みんなのシネマレビュー

ひまわり(1970)

Sunflower
(I Girasoli)
1970年【伊・仏・ソ連】 上映時間:101分
ドラマラブストーリー戦争もの
[ヒマワリ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-10-07)【Olias】さん
公開開始日(1970-09-30)


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監督ヴィットリオ・デ・シーカ
助監督アンドレイ・コンチャロフスキー(第2班監督)
キャストソフィア・ローレン(女優)ジョバンナ
マルチェロ・マストロヤンニ(男優)アントニオ
リュドミラ・サベーリエワ(女優)マーシャ
此島愛子ジョバンナ(日本語吹き替え版【TBS】)
羽佐間道夫アントニオ(日本語吹き替え版【TBS/テレビ大阪】)
筈見純(日本語吹き替え版【TBS】)
松尾佳子(日本語吹き替え版【TBS】)
高村章子(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤治(日本語吹き替え版【TBS】)
田中秀幸(日本語吹き替え版【TBS】)
勝生真沙子ジョバンナ(日本語吹き替え版【テレビ大阪】)
原作チェザーレ・ザヴァッティーニ(原案)
トニーノ・グエッラ(原案)
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ
トニーノ・グエッラ
音楽ヘンリー・マンシーニ
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
製作カルロ・ポンティ
アーサー・コーン
製作総指揮ジョセフ・E・レヴィン
配給ブエナビスタ
美術ピエロ・ポレット(プロダクション・デザイン)
衣装エンリコ・サバッティーニ
その他ヘンリー・マンシーニ(指揮)
あらすじ
第二次大戦下のイタリア。ミラノ出身のアントニオは兵役で訪れたナポリで、ジョバンナと恋に落ちる。14日間の休暇が目的で、二人は結婚し、愛欲の日々を送る。しかし、幸せな日々は長くは続かない。アントニオは兵役に戻り、極寒のロシア戦線に送られる。戦争終結が終結しても、アントニオの消息は全くつかめない。ジョバンナは諦めない。アントニオを求めて、スターリン死後、ウクライナにまで単身でかけるが…。

みんな嫌い】さん(2003-11-20)
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【クチコミ・感想】

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185.《ネタバレ》 はじめにお断りいたします。この映画が大好きな方々、本当にごめんなさい。私はこの作品、受け付けませんでした。どこがダメだったかを語らせてください。耳障りならとばしてくださいね。一番ダメだったところは、ロシア戦線から命からがら帰還した兵に対して、お礼の一言も言わなかったソフィア・ローレン。彼女には怒り爆発です。彼だって早く家族の元に帰りたいだろうし、心底疲れ切っているだろうし、友人を見捨ててきてしまった負い目もあるだろう。それなのに誠意をもって話してくれた、あの帰還兵に対してなんのいたわりもない。哀しいのは自分だけなのか?陽光降り注ぐイタリアから白銀の世界であるロシアに送られた兵士たちのストレスは並大抵のものではなかったはずなのに。それすら想像できないあの女には、まったく感情移入できませんでした。一方のロシア人女性、彼女はすばらしい。夫に対する不安で押しつぶされそうになっているはずなのに、彼の行動には何もいわない。そちらの美しさのほうが際だって、彼の結婚生活から目を背けたい女が電車に飛び乗るシーンでも、冷めた視線しか投げることができませんでした。ただ、彼女が元恋人(夫?)を探し出したことで、彼の母親は本当に嬉しかったと思います。誰とひっついていようが息子は息子。愛する孫までできていた。そういうところで、少し安心できた部分はあります。でもやっぱり女の身勝手さが受け入れられない。腹が立つ。そこに、ヘンリー・マンシーニの哀愁のある音楽。彼の音楽は素晴らしいのですが、逆にうっとうしかったんです。というわけで、この作品はあまり好きではありませんでした。本当にごめんなさい。ペコリm(_ _)m 元みかんさん 3点(2003-12-20 10:54:30)(良:8票)

