みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★9.ネオンに彩られたNYの夜の街、セックスワーカーとして生きる“持たざる者”の彼女が、失ってしまったものは何だったろうか。そして、この悲しく、虚しい数日間で、彼女が得たものは何だったのか。 第97回アカデミー賞の“主役”となった本作は、その華やかな栄光に背を向けるように、極めてパーソナルで、滑稽で、切なく、痛々しい。現代社会の片隅に生きる一人の女性の心情を、包み隠さず映し出したエモーショナルな作品だった。 綺羅びやかなキービジュアルで映し出される主人公の笑顔や、軽快なサウンドトラック、“シンデレラストーリー”というキーワードに引き込まれて、この映画を観始めたなら、多くの人はきっと“しっぺ返し”を食らうだろう。 “シンデレラストーリー”のレッテルを剥がして繰り広げられるのは、ひたすらに赤裸々で、現実的な、人間模様だからだ。 そこには、映画的なカタルシスなんてほとんど無くて、ときに無慈悲なまでに、主人公アノーラに向けられた“仕打ち”が淡々と描き出されていた。 本作はこの他愛もない物語の中に、芳醇な人間模様と情感、社会問題、そしてエンタテインメントを充満させている。 本編の終幕直後は、「この映画は何だったのか?」と、その本質を掴みきれずに、失望と困惑が入り混じった。 がしかし、「無音」のエンドクレジットを呆然と眺めているうちに、本作が伝えたかったテーマや感情、何よりも主人公アノーラの人間的な本質が、ジワジワと染み入ってくるような感覚を覚えた。 23歳でセックスワーカーとして生計を立てるアノーラは、自分の人生と境遇、“現在地点”を、誰よりも正しく認識していたはずである。 彼女は、自分の行為に対して、仕事として常に正当な対価を要求する。“線引”を示し、セックスワーカーとしての自分の価値を、必要以上に貶めたり高めたりはしない。ただ、ヤッた行為、過ごした時間に対して、その対価と権利を示し続けていた。 その姿には、仕事に対するプライドなんて安易な言い方とは少し異なる、女性として、人間としての意地と矜持が表れていたのだと思う。 そんな彼女が、明らかに馬鹿で最低なロシア人御曹司と出会い、贅沢三昧、アルコール三昧、ドラッグ三昧、セックス三昧の数日間を通じて、「現実」を一瞬見失う。 そんなことがまかり通るわけがないことは、彼女自身が最も理解していたはずだ。 それでも、人間なんて弱く、悲しいものだ。「もしかしたら──」と、非現実的な期待感を抱いてしまった彼女のことを誰が非難できようか。 御曹司の両親に「結婚」の事実が知れてしまい、“シンデレラストーリー”から一転して“大乱闘”となる第二幕からの展開が、そのあまりにも落差の大きい転調ぶりも含めて、映画的に最高だった。 鑑賞前の予備知識が殆ど無かったので、作品紹介のイントロダクションで記されていた「ロードムービー」という記述に疑問符がついていたのだが、まさかモブキャラのように登場する御曹司家族の手下たちと珍道中を繰り広げるとは思わなかった。 手下たちとの大乱闘と罵倒の言い合いを繰り返しながら、アノーラは否が応でも「現実」を再認識させられる。 束の間の「非現実」を、それでも必死に追い求めながらも、彼女は「現実」を見つめ直す。 それは、“アニー”と自らを呼称して生きてきた彼女が、改めて本名である“アノーラ”という人間を自分自身で認める旅だったようにも見えた。 雪が舞う冷たい朝、“アノーラ”として自宅に舞い戻ってきた彼女は、どんなに屈辱的であっても、やはり「対価」を受け取る。それがこれから先も生きるための術であることを理解しているからだ。 だからこそ、最後まで付き添ってくれた手下の一人イゴールが与えてくれたある“施し”に対しても、それが一方的なものにならないように、アノーラは無言で彼に跨がり、「対価」を返そうとする。 気丈であり続けたアノーラが、イゴールに跨ったまま、ついに感情が溢れ出しなきくずれるラストカットが、悲しく、切なく、でもほんの少し優しく、感情を揺さぶった。 この現実の中で、夢を見ることは辛い、そして一度見た夢が覚めてしまうことはもっと辛い。でも、夢を見て、覚めることで、得られるものもきっとある。たとえ傷だらけになったとしても、その傷を抱えて、また次の一歩を踏み出す。 それは綺麗事などではなくて、人間が本来持っている強さなんだと思える。 そんなことを、「ANORA アノーラ」と冠された主人公の物語を目の当たりにして、思った。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-07 12:11:52)(良:1票) 8.アメリカのブラックジョーク映画が苦手なんです。アメリカの業界人はこの手の映画好きですよね。