みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
13.《ネタバレ》 これだけストレートにアメリカの現状をするどく言っているのは驚いた。議員が、マスメディアを利用しようとするところや、正義を貫こうとする記者が、自分のおかれている立場で屈してしまう様など見応えがあった。日本でも同じような事があったと思う。小泉さんが郵政民営化の是非を問う選挙をしたが、マスメディアはこぞって、それをただ伝えた。しかし、事実は郵政民営化だけではなかった事がどんどん明るみに出ている。自民党の前首相だった人が、選挙後に「小泉さんはマスメディアに助けられたね」と言っていたが、その通りだと思う。僕自身も、民営化には賛成だったが、小泉さんがやろうと思っていた小さな政府には反対だったので、違う政党に入れた。実際、今の75歳以上の保険だって、小泉さんの時に法案化しているし、ガソリン税が再可決した原因だって、2/3以上の議席を与えたせいである。また、都市計画もなく、駐車違反を強化したことも私は怒っているが、これも全部、小泉さんが通した法案である。そして、議席を与えたのは、郵政民営化に賛成し、小泉さんを勝たせた人たちであり、マスメディアである。また、トムクルーズが「私は決して大統領選挙には出ない。」といっているのは含みがあって面白い。小泉さんの後、福田さんに記者が尋ねた時「私は首相にはなりませんよ。」と言っていたのが重なる。ただし、ロバートレッドフォードが言いたかったであろう、「無関心である君が問題なんだよ」というメッセージには反対である。僕は「真実を伝えるメディアを人民が手にしなければ、何を信じていいかわからない。今あるマスメディアは真実を伝えるものにはなっていないという認識が必要である」と言いたい。そんな事を考えながら見ていた。 【matan】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-08 02:22:10)(良:1票) ★12.映画的緊張感に満ちたすばらしい脚本。俳優たちの演技も文句なし。 とくにトム・クルーズは、頭脳明晰で野心家で弁舌さわやか、でも兵士たちなんて駒としか考えてない、超いけすかない上院議員ぶりがとてもよかった。妙にチャーミングなところが、かえって小面憎いというか。 ほんとうに痛ましい、切ないストーリーなのだが、こういう映画が商業ベースで出てくるところが、ハリウッドの底力だね。 まだ今年は3分の1しかすんでないが、今年の私的ベストワンになりそうな予感。ついでに、映画私的ベスト「しょうもない邦題」部門でも、だんとつトップでしょう。どこが「陰謀」やねん。責任者出てこい。 【yhlee】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-05-03 16:14:50) 11.トム君の「政治家Q&Aコーナー」みたいなノリで、対テロ戦争で皆が思っている事を政治家にぶつけてみると、それなりに(一見は)立派な答えが返ってくるのが非常にらしくって面白かった。わかりやすい丁寧な作品だったと思います。 とどのつまりは「お前ら選挙いけ!そしてちゃんと考えて投票するんだぞ?」というレッドフォードの主張じゃないですかね。 【ぽーち”GMN”ありしあ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-03 16:12:46) 10.《ネタバレ》 邦題と映画の内容がミスマッチとの書き込みが多いことに、今ひとつぴんときてなかったのですが、映画を見るとなるほどでした。原題はかなり深い意味を持ってます。でも映画にマッチする邦題を考えるのは難しそうですが・・・。政治家の野心、政治家に踊らされるマスコミ、無関心な国民に問題があることを問いかけ、映画としては良質な社会派の映画でした。羊(政治家、マスコミ)に率いられるライオン(兵士)は哀れです。それにしてもこういう映画を作り、上映できるアメリカはすごい! 【ポテト】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-02 16:14:38) 9.《ネタバレ》 この映画の原題をみたときは「逆じゃない?」とおもったが、観終われば納得の印象的なタイトルだった。評価には勿論入れないけど、邦題が良くないと思う。原題、作品の持つ深い意味が安直にそがれてしまってる感じがする。