184.《ネタバレ》 戦争によって家族が、愛しあうどうしが、引き裂かれていく悲劇を描いた名作ですが、私は、どんなタイプの映画であれ、映画の中の人物像は、その人がどのようにナチュラルに行動し、語っているかが一番気になります。そして本作が素晴らしいと思うのは特にその点です。たとえば。ロシアで奇跡的に命びろいをした夫は、助けてくれた彼女をふりきるようなことが人間として不実であることはわかっていました。彼の切なげな無言の表情が胸を打ちます。でも自分の「本心」が行動を起こさずにはいられなかった。彼自身が本当に愛しているのは別の人だから・・。でも運命は彼らを決定的に引き裂いてしまいました。胸をかきむしられるような痛みがつらく、駅での別れのシーンは、何度見ても涙が抑えられません。ところで。私はある日たまった新聞を整理していて、読み落としていた記事を目にしました。ある教育者一家の家族愛のルポでした。ご長男が太平洋戦争出陣で亡くなり、戦友が遺品を届けに来てくれたそうなんですが、両親は会わなかったとのこと。会えなかった、のでしょう。代わりにご兄弟がお会いになったようです。このエピソードだけ書いてもよくわからないかもしれませんが、戦争の悲惨さというものはそういうことなんだと思うんです。そしてこれは私の想像ですが、ご両親の心情はその戦友の方にこそ一番わかりすぎるほどわかったのではないかと思います。まして気分を害して帰られたということはおそらくなかっただろうと思います。この記事をきっかけに改めて、この映画で、ソフィア・ローレンが帰還兵から夫の消息を聞いたとき、そのことで頭が一杯、というふうだったシーンを思い出しました。大変な思いをしてわざわざ尋ねて消息を知らせてくれた人に感謝の一言もないの?というご意見もありましたが、それはまさに平和ボケといってもいい状況にある私たちの今の感覚がそう思わせしめるのではないか、と感じます。その方の感想を非難したいわけではありません。しかし自戒も込めて思いますが、実感が狭い見方と同義である場合もあるのです。この映画は、砲弾も戦闘も描いてはいないけれど、戦争というものの実相をきちんと描いた、私たちが観続けていかなければならない名作だと思います。折りしも、昭和20年代以降まさかと思っていた、戦地への同胞の派遣が行われました。割り切れない思いでいっぱいです。 おばちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2003-07-10 20:33:09)(良:7票)

183.ソフィアローレンとウクライナ娘の180度正反対の個性。見るからに性格がよく品行方正なウクライナ娘、善人であり偉いのは確かにこの娘だと思います。でも私はソフィアローレン扮するジョバンナの愚かさにこそ強い魅力を感じました。私も彼女同様の愚かな女だからかも知れませんが、私が魅力を感じる女性像って弱く脆く愚かなダメ人間なんですよね。私も最愛の男の生死さえ分からない状況で、理性的な判断をする自信はありませんし、取り乱すのが正常の人間らしい反応のようにも思います。現時点では少なくとも、戦争という運命に翻弄され苦悩する女性像を、戦争を知らない能天気な自分が非難することだけはできない気がします。私はこういう前のめりに情熱的に生きている、一般的には手におえないと言われてしまうような女性像が非常に好きです。最後には唇を結んで彼を見送る気丈さを見せたジョバンナは、十分偉かったと思いますよ。 ちかさん 7点(2004-06-16 18:56:30)(良:4票)

