みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.《ネタバレ》 恋人の影を追って水筒を持ち歩いたり、巨大スナメリビニール人形に水を詰めて町に出たり。私はそういう子、嫌いではない。むしろ興味津々に話しかけたりするかもしれない。自分が周りからどう見えるかほとんど考えていないところは、少し怖いですが。でも周りからどう思われようが、気持ちが走って隠しようがなくなるのはとても理解できる。笑顔で会話なんてできなくなるし、仕事も手につかなくなるし、常に塞ぎ込んで楽しい気持ちになんて一ミリもなれない。様子がおかしいと励まされたり声をかけてもらっても、頭の中はそのことしかなくて。愛想笑いくらいしても心は全然別のところにあって、そんな状態が何年も続く。 ずっと一緒にいる、何年経っても何十年経っても、というセリフに縛られながら、でもミナトとの訣別を迫られるし、なんなら自分でもそうしなければいけないということを理性ではわかっている。でも感情がそうはいかない。そんな葛藤を感じられる映画でした。 アニメだから成立していることがたくさんありました。死んだ恋人が水に投影されるだけならともかく、落とした携帯がエレベーターのように水に持ち上げられたり、ビル一棟がまるまる水に囲まれてその屋上からサーフィンとか、アニメじゃないとあり得ないですね。上述したスナメリ人形の持ち歩きなども、情景としてリアルならおそらく見れたもんじゃないだろう。良くも悪くも、アニメだなと実感しました。 水の前で特定の歌を口ずさむとミナトの姿が現れる、逆に言うと歌わないと現れない。その設定のせいで少し歌が耳タコでした。例えば歌によってひな子のおじいちゃんが出てくるとか、顔も知らない誰かが出てくるとか、バリエーションがあったらまた違う面白さがあったかも。少し話が一本槍すぎたかな。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-08-07 11:07:42) ★9.《ネタバレ》 なかなか良かったです。 二人の仲睦まじさ、ドライブしたりサーフィンしたりといったシーンを始めとして、とてもリアルに描かれてます。 アニメでもちゃんとそこ描くんだ〜って思うシーンもあって、個人的には好感が持てます。 だからこそ、予期せぬ不幸な展開に「まじか、、、」と驚き。 そこからは水の中にだけ現れる彼氏さんというファンタジー展開になるわけですが、 つまるところ残された彼女がこれからどう折り合いをつけるかという話ですね。 そういう、リアルとファンタジーの掛け合わせの妙という作品です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2021-03-10 16:19:29) 8.《ネタバレ》 映像は、とにかくポップでみずみずしくグリグリ360度動きまくって、とてつもなく良かったです! 今となってはむしろ珍しくなった? べたべた甘々な恋愛もので、王道なのでベタで良い、という感じなので全般的に意外性などはあまりなく(予告編でネタバレしまくってたし)、ちょっと意外な過去が明らかになる辺は多少ひねりがあるものの、亡くなった後にわかってもなあ(それも定番のひねりではあるんですが)、いい話ではあるものの。 主人公がわりと前向きに、やや、自立してくのは良いんですけど、彼氏が女性側から非常に都合のいいキャラになってて女性向けなんかなあというのと、あんまり都合が良すぎるとそれは主人公の妄想に過ぎなくて、すべての一連の事態を起こしたのは主人公自身ではなかったのか? とかいう疑念がもたげてしまうところもありました(そんな深読みするほどのものでもないと思いますが)。 あと、最後の事件の解決が、新聞記事だけで済まされるのは、そこを書くとドロドロするので避けられたのかもしれませんが、結局主人公はあんまり何もしてないじゃん、という感じに拍車がかかったりはしました。 彼氏のしゃべりが抑揚がなく棒読みっぽい点については、以前の作品でも声優の起用の関係とか指摘されることがありましたけど、個人的にはあのくらいの年齢の頃って、まさにああいうしゃべり方をするよねーと、リアルに感じるのでそれほど気にはなりませんでした(やや聞き取りづらいのはあるにせよ)。 そんなところで。 【sim】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-02-01 19:00:29) 7.