みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 何かありそうな雰囲気と違和感を常にはらみ、あんま説明しない系の邦画。これ系の邦画って、観てる間は退屈感はあんま感じないんやけど、よっぽどうまくしめてくれんと、そんなに印象に残らんねんなー。ただ、大島優子の体当たり演技(特に最後のホテルの殺されることを自分が理解したシーン)と、主役の最後の車の中の葛藤は、こっちの心にグリグリきたかも。殺人鬼の伏線は途中のニュースで、まさか新たな彼氏がそーなんか?と一瞬思ってしまいました。自分の気持ちを伝えられない人たちとゆう、この映画のテーマ性みたいなんはわかったけど、やっぱ自然に見えないシーンが多くて(例えば最初の方で3人で部屋でボーっとしてるシーンとか、英語や中国語に友人と2人だけで学びに行ってるシーンとか)、映画全体が散漫に感じてしいました。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-04-03 21:05:46) ★4.《ネタバレ》 人間はテレパシーなんて持ってないんだからちゃんと言葉にしないと伝わらないよ。 って終始思わされる映画。 大島優子はやっぱり演技下手じゃないよなぁ。 殺されるシーンはもうそりゃいきなりでビックリした。 あの役者さん、名前は知らないけど良くヒトコワ系でサイコ役してるからまさかなーって思ったらこれよ。 溜め込むのを美徳とする場面も多々ありますがやっぱ言うべき時は言いましょう。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-12-19 21:29:58) 3.《ネタバレ》 自分も口下手でコミュニケーション下手なので、厚久のことをあまりとやかくは言えないが、思ってることを口に出せない人間の末路の典型を描いたらこうなるのかなと思いながら観ていました。 どんなに強く思ってることがあっても相手に忖度し、周りの人間にも忖度し、なんなら自分自身にも忖度した結果、何も自分のことを伝えられない、悲しい人間の話だった。また厚久役の彼も、本当に何を考えてるか読めない表情をしていて、そういう意味では適役だったのか、真面目な印象を与えるのに同時に不気味な印象も与える男だった。 「言葉にせずとも態度で伝わる」というような言葉は良い意味でも悪い意味でも時々耳にしますが、この映画は「言葉にしないと伝わらない」ということをひたすら描き続けます。何を言われてもただ黙って人に合わせて受け入れ続ける厚久を見るのはなかなかキツいものがある。 一方、「英語なら本音を言えるのにな」というセリフはなんだかよく分かった。自分も同じような経験はよくある。英語はと言う言語の特性なのか、はたまた単に自分が単純な表現しか出来ず、その分ストレートに気持ちを伝えられるからなのか、あるいはその両方か、とにかく母語よりもなんだか気持ちが言いやすいというのは理解できた。 そんなに好きだった奈津美をストレートに愛してやれなかった厚久も厚久ですが、奈津美は奈津美で大概な女性でした。あんな理由でと言ったら失礼なのでしょうが、あんな理由なら悪いが世間にごまんと溢れていると思う。悲劇のヒロインぶって相手のせいにして、家庭や娘を顧みない、ひどい女だと思った。娘の鈴がほとんど笑顔を見せないことが逆に印象的だった。彼女は何を思っていたんだろう。何が起こっていたのか分かっていたんだろうか、もっと父や母に構って欲しかったのではないだろうか、急に家に来るようになった男性をどう思ったのだろうか、終始無表情で状況に身を置く彼女に気持ちを聞いてみたくなりました。 ラストで娘に駆け寄るシーンも、不器用さ全開でした。何かの映画のゾンビのように不安定に自分に駆け寄ってくるあんな男見たら、たとえ毎日会ってた父親だとしても怖くて逃げ出すわ。自分がどう見えてるかも見えてない、哀れな人でした。 そして、自分もそうなったことがあるが故に、見ていて辛かったです。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 4点(2022-05-24 00:20:17) 2.《ネタバレ》 何だか誰も救われないような話です。せめてすずちゃんには幸せになってほしいと思いますが、難しそうです。