言葉が違い、笑いのツボも違うせいか、まったく笑えないですし、楽しくもない。ただ、つまらなくはないんですよね。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2025-04-06 18:08:41) 7.《ネタバレ》 確かに、非常に面白く観れたコトには間違いはなかったのです、が、思ってたのとは少し違った…とゆーのもまた確かで、観終わってみるとかなり純然たるコメディだったって結論、なんすよねコレ…(且つ、今作の場合でその頭に「ロマンティック」って付けちゃうのは、それもそれでまた個人的な感覚からはちょっとズレて来るなと言いますか…) また、基本、マトモな人間がほぼ出て来ないってタイプのコメディでもあり、そのイカレっぷりからすると(寧ろ)主役のアノーラちゃん(+終盤にかけてはイゴール君)の方が結局は真人間に見えて来る…みたいなヤツだとも思うのですね(⇒とは言え、アノーラちゃんだってあ~んなクソガキに=こ~んな典型的なる与太話にまま真剣になっちゃってる辺りには、まだまだ「若さ・青さ」も強く感じ取れるな、とは思うのですケドね)。ソコで、そのアノーラちゃんに付与されて居るある「属性」にフォーカスすると(とゆーかフォーカスせざるを得ない状況からすると)、一般的に「蔑まれる」様な存在の彼女であっても、そうされるべきは(実は)彼女の方ではなくて「世界」=我々の方だったのだ…みたいなのこそが、やや現代にも通じるってテーマなのかとも思えて来ます。が個人的にはそれすらも、在り来り…とゆーか最早ちょっと「古臭い」とすら思っちゃったりもしますかね(⇒それこそこちとら、ロマンポルノやらナンやらでそーいうの散々に観てきてますからね)。監督が、主演のマイキー・マディソンに、役づくりの為に『女囚さそり』の鑑賞を勧めた…と聞いて(少なくとも私は)然も在りなん…と思ったトコロです。 ただ、前半のロシアのバカボンの乱痴気騒ぎ(⇒主人公が、急速に目まぐるしく「夢でも見てる」かの様に異世界に足を踏み入れていく様子)の極上のテンポ好さ、からの、中盤のドタバタ(ドッタバタ)コメディのキレ味、そして、個人的には映画の締め括り方=電池が切れたかの様に静かに(雪の降る中に)終わっていく感じも、また絶妙だったな~とは思ったのですよ(流石に私も観てて疲れちゃってました⇒なのでラス前、アノーラちゃんとイゴール君がまったりしてるトコロなんか凄くホッとして観れてました)。根本的なお話の内容もごくシンプル、且つテーマもやや使い古された様な…作品かとも思うものの、他方、演技・演出には特筆すべき見ドコロが在った…という(コレも)シンプルにテクニカルな映画だったとは思われましたね。やや高めに寄せてこの評価とさせて頂きます。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 7点(2025-03-15 18:57:50) 6.《ネタバレ》 ロシアのバカ息子。若いからエネルギーが有り余っていて、分別なくバカやっている。 一方のストリップダンサー。まだ若いハズなんだけど持たざるものなので、否が応でも少し分別が出てきてしまっている。 2週間で別れるよって、自分でも恐れているから言われると頭にくる。 最後、自分の強みでうったえるも響かず、泣き崩れる。 ここは女性的な感性だなと感じました。このシーンのための映画。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 6点(2025-03-07 23:34:52) 5.《ネタバレ》 映画館の予告は見てました。R18だし嗜好的にどうかと思ってたので視聴見送り予定でしたが、アカデミー受賞で評判も良さげで題材も好みっぽかったので観てきた感じです。 率直な感想としてはすごい良かったです。 前半部のものすごく舞い上がっていく夢のような展開に、後半の怒涛のような闘争と転落が実に劇的でメリハリがあって、あと自分は娼婦じゃない、ストリップダンサーなんだ! という誇り高さに痺れて最後まで応援したい気持ちで観ながら一気に走り切った感じでした。 この辺の風俗業的な職業差別については、つい1~2年前くらいに日本でも当事者の意見を全く反映してない偏見に満ち満ちた法律が決議施行されて、かなりの偏見が国内でもまん延してることが明らかになったわけですけれども、本映画の感想でも「娼婦の話で~」というような、お前ほんとにこの映画観たのかよ、まったく全然何もわかってないのじゃないのか!? というような偏見に満ちた感想がネット上にあふれてて、いかがなものかと思ったりしています。 そういう意味でも、今まさに時流をとらえた挑戦的な作品(しかもエンタメとしてもよくできている)なわけで、受賞も納得だなあと思いました。 