みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
207.《ネタバレ》 ゴッドファーザーシリーズらしい雰囲気は確かに味わえるし、一方でヘリから機銃乱射の大虐殺、なんていうおバカで元気のよいシーンなんかもあって、こういうのは嬉しくなるのですけれど、まあさすがに前2作に比べると、やや低調であることは否めませんわな。ソフィア・コッポラの起用にかなり難があるのは事実で、重要なはずの彼女の役どころが、何ともつかみにくく印象薄。マイケルはどのような最期を遂げるのか、それは例えばオペラ上演中に狙撃され華々しく死んでみせる、という花道もありえたところ、しかし彼にその特権は許されることはなく生き延びてしまい、そのオイシイ「死」をよりにもよってソフィア・コッポラがかっさらってしまう。どうしてこういう時だけしゃしゃり出てくるんだ、と呆れてしまうんですけれども、必ずしも彼女のヒロインとしての魅力の無さばかりが原因ではなく、やっぱり脚本も悪いんじゃないですかねえ。バチカン云々ってのがちょっと風呂敷広げ過ぎなんでしょう、そんな実際の事件を絡めて今さら社会派みたいな要素を取り入れるくらいなら、もっとコルレオーネファミリー内の人間模様をじっくり描いた方がよかったのでは。アンディ・ガルシアですら、単にマイケルを引退させるためだけに登場した感じで、彼とてそんなに印象を残せてはいないように思えます。そういや、上演されていたオペラが『カヴァ』だったのは、シチリアが舞台であるということ、血なまぐさい殺戮シーンとも繋がるヴェリズモらしい緊張感、さらには娘を失ったマイケルのなりふり構わぬ慟哭にBGMとして例のお馴染みの間奏曲を当てたかったこと、あたりが理由かと思われます。が、娘の死を前にした父の嘆き、というならば、例えば、この場面で上演されるオペラとして、ヴェルディ『リゴレット』という選択肢もあったかも知れず、そして『リゴレット』からのインスピレーションがあったならば、本作の脚本そのものも大幅に変わっていたかも知れませんが・・・。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-08 22:34:30) 206.《ネタバレ》 1から続いた大河の完結編としてはいささか物足りなかった。なんだか守りに入っている印象。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-01-18 18:37:12) 205.《ネタバレ》 前2作と比べると見劣りするかも知れないが、意外にも他と比べて最短となる2時間40分余。その“たった”2時間40分もしないで「ゴッドファーザー」は完結していく。 ヴァチカンが裏社会で闇に染まっている描写にまずビックリするし、ジョーイ・ザザの予想外の逆襲、ヴィンセントの予想以上の活躍、ソフィア・コッポラが予想以上に大根(後に監督として大活躍するとは思えない)で度肝を抜かれるシーンばかり。 相変わらず美味そうにパスタを喰う面々、その直後に「フレドお゛お゛お゛っ」と絶叫するアル・パチーノの哀しみ。老けメイクが凄い。 吹き替えだと長年担当した野沢那智の演技の変化にも注目です。 マイケルがいくら変わってもそれを狙う者は“以前のマイケル”しか知らない。負の連鎖は続く。 バチカンとの全面戦争・・・その果てに待つ悲劇に次ぐ悲劇・・・勝利を得ても、愛する隣人がそこにいなければ何の意味もない。 懐かしい音楽で思い出す、愛しき人の幻想。 最後の絶叫、そして何も言わず力なく眠るマイケルの姿・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-19 20:36:46) 204.パート2までのエネルギーはないけれど、 面白いには変わりない。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-16 13:44:50) 203.《ネタバレ》 今さらですが最高の完結編です。老いたマイケル、次の世代に変わっていくファミリー。最後まで胸を打たれました。3作曲も素晴らしいです。 【zeke】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-08-10 04:00:55) ★202.よくぞ最後まで撮りきりました。監督を称えましょう。 【cogito】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-08-02 00:40:46) 201.《ネタバレ》 おおマイケル、これでもうゴッドファーザーは見納めなんだな。寂しくて悲しい… 最も愛する者を失ってしまったマイケルの壮絶な叫び。辛い、観てるのが辛かった。観終えた後の喪失感が何とも言えぬ心情です。一回通して観ただけじゃ頭こんがらがってしまいました。でも前作に比べるとストレートな展開だったな。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-09 01:59:52) 200.《ネタバレ》 よくぞ完結編を撮ってくれました!シリーズの中で最も評価が低い今作品ですが、私は本作が最も好きです。特にオペラとシンクロさせてアレが撃たれるシーンは素晴らしいとしかいいようがなく、その時のマイケル(アル・パチーノ)の無音の嘆きは映画史に残る屈指の名シーンだと思います。