作品の方は現在のアメリカが抱える諸問題やそれに関する専門用語が多く出てくるため難しいと感じる面もあるかもしれないが、考えるべき点は「宣戦布告するのは老人で、闘って死ぬのは若者である。」という言葉くらいシンプルなものなので、(一応知っておくべきだとは思いますが)詳しくない人でも、自分なりの考えを探す事ができる。訴え方も上手い。ジャニーンやトッド君同様に何が正しいのか、何をすべきなのかを考えなければならない。「はい」「いいえ」と単純に答えられるものではないが観るものに問題提起し訴えてくる社会派。トム初め役者陣の演技も非常に素晴らしい。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-24 20:46:19) スポンサーリンク
7.《ネタバレ》 いやぁ~、物足りない。物足りなかったなぁ~。 まさかの”ここでエンディング?”でした。 まあ、戦場の二人が撃たれた時点でその後の展開も想像出来なくなったからあそこでのエンディングは仕方ないのかもしれない。 でも、『えっ!終わっちゃった』のショックでラストでのトッドへ何か話し掛けてる友人の最後の台詞を聞きそびれた。 しかし。台詞は全体的にとても良く錬られてたと思います。 ひとつひとつの台詞がとても重々しく集中力を欠く事なく最後まで見入れました。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-23 01:16:50) 6.こんな映画を製作出来るアメリカがうらやましい。日本でもタブーに挑戦するような良質の映画を期待します。 【くだごんべ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-21 18:30:18) 5.《ネタバレ》 この映画を見る前に、まず他の「・・・の陰謀」といった映画のように大統領側近(?)の金、 権力、他を目的とした陰謀と戦うとゆうものではないという予備知識を持って観ました。 従って、考えさせられる映画と覚悟して通常の気構えとは異なった気持ちで観ました。 それにしても現実に大統領選が行われている最中に、堂々の共和党批判、アフガン・ イラク戦争の批判をしている映画を公開させる米国は、まさに恐るべき民主主義の国 であるという事を実感させられました。▼原題は「Lions for Lambs」だそうで、本来は 「戦争とは、雄雄しく前線で戦う兵士達はライオンだが、指揮官は子羊のようなものだ」という 台詞からきているみたいです。他の方々も各々が何をさしているかを述べておられますが、 私はLionsは戦死した兵士達と政治的権力に屈した女新聞記者で、Lambsは、 上院議員と学生を導けなかった大学教授で、無気力な優秀な学生は、現在は中間にいて も将来はLambsの仲間入りの可能性が高い、と解釈しました。 ▼最後にジャニーンがタクシーでワシントン市内を移動しますが、ホワイトハウス、第二次世界大戦記念碑、 アーリントン国立墓地と戦争に関連した景色を写し、無限に近く並ぶ白い墓標を見ながら流す涙は 、新たな作戦で兵士が犠牲になっていても、虚偽の報道をしなければ生きて行けない自分の 無力さと情けなさに思わず流れ出た涙であった、と解釈しました。▼このように重い映画は、 久々で、多くの問題を突きつける映画でしたが、ある意味で充実感があり、評価したいと思います。 【亜酒藍】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-21 17:03:45)(良:1票) 4.《ネタバレ》 大いなる陰謀とは、本作をゴールデンウィーク中に「大いなる陰謀」と思わせぶりのタイトルを銘打って拡大公開することではないか。 本作は見るのに適した“対象者”が限られており、一般的な日本人が楽しめる内容の代物ではない。 「アメリカ人が何を考えなくてはいけないか」という問題提起をした作品であり、日本人向けの映画ではない。 92分という短い映画ながら、流れに付いていけない観客が多数発生し、周囲のイライラ感が伝わってきた。 また、セリフによる情報があまりにも多く、字幕を読む作業に終始しなくてはならないのも問題だ。字幕の必要がないアメリカ人ならば付いていけるが、日本人にはこの点でも不利になる。 映画自体はそれほど難解でもなく、単純なプロパガンダ映画というわけでもなかった。 「何かを考えさせられる」面白みを感じられる作品だ。 テーマは「理想と現実」だろうか。 国会議員、ジャーナリスト、大学教授の三者の理想と現実のギャップが見え隠れする。 