みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
73.大金持ちから浮浪者まで、それぞれの生き方にそれぞれの食ありですね。 山崎努というと『天国と地獄』の卑劣な犯罪者役とか『八墓村』の32人殺しの多治見要蔵役とか、シリアス系の役者という印象があったので意外。目尻のシワが可愛い。 伊丹作品の中では一番好き。宮本信子をはじめ出演者全員が輝いて見える。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-20 01:42:21) 72.《ネタバレ》 伊丹十三監督の第2作。久しぶりに見たが、やっぱり面白いし、さびれたラーメン屋を立て直すメインストーリーに人々の食に関する群像劇を絡めて構成されているが、それがいかにも伊丹監督らしい着眼点で描かれていて、伊丹監督の食に対するこだわりのようなものも感じられる。「ラーメン・ウエスタン」とも称される映画だが、冒頭のゴロー(山崎努)とガン(渡辺謙)が「タンポポ」に入った後の店の雰囲気がいかにも西部劇の悪役がいそうなガラの悪い雰囲気だったり、このメインストーリーである「タンポポ」の立て直しのエピソード自体も西部劇を意識しているようでなるほどと感じる。このメインストーリーの合間にあるのがその他の人々による食に関する群像劇で、この部分もメインストーリー以上に面白く絶妙で、これがあるからラーメン屋のサクセスストーリーというだけではない幕の内弁当のような楽しさがある映画になっていると思う。その中でもやっぱり井川比佐志演じる男が今わの際の妻(三田和代)に炒飯を作らせるエピソードは今見ても印象に残るし、炒飯を食べる家族を見つめて笑顔を見せる妻がなんとも切ない。深夜スーパーに現れた老婆(原泉)とスーパーのマネージャー(津川雅彦)との攻防も面白いが「スーパーの女」を先に見ていると津川雅彦の役柄が正直屋の五郎の若い頃のように見えてしまうのも面白い。タンポポ(宮本信子)の息子にせがまれてホームレスが作るオムライスは相変わらず美味そうだ。大学教授を騙って詐欺を働く老人役が中村伸郎だったのは今回見て分かったが、彼のインテリ系イメージを逆手に取ったうまいキャスティングだ。そして狂言回しとして登場する白服の男(役所広司)のエピソードは黒田福美や洞口依子とのエロシーン(生まれて初めて見た濡れ場シーンだったので強烈に覚えていた。)が今見ても強烈なインパクトを残している。(黒田福美は同時期に戦隊もので悪役やってたのがこれを見ると信じられない。)料理映画だけあって登場する料理はどれも美味しそうに描写されていて、そのあたりも抜かりはなく、見たのは数日前だったが、見る前の夕食にラーメンを食べ、深夜寝る前に見たのだが、思わずまたラーメンが食べたくなってしまった。(2022年9月18日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2005-04-17 11:47:01) 71.内容はどうしてもこの年代らしいナンセンスで下らない展開がなんだけど、それを邦画を代表する名俳優の皆さんが糞真面目に演じてるって事がとっても笑かせてくれる。伊丹監督と言えば、「マルサの女」からのどこか説明的な裏事情摘発映画ってイメージがあるんだけど、今作はそういった所も少なく、バラエティに富んだ話がオムニバス風に語られていて非常に実験的。そこに伊丹監督独特の美しく変態的なエログロが満載で、大人も子供(?)も楽しめる痛快な娯楽映画に仕上がってます。やっぱり印象的なのは、物語には全く関係ない「カキの少女」の話。このシーンには大人も子供も何かを感じてまくりなんじゃないのでしょうか。映画全体を通して時折安っぽさを感じてしまいますが、冒頭からラストまでアイデアが詰まっていて、魅力的な豪華キャストのおかげもあって今観ても色褪せない名作の一つだと思います。 【カワサキロック】さん 7点(2005-03-04 20:22:19) 70.日頃思ってる事なんですが、映画っつーのは「時間ゲージュツ」としての側面がある以上、「あのシーンがよかった」みたいに映画をコマギレに味わうのは邪道であって、やはり映画全体の流れや構成の中でのそのシーンの位置付けに着目すべきだと思う訳ですよ(そうでなきゃ、映画は単なる「思いつき」の集合体に過ぎない事になっちゃう)。