《ネタバレ》 例えば『世にも奇妙な物語』の一篇だと言われても何ら違和感はありません。よくあるタイプのファンタジーラブストーリーです。ただし、俳優を使って映像化しても本作の魅力は再現できないと思われます。アニメの『特性』に、実写が太刀打ちできない要素があるからです。それは『リアリティの消去』。ちなみに、リアリティ放棄を良しとする漫画・アニメ作品の実写化がことごとく失敗するのは、生身の人間が発する『リアリティ』が邪魔をするからです。 本作を語る上でも『リアリティの消去』はキーワードになると考えます。例えば水溜まりを走行する大型車。毎度毎度、主人公は大波を受けてずぶ濡れです。でも実際は、水溜まりを徐行しない運転手などいません。港くんのキャラクターにしてもそう。イケメン公務員で料理が上手くて努力家でバリスタスキルバリバリで、将来の夢や希望も持っていて、欠点などありゃしない。あんな完璧な男が居てたまるもんですか。本作ではアニメの特性を活かして、意図的にリアリティを排除している気がします。その結果、普通ならお医者さんかお祓い案件となる『幽霊になって彼女を見守る彼氏』がラブストーリーとして機能するという寸法。とかく重要視されがちな『リアリティ』ですが、無いほうが好都合というケースもあります。整合性等を気にしなくて済む分、モノゴトの本質に目を向ける余裕が出ます。その最たる例が、クライマックスとなる高層ビルサーフィン。荒唐無稽過ぎて興ざめしても可笑しくないはずなのに、素直に目の前の出来事と向き合えました。ダイナミックなアングル、躍動感ある波。現実と非現実の境目を行く主人公のライドには、『人生を、世界を、楽しめ』という強いメッセージがありました。これが湯浅監督のアニメーション。台詞に勝る『映像力』で訴えかけてきます。こんな一撃必殺みたいなシーンを見せられては、心が震えぬはずがありません。 アニメの特性を最大限活かした作品づくりがアニメーション作家に求められる仕事であり、湯浅監督が支持されている所以と考えます。これは処女作『マインドゲーム』から一貫しており『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け告げるルーのうた』にも引き継がれています。私は未見ですが『日本沈没』が賛否を呼んでいるのは、こんなアニメーション作家の性が裏目に出ているのかもしれません(観てもいないのに憶測で余計なことを言いました。すみません。と謝っても削除しないのは、私の意見など全て憶測以外の何物でもないからです)。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-01-15 19:24:35) 6.画風がちょっと独特だけど、悪くないですね。 アニメーションならではの水の演出が良かった。 青春と、恋愛と、ドラマと、ファンタジーとがちょうどいいバランス。 全体的にとても澄んでてキレイな透明感&爽快感&清涼感。 まさに水のイメージがぴったりな映画。 95分という短い中に色々と要素が盛り込んであって満足。 物語の着地点どこにもってくるかなぁと思いつつ観てました。 ソコに来たか、って感じでした。 不安だったけど、主人公の声に違和感がなくてgoodでした 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-06-05 22:24:02) 5.《ネタバレ》 今作は美術と音楽の組み合わせが最高にカッコよく、動画に関しては、ほぼ神動画でした。 さて物語は…というと、アニオタの私的には「リア充爆発しろ」と思って観ていた訳ですが、そんな私アサハカな視聴者(私)に対して「人呪わば穴二つ」みたいな展開になるのは予想通り! …なんですが、彼氏の事故の後の展開がファンタジー過ぎて、それはちょっとどうかと思うんだよなぁ。 とはいえ、その後の収束に至ってはファンタジー色も肝心になっていて、それはそれでアリなのか。 まぁまぁ、始終に亘っての「キラキラ感」に眉を顰めていると陰キャ勢のやっかみみたいに見えるので、ここは「面白かったですぅ」と世間に迎合するかのような反笑い気味のコメントを残すことにしよう。 …いや、ホントに面白かったぞ? 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-06-04 04:07:57) 4.