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O〔オー〕

O
2001年【米】 上映時間:95分
ドラマサスペンス学園もの
[オー]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-11-04)【イニシャルK】さん


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監督ティム・ブレイク・ネルソン
キャストジョシュ・ハートネット(男優)
ジュリア・スタイルズ(女優)
メキー・ファイファー(男優)
エルデン・ヘンソン(男優)
レイン・フェニックス(女優)
ジョン・ハード(男優)
マーティン・シーン(男優)
平田広明(日本語吹き替え版)
魏涼子(日本語吹き替え版)
楠大典(日本語吹き替え版)
内田夕夜(日本語吹き替え版)
佐々木勝彦(日本語吹き替え版)
大塚芳忠(日本語吹き替え版)
原作ウィリアム・シェイクスピア『オセロ』
音楽ジェフ・ダナ
撮影ラッセル・リー・ファイン
製作総指揮マイケル・I・レヴィ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
あらすじ
名門私立高校のバスケットボール部。花形プレーヤーのオーディンは、チームメイトやコーチから絶対の信頼を得ていた。チームメイトの一人、コーチの一人息子ヒューゴは、そんなオーディンに妬みと恨みを抱き、様々な手段をもって彼を陥れようとする。そしていつしか彼の企みは誤算を生み、最悪の結末に向けて突き進んでしまうのだった。シェイクスピアの「オセロ」をベースに描かれた、悲しみに満ちた学園ドラマ。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2007-11-18)
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【クチコミ・感想】

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12


30.《ネタバレ》  「古典を現代の学園ドラマに置き換えてみました」ってタイプの映画は色々ありますが(「小悪魔はなぜモテる?!」「恋のからさわぎ」など)その中でも最初に観たのが本作であった為、非常に新鮮な気持ちを味わえた思い出がありますね。

 そういった「初見補正」のようなものが存在する事、主演が贔屓のジョシュ・ハートネットである事などを含めて考えると、自分の評価は甘々になっているのかも知れませんが……
 それでもなお本作に対しては(意外と良く出来ているんじゃないか)っていう想いが強いです。

 まず、騙されるオセロ=オーディン側ではなく、騙すイアーゴー=ヒューゴが主人公となっている点が面白い。
 ダブル主人公って感じでもなく、完全にヒューゴ目線で物語が進行する為、元ネタの「オセロ」の粗筋を知っていたとしても、目新しい気分で観賞出来るんですよね。
 軍人=スポーツ選手という置き換えも自然にハマっているし、合間合間にバスケの試合シーンが挟まれる事も、良いアクセントになっていたと思います。

 白と黒、白人と黒人という「オセロ」ならではの対比もキチンと描かれているし、オーディンが抱える悩み、ヒューゴが抱える悩み、どちらも観客に理解出来るよう作ってある。
 特に「逮捕歴のある不良少年だったが、スポーツ特待生として、金持ちの白人だらけの名門校に入学出来た黒人」というオーディンの設定は非常に分かり易く、感情移入もしやすいですよね。
 だからこそ、彼の側に尺を取る事無く、ヒューゴ目線の映画として成立させる事が出来たんじゃないかな、って思えました。

 ヒューゴと父親の間にある「心の溝」も丁寧に描かれており、基本的には「嫌な奴」のはずなヒューゴにも、自然と同情出来る形になっている。
 オーディンをMVPとして表彰する際に「この青年を心から愛してる。息子のように」と言ったりする父親には(それ、実の息子の前で言う台詞じゃないでしょうに……)とヒューゴが可哀想になるし「ここでメシ食うの久し振りだね」と、ヒューゴが父子の対話を望んでいるような場面でも、父親はオーディンの事ばかり気にしているというんだから(そりゃあ息子は傷付くし、歪んじゃっても仕方無いよ)と、納得させられるものがありました。

 オーディンを騙す件の演出も良くて、実際は「ブランディ」について話しているのに「デジー」について話していると思い込ませる話術には、特に感心。
 元々「オセロ」には「もっと妻と直接対話すれば、不貞の疑惑なんて簡単に解けたんじゃない?」っていうツッコミ所が存在している訳ですが、本作はそれをなるべく緩和するという意味でも、かなり頑張っていたと思います。
 ニガーという差別用語も巧みに活用されており、自分とは肌の色が異なる彼女を信じられなくなってしまうオーディンの心理にも、ちゃんと説得力があったかと。
 「君は俺の全てだ。友達なんてもんじゃない、兄弟だ」と囁きかけるヒューゴの台詞など、オーディンに対する同性愛めいた想いが描かれている点も「悲劇」に相応しい背徳的な趣きがあって、良かったと思います。

