みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★2.前から気になっていた作品でしたが、今更ながらようやく見られました。エルビスのオースティン・バトラーとトム・ハーディのダブル主演で、シカゴのバイク乗りの日常を撮影した写真集からインスパイアされた、アメリカン・モーターサイクル・クラブの架空の物語です。暴力が中心の物語で割と中身がない映画ですが、なんだかやたらと作品世界に引き込まれてしまいます。 とにかく”ベニー”ことオースティン・バトラーがやたらとカッコいい。なんだろうこの風格というか空気感。男でも惚れる男をクールに演じきっています。対するジョニー(トム・ハーディ)もバトラーに食われず、ハーディらしい落ち着いた貫禄を貫いていて、この二人が並ぶと心底絵になっていました。もちろん彼らの間に挟まる形のキャシー(ジョディ・カマー)も彼らの圧力に負けず存在感を放っていて、彼女のおかげで観客は感情移入しやすく、ドラマとしてはとても判りやすく仕上がっています。 新しい風を入れることによって古い空気が消えてなくなっていく物語ではありましたが、悲しいかな致し方が無いことだろうなと妙に納得してしまいました。このやるせない気持ちの中で、、中盤で語られた「男が泣いていいのは・・」という伏線が完璧な形でベニーによって回収されるラストは心底素晴らしい。「男が泣いていいのは・・」まさにコレなのです。 本作では”暴力は暴力しか生まない”という至極当たり前でシンプルな教訓が表現されていますが、この美しく静かなエンディングのおかげで一気に上品なエンタメ作品に昇華したと思います。【たくわん】さんもおっしゃっているように、やはりラストのベニーの表情が色んな感情を含んでいてとても良かったです、素晴らしい。 1950年代のオールディーズ世代の次の時代のアメリカがさらっと楽しめる素敵な作品でした。インディアンハーレーやロッカーズなどが好きな方でしたら熱中できると思います。欲をいえば、、バイクの音響がとても良かったのでもう少しバイクを走らせるシーンが見たかったかなといった物足りなさはありました。なお、ノーマン・リーダス様が登場するも結局は何も起きず、やはり彼は脇役しか演じられない人でしたww 半面、ジプコ(マイケル・シャノン)は基本的にいても居なくても良いキャラクターでしたがやたらと雰囲気が良くて素敵でした。 余談ですが、日本人には判らない部分ですがロッテントマトではシカゴなのに訛りが違うという意見がちらほら見られました。また、オースティン・バトラーの演技に対しても辛口の意見が多かったのですが、私にはよく理解できませんでした。(え?最高じゃないのこれ?) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 9点(2025-07-12 23:43:02)★《更新》★ 1.《ネタバレ》 アメリカで一時期不良の代名詞だったハーレー乗り達を撮影した写真集に感化された物語。 まるでハーレー純正オプションの様にオースティン・バトラーがど嵌りしており実に絵になっている。 巻き舌気味でとにかく喋るジョディ・カマ―のコロコロ変わる表情を追っているのも楽しいし、 音響も手抜きが無くハーレー独特の排気音を堪能出来る。 死にっぷりが見事なトム・ハーディ、そして脇を締めるマイケル・シャノンやノーマン・リーダスも実に楽しそうに演じている。 特筆すべきはラストシーン、バイクを降りたオースティン・バトラーが雑談の中、通り過ぎるハーレーの排気音を聞き何とも上手い複雑な表情をする。 あの表情は一度でもバイクに乗りその魅力に虜になった「こちら側」の人にしか出来ない表情だ。 そのオースティン・バトラーをキッチンの窓から少し冷めた表情で見つめるジョディ・カマ―も良い。 このラストの流れが有ってこその9点献上。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 9点(2025-01-20 11:32:02)
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