182.映画『ひまわり』に関してはリアルタイム世代じゃないけど、「ひまわり・ひまわり・ひまわり」とみなさんがあまりにも連呼している
ので、「ひまわり」とは何か?自分なりに考察した結果、ズバリ「ひまわり=S・ローレン」を表しているのではないかと思えました。
太陽に向かって、力強くまっすぐに伸びていくひまわりの姿は彼女のイメージにピッタリであり、決して顔がデカイと言う
意味ではない。
映画に登場するキャラの濃いジョバンナ・やさ男のアントニオ・ロシア人女性に共感できたりできなかったりするのは仕方の無いことだし、観る側の自由である。
むしろ、その方が映画らしくて興味深いことだと思う。ただし、本作の主体はS・ローレンなので、映画『アメリカの夜』のレヴューでも書いたが、
共感できないジョバンナに対して、‘なぜ、彼女はこのような行動をとったのか?’を先に考え、受け入れようとすることから始めると、
少し強欲・傲慢に見えたとしても、戦争という名の狂気の世界を力強く生き抜いた一人の女性として、
御世辞にも綺麗とは言えないかも知れないが、パニック状態で動揺する彼女の姿が可愛く見えてきて、意外と素直に受け入れることができるんですよ。
そのように、一人の人間として人を(映画を)好きになることができれば、今まで共感できずに敬遠していた映画が別の映画に見えてくるかもしれませんよ。
だって、映画の主人公は多少欠点があった方が面白くて愛着が湧くし、だいいち完璧な人物じゃつまらないでしょ。
もし、ロシア人女性を主体とし映画を一本作るとすれば、彼女のイメージには「すずらん」がピッタリなので、映画『すずらん』
が出来上がりそうな勢いであるが、ヒットするかどうかは微妙である。また、はなことばは割愛するので各人で調べて下さい。
最後に、スクリーンいっぱいにでてくるひまわりであるが、これを現実の世界に置き換えて自分の目で見ても、余計なものまで見えてしまったり、
臭いにおいがしたり、周りがうるさかったりと実際には映画の世界のようにうまくは行きません。
ひまわりしか目に写らない素晴らしい映像マジックだと思う。
以上の通り、ジョバンナに共感できなかったと本作に低い点数を付ける人達が少しでも減ってくれることを期待します。
Fatmanさん 8点(2004-03-27 17:23:54)(良:2票) (笑:2票)

181.《ネタバレ》  最初に見たときは、どうしてマーシャはイタリア語が通じるんだろう? とか、まだアントニオは記憶を戻してないんじゃないか?(勘違いだった) とか、アントニオのお母さんが可哀想じゃないか とか、かなり穿った見方をしてグルグルしていたんですが、ラスト近くの、アントニオの電話に「もう男がいる」と答えるジョバンナの台詞は、最初嘘をついてると思ったのですが、赤ん坊の存在で真実だとわかった時、蝋燭の火から、普通の室内照明に照らし出された二人の歳をとった顔が二人の弱さを映し出していて、ここの光の演出が印象に残りました。
 最後に列車に乗って離れていくアントニオから、冒頭と中頃に登場したひまわり畑のまったく変わらない満開の花を見たとき、「膨大な時間が流れたんだなぁ。」と感じ、切なくなりました。
 良い映画だと思います。 あしたさん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-22 18:36:55)(良:3票)

180.反戦映画として見るだけではもったいない見方です。運命に翻ろうされ、傷つきながらも、必死に、しかも、したたかに生きぬいていく人間の悲しさと強さを表現している作品です。全編を通して、悲しみや怒りと同時に運命に立ち向かう強さと現実を受け入れるしたたかさは感じられるが、決してあきらめや失望は感じられない。ドラマとはいえ、こうした極限状態の人たちの言動に、今の我々が納得できない点はあるでしょうね。ただ、そういう点だけに目をうばわれるのもまた、もったいない見方かなと。 パセリセージさん 9点(2003-12-27 00:03:32)(良:3票)

