みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★4.《ネタバレ》 「JUNK HEAD」の公開から4年。待ちに待った続編を観賞。前作同様、否、前作以上に驚愕モノのストップモーションアニメ、SF的により一層凝りに凝ったストーリー、豊富なギャグやパロディ、進化したゴニョゴニョ語。素晴らしかったです。 本来だったら前作の続きが気になって仕方がないところ。ところが、その後の世界ではなくスターウォーズばりに過去のエピソードを繋げていくとは。しかも、単純な前日譚ではなくマルチバース的な視点から時間の流れを撚り合わせて行くとは。前作の世界とストレートに繋がって行かないところが心憎い。 壮大なオデッセイのほんの一部分を抜き出したような物語は、ともすると「何だ前作と繋がらないじゃん!」と思われかねません。そりゃそうです、直接描かれている世界は意外と狭い。ただ、それはあくまでもスクリーンに映し出される世界。観客はそれを咀嚼し、前作の世界に思いを馳せ、その結果として作品では描かれていない部分にまで脳内でスケールアップして楽しむことが出来ます。 それにしても今回は疲れました。勿論良い意味です。作品世界に没入しつつ、字幕とゴニョゴニョ語の奇妙な整合性とか唐突に挿し込まれる馴染みの単語の登場で楽しみ、思考と視線があっちこっちに飛び回って嬉しい悲鳴状態でした。 何度も観たくなる、そして観れば必ず新たな発見が期待出来る作品。勿論次回の最終作にも期待して止みません。あぁ待ち遠しい。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-06-25 22:43:10)★《更新》★ 3.《ネタバレ》 JUNK HEADが大好きで、待望の続編と思ってたら前日譚とのことで、マッドマックス・フュリオサの二の舞かと思いつつも、予告編の相変わらずの変態チックな演出にワクワクしながら観に行った感じです。 劇場に着いたら「日本語吹替え版」と「日本語字幕版」の2種があり、前作は字幕版しかなかったし、劇場映画マニヤ的には当然、字幕版から観るものだろう!(独自世界の独自ヘンテコ言語の字幕&発音っていう楽しさもアリ)てことで字幕版で観ました。 視聴後Xで検索したら日本語字幕版の言及がほとんどなく「ゴニョゴニョ版」と言われてるようで東京圏の一部劇場では「ゴニョゴニョ版」となってるが地方劇場では「日本語字幕版」となってますのでお間違えなきよう、よろしくお願いします(何)。 あとSF漫画「銃夢」ばりのパンクっぽいSF世界描写については、設定が凝りまくってるのでぜひパンフレットを買いたい! と思ってたのですが劇場公開3日目にして売り切れになっており、増刷を一刻も早くお願いしたいところであります。 ストーリーおよび設定については、前日譚というので人間だったころの主人公の話と思ったらそうでもなく、まあ人間はたくさん出てきますし地下生物たちの設定と闘争についても背景がしっかり語られて、前作が根本の世界設定とか現状どうなってるのとかよくわからないまま映像で感じろとばかりに奇怪で愛らしい生態が語られていって結局全貌がよくわからないまま終わったのに対して、本作は全体を俯瞰した概要がしっかり描かれるので、なるほどそういう世界のそういう状況での話かとよくわかった感じです。 あとストーリー構成についてはなかなか入り組んでややこしいことになってますが、SF的には定番の構成で、なるほどそう来たか、という感じでした。設定を生かしたテクニカルでぶっ飛んだ想像力奔放な展開をしており、ぶっ飛びすぎて壮大な神話的物語の様相を帯びてくるのは前作同様すごいスケールで良かったです。それからこういう構成をしておくとストップモーションアニメの膨大な手間と困難さをある程度解消するいい感じの工夫にもなっていて、なるほど、と思いました。 本シリーズ作品恒例の、見てるうちにグロテスクな化け物生物たちがだんだん愛らしく見えてくるとにかく圧倒的描写力の暴力については本作でも健在で、不覚にもホロリとまた来てしまい、畜生やられた! って感じで悔しオモシロ感動しました。 あと「ゴニョゴニョ語」については、日本語としてちゃんと聞ける言葉がそこかしこに混ざっており、どこかで聞いた有名な固有名詞らしきものもしばしば混じってて、言いたい放題ヤヴェえよ! て感じに変なところで爆笑させられて楽しいので好きな方はぜひ「ゴニョゴニョ語」版も視聴されることをお勧めします。バン○イ・ナ○コとか言ってなかったか!? それから本映画シリーズは3部作構成で、最終作の「JUNK END」制作告知があり、「JUNK HEAD」の人気キャラのアレも再登場する!? ということで非常に続きも楽しみです。早く出してください! そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 9点(2025-06-19 09:59:51) 2.どんなに凄い映像でも2度目は慣れる。この残酷な現実を初めて目の当たりにしたのは「ロストワールド」だったかな。 この作品も前作を上回る凄い世界観と特撮を見せてくれる。が、感動は前作には及ばなかった。 一番興味を惹かれたのがエンディングのメイキング映像なのだから。 壮大なセットを嬉々として作っている監督の姿が一番印象的であった。この人はやはり筋金入りの設定マニアだ。 監督の情熱と忍耐に敬意を表して7点で。前作の評価が8点だったので1点だけ減らします。申し訳ない。 6/20追記。 本日2度目の鑑賞。正直に言えば1度目は良く意味が分からないところがあったから。 もう1度見るとほぼ理解できたが、ストーリーもよく練り込まれていると分かった。 これを「慣れた」と言う理由で減点するのはあまりにも酷な話だと思った。 と言うことで8点に変更します。重ね重ね申し訳ない。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-06-18 08:44:23) 1.《ネタバレ》 前作『JUNK HEAD』を見て、ストップモーションアニメの凄さに驚愕してからというもの、ずっと楽しみにしてきた。結論は「最高」。前作よりあらゆる部分でブラッシュアップしている。特に背景は3DCGを使っている箇所もあり、そういう場面では背景の精密さ・緻密さが上がっている。また、ストップモーションによるキャラの動きもよりスムーズになっている。将来的にはもっとスムーズになるのだろうが、個人的にはあまりにスムーズだと「ストップモーションらしさ」が無くなってしまう可能性が出てくるのでこの辺りがちょうどいいのかもしれないと思った。あと、映画の構造は少し複雑なので事前にパンフレットを読むといいと思う。また今作から日本語字幕版に加えて日本語吹替版が登場した。公式サイトの予告編は吹替版だったが、見てちょっと違和感があった。吹替自体に問題は全くないのだが、やはりあの世界観はゴニョゴニョ語あってこそ際立つものだと感じたからだ。なのでぜひゴニョゴニョ版(日本語字幕版)を見ることをオススメする。その上、ゴニョゴニョ語(?)と字幕のマッチングがクスッと笑えること請け合い!前作のゴニョゴニョ語は未知の(どこの国の言葉でもない)言語だったが、今作のゴニョゴニョ語は「日本語の単語を並べる構造」を基本に英語の単語やドイツ語の単語が散りばめられている(他にもあるかもしれない)。その散りばめられた日本語と日本語の字幕のマッチング具合がクスッと笑えるのだ。物語は前作よりギャグ演出がかなり増えていて、全体的には「面白い」映画になっているが、1カ所非常に胸を締め付けられる場面(あるキャラクターの死)が登場する。そのコントラストも素晴らしい。ちなみにそのキャラは別世界で復活(?)するような描写もされていてそれがうれしい。繰り返しになるがパンフレットを読むとより理解が深まるので買った方がいい。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 9点(2025-06-14 20:10:59)(良:2票)
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