 そんな具合に、色んな長所が備わっている映画なのですが……
 肝心のクライマックスで失速しちゃうというか、あまりにも展開が滅茶苦茶になり過ぎて、観ていて醒めちゃうのが欠点なんですよね。
 「終わり良ければ総て良し」の逆を行く形であり、ラストの辺りは、本作が好きな自分でも褒めるのが難しい。
 特に、ヒューゴが持っていた拳銃がオーディンの手に渡る流れは凄く雑で、そこはもうちょっと格闘させるとか、ボールの奪い合いはオーディンの方が上手いので拳銃も奪われちゃったとか、そういう感じに仕上げても良いんじゃないかって思えました。
 主人公の心が壊れ、狂人になってしまった事を示すかのような最後のモノローグも、ちょっとわざとらしく、自己陶酔が強過ぎて、ノリ切れない感じ。

 オーディンが自殺する際の「俺がこうするのは、黒人だからじゃない」という涙ながらの訴えは良かっただけに、凄く勿体無いですね。
 いっそ、あれを最後の台詞にして、あとは静かな音楽と共に護送されるヒューゴを描くだけの結末にした方が、余韻も生まれ、綺麗に纏まっていたかも。

 優等生ではあるけれど、スポーツの世界では一番になれず、完全犯罪を計画しても失敗してしまった主人公。
 そんな「あと一歩で成功しきれない」という主人公に相応しい「あと一歩で傑作に成り切れなかった佳作」という感じの、どこか物悲しい一品でした。 ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2019-04-01 23:09:44)

29.《ネタバレ》 こんなに簡単に騙せるかなぁ?人はそんなにも簡単に騙せないですよ。計画も残忍で緻密、なようでいて全然駄目。これじゃ完全犯罪になる訳がない。あまりに他人に依存し過ぎ。てか、別に自分は捕まってもいいのかな?あぁ、そうかもしれない。捨て身の勝負だったのかも。勝負する価値があるかないかは価値観の相違だけれど。
ヒューゴにとっては、彼のバスケ同様の勝負だったのかもしれないですね。彼流のスタイル。それもオリジナルではなく父親の指導による。やっぱり彼は、一流にはなれないんだろうな。そんな悲しさを感じる1本でした。 タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 6点(2007-11-20 01:24:47)(良:1票)

28.シェイクスピアを現代の学園ドラマに置き換えるというのは「恋のからさわぎ」と同じですけど、それにしても何で「学園ドラマ」なんだろ? 個人的にアメリカの学園モノって、それだけで薄っぺらい印象を受けてしまうので、どうにも分が悪い。もちろん古典文学の素養の無い私は「オセロ」を知らないので、本作からだと今一ジョシュ・ハートネットの心理も伝わってこない。解説に書いてあるから彼の動機は「嫉妬」なんでしょうけど、では、何故Oに嫉妬するのかが判らない。かつてトップ・プレイヤーだったのがOに追い落とされた訳じゃなさそうだし、父からの愛情に飢えてるにしても、ジョシュからはファーザー・コンプレックスの気も余り見えてこない。従って、私も単純なサスペンス映画として観るしかありませんでした、5点献上。 sayzinさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-23 00:02:11)

27.嫉妬心を描いた名作をモチーフにしたとしても、角度を変えてみれば、IQの高い異常心理犯罪者の犯行を描いた映画としか思えない。現代劇に変えると、こうもリアリティがないものなのか? ぼぎーさん 5点(2005-03-27 02:16:07)

26.いくら親父の愛に飢えていたとはいえ、ジョシュさんヒド過ぎです。18歳らしからぬ、したたかな計画実行ぶりは見てて恐ろしくなってしまいました。しかし、あの男ら二人、ほんとに素直にダマされてましたね。最悪の結末を迎え、何とも言えない後味の悪さ。たまにはいいかもしれません、こういうの。個人的にロジャーが一番お馬鹿でかわいそうな役回りでした。 カーマインTypeⅡさん 6点(2004-12-12 17:25:15)

25.嫉妬は恐いね~  リーム555さん 4点(2004-02-26 18:23:30)

24.もうちょっと丁寧に話を作って欲しかった。
ジョシュは雰囲気有っていいです。
(DVD) zero828さん 6点(2004-02-24 20:53:51)

23.アメリカでは公開延期されたり物議を醸し出してたようですね。最後の最後で衝撃を受けました。人種差別や銃、アメリカの社会問題性がよく象徴されています。ジョシュの語りがとてもよかった。彼の声はけっこう影のある役の方が合いますね☆ かっこよかったけど2回以上みるのはちょっときついかな。原作のシェイクスピアの『オセロー』を読んでみたいです。 なおぴっとさん 5点(2004-02-15 02:24:46)