(あくまで三部作を通して見たうえでという前提ですが) 世の中に蔓延るホンモノの悪人というのは表向きは一流の地位を得ていて、何食わぬ顔で堂々と活動しているものです。今作では天下のゴッドファーザーもその地位を欲し、また彼ほどの男でさえも金のうねりに飲み込まれてしまいます。蛇のように気味悪く唸る金の動きが心底恐ろしく、真面目の伝道師のような人たちですら金の為なら何でもしてしまう上の世界(裏の世界)がねちっこく描かれています。円熟期の二代目のセリフ「上に登るほど汚かった」という言葉が非常に意味深くて空恐ろしいです。 ちなみにソフィアコッポラ(メアリー)が不評ですが、あれが超絶美人だったとしてもちょっと違うような気がします。キャスティングって難しいものですが、今回これはこれで正解だったように思います。むしろ最悪なのはアンディ・ガルシア(ビンセント)のほう。彼にはおじいちゃん(ヴィト―=マーロン・ブランド)のカリスマ性とパパ(長男ソニー=ジェームズ・カーン)の無鉄砲さを兼ね備えて欲しかったところですが、それには遠く及ばない小粒風情のまま三代目を継いでしまいます(一応描こうとした努力の痕は見られますが)。また、ビンセントがドンを裏切ったという体で相手側に寝返るシーンも不要だったと思います。パート1のルカの顛末を思うと、ちょっとご都合主義で安易な展開だったと言わざるを得ません。結果、総合的に考えるとやはり彼こそがラジー賞にふさわしいのではないかと感じてしまいました。 トム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)が出ていないのも本当に残念でした。イタリアンマフィアといえばコンシリオーリ(相談役)は非常に重要な地位で、老いたマイケルと老いたトムが話し合って三代目を決めるという幻の展開も見てみたかったところです。(二人でソニーの息子に決めるなんて胸アツ展開すぎ) ゴッドファーザーシリーズは大人になってから観ると評価が高まると思いますので、若人に無理に勧めてはいけません。折を見て人生の節目に何度か観たい大人向け作品、ブラボーでした! 【アラジン2014】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:35:24)(良:3票) 199.《ネタバレ》 「1」はマイケルの始動篇、「2」はマイケルの隆盛&やり過ぎ篇。ならば、本作はマイケルの苦悩&引退篇。律儀に最後まで描こうとした姿勢は評価します。マーロン・ブランドが演じたドン・コルレオーネの最期とマイケルのそれが、大河シリーズのエンディングらしく被りました。 マイケルは、あるレベルに達すれば、血生臭い世界を突き抜けると思っていたようです。本作のマイケルは殺さないし、殺しを命じてもいない。でも、何故か見映えが前作までとあまり変わらない。そのこと自体が、マイケルが裏の世界から這い出られないことを物語っているようでした。根本的な話だけど、地道さが無いんですね。やっていることがサービス業の利権の奪い合い。浮き沈みが激しく、真っ当な取引では語れない部分が多い。一般論として不正が横行する世界なのでしょう。宗教に肩入れして名声を浄化するより、農業でもやった方が良かったんじゃなかろうか。 個人的に面白かったのはヴィンセント(アンディ・ガルシア)の描写。元々がインテリで、そこに荒事を付加したのがマイケルならば、その逆を辿るのがヴィンセント。成長の方向性はひとつじゃない。経験と知恵が維持するラインを、若さとやる気が凌駕するポイントがある。それは世代交代と呼ばれます。マイケルもそこは認めたようだけど、家督を譲りながら娘との交際は断固として認めない。生業をとことん否定していることが印象に残りました。 「ファミリー」と呼ばれる組織は、まさに「家族」を始めとする血縁者の守護を目的としていました。しかし、大きな金が動くとそこからは遊離し、利潤を追求する同族企業に様変わりします。昔は「○○一家」と呼ばれた日本の侠客も、状況は同じでしょう。 変なまとめ方ですが、家族と組織におけるお父さんの役割の変化を、経済社会の成熟に併せて描いたシリーズだったのだと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-14 02:55:07) 198.《ネタバレ》 パーティで始まる。ファミリーが集まる儀式。三作をワルツがまとめている雰囲気がある。イタリアと言えばカトリックにオペラ。前は教会での祝福と殺戮を並行させたが、これではカトリックが前面に出てきた。法王庁のなかのどうのこうのはもひとつピンと来なかったけど、イタリア人及びイタリア系移民のアメリカ人には、マフィア一家の上昇の果てが納得できるのだろう。ヘリコプターでの幹部殺しあり、祭りのなかでのザザ殺しあり、タリア・シャイアのネットリしたのも怖く、見せどころはオペラだ。『知りすぎていた男』的緊張も加味される。マーロン・ブランドは孫(ファミリー・子孫)のいる農園で死んでいったけど、アル・パチーノは犬がいるだけの赤茶けた何もない庭で一人死んでいくわけ。第一作の年、V・ストラーロはイタリアで『ラストタンゴ・イン・パリ』のM・ブランドを撮っており、コッポラと組むのは『地獄の黙示録』(やはりブランド)からで、コッポラのカメラマンではたぶん本作を含めた三部作だけがゴードン・ウィリス。