179.《ネタバレ》 2022/2/24撮影の動画で、ウクライナ人の女性がロシア兵に対し、ヒマワリの種をポケットに入れておけ、と言ったのを見てこの映画を思い出した。
実際にヒマワリ畑の映像はウクライナで撮影したとのことだが、しかしこの映画自体はウクライナのことなど全く意識していない。字幕を見る限りは「ロシア」としか言っておらず、映像的にもモスクワ周辺が映っている場面が多かったらしい(ネット上のロケ地紹介記事によれば)。物語の設定上も、主人公の夫が「ドン河」で戦ったのだとすれば、現在のウクライナより東のロシア領の話だったかも知れない。現下のウクライナ情勢を受けて、今こそ見るべき映画として全国各地で上映する動きもあるようだが、ウクライナという国に注目して見ようとするとちょっとずれた印象を受ける恐れがある。ただ最低限「戦争反対!」とはいえそうだ。
ちなみにヒマワリは別にウクライナ原産でもなく、ロシア帝国時代の18世紀?に持ち込まれてから現在のロシアとウクライナに広まったとのことで、現時点でのネット上ではロシアの国花と書かれている記事もある。これをロシアではなくウクライナだけのシンボルとして位置付けるのは不自然であり、両国共通に親しまれている植物と思うのが妥当ではないか。今回の戦乱によって両国のヒマワリが分断され、ウクライナのヒマワリが国際的に公認されてロシアのヒマワリが否定されるとすれば変なことになる。国で分けるのではなく人々の連帯のシンボルにでもなればいいだろうが。

ドラマに関しては、基本的には共感しづらい人物が多く、どうも外国の映画は馴染めないものがあると思わされる。ロシア人妻が可憐に見えたのはよかったが、心が乱れてしまって子どもに当たっていたのはよろしくない。
主人公は冷戦下のソビエト連邦に入ったわけだが、現地のソビエト市民は平和で友好的でそれなりに満ち足りた暮らしをしているように見える。まるで社会主義の成功をアピールするPR映画のようでもあるが、それはそもそも合作映画なので当然としても、もともとイタリアは西側の中でもソビエト連邦と友好的だった関係もあるかとは思った。主人公をヒマワリ畑へ案内した役人は、親切そうに見えて実は監視役だったのではないかと皮肉を書いておく。
なおどうでもいいことだがイタリア語で蚊はzanzare(単数zanzara)というらしい。ロシア語は知らないがНе знаюだけはわかった。 かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 09:57:04)(良:2票)

178.可憐なロシア娘を選ぶか、南イタリアの豪快なオバチャンを選ぶか、それが問題だ。
って、一体それのどこが問題なのよ、と言いたくもなるだろうけれど、そう簡単に割り切れないのが人生なのです。
戦争から帰らぬ夫を探し求め、ソ連を訪れた妻の前に、夫は彼の地で妻子を設けていたという事実が突きつけられる。戦争のもたらした悲劇。
冒頭、無数のひまわりが咲き乱れる中で、カメラがその一つの花へとズームしてゆくのが、あたかも、この映画で取り上げる物語は、無数の悲劇の中の一つに過ぎないんだよ、とでも言っているかのような。ラストも、無数のひまわりの花へと再びカメラが帰っていき、映画が終わる。
しかも、映画中盤でもひまわり畑が登場しますが、このイメージは、その少し後に登場する、林立する墓標のイメージにも重ねられます。本来であれば、「ひまわり」とは、陽光あるいは生命力を象徴するような花、にもかかわらず。
映画に何度か列車が登場しますが、画面の左から右に向かう方向への動きは不安な未来へ、右から左へ向かう動きは安寧の過去へ、の動きのように、感じられます。ロシアからの復員者を乗せた汽車は右から左へ。ロシアでマストロヤンニの姿を見たソフィア・ローレンが飛び乗る汽車は左から右へ。
そんな中で、ラストの別れは、左⇒右ではなく、右⇒左の動きであることに、ギクリとさせられます。もはや、すべてが取返しのつかない、過去へと封印されていくかのような・・・ 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2019-02-12 22:20:20)(良:2票)