期待せずに 鑑賞..思ったほど ひどくなかったかな..それなりによく出来ている.. しかしながら 作画が思いのほか下手..「ルーのうた」のときより 随分下手になっている..スタッフの違いなのか、場面設定 レイアウト 作画アングル 素人っぽいところが散見され頂けない..人物の首が長すぎるし..良いところもたくさんあるけど 気になってしまう... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-05-23 13:54:11) 3.《ネタバレ》 主人公の女の子が一途で良かった。 波や水、光の描写がとても美しくコーヒーや玉子料理など日常アイテムの使い方もいい。 ストーリーは捻りの少ないメロドラマだが、「水」の使い方にオリジナリティがある部分も多く、陳腐さは感じなかった。 刺さる台詞やキャラ作りもしっかりしてて、完成度の高いピュアな大人のラブストーリーだと思う。 【Nig】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2020-01-06 02:11:14) 2.「あらら」と、ちょっと呆気にとられるくらいにチープな映画だった。 1990年前後の“ホイチョイ・プロダクション”の映画を観ているような「軽薄感」が結局最後まで拭えなかった。 その前時代的な作品の空気感自体は、製作陣の狙い通りだったのだろうと思う。 若い男女が“都合よく”運命的な出会いをして、都合よく恋に落ちて、都合よく死別して、都合よく摩訶不思議な邂逅を果たすという浅はかな展開そのものを否定したいわけではない。 そのようにストーリーテリング的は稚拙だとしても、多くの人に愛されてやまない名作はたくさんある。 ただし、そういう映画に必要不可欠な要素は、ストーリーなんてどうでもよくなるくらいに魅力的な“キャラクター”だと思う。そして、彼らが織りなす刹那的で眩い悲喜劇に人は魅了されるものだろう。 だが、残念がら、この映画に登場するキャラクターたちには、そういった魅力が備わっていない。 人間的に嫌悪する余地すらなく、只々、“フツー”で“浅い”のだ。 都合のよいストーリー展開の中で、浅はかな若者たちが、特にエモーショナルなわでもなく感動めいたものを押し付けてくる印象を受け、終始“気持ち悪かった”。 その“気持ち悪さ”が極めて残念だった。 なぜなら、理屈ではなく、摩訶不思議で、自由闊達な、“気持ちよさ”こそが、湯浅政明というアニメーション監督の真骨頂だと思っているからだ。 「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」そして「DEVILMAN crybaby」と、立て続けに自由闊達なアニメーション表現で独自の世界観を構築し、圧倒的な立ち位置を確立した湯浅政明監督の最新作として大変期待したのだが、冗長なプロモーションムービーかのごとき稚拙な映画世界から最後まで脱却できなかったことは至極残念だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 3点(2019-06-27 22:22:32) 1.予告編でネタバレし過ぎ問題。 恋人が死ぬというのを知ってるのと知ってないのとじゃ心持ちが違い過ぎるのでできれば知らずに観たかったなと思った。 「ペット2」の予告編を見習って欲しい。全くストーリーに関わらないどうでもいい内容のをバージョン変更する事もなく半年くらい使い続けている。 で、話が逸れたが、とにかく前半はリア充カップルのスーパーイチャイチャ展開がぼっちで観に行った私を全力で殺しにかかっていた。しかも、怒濤の如く伏線を生成しまくっていて、ああこれは後半泣かせる為の段取りね?と、ちょっと意地の悪い見方をしてしまっていた。 だからどうせ泣ける事もないんだろうなと思っていたんだけど、泣いてしまった…。分かっちゃいるけど泣けるのよ!(笑) それにしてもEXILEが好きでない私にとってはあれだけ繰り返し主題歌を聞かされるのは耳にタコだった。 この映画はカップルで観に行く事をオススメします。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-06-24 18:56:01)
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