みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★4.《ネタバレ》 市役所観光課職員である主人公(芸人・ぐんぴぃ)が「ご当地映画をつくれ」という市長からの無茶振りに奔走するお話。タイトルやビジュアルパッケージの印象から河崎実作品のような脱力系コメディを想像していましたが『僕らの未来へ逆回転』的な怪獣映画愛溢れる『映画づくり映画』でした。常識も固定観念も怪獣愛パワーで打ち破れ!という至極真っ当な主題であり、オフザケ要素はほぼありません。ただ個人的にいまいち乗り切れず。理由はキャラクター造形に魅力を感じなかったことと考えます。主人公は生粋の怪獣オタク。彼のスキル(特性)を活かして難題を突破する流れを期待したのですが『ナポレオン・ダイナマイト』のような陰キャのキラメキや逆襲みたいな展開は見られず無難に着地した感じがします。何でしょう「エモさが足りない」でしょうか。折角芸人さんを使ったのですから、芸人さんならではの濃い目で奇抜な役作りがあっても良かった気がします。清水ミチコさんもお得意の現都知事丸パクキャラで攻めてくれたら良かったのに。流石に怒られるか。また破損した怪獣の着ぐるみの代替手段についても、頑張って頑張ってアイデアを捻り出して欲しかったとも思います。なお、製作にタイタンが入っているため、ぐんぴぃ以外にもタイタン所属の芸人さんが沢山出演しています。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-31 11:43:41)★《新規》★ 3.《ネタバレ》 市長役の清水ミチコがなかなか良かったですね。 ストーリー自体はよくあるパターンと言いますか特段何か特別なものはないんだけど、 岐阜県関市が自分の市をアピールするための映画としてのセルフパロディ的内容になってるのは面白いです。 主人公は怪獣好きの設定でしたが色々あって本人が怪獣自身になるという展開に。 パンツ姿で暴れる巨人の出立ちは大日本人を思い起こさせました。 その巨人への攻撃物で市の企業をアピールしてるのが本作で一番良かったところです。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-15 19:28:15) 2.《ネタバレ》 見終わって思った一言は、タイトル詐欺。 「怪獣ヤロウ」と言われれば、「怪獣大好き怪獣野郎」かな、「怪獣映画をやろう」なのかな、「怪獣そのものをやろう」なのかな、それらの重ねミーニングなのかな、ポスターも怪獣懐古風だしな、とか考えられて、結局、それらは全部含んでいたらしいんですが、まあ全部が中途半端以下。 怪獣大好き怪獣野郎にしては、主人公の怪獣に対する思い入れが全然感じられません。怪獣愛が全く感じられない。パンフレットに本物の怪獣映画の金子修一監督との対談が載っていて、ほぼ私と同じ感想なんです。怪獣に愛があれば中学生でも役所の職員の緊急事態でも、あんなダンボールの箱でつくった、顔のいい加減な怪獣なんて作りません。なんでしょうね、あれ。 ご当地映画を怪獣でやろうというのは良くても、結局怪獣出てきません。能力もなく生活態度もだらしない主人公が、怪獣は怒りだ!と言う割には、全然怒りが伝わってこない、そもそも何に怒っているのかもわからない、クライマックスも、ぶよぶよした裸でなにか汚らしくごそごそ動いているだけ。全然面白くない。 リアリティも全くない。 夜中のあんな時間に勝手に面識のない人の家に侵入する公務員、不法侵入です、普通に捕まります。 市の施設の上で許可なく大量の火薬使って大爆発、激発物破裂罪、逮捕です。雷原因での爆発ではありますが、許可なく爆発させる気で火薬蒔いてる時点でアウトです。というか、あの量の火薬なら普通人死に出てます。施設の被害も7桁で収まれば御の字です。怪獣映画大好き設定の主人公なのに、実際の撮影の火薬の使い方とかまるっきり知らなかったのでしょうか。