177.《ネタバレ》 これはひたすら切ないわね…。 アントニオと再会したジョバンナが電車に飛び乗って泣き崩れたところでアタシも大号泣しちゃったわよ。 一途に彼を思い続けてロシアくんだりまではるばる出かけていったのに…気の毒すぎて見てるのがつらかったわ。 現地のオンナとさっさと結婚したアントニオは、一見とってもいい加減なイタリア男って感じで憎らしくもあるんだけど…あれだけ壮絶な体験をした彼が手近な安らぎを選んだとしても、やっぱりとても責める気にはなれないわね。 最後の「一緒に逃げよう」って台詞もどこまで本気だったんだか…。 ジョバンナに言われなくたって、美人のロシア人妻とカワイイ娘さんを捨てて駆け落ちなんてできっこないってアントニオ自身もよくわかってるはず。 でも…どうしてもそう言わずにはいられなかった…そんな遣り切れなさがアタシには感じられて余計に切なかったわ。 時代に翻弄された、戦争に狂わされた、そう言って諦めるしかないのかしらね…。 梅桃さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-06 18:45:30)(良:2票)

176.《ネタバレ》 広大に続くひまわり畑の美しさとヘンリー・マンシーニの哀愁を帯びた美しいメロディー、美しい風景と美しい音楽の映画と言えば、私の記憶の中では真っ先にこの「ひまわり」が浮かぶ。それほど強烈な印象を持つ映画であり、名作中の名作と言ってよい。
それと「自分の夫は必ず生きている」と信じて、遠く離れたウクライナの地まで夫を捜し求める妻のいじらしさに思わず涙が出てくる。やっとの思いで探し出した時、夫は雪原で倒れていたところを助けてもらったロシア女性と暮らしていた。
甲斐甲斐しく尽くす若きロシア女性マーシャ、戦争という長い年月で疲れ切ったジョバンナ、二人は言葉を交わさずとも、瞬時に相手が何者かを知る。
何かメロドラマにもあるようなストーリーは日本人の共感を呼びやすく、それでいて、はるかにスケールの大きいドラマである。
蛇足ながら、ソフィア・ローレンにとってこの映画は2年ぶりの映画出演になった。それは、この映画の制作者であるカルロ・ポンティの愛児を出産したからで、映画の中の赤ん坊は何とその実の子である。 ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 9点(2011-06-26 23:01:31)(良:2票)

175.生死も分からぬまま探して探しぬいた挙句にやっと見つけたアントニオ。汽車から降りてきたその姿を見た途端何も言わずにその汽車に飛び乗って泣き崩れるジョバンナ。立ちすくむアントニオ、足元に落ちている自分の写真を拾い上げてすべてを悟り、ジョバンナの想いを知る。台詞は全く無い。状況描写だけの絵と誇張の無い自然な演技。僅かこれだけで二人の胸の内に湧き上がる感情を身震いするほどに感じて取れる。素晴らしい。完璧だ。再会の場面では敢えて抱き合うこともせず、こうなってしまったことの怒りをぶつけ罵り合う事も無い。戦争に巻き込まれ、狂わされてしまった不幸な運命を受け入れてお互いを認め合った上で永遠の別離を誓う。素晴らしい脚本の出来と二人の名優の演技力と落ち着いた映像と美しいテーマ曲。それぞれの相乗効果により心に響く感動の名作が生まれた。 WEB職人さん 10点(2004-12-23 22:48:33)(良:2票)

174.男性と女性とでは、感じ方が異なってしまうのかな?とみかん様のレビューに考えさせられました。

ヘンリー・マンシーニの調べと一面のヒマワリ畑…、幸福なアントニオとジョアンナの結婚、戦争に引き裂かれる夫婦。そして再会。後味は「イングリッシュ・ペイシェント」に次いで暗くブルーになります(苦笑)ただ、ジョアンナとアントニオが現在の『家族・愛するべき人』の元に戻る、と云う潔さに救われて思いの外感動できた作品です。

   復員して来る夫を待つ妻と、別の女性を愛する事に自責の念を背負う夫は、戦争に傷ついた心を現しているのでしょう。
立派な反戦映画である一方、立派な悲恋の物語でもあります。 MAZEさん 8点(2004-02-01 20:33:43)(良:2票)