でね、そう思っちゃいるんですが、それでもやっぱり「あのシーンが好き」とかって、つい言っちゃう訳なんですな。邪道だろうが何だろうが、やっぱり楽しいですからね、そういう話するのは。しかし、特に本作、コレに関する限りは、もう堂々とコマギレにでも何にでもして、「どのエピソードが好きか」語り合いましょうよ。盛り上がりまっせ。多分、それが許される映画じゃないですかね。え、私ですか? 井川比佐志が奥さんの最後の料理を食べるハナシですな。クダラナイのなんの、もうバカ受け。それから、エピソードについてではないですが、何とも仰々しい音楽の挿入が、これまたアホでよいですねえ(リスト作曲 レ・プレリュード =前奏曲。人生とは死への前奏曲に過ぎないんだそうだ。ラーメンと何の関係が。あっはっは。なかなか深いぞ)。 【鱗歌】さん 8点(2004-11-23 03:00:52)(良:1票) 69.故伊丹監督の作品で一番好き。もし生きていたら21世紀版のタンポポを見てみたい。 【KINKIN】さん 7点(2004-10-10 22:49:07) 68.娯楽に徹した映画。マナー教室のスパゲティ食べるのとか、ホームレスの仰げば尊しとか、変なカップルの猪の腸焼きの話とか、海女が取ってきた生ガキ食べるのとか、印象に残るエピソード盛り沢山。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-14 10:22:36) 67.《ネタバレ》 「不味いラーメン屋を行列のできるラーメン屋に変身させる」というわかりやすいストーリーに、色々な食にまつわるエピソードをからめた傑作。脇役にこれでもかと出演する大物俳優や個性俳優を見ているだけでも楽しめます。ですが、食通向けの映画なら、細部もキッチリ描いて欲しかったです。(例えば加藤嘉のラーメンの食べ方、大滝秀治が注文した天ぷらそばに、天ぷらが入ってないのでは?と見える所など) 【カロ】さん [地上波(邦画)] 8点(2004-06-04 12:46:52) 66.牡蠣のシーンにすごくエロチシズムを感じる。洞口依子の何とも言えぬ表情が最高。それだけでご馳走様でした。 【けっけ(硝子の心を持つ少年)】さん 6点(2004-05-13 02:00:14) 65.私は大友柳太朗(巻頭のラーメンの先生)の食べ方のほうがおいしそうだと思います。(こんなこと主張しあうなんてしょうもな・・・。)大滝秀治、加藤嘉、中村伸郎、井川比佐志など超ベテラン俳優が惜しげもなく脇役やチョイ役に使われていい味を出している、配役の面でも贅沢な映画です。トンカツ屋のことで文句を言う浮浪者役も超有名な俳優さんのはずなのですが、名前が思い出せません。誰か教えてください。 【かわまり】さん 7点(2004-04-14 13:50:39) 64.食に対する演出がたっぷりあり、この映画を観るとお腹が空きます。大滝秀治氏の食べ方が実に美味しそうで好きです。 【ゆうしゃ】さん 7点(2004-03-19 12:45:23) 63.生きて行く上で絶対的に必要な“食”を、個々のエピソードで対比させる演出は実に見事だ。同時に“食の定義”をこれだけの構成をもって描いている作品は無いでしょう。食への執着とこだわりをタンポポ(宮本信子)を主軸として主観的に描き、そして一方では客観的に…そして淡々と描く本作は、伊丹作品の中で最も素晴らしい。“食欲と性欲は同じだ”…と誰かが昔言ってましたが、エロティックな描写も上手に演出しています。食のマナーに対するアイロニー表現も加わって、伊丹作品の中でもそのレーゾンデートルは高い。更に、名の有る俳優陣の演技を余す所なく活かしている作品も滅多にありません。劇中での食への追求はそのまま伊丹監督の作品創りへの追求と見て取れますね。 【_】さん 8点(2004-03-13 00:29:16) 62.伊丹作品で一番の傑作だと思う。当時ブームとなったグルメ、食に対する執着の浅ましさを、色々な形で皮肉っているのだが、それで終わりにせずに、食べるという行為がいかに人生を豊なものにしているのか、という部分も表現しているところが好き。なんだかんだ言っても、最高の食事はお母さんの母乳だ、という終り方も最高。 