あと、エンドのあのかかわりとエンドロールの辺の演出については、私個人としては創作系の学校に行っていたときに出た心理テストを思い出したのですが、どういうテストかというと主人公ヒロインに関わる男性が何タイプか居て、その中で誰が最も好ましいと感じられ、逆に最も嫌悪感を覚えるかというもので、その一人にヒロインの願望をかなえることに協力するけど代償としてセックスを要求する男性というのがいて、それが好ましいか、嫌悪感を覚えるかどちらでしょう? というので評価が真っ二つに分かれたんですよね。 で、本映画だと主人公からするとそれは、仕事外の行為で、相手に対する親愛の情の証であり、そういう世界にどっぷり浸かったそういう文化圏の人間なのだ、という風に認識して見えたので、だからあのあと恋人同士になるとか、結婚するとかまったく考えてもないしありえないと思ったんですけどどうなんでしょうか。まあ友人にはなれるかもしれない。 主人公と、あの最後の彼との分かり合えなさは、典型的な今どきの男女間のすれ違いを如実に表してたと思うのですが(と同時にわかったつもりになってるだけの今どきの象徴的男性像でもあり)、主人公は、あれは暴力だというのに一切耳を傾けず、ただ暴れるから抑制しただけだと平行線をたどったまま終わる。主人公は果敢にもあらゆる手を尽くして暴力に抵抗するのですが、最終的に屈してしまったのは、顔に大きな傷を付けられて、それは彼女の商売道具でもあるのでさすがにまずいと意気消沈して、やっとおとなしくするのですが、その傷跡を、夫やあの男にいかにもわざとらしく見せつけても、彼らはそれがいかに重大な心折れることであるかをまったく理解せず話題にもしないわけで、かなり酷いことになってる。 そんな風にお互いまったくわかり合えないことが描かれてるけど、あれの返還によって、好意と相手からの親愛の情はわかることがわかるという風に感じました。 エンド後の感想としては、いろいろ大変だったけれども最終的に合計5万ドルなら、まあまあどうでしょう? と思った感じです。 ああでも、最近、示談金9000万とかいう話があったばかりでした。すごい時流だなあ。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-03-06 12:43:23) スポンサーリンク
3.《ネタバレ》 ニューヨークに暮らすストリッパーの女性アノーラと、ロシアのオリガルヒの御曹司イヴァンとの無軌道な恋を描いたショーン・ベイカー監督作。公開以前から世評が非常に高く、まさかの本作鑑賞当日には、本作がアカデミー5部門を制覇するニュースまで飛び込んできたから、たまたま映画を観にいったこちらとしてもびっくりであった。 主役のアノーラを演じたマイキー・マディソンは見事に主演女優賞を獲得。25歳とかなり若い年齢でのオスカー獲得だが、これはこの時期の、若い彼女にしか表現できなかった演技を高く評価されたおかげだろう。イントロから体当たりのシーンの連続。ヌードシーンやセックスシーンも多い。映画ではそれらがロマンチックというより、むしろリアリスティックに描かれていた。ストリップを行うシーンはアノーラのお仕事シーンとして描かれ、イヴァンとアノーラのセックスシーンはどこか刹那的というか、即物的な感じで描かれる(今からすると、二人の関係に愛は存在しないという伏線だったのかも)。総じて、若さを発散するかのような身体の大胆な露出も厭わず、それでいて若さゆえの思慮の無さを同時に表現したマディソンの演技が、非情に印象的だった。もちろん、イヴァン役のマーク・エイデルシュタイン、ユーリー・ボリソフの助演も素晴らしい。前者は最初から最後まで信頼してはいけない屑男の雰囲気を上手く表現できていたし、後者は、中盤以降のヒロインの相手役で、用心棒のくせに妙に人間味と愛嬌を持つ人物を表現できていた 序盤は無軌道なシンデレララブストーリー、中盤はドタバタコメディ、終盤はほろ苦いヒューマンドラマとして締めくくる風変わりな構成(三幕構成としては実に綺麗な構成だが)。そして、エンディングは今までこの手の映画で見たことがない展開と演出であったため、観る人によって評価が分かれるだろうと予測する。ただ、アノーラの心の奥底にあった悲しみが爆発するシーンでもあり、強く印象に残った。この先、アノーラはどういう人生を辿るのであろうか。映画は答えを用意しない。冬の景色の中、観客は取り残される。 【nakashi】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-03-04 01:28:59) 2.《ネタバレ》 大人だからこそ、若さがあるからこそ、大きな困難を乗り越えられると思っていた。 だが、いくら大金を得られてもヒエラルキーからは逃れられない。 