見てる間は気がつかなかったが、ヘルムート・バーガーが出てたのか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-09 09:52:28) 197.ⅠとⅡが素晴らしかっただけに、どうしても見劣りする。 Ⅲはないほうがよかったかも。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-28 00:55:50) 196.ソフィア・コッポラが評判悪いようですが、むしろそれがリアリティを増していると思います。 アンディ・ガルシアのヴィンセントも、かっこ良いです。フォトジャーナリストの女と寝ているところを襲ってきた2人の刺客を見事に返り討ちにしたシーン。ヴィンセントの胆力、知力、行動力、そして冷酷さを表現したのでしょう。良くできていると思います。 忘れてならないのは、タリア・シャイアーのコニーです。かつてのわがまま娘が、みごとに大姐御というか、鬼女になっています。暗殺許可を求めるヴィンセントに対して、"Do it!"と決めましたね。 【ぢいさん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-04 23:53:34) 195.《ネタバレ》 (2008年に鑑賞)裏社会をとても見事に冷静に描いた作品。 そして相変わらずファーザーは家族を子を大切にする。 パーティーの場面はこのシリーズのどの作品でもありますが、 何故か子供が印象に残る。 複雑な社会の構造を描いた作品は僕には難しくもありますが、 その重みを感じることが出来る。 落ち着いた静寂感があり、ゆっくりと話が進むところに重厚感がある。 それがなんか渋い。 “1”と“2”とは少し異質な感じがしますが悪くないです。 一瞬の穏やかな風景が心に残る。 サングラスにも物語がある。 とても壮大な物語の終わりを目の当たりにした時、大きな感動を覚える。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-29 00:30:46) 194.アンディ・ガルシアは何にもしませんね。オペラの場面は良かった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-14 18:33:38) 193.《ネタバレ》 圧倒的な演技ですね、アル・パチーノは! まさに呪われた生涯でした。 それにしてもなんなんでしょうか、このバイオレンスの魅力は!? 三部作通してずっと身内死にまくりでしたがホントに面白かった。 いやはや感謝しちゃうレベルですね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-23 02:59:59) 192.ジョーマンテーニャのあんなにシリアスな演技始めて観た。アンディガルシアがアンタッチャブルの時と違ってかなり冷酷で短気な性格になっていたので残念だった。 【TWISTED SISTER CHRISTIAN】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-07-26 12:33:14) 191.《ネタバレ》 いや~アル・パチーノすごい でもさりげなくよかったのはタリア・シャイヤ(そう、あのエイドリアン) コッポラの娘はそんなにまで気にならなかったけどなぁ というか観終わって調べて初めて知ったw 実際にあった事件も取り入れてかなり現代的になった印象 ゴッドファーザー3部作を締めくくる上で 過去のⅠ・Ⅱを考慮し、さぞコッポラ監督も(いろんな事情も絡んで)大変だったでしょう 結局のところ やはりアル・パチーノの素晴らしい演技につきるとオモイマス 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-04-27 07:21:00) 190.《ネタバレ》 最高のフィナーレ。全てを手に入れたのに最期は孤独とは切ない。印象として前2作に比べると薄味にした感じ? 【みぢこ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-04-10 17:13:31) 189.1,2,3と続けて観れば案外良いのかもしれない。単体で観るとどうしても前半の冗長さがぬぐえない。しかしラストシーンの記憶は何年経っても消えない。マイケルの表情の重みは半端じゃない。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-15 11:31:34) 188.「3」が製作されると聞いて、映画公開前まではどのような作品になるのか期待に胸を膨らませたものです。しかし、アンディ・ガルシアの熱演は光りますが、期待したほどには満足できませんでした。とはいうものの、見てよかったと思うし、コッポラ監督には作ってくれてありがとうと言いたいです。人生の晩年に、腰を落ち着けて全3作をまた見たいものです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-14 10:33:41)
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