【なおてぃー】さん [地上波(字幕)] 8点(2004-03-09 23:45:36) 61.牡蠣のシーンになにか得体の知れないものを覚えました。ヰタセクスアリス。 【cock succer blues lee】さん [地上波(字幕)] 7点(2004-02-19 02:23:38) 60.やはり黒田福美でしょう。小さい頃に家族で見てたので、あのシーンには驚きましたよ。ホントにやらしかった。 不味いラーメン屋を助けるために、ゴローを初めとするラーメン通の人々が奮闘して最後は見事に大繁盛店になるというアッサリ目のストーリーですが、その他のいろんなエピソードをオムニバスのような形で織り交ぜることにより作品に広がりが出来て面白味のある作品となっている。 最後にゴローが去っていくシーンはベタで少し笑ってしまいそうですが、なかなか味わいが有ったと思います。 【おはようジングル】さん 5点(2004-02-06 19:04:31) 59.《ネタバレ》 伊丹映画の中では私にとってNo.1の作品。井川比佐志演じる“走る男”が臨終の床にある妻に「かあちゃん、飯だ!飯作れ!」と呼びかける。覚醒した妻はふらつきながら立ちあがり、ネギきざんで鍋ふって炒飯作って、「うまいな!」と皆が食べる姿を見て微笑みながらちゃぶ台にゴトンとぶつかって事切れる。子ども達は泣き出すのだが、「かあちゃんの最後の飯だ!泣くな!食え!」と“走る男”が炒飯を頬張る姿が胸に焼き付いている。そして、何より忘れられないのがラーメンの先生“大友柳太朗”のシーン。生真面目で誠実そうなおじいさん役の人として大好きな役者さんだったが、粋な着流し姿、豪快な立ち回り・独特な台詞まわしでニカッと決める丹下左膳を見た時は惚れなおした。この映画が遺作となってしまうとは…一生涯役者としての人生を全うする為に選んだにしてはあまりに悲しすぎる最期。その存在感は素晴らしいものでした。合掌。 【宝月】さん 8点(2004-02-06 17:15:13)(良:2票) 58.伊丹監督の、エンタテイメント指向と悪趣味さが爆発した作品で、他の作品と異質な仕上がりになってはいるものの、オムニバス形式という全体の組み立てなど、「見世物」風なテイストが成功して、一般人の拒絶反応を薄めることに成功している。映画監督という高慢なシェフは、ややもすると自分の主張をふりかざし、身勝手なテーマで「究極の料理をどうぞ」と見せたがるものだが、この作品は、さながら二流ホテルで開かれたパーティーのバイキング料理のようにも見える。冒頭で役所広司が、映画館の観客に語りかけるシーンがあるが、この手の語りかけは伊丹映画では鼻につくものだが、ことこの映画に関して言えば、「ご自由に料理をお楽しみください」というさりげない導入として奏功していると思う。だからこそ、何度見ても飽きが来ない。噛めば噛むほど味が出る。最後のシーンは、赤ん坊がおっぱいを飲むシーンで終わるが、人間は「食」というものを、さも高尚なことのごとく、それに対する理解や知識をもまた品格の序列に用いたりてしているが、何を言っても最初は母親のおっぱいを飲むんだよ、というメッセージが伝わってくるかのようだ。この映画は世界でヒットしたらしいが、役所広司、渡辺謙という、世界で評価を受けた俳優も登場する。やはり俳優のオーラも少なからずヒットに貢献しているだろう。 【神谷玄次郎】さん 8点(2004-01-31 20:14:45)(良:3票) 57.マニアック!を絵に描いたような、映画です~ 【コナンが一番】さん 5点(2004-01-29 12:34:33) ★56.よく分からん映画だったなぁ・・・。妙にちっちゃく見える力也さんに5点捧げます。 【池田屋DIY】さん 5点(2004-01-24 00:18:51) 55.「ラーメンはスープから飲め」ハイ、今でも忠実に守ってます。 【やすたろ】さん 6点(2004-01-23 21:53:31) 54.初めて観た伊丹十三監督作品。邦画って面白いのもあるんだぁと思ったのも今は昔。この映画を観るとラーメンが食べたくなります。ある意味当たり前のコメントですいません。 【あかりん☆】さん 7点(2004-01-21 12:45:19)
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