173.とある番組で竹中直人氏がこのメロディーを口ずさんでいました。これがきっかけで見ることになりました。全面的に悲しくも切ない強い印象を受ける映画でした。印象に残る場面がいくらかあって2度見てしまいました。イヤリングのシーンはソフィアの可愛らしさがとっても出ていて何度も見返してしまったほどです。あと、ロシアでマストロヤンニがずるずる引きずられていく所がなんか可笑しくて(私だけでしょうか...)笑えてしまいました。しかし、なんといっても最後の駅での別れのシーンですが、二人はもちろん今でも惹かれ合っているのですが、戦争やその二人の間に流れた時間の長さによって生じた立場、状況などにより引き裂かれてしまった。そうしたことからの、どうしようもないほどの悲しみ、つらさを感じさせます。とにかくその様子を目を凝らしてずいぶん長い間見ていました。だんだん遠く離れていく彼を見送る彼女、その彼も小さく、小さくなりながらも視線を全くはずすことなく、ぐずぐずに涙を流してしてる様子が今でも脳裏を離れません。このテーマ曲を思い出すたびに映画の心に残ったシーンが頭の中を駆けめぐる素晴らしい、絶品のテーマ曲ですね。 ぱんたさん 9点(2004-01-17 15:34:55)(良:2票)

172.《ネタバレ》 昔見たのですが、とにかく泣けました。音楽も最高ですわ・・・顔洗うふりをしながらソフィアローレンが泣くシーンが、どうしようもないほど哀しかった。 ゆりあっちさん 9点(2003-12-12 15:04:31)(良:2票)

171.《ネタバレ》 大人になってから観ないと、この映画の深さは絶対わからないのではないでしょうか。ずっと待ち続けていた夫が、実は他の女との間に子供までもうけていた・・・これを知ったときの妻の気持ちは・・・もう言葉にできないですね。身も心もボロボロの夫が、出会った女を唯一の心の支えにしていた気持ちもわかるけど、やっぱり知らずに待っていた妻の方がかわいそうです。それぞれに家庭を築き、気持ちは残っているけどもうどうにもならずに結局別れていく。つらいけど、よりを戻さないところが大人の男と女だなぁと思いました。 きょうかさん 8点(2003-08-18 12:18:50)(良:2票)

170.《ネタバレ》 再びレビューを開始しようと思い、さてどの作品のレビューをしようと考えた私は、迷わずこの作品を選んだ。というのも、この作品は私の母親が薦めてくれた唯一の作品であり、今まで観てきた数百本もの作品の中で一番印象深い作品であるからだ(私が映画を観て涙を流したのはこの作品が初めてである)。この作品は、様々な才能が結集して作られた、いわば奇跡のような作品と言っても過言ではあるまい。マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンのコンビも素晴らしいし、ヘンリー・マンシーニのあの音楽も忘れ難い。しかし、それをひとつにまとめたヴィットリオ・デシーカ監督の才能をまずは評価すべきであろう。実はこの作品には、彼の才能を知ることのできるワンシーンがある(これは私も何度も観て初めて気づいたのだが)。それは、ジョバンナがアントニオの妻のロシア人女性の家を訪れるシーンである。あのシーンの途中で、娘がドアからひょっこりと顔を出し、「笑顔で」挨拶をする。これは実によく計算されたシーンである。何も知らない子供の屈託の無い笑顔をここで敢えて挿入することにより、現実の残酷さがより強調されているのだ。それに気づいたとき、私は愕然としてしまった。そこまで計算されていたとは。だからこそ、このあとの再会シーン、そしてラストの別れのシーンで泣けるわけである。さすがデシーカ監督である。この作品はこの先も何度でも観たいし、お墓に持っていきたい1本である。 おっさんさんさんさん 10点(2003-06-16 03:21:25)(良:2票)