22.脚本があまりにお粗末。何も伝わりません。
「我が子をもっと愛してあげようよ」と、言いたいのならば、父子の絡みを、もう少し丁寧に描いて欲しかった。無駄に長いラブシーンに、時間を割かれている感ありで、非常にイライラです。嫉妬されるべく優等生も、ただのバスケバカにしか見えず、なんにも魅力なし。嫉妬する方が、数十倍カッコ良いもの。それにしても、いくら高校生相手とはいえ、犯罪計画が稚拙過ぎ。もっと口八丁手八丁で騙さなくちゃ。役者は揃っているのだから、脚本次第でどうにでも出来ただろうに…。何とも勿体無い作品です。全てが崩れ去った後の、ジョシュの背中があまりに悲し過ぎて、涙を誘われてしまったので…。オマケでこの点数。 ジェファさん 6点(2004-02-13 18:13:46)

21.愛が欲しかったのね・・・悲しすぎる。 桃子さん 6点(2004-01-16 14:13:04)

20.救われない話ですよね。ラストで、事件を聞いて走り出すマーティン・シーンとパトカーの中でのジョシュの顔がオーバーラップして切なかったです。 よっさんさん 7点(2004-01-13 23:59:44)


19.シェイクスピアの作品は基本的に好き。ジョッシュの計画が全部水の泡になってしまった事、普通に面白かった。 アンナさん 6点(2003-12-06 13:55:13)

18.ここまで極端じゃないにしても、こういう事って日常にあるから
恐い。案外、人は簡単に誰かの思惑にコントロールされちゃうん
じゃないかな。ジョッシュは悪役もなかなかイイね。 たーしゃさん 6点(2003-12-05 15:06:47)

17.ジョシュは若いのにちょっと老け顔な気もするが・・
なんか無理に話を進めてるカンもあるけど、悲惨なのはヒューゴに利用されて銃で撃たれて死んでしまう、オデブちゃんも可愛そうだ。
オーディンはラストサマー2にも出てたんだね、気付かなかった
なんか無理もあるストーリーだけど、それなりには見れたかな。 ネスさん 6点(2003-11-17 00:09:41)

16.『オセロー』を初めて観た時、こんな話ってありぃ!? と、衝撃を受けてしまったため、う~む、これは…。オリジナルだと思えば、悪くないのかなぁ。それにしてもこのジュリア・スタイルズはダメです。 Bridgetさん 4点(2003-09-01 03:03:29)

15.ジョシュは案外こういう役のほうがあってるのかも。でもなんかもっと迫力にかけてたかな。でもいいかかっこいいし、、。 fujicoさん 4点(2003-08-31 15:05:19)

14.後半からの展開は速かったなあ~。あっという間に終わってたっていう感じでちょっとあっけなかったです。最初に仕掛けたあんな小さな事から、殺人まで発展するなんてありえるんでしょうか・・・。でも、J・ハートネットはいい味出してたと思いますよ!バスケの試合のシーンも、うまくて感心しました。私はこの点数でギリギリですね。ところで、M・シーンは老けましたね(笑)びっくりしました~。 大根サラダさん 6点(2003-06-29 11:40:27)

13.暗い映画って言ってる人もいるけど、Heavyですね~。でもこれは、このくらいの方が丁度良い感じがする。激しいジョシュが見れて良かった。なんかどっかで観たような感じもしないではないけど…。 c r a z yガール★さん 6点(2003-06-18 13:06:52)

12.ジョシュ目当てでみました。すっごい暗い。周りの友達も早く気づけよ!!と思いつつ…。あんなに上手いことだまされるものなのかな。確かに疑い出すと切りが無いみたいな事は自分でもあるなぁと思った。 しずくさん 6点(2003-04-19 17:59:35)

11.ホント暗~い映画だけど、10点で。私は多分もう、ここまで共感できる映画には出会わないんじゃないかと思うので。ジョシュ・ハートネットの演技も良かったし。ヒューゴ程じゃないけど嫉妬深く(汗)、計算高く(汗汗)、誰にでもいい顔をしている(汗汗汗)私は、オーディン並みの才能を持った妹とコレを見たんで、観終わった後の感想が180度違って面白かったです。いろんな意味で、私には良い映画でした。 考えさせられる映画っすねさん 10点(2003-02-14 16:08:12)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 5.73点
000.00% line
100.00% line
213.33% line
326.67% line
4310.00% line
5413.33% line
61446.67% line
726.67% line
8310.00% line
900.00% line
1013.33% line

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