それ以前に、怪獣の着ぐるみをあんな雑に扱う怪獣ファンっているのかな。 バックアップ用の機材の予算がなくたって、フィルムじゃなくデータにしてるならオリジナルは触らずコピーをイジるのが普通です。勝手にいじって珈琲こぼして全データ消失って、見てる方を馬鹿にしてるのかな、それとも本作の監督はそんないい加減なやり方でやってるんですか。 監督によると、自身が子どもの頃馬鹿にされた、そのリベンジ的作品だそうです。日芸出て映画業界に入れず、太田光代の芸能プロに入って、芸人の付き人やってて、太田光代から「やってみる?」と言われて撮ったそうです。パンフに書いてあります。ああ、そうなんですかという感じ。できの悪い自主製作映画を見たような感覚です。いや、自主製作でも「侍タイムスリッパー」は、ずっと時代劇愛にあふれています。脚本もよく練られています。比べるのもおこがましいですが。 演技、清水ミチコ、ちょっとキツいなあ。吉田秘書役の女優はすごく頑張ってました。関市のエキストラの人はわざとあからさまな感じに撮っているのか、微笑ましかったです。ただ、決定的に主人公がダメ。近場にいたら、ちょっとキモくて、かなり嫌悪感が沸くタイプに見えます。芸人さんなんですね、なんだかわからない内輪ネタで、この芸人さんのファンだけがネットで盛り上がって評価を上げてます。逆に言えば、関市の人や関係者、この芸人さんのファン以外は面白く感じられないんじゃないんでしょうか。 変な想念のCG入れ込んだり、youtubeの内輪受けネタでアピールしたり、芸人とエキストラばかりで作るものだから、たまに出てくるちゃんとした役者の演技との乖離がすごかったのも酷い。特定の関係劇場を除き、殆どの劇場は全国公開からたった2週間もほぼ持たずに終映だったそうです。むべなるかな。 あと、パンフレットの役者紹介で、役者からコメントが全く寄せられていません。邦画のパンフでこういうのは初めて見ました。金子修一監督との対談が載っていますが、金子監督は全然褒めず、ダメだしばかり。義理でも褒めあげるのが普通のパンフレットで、これも初めて見ました。いろいろな事情はお察ししますが、このパンフレットはある意味貴重ですね。 ボロボロになって吊されていた着ぐるみの怪獣だけが出てきます。怪獣愛があれば、ワンカットでいいんですよ、このぼろぼろの怪獣が元気にスクリーンで暴れていた頃を回想で出す、それくらいもできなかったのかな。怪獣愛が感じられない、ちゃんとした怪獣がひとっつも出てこないモドキ映画としか思えませんでした。 【えんでばー】さん [映画館(邦画)] 1点(2025-05-14 06:24:49) 1.《ネタバレ》 怪獣映画愛、特撮映画愛に溢れた作品ですね。個人的にはピンポイントでハマりました。 冒頭から思いっきりベタな雰囲気ですし、主人公にしても市長にしても主なキャラ設定も思いっきりベタ。それでも惹かれたのは思いのほか丁寧な作り故か。観始めて少しの間は頓挫しかけたりもしましたが、少しずつ惹き込まれていきました。 ズラリと並んだ特撮小道具大道具。ノスタルジックな気分に浸らせてくれました。押し入れから引っ張り出した中学校時代のVHSのラベルが浮いているところなんかアルアルでイイ感じ。微に入り細に入りコダワリを感じますね。 着ぐるみがダメになって秘書と主人公が生身で怪獣を演じるなんて唖然です。特に主人公演じる怪獣はイイですね~。正直なところ芸人としてのぐんぴぃさんは全く知りませんでした。が、本作のキャラにはピシッとハマって実にいい味出してますね。 クライマックスあたりでは不覚にも感動さえしてしまった作品。かなり贔屓目の評価です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-05-10 13:38:37)(良:1票)
【点数情報】
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