169.公開当時の劇場で見たときは、ただただH・マンシーニのあの音楽を聞いただけで反射的に涙、涙の状態だった。最近2年続けてまた劇場で見て、監督の演出の業の凄さにに気づいた。たとえば出征するマストロヤンニとの駅での別れのシーン。人目があるのでゆっくり別れを惜しむのもままならないず、とうとうトイレで抱擁を交わすのだが、それを割れた鏡に映して撮っている。これは二人の別れの暗示になっている。彼を忘れられないローレンは、行方不明の恋人を訪ねはるばるロシアまで行く。彼女を追うカメラ、どこまでも続くひまわり畑、カメラを引くと広大な丘に延々とたつ墓標の風景・・ここでは誰もが戦争の被害者であり、非難しているのは人でもなく国でもなくただ戦争のみ。引き裂かれた恋人を通して、深く静かにその悲惨さを見る者に強く 訴えかけてくる。反戦映画の名作であると思う。 キリコさん 10点(2003-05-21 22:19:45)(良:2票)

168.これぞ映画の王道!何度も見ているのにTVでやっているとまた全部見てしまい、号泣し、スパニッシュオムレツをつくってしまうのだった。 黒猫クロマティさん 8点(2003-05-07 17:13:24)(良:1票) (笑:1票)

167.《ネタバレ》 名作として、名高い本作..今観ると、(演出が)時代を感じるし..ストーリー展開が、ところどころ陳腐..残念... (ツッコミどころを挙げてみる ・主人公二人の結婚する理由が、出兵逃れって..どうなの? ・どんな出逢いをして、どのように恋に落ちたのか描かれていない..そこが抜け落ちているから、二人の深い愛に説得力がない.. ・雪原の中、たくさんある死体の中から、アントニオをどうやって見つけたの? 都合よすぎでしょ、しかも女1人で家まで引きずって帰るなんて.. ・ジョバンナはロシアに行きアントニオを捜すけど..意外と簡単に見つけてしまう..都合よすぎ.. ・アントニオは、どうして記憶をなくし、いつ記憶がよみがえったの? 描写(説明)がない..) コナンが一番さん [DVD(字幕)] 5点(2017-07-23 19:59:49)(良:1票)

166.《ネタバレ》 何度も観ているけど、分かっちゃいるけど、また号泣。オープニングの、マンシーニの音楽と地平線まで埋めつくす金色のひまわり、ここでいきなり涙腺にくるけど、堪える。ロシアの大地が広くて美しいなあ。無数の十字架と黄金色の畑、反則なまでに甘美な音楽。きりっと男らしいソフィア・ローレンと子犬のような瞳のマストロヤンニ。ロシアで探し当てたマストロヤンニと言葉も交わさず列車に飛び乗るソフィア、ついに涙腺決壊だ。後戻りできない現状を、苦さを噛みしめて受け入れる二人。二度と会うことはないだろうと悟った二人の、別れの駅。未練を残すマストロヤンニの瞳と、ぽろりと涙をこぼすソフィア。ここに至っては私は嗚咽状態である。泣く行為は心をすっきりさせる効果があるというけれど、この映画は泣いても泣いてもつらい。切ないよ。まぶたが腫れ上がってしまうので、観賞時は選ぶべし、と学んだ映画でもあります。 tottokoさん [地上波(字幕)] 10点(2013-04-11 00:55:19)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 185人
平均点数 7.66点
000.00% line
110.54% line
200.00% line
321.08% line
410.54% line
5147.57% line
62412.97% line
73921.08% line
84524.32% line
93016.22% line
102915.68% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review15人
2 ストーリー評価 7.00点 Review19人
3 鑑賞後の後味 7.43点 Review16人
4 音楽評価 9.14点 Review27人
5 感泣評価 7.76点 Review17人

【アカデミー賞 情報】

1970年 43回
作曲賞(ドラマ)ヘンリー・マンシーニ候補(ノミネート) 

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