みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 BGMを伴うヘリの編隊飛行。その中で執拗に強調されるローターの回転運動。空爆。ジャングルの暗闇を染める炎。水牛のイメージ。 無言の原住民。河を下るボート。L・B・ジョンソン。そして「王殺し」。 嫌でも連想されるコッポラ『地獄の黙示録』のイメージの数々である。 中盤でチームが二手に分かれると、南洋版『八甲田山』的な展開かと思わせたりもする。 その割に本家33年版への思い入れが少し稀薄であるのが物足りない。 対戦相手が次第に弱っていく断末魔の細かい動きとか、その死を念を押して確認する動きとか。そうした手の込んだ細部の描写による 映画的リアル感の演出のことである。やたらにピント送りで視線を誘導したがるのも鬱陶しい。 結局は帰還兵のエピソードを以てエピローグとなるが、個々のキャラクターのドラマも半端にすぎる。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-03-26 02:25:32) 4.IMAX 3Dにて鑑賞。そもそも迫力のある作品である上に、要所要所で3D効果も上がっており、3D料金を払う価値はあったと思います。 愛が深すぎてゴッドファーザー並みの上映時間となったピージャク版の反省からか(ちなみにエクステンデッド版はゴッドファーザーPART2並み)、本作は怪獣大戦争に終始した作風が潔い限りでした。主要登場人物の顔と名前を一致させたところですぐにスカルアイランド入りする無駄の無さに加え、毎回恒例の原住民による白人女性捧げもの儀式も割愛されており、島に入ったアメリカ人をいきなりコングが迎えるという思い切ったショートカットがなされています。 しかも、1933年より一貫してコングにとって因縁の相手であり続けた空飛ぶ兵器を複数相手にして、いとも簡単に勝利するという対戦カードの組み方には興奮させられました。「今回のコングのパワーは桁違いです」ということを、序盤の時点で宣言しているのです。そこから先はひたすら怪獣が暴れるだけという本編ですが、実際には2時間近くある上映時間が体感上では90分程度に感じられたので、それだけダレ場なく集中できる作品だったのだろうと思います。 コングは過去最高の男前ぶり。島の治安維持に積極的に関与し、弱きを助ける正義の怪獣という立ち位置が明確にされており、その千両役者ぶりがまぶしいほどです。とはいえ、哺乳類に対する肩入れが強く、爬虫類系を無闇に敵視しているきらいがあるため、この辺りの気風から、同じく番長気質のゴジラと衝突することになるのではと推測しています。 上記の通り娯楽に特化したことの引き換えに、ドラマ性はほぼ皆無といってもいい内容であり、さらには、理由はよくわからないがひたすら狂っていて場を荒らし続けるサミュエルさんとか、何のために存在しているのか分からず、かつ、最後まで何の活躍もしないのに画面の片隅に写り続ける謎の中国人キャストとか、最近の悪しきハリウッド大作あるあるが何の工夫もなく本編にぶち込まれており、人間が写っている部分は何から何まで雑です。言葉を話さないという設定を与えられてモブに徹した原住民に至っては、どれだけ滅茶苦茶な端折り方をされてるんだよと笑ってしまいました。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-03-26 00:24:30) 3.《ネタバレ》 単純に楽しめました。 サミュエル・L・ジャクソンやジョン・C・ライリーはよかったと思います。 ただ後の俳優さんたちは印象に残らなかったですが、今後のシリーズに出るでしょう。 メインの女優さんがもう少し魅力的だとよかったかな・・・。 どちらにしてもコングと怪獣のための映画ですから、最後にあれが出てくると思うと楽しみ。 【午後こう】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-03-26 00:04:09) ★2.《ネタバレ》 モナーク設立秘話やモンスター・ユニバースの先駆として興味深いところはありましたが、要はトランスフォーマーのゴリラ版ですな。一番気になったのがヘリから落ちても怪物に食われても30年近くジャングルで野宿をしても全く汚れない登場人物達。汗もかかなければ泥の一滴も点かない中国人女優は一体何だったのでしょうか。カット割りも何だかおかしかったし、相変わらず怪獣のデザインがダサい!本作はそういった粗が随所に散見されたのがまず残念でした。 ともあれ、最初から出し惜しみなく暴れ回るコング一同には楽しませてもらえましたし、エンドロール後の〜があまり好きではない私ですが久々にワクワクさせてくれましたね。ゴジラってやっぱり偉大ですね。今後が楽しみです。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-03-25 20:41:50) 1.《ネタバレ》 アイアンマンがキャップと殴り合い、スーパーマンはバットマンと競い合ってるんですから…そりゃハリウッドゴジラにもそれ相応の相手が必要でしょう。 今後、ハリウッドではスター怪獣同士がぶつかり合う大作の制作が予定されている。そこで相見えるのがゴジラと、本作に登場するコングというワケだ。(今作にもムートーなどのいくつかのキーワードが登場する) そのため今回、PJ監督の「キングコング」以来の復活を果たしたキングコングは、過去最大級の規格外モンスターとして描かれている。立ち姿も以前のゴリラ然としたものから、シュッとした感じに変わって、時には武器をも使う器用さを見せる。そしてデカい、とにかくデカい。さらに相変わらず女性に対してはジェントル。 ストーリーは至極単純ながら、怪獣が出てくるまでが早く、とても潔い造り。あれよあれよという間にメイン舞台のスカルアイランド入りだ。「怪獣だらけの島からの脱出」という明快なコンセプトを楽しもうとする観客にとって、お涙頂戴ドラマの描写がどれほど野暮なものかをよく分かっている。こういった振り切り具合は素晴らしい。 また人間側もサミュエル・L・ジャクソンがやけに頑張っているため、キャラ立ち・濃さは十分。最近出演作は多いものの、黒幕とか上司役とかで体を動かす機会の少なかったサミュエル先輩が、楽しそうに体を張ったイカれ演技をしているのが良い。 WW2から戦いつづけているという兵士も、怪しげで如何わしい独特の雰囲気をこの作品に加味している。 けっこうな数の人間が出演するが、終わってみれば殆どキャラが立っていた。やはり見せ方や死に方(死なせ方)がうまく機能していたということだろう。 70年代の世相や雰囲気もいいスパイスになっていて、味のある映画に仕上がっていたと思う。 ベトナムで撮影したという映像も、よくこんな場所があったなと思うほどこの世界観にピッタリだ。(ちなみにベトナムでのプレミア時に巨大コング人形が燃えるというハプニングがあった) クロスオーバーやら対決モノの弊害というか、企画の為だけにあつらえられた映画になっていたら嫌だなと思ったが、そんな心配は杞憂だった。本作でコングの雄姿を見届け、しっかりと次の闘いに備えられるような作品になっている。 以下余談ですが。 なぜかタコが食べたくなりますね。 なんででしょう。コングが捕食したタコがいい感じに茹で上がった色してたからすかね。どうでもいいですよね。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-03-20 13:18:42)
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