みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★2.ヤバいですこの映画。 音を立てると何かがやって来るんです。 音を立てたら即死です。 ただちょっとルールが曖昧でして…どこまでの音がオッケーでどこからがダメなのか? あえて説明を省いているんでしょう! 観客も探り探り体験していく事になるので没入感が高まります。巧い演出! とにかく私の苦手なパターンとして、来るぞ来るぞと思わせておいて、ためてためて…(シーン)……ドッカーン!っていう例の奴あるじゃないですか?(何のことやら)あれが本当に苦手で、ビクッ!ってなるんですよ!そんな私を全力で殺しに来る映画だった。 細かい事言い出すと結構ツッコミ所はあったものの、とにかく最初っから最後まで緊張感が途切れず楽しめたので期待通りの作品でした。 映画の設定上観客も固唾を飲んで鑑賞していたように思いますが、私の近くに座っていた人は定期的にビニールをバサバサ(必ず1人や2人はいるビニール野郎)やっていて、即死すれば良いのにと思っちゃいました。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-09-28 20:34:31)(笑:1票) 1.《ネタバレ》 ここ数年で個人的に感じていることなんだけど、(作品の良し悪しとは別にしても)とにかく印象に残るホラー映画が多い気がする。 例えば、実話モノながらエンタメ方向に振り切った傑作「死霊館 エンフィールド事件」、または超ド級の興行成績を記録した青春ホラーのリブート版「IT」(リブート前はTVムービー)。 他にもホワイトウォッシングから多様性に移りつつあるハリウッドにおいて、危険なレースカード(人種カード)を匂わせながら、大胆極まりないどんでん返しを決めた「●●●○○○」(タイトルは伏せます。) 或いは、得体のしれない不快感・恐怖感を纏った悪夢のようなホラー映画「Hereditary」(邦題・日本公開未定?)も強烈に記憶に残る。 一口にホラーと言えど、スラッシャーとかスリラーとか、お化けやら怪物やらと、その性格は様々。 話を本作に戻すと、「クワイエット・プレイス」は日本では世界最遅の公開となってしまったが、半年ほど前にその完成度の高さから話題となり、大ヒットを飛ばしたホラー映画である。 音に反応してやってくる得体のしれない捕食者から逃げ惑う家族。パニック・モンスター・サバイバルを合わせた典型ホラーのようだが、その真価はジョン・クラシンスキーが演じきり、クラシンスキーが演出した家族の絆にあったと思う。 末っ子を失った家族が抱えた心の傷が本作のドラマの中心。 音を立ててはいけないというホラー映画的テーマと、どのようにして気持ちを伝えるかというドラマ的な見せ場とが上手く調和している。 中でも父と長女の間の溝が深待っていく中、男同士の会話で長男が提示したアドバイスがシンプルながら響く。 「大好きなら、気持ちをちゃんと伝えてあげないと」 口に出して音にして伝えてもいい、それがだめなら手話で伝えてもいい。いや言葉も手話もいらないかもしれない。 伝わってくれればいい。 ホラー映画としても面白い本作だが、クラシンスキー流の愛の伝え方には目頭も熱くなってしまう。 実際に聴覚障害者であるミリセント・シモンズ(「ワンダーストラック」でも聴覚障害者を演じていた)の印象的な眼差しも心に残るし、「ワンダー」「サバ―ビコン」などで最近よく見かける子役のノア君も良い雰囲気。お父さんとお母さん役は、私生活でも夫婦であるクラシンスキーとエミリー・ブラント。抜群のパフォーマンスを披露していて、とても良い演者が集まっていたと思う。 総じて完成度の高いドラマティックな一作だ。 本作もまた冒頭に述べたような印象に残るホラー映画である。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2018-09-11 01:28:37)
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