国会議員は、「アメリカのために団結すべき」と理想を主張し、戦争を正当化しているが、大統領への階段を昇りたいという現実が裏にある。 新たな作戦の失敗も成功したことにせざるを得ない事情があり、まさにプロパガンダが必要なのが政府及び国会だ。 ジャーナリストには、真実を伝えるべきという使命と理想があるが、結局のところは政府の言いなりにならざるを得ないという現実もある。 イラク戦争を国民に支持させたのもマスコミのチカラであり、国民の支持を失ったのもマスコミのチカラによるものだ。 政府の言いなりになるのか、それとも真実を伝えるべきなのかというジャーナリストの本当の姿を問うている。 大学教授にも優れた論文で世界を変えたい、優れた学生を発掘し、優れた国民に教育したいという理想があるが、論文は何も役に立たず、優れた学生も戦場に行ってしまったり、無駄なことと学業そのものから逃げ出してしまうという現実や無力感がある。 学業から逃げ出した学生を現在のアメリカ国民に見立てて、今のアメリカの「表と裏」を見せながら、アメリカが抱える難題を問う姿勢は好感的である。 「答え」は明確には出していはいないが、レッドフォードとしては逃げずに「戦う」ということの重要性を二人の兵士の姿を通して描いた。現実から逃げてばかりの国民(羊)に連れられるアメリカ(ライオン)に対する嘆きは伝わってきた。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-20 22:58:10)(良:2票) 3.この映画の本質を大きく誤解させる邦題をつけた配給会社こそがLamb(愚鈍)である。 いったいこのストーリーのどこに「陰謀」があるのだろう? タイトルが持つ深長な意味をすべてぶち壊し、このシンボリックな劇がもつメッセージを 決して伝えることのない愚かな邦題はあまりにも惜しい。 それはともかく、この物語で誰がライオンで?そして誰が羊か?? それは見るものの視点、知識、理念、そして「感性」に答えがあるのだろう。 2大政党政治、報道リベラリズム、そして政治的(宗教)原理主義者たち これらのタームが皮膚感覚で理解できなければ、面白くはない劇だろう…。 エンディングは「ストン↓」と投げ出される、 未来の獅子、いや、間違いなくすでに若獅子であるタッド(Todd)の心象をつうじて、 観客にストーリーの参加者として考えるべきテーゼを渡されて終わる。 これは対話する映画である、だから僕はこの劇を大きく支持する。 【crushersyu】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-04-19 16:36:47)(良:4票) 2.《ネタバレ》 「YES OR NO?」と問われたら、一個の映画作品として見た限り、これは「NO!」と自分は即答するかもしれません。鑑賞前はまず上映時間1時間半という短さが気になりました。果たしてこのビッグスリーの初顔合わせで、邦題の『大いなる陰謀』なるものが描けるんだろうか・・・?丁々発止のやり取りの中、策謀陰謀が政界に渦巻くパワフルな展開を期待していたんですが、ちょっとこれは思っていたのと違いましたね。肩透かし。これは豪華スターが出てるテロ対策ポリティカル・ディスカッションドラマとでもいおうか。何より映画を観た!という昂奮、醍醐味に欠けるのが難。冒頭からいきなりメリルとトムクルの緊迫感溢れる会談がスタートするので、こっちがモタモタしてて映画自体に乗り遅れてしまったというのもあるんですが。結論、これはR・レッドフォード版『君たちはどう生きるか?』(←図書館で大昔借りて読んだ)かな?彼の過去のヒット作に「大いなる勇者」「大統領の陰謀」があるが故にこの邦題にしたのであれば、配給会社さん怠慢でないかい?・・・ってちょっと思った。賛否両論、評価が極端に分かれそうな作品やね。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-04-19 11:38:11) 1.《ネタバレ》 三つの進行に馴染むまで、若干時間が掛かった。見終えて消化不良と捉える向きもあろうが、観る者への問題の預け方が上手い。相反する二つの流れをメリル・ストリープと共に検証していかねばならぬ。 【monteprince】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-19 01:16:03)
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