そして強大な権力によってどうしようもない厳しい現実に打ちのめされる。 NYのストリッパーで時折性的なサービスも請け負っていたアノーラが求めていたのはお金だったのか、 それとも自分自身を受け入れてくれる代わりの利かない愛情だったのか。 最初で最後かもしれないチャンスに彼女は必死にしがみつく、必死に抵抗する。 大富豪の部下たちの脅しには汚い言葉で打ち負かし暴れまくる。 決して折れまいと毅然とした態度で立ち向かうマイキー・マディソンのパフォーマンスに圧倒された。 ポールダンスからロシア語まで完璧にこなし、アノーラというキャラクターに現実味を与える。 本作では愚かな人間しか登場しない。 勢いでアノーラと結婚した大富豪の息子のイヴァンですら、彼女を置いて逃走して、NYのクラブで泥酔しまくるし、 自分という核がなく流されるがままの幼稚で無責任な青年。 両親を見ても「この親にして、この子あり」な横柄さでロシアという国家そのもの。 その中で寡黙な用心棒のイゴールだけはアノーラに対して距離を置きながらも、彼女を気遣い、見守っていた。 婚約解消のシーンで部外者ながらイヴァンを謝罪させるべきだと進言したのも彼だった。 ある意味、彼だけはファンタジーの住人だ。 当たり役を好演したユーリー・ボリソフに肩入れしたくなる。 夢から醒めたように現実に叩き戻されるラスト。 朝から白い雪が降り続く灰色の世界に、車内にはワイパー音だけが響いている。 自分に良くしてくれたイゴールへの厚意を性行為でしか示せない悲しさに今まで張り詰めていた糸が切れ、 アノーラは"一人の女の子"として泣き崩れる。 イゴールもやんわり拒否しながらも無言で、 「もうこれ以上、自分を傷つけなくていいんだ、頑張ったよ」と彼女を慰めているように見えた。 アノーラのこれからの物語はどうなるのだろうか? きっと、二人は恋人同士になれなくても、お互いに信頼し合える存在として支え合いながら強く生きていくと思う。 なんたってアノーラはロシア語で"光"を意味するのだから。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 7点(2025-03-01 21:18:50) 1.《ネタバレ》 『フロリダ・プロジェクト』や『レッドロケット』のショーン・ベイカー監督が、ついに賞レースの最前線へ! しかもテーマは、ストリッパーとロシア人富豪のバカ息子の恋? うわ、めっちゃ面白そう、っていうか絶対面白い、という諸々のハードル上がりまくった状態で映画館へ。 結論としては、うーん・・・思ったのとは違った。それにいままでのショーン・ベイカー作品と比べるとちょっと飲み込めない部分もある。 「恋愛成就からその後まで」映画といえば『ラ・ラ・ランド』をはじめ珍しいパターンではない。この映画の奥深さは「それって恋愛なの?」という疑問がそこに挟まれていることだ。ストリッパーと客として出会い、前半は基本的に短いセックスシーンと乱痴気騒ぎの連続。そんな「底の浅さ」の頂点に「ラスベガスでの結婚」がある。そんな軽薄極まりない結婚に「シンデレラ・ストーリー」を見出すのが「新しさ」なのか?といろいろ疑問が頭に・・・。そこから、物語は俄然面白くなる。それまでの短いカットでポンポンと進んできたストーリーと比べると、無駄に長いポンコツ三人組との組んずほぐれつの格闘シーン。ここで、とにかく屈しない主人公アノーラ。ここで初めて、アノーラという主人公の核が見えて、物語がクリアになる。 その後のイヴァン捜索のグダグダからラストまでの展開にはハッとする瞬間もあったけれど、とくにロシア人父母が登場してからはモヤモヤが。アノーラを含めて全員クズなんだけど、それが何重にも重なるやりとりがイマイチ心に響いてこない。それはたぶん、あのロシア人一家がわかりやすい悪役で心を許せる要素がほとんどなかったせいだと思う。クズがクズであることの人間的な魅力はやっぱり社会の周縁にあってこそなんだと実感。富豪一家は本当に単なるクズで、いまの世界をかき回している有害なクズたちの姿に重なって、ただただ不愉快だった(今朝あいつとあいつの腰巾着がウクライナ大統領に放った暴言の数々をみちゃったから、なおさら不愉快)。 だから、ラストがあの二人のシーンになったのは必然だし、そこは本当に素晴らしい。雪の風景、音の演出、そしてアノーラの涙。「それって恋愛なの?」という最初に抱いた疑問が、ここで深く突き刺さる。マイキー・マディソンにオスカー主演女優賞とってほしい!と心から思えた幕引きでした。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 7点(2025-03-01 10:16:24)
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