出てくる人達みんなに言えますが、もっとコミュニケーション取った方が良いよ。言葉にしないと伝わらない。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-15 04:39:44) 1.《ネタバレ》 人は、他者との関係性の中にしか、真の意味での幸福を見出せないのだとしたら、自分の幸福と他者の幸福というのは、ひとつ同じものかも知れないと思います(自分が他者に与えるから、他者も自分に与えてくれているのだろう、という冷徹な損得勘定ゆえに)。 その意味では、自分がいま他者に幸せを運べているのか、逆に他者はいま自分に幸せを齎してくれているのか、自分、あるいはその他者にとってそもそも幸せとは何なのか、という「疑問」とゆーのが、自分が幸せを求めるが故に他者とより深く交わるに連れ、次第に綯交ぜになってゆくと同時にどんどんと曖昧なモノになってゆき、いつしか確かに、それが何だったのかもよく分からなくなる、というのも思いがけずあり得ることかとは思っています。 大島優子が木っ端微塵なまでにどん底に不幸に描かれている、という部分には、シンプルに(痛快な)勧善懲悪を目撃した、という意味を超えて、少しばかり深めのシンパシーを覚えるのです。端的に言えば彼女は、ある種の典型的に自分勝手・自己中心的な人物であるワケですが、もう少し具体的に言うなら、彼女は自分「も」幸せになるうえでの他者へのアプローチの仕方を履き違えている、という人物かと思います。仮に、仲野太賀の愛が彼女にとってピント外れなものだったとして、だからと言って彼を確実に不幸にするだろう彼女の行為が正当化されるものだとは思いませんし、その後の浮気相手との関係性にも、本当の意味での「幸福の与え合い・共有」というものは見出せませんでした。そもそも、恐らく彼女が一番大切に思っているのだろう自分の娘(の幸福)についてだって、十分に配慮が出来ていたかというと大いに疑問です。率直に、その部分について非常に独り善がりな女性であるように見えたのですね。 もう一人、圧倒的に独り善がりな人物が、仲野太賀の兄です。あんなことをしたトコロで、一体誰が幸せになるというのでしょうか。総じて本作に登場する人物は、破滅的に不器用であったり、言葉・コミュニケーションが足りなかったり、或いは性格上の問題から、他者との幸福の遣り取りに難のある人物として描かれています。そして案の定、彼らは最終的に不幸になってゆきます。その意味では、決して観ていて気持ちの好い、という映画でないのはひとつ確実ですね(そもそも、例え彼らがそうであるからといって、みんなここまで不幸になる必要ある?というコトも含めて)。 ごく終盤まで、物語のこの重苦しさに加えて、何となく「答え」の無さそうな話だなあ、という予感もあって、面白く観れていたとは言い難かったです。ただし、ラストは比較的シンプル・簡潔にテーマ的なモノが描き出されていました。主人公の仲野太賀自身は、他者との関係性においては端的に「コミュニケーション(言葉、説明あるいは積極性)」の面にウィークポイントがある人物でした。その部分の自分を乗り越えて前向きな一歩を踏み出してゆく、というラストの内容自体は、決して悪くないと思いますし、それ自体は十分にポジティブだと思います。 ただ、コレは意図的な演出としての「カッコ付け感の排除」だと思いますが、とにかくどーにも最後まで彼はいい大人・親として「上手いことやれている」様には見えない、その部分から感じる一抹の(ただし致命的な)「頼りなさ」と、そしてここまでネガティブに描かれた物語の締めくくりとして踏み出した一歩の「小ささ=物足りなさ」故に、コレ正直「ちょっとワリに合ってないなあ」と感じてしまったのも事実なのですよね。 最終的な(個人的)評価としては、 「ネガティブ展開の方にはそこそこの見応えまでもが見い出せる(個々人の好みがあるとは言え)」 「ラストはポジティブ方面へ『振れる』が、ソレが弱くて感動にまでは至らなかった」 ということを鑑みて、いま一歩良作未満、という感じかと思いました。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-05-17 06:39:51)
【点数情報】
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