して行くすごくいい関わり合いをしている所もこぎ見良く物語りをいいものにしています。
 またディズニー映画はなんとなく先の読める映画が多い印象ですがこちらの作品はなかなか作り込まれておりディズニーにしては面白い展開をしておりました。

 図らずも楽曲に惹かれて観た映画でしたが数あるディズニー映画の中でベスト入りするいいものでした。 レスポーラーさん [DVD(吹替)] 8点(2016-09-03 22:09:52)

30.《ネタバレ》 最近のディズニーは、夢と希望のファンタジーではなく、綺麗な映像と魅力的なキャラクターでカモフラージュして、シビアな現実を突きつけるような作品が多いような気がします。

これも、動物たちの理想郷といいながら、実際は性別や人種、身体的特徴などの差別・偏見を描いています。
それに負けずに活躍するウサギのジュディとキツネのニック。

ハッピーエンドはお約束としても、差別の描写は結構エグイです。
だから子供向けではないと言われてるけど、実際は私が行った日は、私を含む3,4人以外は子供連れのファミリーでした。
小さい子達は、そんな深い内容なんて関係なく、ただ人間のような動物たちと綺麗な色彩の画面と歌が見れたらいいので、話の意味がわかるのは大きくなってからでいいんです。
ただ、子どもたちがこの映画を楽しめたのかどうかは聞いて見ないとわからないと思いました。

ウサギ初の警官となったジュディは、もちろん女性や非力な者への差別の象徴。
キツネは黒人を代表として有色人種への差別。

そういう差別の対象の二人が活躍するんだからいいけど、黒幕がヒツジの副市長だったのは、ちょっとありがちでした。
そして、自分が信じる世界のために1割の肉食動物を駆逐するとか、これは宗教とか政治の象徴で、テロ組織の発想ですね。

見て損はなかったし映画館で見て良かったと思うけど「絶対見たほうがいい!」という映画ではないと思います。 nanapinoさん [映画館(吹替)] 7点(2016-08-21 18:21:32)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 69人
平均点数 7.58点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.45% line
411.45% line
522.90% line
6811.59% line
72231.88% line
81521.74% line
91623.19% line
1045.80% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review6人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 7.00点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
長編アニメーション賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
アニメ映画賞 受賞 

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